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講道館杯全日本柔道体重別選手権大会・第1日女子各階級展望

(2014年11月6日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月6日掲載記事より転載・編集しています。
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第1日女子各階級展望
講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
■ 70kg級・新井千鶴がA強化地位の再画定に挑む、田知本遥と上野巴恵は後のない正念場
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再びトップの位置を狙う新井千鶴

【階級概況・有力選手】

昨年のグランドスラム東京優勝と今春のグランドスラムパリの表彰台獲得によって周囲の選手から完全に一歩抜け出た感のあった新井千鶴(三井住友海上)だが、選抜体重別を獲れずに世界選手権には出場出来ず。その世界選手権では国内大会3連勝のヌンイラ華蓮(了徳寺学園職)が苦戦続くこの階級にあって銀メダル獲得という一大成果を挙げ、「国際大会に強い」という新井のストロングポイントでも上を行くという大事件が起こったばかり。一方の新井はアジア大会決勝で意外な敗退を喫して金メダル奪取に失敗、今回は出直しを図る大会となる。

というわけで階級の興味は、今シーズン開幕時には一番手であった新井が勝利して再び「ヌンイラと並ぶ代表候補」の位置に踏み止まることが出来るかどうか、というトピックが第一。

続くみどころは田知本遥(ALSOK)と上野巴恵(自衛隊体育学校)の北京-ロンドン期の階級シーンを牽引した強者2人の復活なるかというところだが、地力の高さはともかく昨今の両者の不安定過ぎる試合ぶりから考えれば、新戦力の台頭があるか、あるとすればその選手の力は現時点での国際大会で上位を狙うだけのステージにあるかどうかという前向きの時間軸にフォーカスして大会を見守るほうが面白そうだ。その意味での期待株は全日本ジュニアでついにその才能を花開かせた杉山歌嶺(修徳高2年)、高校カテゴリで2冠を達成した池絵梨菜(東大阪大敬愛高3年)ら。

優勝争いに絡む実力者としては大野陽子(コマツ)、実業個人で上野を下して本領発揮の気配漂う安松晴香(ALSOK)、潜在能力の高さでは長内香月(山梨学院大2年)を注視すべき。

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上野巴恵はキャリアの正念場

【組み合わせ】

[Aブロック]

新井千鶴の山。準々決勝での杉山戦は非常に興味深い。アジア大会ではメンタルコントロールを失って懐の深い相手を崩し切れずに内股を空回りさせる場面が多かった新井だが、杉山はまさしく懐深い筋肉質体型の強者。我慢の試合も得意な杉山がどこまで粘るか非常に楽しみ。

[Bブロック]

大野陽子と長内香月を初戦で潰し合わせるという過酷な組み合わせ。大野は年を追うごとにパフォーマンスの波の激しさが顕著になって来たが、その最高到達点の高さは折り紙つき。一方の長内は中、高校生時の強者のオーラ漂う圧倒的な戦いぶりが大学入学後明らかに減速、数年に一度の逸材から打って変わって量産型のパワーファイターという位相に吸収されつつある印象だが、ガップリ組み合っての袖釣込腰と後技の強さは健在。圧殺して鉈を振るう大野のパワーファイトとはスタイルが噛み合うという観測も可能で、これは楽しみな一番。

[Cブロック]

田知本遥の山。直下に前田奈恵子(JR東日本)という実力者がおり、前田が大学時代終盤に発揮した強さを保っていれば激戦必至。

逆側の山では中江美裕(大成高2年)と畠石香花(土浦日大高2年)という同学年のライバルに大学カテゴリの強者濵砂香澄(環太平洋大4年)が詰め込まれるというなかなか心憎い組み合わせ。揃って主戦場のカテゴリでは少々元気がない3人だが、田知本への挑戦権を得られるのは1人のみ。講道館杯出場という一大イベントに相応しい経験を得られるのは誰か。楽しみなブロック。

[Dブロック]

上野巴恵の山。初戦が学生王者佐俣優依(帝京大1年)、2戦目が宇野友紀子(環太平洋大2年)、準々決勝が池絵梨菜-古屋梓(筑波大3年)の勝者。

最高到達点の高さは隠れもない上野だが、パフォーマンスに波があり過ぎ、今回表裏どちらの目が出るかどうかは予測困難。ロンドン五輪直前の2011年冬に出色のパフォーマンスを発揮しながらその時点で獲得ポイントが足りず、事実上「間に合わなかった」という経緯のある上野がリオ五輪出場を狙うなら勝つ以外にシナリオのない今大会でどのような試合を見せてくれるか。初戦の出来に注目。

■ 78kg級・緒方亜香里待望の本格復帰、後輩梅木真美との決勝対決に期待
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今夏の実業個人で復帰した緒方亜香里

【階級概況・有力選手】

2013年春に素晴らしい内容で皇后盃を制しながら直後に右膝を負傷、約1年に渡って戦線を離脱していた緒方亜香里(了徳寺学園職)が優勝候補筆頭。

苦戦続くこの階級にあって、北京-ロンドン期にケイラ・ハリソン(アメリカ)やマイラ・アギアール(ブラジル)らのスター選手とガチンコ勝負を繰り広げて来た強者緒方の復帰は朗報。復帰第一戦の全日本実業個人は準優勝だったが、今回の出来はどうか、その復調ぶりが階級最大のトピック。

もう一つの見どころは、アジア大会で出色のパフォーマンスを見せた梅木真美(環太平洋大2年)の試合ぶり。世界王者ソル・キョン戦で見せた二本持って潰れず、巻かずに連続攻撃を仕掛けて得意の寝技に繋ぐという組み立ては梅木がもっとも輝いていた高校1年でのインターハイ制覇時を彷彿とさせるものであった。先輩緒方との決勝対決に期待したい。不安材料は打ち続く連戦による、疲労。

