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山本浩史突如復活果たし優勝、インターハイ王者藤阪泰恒が大健闘の3位・講道館杯全日本柔道体重別選手権60kg級レポート

(2014年11月14日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月14日掲載記事より転載・編集しています。
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山本浩史突如復活果たし優勝、インターハイ王者藤阪泰恒が大健闘の3位
講道館杯全日本柔道体重別選手権60kg級レポート
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高校生ながら3位に入賞した藤阪泰恒。準決勝では思い切った内股で木戸慎二を崩す

前半戦は高校生2人が大会を席巻。高校選手権王者永山竜樹(大成高3年)とインターハイ王者藤阪泰恒(足立学園高3年)が予想をはるかに超える健闘で会場を沸かせた。

永山は大会オープニングゲームで実業カテゴリの実力者矢野大地(パーク24)と対戦。最初の1分で背負投「有効」、袖釣込腰「技有」と立て続けに失ったが小外刈「一本」(2:56)で逆転して見事勝ち抜け。そして2回戦では第1シードのアジア大会代表志々目徹(了徳寺学園職)にGS延長戦「指導3」対「指導4」で勝利する大金星を挙げ、準々決勝は河野亮哉(日体大4年)を開始12秒の裏投「一本」で仕留めて遂にベスト4入りを決めた。

一方の藤阪は1回戦で仲村茂樹(VILLAGE)に外巻込「有効」をリードされたが「指導」2つを得てペースを掴み直すと3分10秒に縦四方固で「技有」を取り返して逆転、見事講道館杯初勝利。2回戦でも優勝候補の実業個人4連覇者石川裕紀(了徳寺学園職)に52秒裏投「有効」、1分37秒に大外刈「有効」と立て続けに失点したが残り42秒の小外刈「技有」で逆転し、横四方固で抑え込んで一本勝ち(4:33)。準々決勝は今季の全日本ジュニア2位で、前戦では大島優磨(国士舘大2年)を内股「有効」で破っている青木大(日体大2年)をこちらも僅か12秒の体落「一本」に斬って落としてベスト4入り決定。

藤阪は準決勝で木戸慎二(パーク24)に敗れたが3位決定戦で河野亮哉に勝利して見事3位入賞。永山は準決勝で山本浩史(ALSOK)に敗れ、3位決定戦は青木大に腕挫脚固(1:47)で屈し、惜しくも表彰台に上がることは叶わなかった。

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久々決勝まで勝ち上がった山本浩史

決勝に進出したのは山本裕史と、3連覇を狙う強化選手木戸慎二。

強化選手から漏れ、全日本実業個人も初戦敗退で講道館杯出場自体が危ぶまれる状況であった山本は当然ながらノーシードからのスタート。1回戦は中原諒人(天理大1年)を「指導3」対「指導1」の優勢、2回戦は北村翔(鹿屋体育大1年)を相手に偽装攻撃と「取り組まない」反則で立て続けに3つの「指導」を失って敗色濃厚だったが3分39秒に小内巻込で「有効」を取り返して逆転勝利。準々決勝では竹内文汰(東海大2年)を相手にまたもや「指導2」をリードされたが残り26秒の横落「有効」で逆転、相手の反撃を「指導3」までに抑えて優勢勝ち。そして準決勝は永山竜樹を出足払「有効」で破って決勝進出決定。一本勝ちなし、4戦中2戦が逆転勝ちと勝負強さを発揮しての決勝進出。

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準決勝、木戸慎二が藤阪の背負投をしっかり捌く

一方の木戸は1回戦で斉藤昂矢(鹿屋体育大3年)を「指導3」の優勢、2回戦は満田和総(國學院大2年)を払腰と腰車で2度投げて合技「一本」(4:21)、準々決勝は林浩平を小内巻込「有効」と払腰「一本」と圧倒し、準決勝では藤阪泰恒を「指導3」対「指導1」で手堅く退け3年連続の決勝進出決定。こちらは余裕を持っての勝ち上がり。

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木戸が左一本背負投と大外刈を組み合わせた技で攻勢

日体大の先輩後輩の対決となった決勝は山本、木戸ともに左組みの相四つ。
組み手争いと袖の絞り合いの中から木戸が一本背負投の形に腕を抱えた左小内刈を2発、さらにこれを晒しておいて今度は同じ形から取り味十分の左大外刈を放ち、直後の1分18秒山本に「指導1」。

再開直後木戸またもや一本背負投の形に腕を抱えた左大外刈を引っ掛けて寝技に繋ぐ。前半戦は木戸が明らかな攻勢。

山本は木戸の巧みな組み手を左内股の形で切り離し、さらに両手を狭く絞って一旦膠着を作る我慢の柔道。ここから釣り手で奥襟、あるいは奥襟のフェイントから座り込みの左小内刈を放つなど抵抗を試みる。

