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フランス期待のブシャー圧勝、52kg級はキトゥが志々目愛の挑戦を一蹴・グランプリ済州第1日女子レポート

(2014年12月2日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月2日掲載記事より転載・編集しています。
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フランス期待のブシャー圧勝、52kg級はキトゥが志々目愛の挑戦を一蹴
グランプリ済州第1日女子レポート
■ 48kg級・ブシャー圧勝、「一本」連発で格の違い見せつける
【入賞者】 エントリー16名
1.BUCHARD, Amandine(FRA)
2.CHERNIAK, Maryna(UKR)
3.JEONG, Bo Kyeong(KOR)
3.RISHONY, Shira(ISR)
5.CLEMENT, Melanie(FRA)
5.UNGUREANU, Monica(ROU)
7.CHOI, Soohee(KOR)
7.KANG, Yujeong(KOR)

直前までエントリーを続けていた13年リオ世界選手権王者ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル)が組み合わせ抽選前に登録を取り消し。前週日本で行われたサンボの世界選手権で優勝してから1週間経っておらず、かつ来週のグランドスラム東京のエントリーリストに名を連ねているというハードスケジュール下にあって、タフさが売りのムンクバットもさすがに自重した様子。

ということでこの階級の注目トピックは世界選手権で3位入賞、10月に行われた世界ジュニア選手権では52kg級に出場してあっさり優勝を浚ったばかりのアマンディーヌ・ブシャー(フランス)の戦いぶりに絞られたわけだが、ブシャーはその期待に違わぬ素晴らしい柔道を披露。2回戦はチウ・シャンティン(台湾)から左一本背負投「技有」、肩車「有効」、浮技「技有」と立て続けに奪って勝利、準々決勝は地元韓国のジョン・ボキョンを左への肩車「技有」で下し、準決勝はシラ・リショニー(イスラエル)を両袖の袖釣込腰「一本」(0:52)で一蹴して決勝へ。決勝は第2シードのマリア・チェルニアク(ウクライナ)から1分11秒左袖釣込腰「技有」、さらに2分28秒再び左袖釣込腰「技有」を奪って合技「一本」の快勝。

一線級の参加のなかった今回のトーナメントであるが、対戦相手の物足りなさを割り引いてもブシャーの内容は見事。世界選手権での3位入賞が「快挙」として捉えられた19歳のブシャーであるが、試合をこなすごとに骨が太くなる印象で今回の戦いぶりには貫禄すら漂い始めていた。線の細いスピード派から、技の切れ味と試合運びの図太さを獲得して本格派への羽化の可能性が見えてきている来年の世界選手権で表彰台に絡むことは確実、それまでに浅見八瑠奈や近藤亜美、ムンクバットと伍する力を獲得するところまで辿り着けるかどうかに注目したいところ。

対照的に、同じくチェリャビンスク世界選手権でダークホース役を担い決勝進出を果たした28歳のパウラ・パレト(アルゼンチン)は初戦敗退。無名の地元選手カン・ユジュウン(韓国)に「指導1」で敗れて入賞にすら絡めなかった。

【3位決定戦】

ジョン・ボキョン(韓国)○背負投(1:14)△モニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)
シラ・リショニー(イスラエル)○優勢[指導3]△メラニー・クレマン(フランス)

【決勝】

アマンディーヌ・ブシャー(フランス)○合技[袖釣込腰・袖釣込腰](2:28)△マリナ・チェルニアク(ウクライナ)

■ 52kg級・前戦で西田優香壊したキトゥが本領発揮、志々目愛を決勝で一蹴
【入賞者】 エントリー21名
1.CHITU, Andreea(ROU)
2.SHISHIME, Ai(JPN)
3.COHEN, Gili(ISR)
3.GOMEZ, Laura(ESP)
5.ADIYASAMBUU, Tsolmon(MGL)
5.DUPORT, Lucile(FRA)
7.HEYLEN, Ilse(BEL)
7.KRAEH, Mareen(GER)


世界選手権銀メダリスト、今大会第1シードのアンドレア・キトゥ(ルーマニア)が悠々優勝。2回戦はサブフォ・コバン(ドイツ)に右内股と内股透の合技「一本」(1:04)、準々決勝はルシル・デュポー(フランス)を右内股巻込「技有」、準決勝は第4シードのアディヤサンプ・ツォルモン(モンゴル)を小外刈「有効」から横四方固に斬って落とし(2:02)、決勝は日本の志々目愛を豪快な腰車「一本」に仕留めて2分掛からず勝利決定。格の違う勝ちっぷりだった。

キトゥは世界選手権で驚きの仕上がりを見せて実力を証明したばかりだが、この日も同大会を彷彿とさせる素晴らしい出来。前週の青島大会準決勝では内股巻込を仕掛けて崩れた際に、反則の脇固で体重を掛けて西田優香の肘を破壊した(反則負け)ばかりだが、あのようなバランスの崩し方をするコンディションには到底見えない。もともと西田は欧州選手の間で相当怖れられており、しかも復活なった今秋は過去最高の出来ではないかと思われる絶好調のさなか。来年を睨んで西田を潰しに来たのではという邪推をしてしまいそうになる、前週とは打って変わったキトゥの出来の良さであった。

