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講道館杯全日本柔道体重別選手権大会・最終日女子各階級展望

(2014年11月6日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月6日掲載記事より転載・編集しています。
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最終日女子各階級展望
講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
■ 48kg級・復活浅見八瑠奈の出来に注目、打倒候補の伊部と山崎は2回戦で激突
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本格復帰の浅見八瑠奈

【階級概況・有力選手】

2013年8月のリオ世界選手権以降長期休養、今年8月の全日本実業個人選手権で復帰(伊部尚子に敗れて3位)した世界王者浅見八瑠奈(コマツ)の出来が最大の注目ポイント。もともと代名詞になるような得意技があるわけではなく総合力で勝ち抜くタイプの浅見が、ブランクを経て何を武器と規定して勝ち抜きを狙うのか。2年後の五輪までを見越して、今大会はその柔道の「志向」に注目しておきたいところ。

第2シードは遠藤宏美(筑波大4年)、第3シード位置には十田美里(自衛隊体育学校)が入り、第4シードは昨年優勝の森﨑由理江(鹿屋体育大柔友会)が配された。

力的にも柔道の質的にも、浅見を倒し得るのは柔道の丁寧な伊部と荒々しい一撃が売りの山﨑珠美(山梨学院大3年)の好対照の2名ではないかと思われるが、この2人は2回戦で潰し合い。浅見に立ち向かうことになるのは伊部か、山崎か。この対決は序盤の最注目試合。

【組み合わせ】

[Aブロック]

浅見八瑠奈の山。2戦目で笠原歩美(JR東日本)、準々決勝では44kgカテゴリの世界ジュニア王者濵田早萌(龍谷大2年)と歯ごたえのある相手と対戦するが、勝ち上がり自体が揺れることはないのではないかと思われる。

[Bブロック]

シード位置に森﨑由理江、逆側に山﨑珠美と伊部尚子が配された過酷なブロック。勝ち上がりの行方は混沌。

[Cブロック]

遠藤の山。逆側の山は黒江優希(北関東綜合警備)に、渡名喜風南(帝京大1年)と常見海琴(埼玉栄高2年)のジュニアカテゴリの元気者2人が挑む。

遠藤が嫌う曲者タイプを挙げるとすれば仕掛ける技全てが大技の常見だが、さすがにまだ力の差があると考えておくべき。勝ち上がり候補は遠藤。

[Dブロック]

十田美里の山。直下に蓬田智佳(東海大4年)、逆側には高橋瑠衣(修徳高3年)と饒平名知子(筑波大4年)が配されているが良くも悪くも皆柔道の綺麗なタイプで、意外性のある選手ではない。試合を動かせる意外性と展開力にもっとも優れるのは実はシード選手の十田本人で、ここは十田の勝ち上がりを推すのが妥当。

■ 52kg級・世界王者西田優香出動、その出来と結果が唯一最大のトピック
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2010年世界選手権王者の西田優香はリオ五輪への挑戦を明言

【階級概況・有力選手】

世界選手権では橋本優貴(コマツ)が前年とは打って変わったローパフォーマンスで7位に沈み、アジア大会では中村美里(三井住友海上)が悠々金メダルを獲得して復活をアピール。

そんな中で、代表戦線に再び殴り込みを掛けんとするのが西田優香(了徳寺学園職)。今年の選抜体重別では前述の2人を立て続けに破って優勝を飾っておりその実力は健在。次々若手の有力選手が輩出される52kg級だが、やはり中村とともに日本最強時代を作り上げたその力は段違い。今回はしっかり結果を出してグランドスラム東京と冬季国際大会に備えたいところだ。

追撃勢力に関してだが、個々に抱えているテーマやシナリオは数あれど、階級全体として客観性のあるトピックは前述の「西田の結果と出来」に尽きる。強いて言えば世界選手権で団体戦に出場した志々目愛(帝京大3年)がその労苦にふさわしい地位を獲得できるかどうかというところまでで、後は強化陣同様に勝った者を評価するという態度で試合を待つしかないというところ。

【組み合わせ】

[Aブロック]