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アジア大会で素晴らしいパフォーマンスを見せた梅木真美

【組み合わせ】

[Aブロック]

梅木の山。逆側の山は高松彩香(山梨学院大3年)と堀歩未(鹿屋体育大1年)という学生カテゴリの強者だが、曲者の臭気薄いその柔道の質からして、アップセットの可能性は低いと見る。正面からのぶつかり合いで、勝ち上がるのは梅木。

[Bブロック]

日高美沙希(大阪体育大4年)の山。逆側に昨年の世界ジュニア王者吉村静織(三井住友海上)と今季の実業王者濵田尚里(自衛隊体育学校)が配された。実績から言えば国際大会代表を張って入賞歴もある日高を推すべきだが、この選手は試合の風向きが順風か逆風かで柔道の質が全く変わってしまう傾向があり、吶喊タイプの濵田や吉村を捌きかねる可能性も十分。このブロックの勝ち上がりは混沌。

[Cブロック]

緒方亜香里の山。逆側の山には昨年「噛み合わなさ」という柔道の質をハシゴに地力の差をすっとばして講道館杯ファイナリストの座にまで上り詰めた浜未悠(淑徳高2年)が配されたがこの選手は直前で欠場を表明。緒方の敵は70kg級から階級を上げて参戦の高橋ルイ(和歌山県庁)ということになる。圧殺を前提に試合を進める高橋が一階級上の緒方を相手に自分のペースで戦うのは難しいはずで、ここは緒方の勝利を推すのが妥当。緒方が現在のコンディションをシビアに問われる最初の山場は、準決勝の岡村智美戦と考えるべきだろう。

[Dブロック]

優勝候補岡村智美(コマツ)の山。初戦が只野真梨枝(九州旅客鉄道)、2戦目が鈴木伊織(大成高3年)。準々決勝が高山莉加(三井住友海上)-下田美紗季(自衛隊体育学校)と強者、注目の若手と役者が揃ったが、格下の破壊に長けた柔道の質からして岡村の取りこぼしは考え難い。準決勝に進むのは岡村だ。

■ 78kg超級・朝比奈沙羅と稲森奈見、若手2人の躍進に期待
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アジア大会で世界選手権入賞者2人を下した稲森奈見

【階級概況・有力選手】

世界選手権で代表を務めた田知本愛(ALSOK)と山部佳苗(ミキハウス)は出場免除。

四つ角シードはアジア大会代表の稲森奈見(三井住友海上)、朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高3年)の若手2人に、市橋寿々華(大阪府警)と白石のどか(JR東日本)のシニア世代2人。強者、曲者数あれど、この4人がそのままトーナメントの軸と考えて間違いない。

特に期待が掛かるのがアジア大会で韓国の2トップを破り、団体戦では超巨漢選手マー・シーシー(中国)を破る奮闘を見せた稲森と、世界ジュニアに優勝したばかりの朝比奈。塚田真希引退以降世界大会で代表がことごとく消極的な試合ぶりで勝ち切れず階級全体に閉塞感が漂い始めた日本重量級にあって、ともに攻撃性を売りにする若手2人の活躍は一筋の光明だ。代表2人の「本気」を引き出すためにも、この2人のリオ五輪挑戦の可能性に鑑みても今大会は勝負どころ。

ここぞという場面で相手を「見る」悪癖の尻尾が未だ残る稲森、組み立てと技種のオーソドックスさゆえ地力を上げる他に強者と戦う手立てのない朝比奈とそれぞれ気になる点はあるものの、それぞれこの点は十分考えて試合に臨むはず。まずは国内でどう勝つか、2人の試合ぶりは見逃せない。

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世界ジュニアを制して今大会の上位進出に掛ける朝比奈沙羅

【組み合わせ】

[Aブロック]

稲森の山。初戦が粘着ファイターの荒巻有可里(環太平洋大1年)、準々決勝が安定感随一の月波光貴穂(帝京大1年)とともにジュニア世代の試合巧者との連戦の可能性が高い。後の先が強い稲森だが、自分で組み立て、攻められるかという最大の課題を強化陣に試されるかのような組み合わせだ。月波戦は特に注目。

[Bブロック]

白石のどかの山。初戦はベテラン石川笑美子(日本エースサポート)、2戦目はもと世界ジュニア王者井上愛美(山梨学院大4年)という歯ごたえのある組み合わせ。

逆側の山には、北京-ロンドン期後半に強化選手として国際大会に抜擢を受け続けた橋口ななみ(大阪府警)に高校カテゴリの強者冨田若春(埼玉栄高2年)が挑戦する。

勝ち上がり候補は勿論白石。連続攻撃を仕掛ける状態にあるときは手が付けられないが負けるときはことごとく自滅、という白石のメンタルコンディションのありようをこの段で見極めておきたい。

[Cブロック]

朝比奈の山。2戦目で好調の谷村美咲(帝京科学大3年)、準々決勝では烏帽子美久(JR東日本)か、かつて手数攻撃に苦しめられた滝川真央(日本大1年)との対戦濃厚という極めて厳しい組み合わせ。本人が自覚している通り、今回勝ってグランドスラム東京代表に残る以外にリオ五輪挑戦の道はない。試練の1日。

[Dブロック]

市橋の山。逆側の山に藤原恵美(筑波大2年)、後藤美和(日光警備)、IH王者井上舞子(淑徳高3年)らがいるが、市橋がつまずく要素はほとんどない。市橋の勝ち上がりと見るべき。

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