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木戸は的確に山場を作り出し「指導」2つをリード

しかし試合巧者の木戸は3分過ぎからまたもや的確に山場を作り出す。左小外刈に左の「一本大外」、さらに右袖釣込腰に低い左一本背負投と技を積み上げ3分49秒山本に2つ目の「指導」。

山本、座り込みの左小内刈に続いて組み際を狙ってこの試合初めて思い切った左内股を放つ。しかしあっさり手を放してしまいチャンス壊滅。木戸の試合の進め方に破綻の気配は少なく、もはやクロージングの段階と見て間違いないかと思われた。

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山本が左内股「技有」。一発で逆転に成功

山本、奥襟を掴んで左小外刈に左小内刈。ここに木戸が深い左大内刈で反応を呉れると、体の接近をチャンスと捉えた山本は捕まえ返して左大内刈。内股に連絡して体を捨てると双方顔からグシャリと畳に落ち、これは「技有」となる。

最終盤で試合の様相は一変。残り時間は僅か31秒、あと2つの「指導」を獲ることを目指すしかない木戸は激しく攻め立てるがその反撃は残り5秒に3つ目の「指導」を積み上げたところで時間切れ。ノーシードの山本、2010年以来2度目となる講道館杯制覇を決めた。

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山本、ノーシードから優勝決定。3連覇を逃した木戸はガックリ

試合後、自身「この大会を最後にすることも考えていた」と報道陣に語った通りロンドン五輪代表を逃して以降の山本は成績振るわず、そのパフォーマンスに上がり目を感じることが難しい状態にあった。この日の勝ち上がりも決して圧倒的ではなかったが、結果を残したことは事実。かつて技一発の威力は抜群ながら試合運びに難のあった山本が、一本勝ちゼロながら3試合を逆転で勝利するという意外な、そして新しい一面を見せた大会となった。代表として出場が決まったグランドスラム東京でどのようなパフォーマンスを見せるのか、また以後のキャリアに関していかなる決断を行うのか。注目して見守りたい。

前述の通り3位には高校生の藤阪が入賞。もう1人の3位は青木大。敗者復活戦では同学年のライバル林浩平に対して、内容では圧倒しながら黒星がつくこととなった全日本ジュニア決勝のリベンジを果たしている。

10月の世界ジュニア選手権55kg級を制した梅北亘(京都共栄学園高3年)は初戦で舟見諒太(関西大3年)にGS延長戦1分に隅返「有効」を食って敗退。13年選抜体重別王者川端龍(了徳寺学園職)は2回戦で竹内文汰に「指導2」対「指導1」の郵政で敗退、昨年の学生体重別団体で高藤直寿に勝利して名を揚げた田中崇晃(筑波大2年)は1回戦で河野亮哉から「指導」3つを奪いながら隅落「有効」を失って上位に絡むことは出来なかった。

入賞者と準々決勝以降の結果、優勝者のコメントは下記。

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2度目の優勝を果たした山本浩史

【入賞者】
優 勝:山本浩史(ALSOK)
準優勝:木戸慎二(パーク24)
第三位:青木大(日体大2年)、藤阪泰恒(足立学園高3年)

山本浩史選手のコメント
「ずっと1回戦で負けることが続いていて、講道館杯では一生勝てないなと思っていました。3週間前に膝を痛めてあまり練習も出来ていなかったですし。決勝の木戸選手は強かった。『指導2』リードされて相当厳しいと思っていましたが、前半向こうが押せ押せだったので後半盛り返そうと頑張りました。厳しい試合でした」

【準々決勝】

永山竜樹(大成高3年)○裏投(0:12)△河野亮哉(日体大4年)
山本浩史(ALSOK)○優勢[有効・横落]△竹内文汰(東海大2年)
木戸慎二(パーク24)○払腰(3:22)△林浩平(国士舘大2年)
藤阪泰恒(足立学園高3年)○体落(0:12)△青木大(日体大2年)

【敗者復活戦】

河野亮哉(日体大)○優勢[指導3]△竹内文汰(東海大2年)
青木大(日体大)○優勢[指導2]△林浩平(国士舘大2年)

【準決勝】

山本浩史(ALSOK)○優勢[有効・出足払]△永山竜樹(大成高3年)
木戸慎二(パーク24)○優勢[指導3]△藤阪泰恒(足立学園高3年)

【3位決定戦】

藤阪泰恒(足立学園高3年)○大内刈(0:37)△河野亮哉(日体大)
青木大(日体大)○腕挫脚固(1:47)△永山竜樹(大成高3年)

【決勝】

山本浩史(ALSOK)○優勢[技有・内股]△木戸慎二(パーク24)

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