西田の山。逆側の山に前田千島(国分中央高3年)、黒木七都美(大成高2年)、岡本理帆(国士舘大2年)、2012年度講道館杯王者黒木美晴(環太平洋大3年)とジュニア、若手の実力者がギッシリ詰め込まれた。準々決勝で西田に挑戦することが出来るのは1名のみ。激戦必至。
岡本は52kg級転向以降、48kg級時代のストロングポイントを捨て去るかのような弱気の試合が続き、ために結果がついてこずさらにメンタルが挫けて試合内容が悪くなるという悪循環にある。このあたりで内容だけでも上向かせないと以後の展望が抱きにくいはず。正念場だ。

勝ち上がり予想はもちろん西田。平均点の出来であれば悠々勝ち抜くと見ておきたい。

[Bブロック]

垣田恵利(兵庫県警)、渡邊美樹(JR東日本)、角田夏実(東京学芸大4年)、鈴木真佑(仙台大4年)らによるサバイバルブロック。最高到達点が高いのは渡邉だがここぞで勝ち切れない勝負の雑さが難点。寝技に進境著しい角田は試合ぶり自体が面白い選手で、初戦の渡邉戦は非常に楽しみ。

[Cブロック]

志々目愛の山。逆側の山には全日本ジュニア決勝を戦った内尾真子(筑波大1年)と甫木実咲(環太平洋大2年)がまとめて詰め込まれた。組み負けたところからの一発という意外性のある内尾、隠れた実力者として関係者の評価高い甫木、ともになかなか歯ごたえのある相手。高校時代に同学年の宮川拓美を「追いかける」ことで頭角を現した志々目が挑戦を受ける立場となりどのような柔道を見せるかに注目したい。

[Dブロック]

五味奈津美(JR東日本)の山。逆側の山では所属を変えた宮川拓美(鶴来坂田道場)と階級を落とした塚田紗矢(山梨学院大4年)が初戦で激突。

勝ち上がり候補は五味だが、本来的な潜在能力で言えばもっとも期待できるのは高校生にしてグランドスラム東京優勝を成し遂げた天才・宮川のはず。どんな柔道を披露するのか、注目して見守りたい。

■ 57kg級・出口クリスタと玉置桃、ジュニア世代2人の躍進に期待
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世界ジュニア選手権を制した玉置桃

【階級概況・有力選手】

世界選手権に五輪金メダリスト松本薫(フォーリーフジャパン)と宇高菜絵(コマツ)の2人を投入して宇高が見事優勝。アジア大会では昨年の世界選手権代表山本杏(国士舘大2年)がここ2年間の低調を吹き飛ばすかのような好パフォーマンスで優勝を飾ったばかり。つまりはグランドスラム東京出場の4枠のうち3枠は既に埋まっており、今大会から選抜を受けられるのは僅か1名。

強豪数多いこの階級だが、その持っている「光」と可能性、そしてシニアカテゴリから既に代表が2人輩出されていていずれもが既に世界王座を獲得しているという階級全体としての(良い意味での)閉塞に鑑み、この大会は出口クリスタ(山梨学院大1年)と玉置桃(三井住友海上)、世界ジュニアで代表を務めた俊英2人にフォーカスして見守るのが面白いと思われる。

世界ジュニア選手権では玉置が一本勝ちで出口を下して優勝を飾っているが、カナダ代表の権利を捨てて日本での活躍に賭ける出口としては、今大会で五輪をあきらめるような事態は受け入れがたいはず。直接対決に期待したい。

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玉置と世界ジュニア決勝を戦った出口クリスタ

【組み合わせ】

[Aブロック]

出口クリスタの山。準々決勝は芳田司(コマツ)に西尾直子(帝京高3年)とどちらが来ても極めてうるさい相手。大物相手には驚くような強さを発揮する出口が、同世代のライバルたちに食い下がられた時にきちんと突き放すことが出来るか。強化の与えた課題が透けて見えるような抽選結果。大学入学後その成長スピードが鈍化している感があるが、今大会は激しい錬磨と伸びやかな試合振りで結果を出した高校時代との「差」がシビアに問われる大会。

[Bブロック]