日本の志々目は第2シードのマリーン・ケリー(ドイツ)、第3シードのギリ・コーヘン(イスラエル)に勝っての決勝進出だったが、キトゥには為す術なし。この階級はケルメンディ(コソボ)、キトゥ、クズティナ(ロシア)の欧州勢3人を中心にパワー派の時代が形作られつつあり、その中にあってヨーロピアンスタイルの中心人物であるキトゥに真っ向から投げられてしまったことは志々目の立ち位置からすると非常に痛い。グランドスラム東京を翌週に控える中で敢えて参加となった今大会だが、評価を上げたとは言い難い結果だった。

【3位決定戦】

ギリ・コーエン(イスラエル)○優勢[有効・小内巻込]△ルシル・デュポー(フランス)

ローラ・ゴメス(スペイン)○合技(2:10)アディヤサンブ・ツォルモン(モンゴル)


【決勝】

アンドレア・キトゥ(ルーマニア)○腰車(1:47)△志々目愛

【日本選手勝ち上がり】

志々目愛(帝京大3年)
成績:2位

[1回戦]
志々目愛○優勢[指導1]△パク・ダソル(韓国)

志々目が左、パクが右組みのケンカ四つ。序盤果敢に技を仕掛けるがいずれも決まらず、エンジンを切らずに攻め続け「指導」ひとつで勝ち抜け。

[2回戦]
志々目愛○横四方固(3:51)△アンジェリカ・デルガド(アメリカ)

ケンカ四つ。「指導」ひとつリードの終盤、右内股「有効」から抑え込んで一本勝ち。

[準々決勝]
志々目愛○優勢[技有・内股]△マリーン・ケリー(ドイツ)

左相四つ。横変形での攻防から「指導」リード、2分38秒に左内股で「技有」奪取。

[準決勝]
志々目愛○横四方固(2:51)△ギリ・コーヘン(イスラエル)

互いに掛けては潰れる膠着を続けてしまうが、ワンチャンスを生かして横四方固で一本勝ち。


[決勝]
志々目愛△腰車(1:47)アンドレア・キトゥ(ルーマニア)

志々目、左内股で攻めるがキトゥは透かして対処。1分47秒、キトゥ組み際に志々目を捕まえるなり右腰車。志々目吹っ飛んで「一本」。

■ 57kg級・パヴィア優勝、試合ぶりには「らしさ」漂う
【入賞者】 エントリー24名
1.PAVIA, Automne(FRA)
2.RECEVEAUX, Helene(FRA)
3.BEDETI, Vlora(SLO)
3.ILIEVA, Ivelina(BUL)
5.MINAKAWA, Camila(ISR)
5.TREMBLAY, Stefanie(CAN)
7.OHAI, Loredana(ROU)
7.ROPER, Miryam(GER)

第1シードのオトーヌ・パヴィア(フランス)が順当に優勝。2回戦でコニー・ラムゼイ(イギリス)を片襟の右大外刈「有効」、右払腰「一本」(0:37)と寄せ付けず、準々決勝ではイヴェリナ・イリエワ(ブルガリア)を組み際の右内股「有効」、さらに4つの「指導」を奪って勝負を決め(3:16)、準決勝では第4シードのヴォリラ・ベディッティ(スロベニア)を「指導2」対「指導3」の小差で凌いで決勝進出。

決勝は同じフランスのエレン・ルスヴォを45秒の右内股巻込「有効」、1分11秒の大外返「技有」と圧倒していたが、残り30秒で放った中途半端な右払巻込を抱き着いて返され「有効」を失うと様子がおかしくなり、まっすぐ場外際まで下がっては掛け潰れを繰り返す悪い癖が噴出。残り9秒で「指導2」まで失ったが終了ブザーに救われる形でなんとか勝利をものにした。

長身を生かした伸びやかな技と組み手の上手さ、強敵とマッチアップすると明らかに揺れるメンタルの弱さ、競るとすぐさま掛け潰れで勝ちを拾おうとする志の低さにクロージングの拙さと、パヴィアの長所短所がともに存分に見られた試合。良くも悪くも非常にパヴィアらしい4試合であった。

第3シードのコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)は初戦でステファニー・トレンブレイ(カナダ)に「指導1」をリードしながら終盤寝技に引き込まれ横四方固に抑え込まれて逆転負け。第2シードのミリアム・ローパー(ドイツ)は準々決勝でカミラ・ミナカワ(イスラエル)に背負投「技有」、腰車「技有」と僅か40秒で2度投げつけられて完敗。敗者復活戦もトレンブレイに競り負けて5位に沈んだ。


【3位決定戦】

イヴェリナ・イリエワ(ブルガリア)○優勢[指導1]△カミラ・ミナカワ(イスラエル)
ヴォリラ・ベデッティ(スロベニア)○GS指導1(GS0:28)△ステファニー・トレンブレイ(カナダ)○

【決勝】

オトーヌ・パヴィア(フランス)○優勢[技有・大外返]△エレン・ルスヴォ(フランス)

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