金子瑛美(自衛隊体育学校)の山。逆サイドに小野彰子(龍谷大4年)、渡辺華奈(JR東日本)に若手枠から柴田理帆(埼玉栄高3年)が配された。ここは決勝ラウンド進出を掛けた大混戦。

[Cブロック]

実業個人王者石川慈(コマツ)の山。逆サイドの武井嘉恵(つくばユナイテッド)との一騎打ちが濃厚。

[Dブロック]

シード位置の大友真貴子(コマツ)が安田梨乃(帝京大3年)と初戦で戦うという好カードが組まれた。勝者は準々決勝で玉置桃と対戦する。

大友-安田戦は安田がキャリア最大のハイパフォーマンスを見せた一年前の勢いを失っていることと、選抜体重別での素晴らしい出来を考慮して大友の勝ち抜け濃厚。準々決勝の玉置戦は戦術バリエーションの多さから玉置を推したいところだが、世界ジュニア直後でどこまで疲労から回復しているかが未知数。早い攻防なら玉置、持ち合う時間が長くなれば大友有利と見る。

■ 63kg級・国内席巻するパワーファイター2人にジュニア世代のスターたちが挑戦
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優勝候補筆頭は大住有加

【階級概況・有力選手】

世界選手権銅メダルの田代未来(コマツ)とアジア大会代表の阿部香菜(三井住友海上)は出場免除。

シニアの国際大会での実績がなかなか残せない大住有加(JR東日本)と片桐夏海(コマツ)という選抜体重別で決勝を争った2人がそれぞれ第1、第2シードを占める「国内仕様」のトーナメントとなった。

その一方でジュニア世代には世界ジュニアで優勝したばかりの嶺井美穂(桐蔭学園高2年)、同大会で決勝を嶺井と争った鍋倉那美(大成高2年)、2012年グランドスラム東京王者である津金恵(筑波大1年)と国際フィールドで活躍する才能豊かな強者たちが揃う。才能あふれるジュニア世代を、圧倒的な強さで国内を席巻するシニアのパワーファイター2人が迎え撃つ、というのがこの階級のトーナメントに流れる大きなシナリオ。

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世界ジュニアを制した高校2年生の嶺井美穂

【組み合わせ】

[Aブロック]

大住有加の山。初戦が能智亜衣美(筑波大1年)、2戦目が好調伊勢崎詩乃(帝京科学大2年)と全く気の抜けない組み合わせ。

逆側の山では平井希(自衛隊体育学校)に鍋倉那美が挑戦。切って、離れて、飛び込んで、潰れて、逆で組んでと全てを駆使して試合を作ってくる超戦術派の平井に対し投げ一発の強さが売りの鍋倉がどんな戦いを試みるのか。万全の組み手でなくても威力のある投げを打てるのが鍋倉の特徴だが、そもそも投げを打てるような形を作らせてもらえるのか。この試合は明らかに鍋倉のキャリアの先を見越して与えられた関門。非常に楽しみ。

[Bブロック]

田中美衣(了徳寺学園職)が主役のブロック。シード位置には選抜体重別で阿部香菜を倒した西川真帆(龍谷大3年)が座るが、全体として田中を止める選手がいるかというと、事前予測の段階で田中以外の選手の勝ち上がりを予測しておくのはなかなか難しい状況。勝ち上がり候補は田中。

[Cブロック]

片桐夏海の山。逆側には佐野賀世子(山梨学院大3年)、塩瀬絢子(三井住友海上)、米澤夏帆(東大阪大敬愛高3年)が配された。

佐野、塩瀬ともその潜在能力の高さに相応しい結果を残し切れていないが、両者とも距離のないところからの一撃の力は健在、片桐のパワーファイトが逆にその強さを引き出すという可能性も皆無ではない。殴り合いの好試合の予感が漂う。


[Dブロック]

津金の山。逆側の山には嶺井と松本千奈津(帝京大2年)。
ここまでの戦歴を考えれば津金の勝ち上がりを推すべきだが、高校カテゴリでの試合を終えて以来ここまで「らしい」パフォーマンスを1度も見せていない。いったい現在どのような位置にいるのか、実は判断付きかねる状況。初戦の川岸真綾(帝京科学大4年)戦から目が離せない。

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