PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

グランドスラムアブダビ・第2日各階級ひとこと展望

(2014年11月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月1日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
第2日各階級ひとこと展望
グランドスラムアブダビ
■ 73kg級
-今大会最激戦階級、今が旬のスクボトフとホン中心にファンティシェルらベテランの強豪集結-

今大会男子7階級のうち、もっとも強豪の密度が高いトーナメント。

優勝候補は8月のチェリャビンスク世界選手権で銅メダルを獲得したばかりの地元の雄ヴィクター・スクボトフ(UAE)と、同大会の銀メダリストであるホン・カクヒョン(北朝鮮)、今が旬の強豪2人。スクボトフは第1シード、ホンは第4シードに配された。

スクボトフは試合時間5分をフルに使って勝ち抜くトータルファイターという印象だったが、世界選手権では片手絞、三角絞、片羽絞と寝技での「一本」を連発。日本の中矢力には負けたがムサ・モグシコフ(ロシア)と、大野将平に勝ったイ・ユンジュン(韓国)の2人を左小外刈で転がして退けるなど選手としての凹凸が見え始めて現在伸び盛り。この延長線上にある今大会の戦いぶりは非常に楽しみ。

ホンは世界選手権ではこれが本当に73kg級の選手かと疑ってしまう程の体格の良さとパワーでトーナメントを席巻したが、アジア大会では体格、パワーともに少々スケールダウンしていた印象。コンディション調整の差か、前日計量制度によるリバウンド(階級規定体重の5%以内)利用の有無によるものかはわからないが、ともあれどうやら北朝鮮はワールドツアーへの参加を増やしてきており、その中で今大会どのようなパフォーマンスを見せるのかに注目したい。従来ビッグゲームのみの参加であった北朝鮮勢のワールドツアーにおけるパフォーマンスの波は来年以降の世界選手権、そして五輪に向けた貴重なデータになるはずだ。

この2人のほか、第2シードにロク・ドラスシック(スロベニア)、第3シードに世界選手権で銀メダル2度、銅メダル1度の実績を誇るデックス・エルモント(オランダ)、Aシードの4人以外にも世界選手権銅メダル2回のディルク・ファンティシェル(ベルギー)、モグシコフ、ウーゴ・ルグラン(フランス)と世界選手権で表彰台に上がるクラスの大物がギッシリ。

序盤の注目対決はいずれも準々決勝。プールAのスクボトフ-モグシコフ、プールBのホン-ファンティシェル、プールCのドラクシック-ルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)、プールDのエルモント-ルグランは常の秋季ワールドツアー、例年の「アブダビ」レベルであれば決勝カードでもおかしくない顔合わせ。熱戦に期待したい。

■ 81kg級
-1年ぶり復帰のトマが地元で2連覇狙う、敵はヴァロアフォルティエらAシード選手3人-

昨年この大会で感動の地元優勝を飾って以来国際大会に出場していなかったセルジュ・トマが満を持して登場。1年のブランクゆえランキングは降下、四つ角シードには漏れたがついに「グランドスラム」にまで昇格した地元大会の主役の1人として2連覇を狙う。1年の沈黙を経てその柔道がどう変質したのか、移籍直後のような戦術面での成長、あるいは地力の上積みがあるのかに注目したい。

第1シードには総合力勝負の「指導」奪取マシーンから一皮剥けて攻撃力を獲得しつつあるアントワーヌ・ヴァロアフォルティエ(カナダ)が入り、第2シードにはロシアの強豪イワン・ニフォントフ(ロシア)が鎮座。第3シードはロマン・モウストポウロス(ギリシャ)と一段落ちるが、第4シードには13年リオ世界選手権3位のアラン・シュミット(フランス)が入るというなかなか豪華な陣容。この1年のツアーの流れを考えれば優勝候補はニフォントフとヴァロワフォルティエ、対抗馬がシュミット、ダークホースがトマという評が妥当と思われる。

序盤の注目対決はこの階級も準々決勝。プールBのシュミット-トマ戦、プールAのヴァロアフルティエ-ラスズロ・クソクナイ(ハンガリー)戦、そしてプールC、ニフォントフに「レバノンの怪人」ナシフ・エリアスがマッチアップする一番も見逃せない。もとブラジル籍のエリアスは世界選手権で7位に入賞、アジア大会決勝でも王者キム・ジェブンと大接戦を演じたばかり。組み手の強さとパワーが売りで、技の構成は大技ばかりというまるで中年選手のような大味な柔道だが、その分誰もが必ず手を焼くという厄介な選手。巧さと強さに寝技という全方位性を備えるニフォントフを相手にするのはさすがに厳しいと思われるが、ニフォントフがどう捌いてどう勝利するか、興味深い一番である。

■ 63kg級
-第1シードのファンエムデンがトーナメントの軸も優勝争いは混戦-

第1シードがアニカ・ファンエムデン(オランダ)、続いてティナ・トレステニャク(スロベニア)、カトリン・ウンターヴルツァハー(オーストリア)、マルティナ・トラジドス(ドイツ)というおなじみのメンバー。階級全体が主役の少ない混戦階級になりつつある63kg級だが、その中で世界選手権の表彰台に手が届くレベルの強豪4人が集った「グランプリ以上、グランドスラム未満」のトーナメントという印象。ある意味秋季に初開催されるグランドスラムという位置づけとしてはもっとも妥当な面子の階級かもしれない。

ダークホース候補としてはアジア大会で阿部香菜打倒に成功して銀メダルに輝いたばかりのヤン・ジュインシュア(中国)が参加、トレステニャクの山に配されたこの人を入れた5人までで表彰台が争われると見て間違いないだろう。選手の格から言えばファンエムデンが一段上のはずだが、ここ2年のパフォーマンス低下とワールドツアーにおける成績の波、「組み合う」新ルールのさなか下がりながら担ぎ技を仕掛けるスタイルが苦しくなってきているという事情を考えるとその優位は絶対ではない。ファンエムデンの試合構成力の巧さを超えるだけの圧力と技を他4人が発揮することが出来るかどうかが焦点。いずれファンエムデン以外は「グランドスラム」王者としては少々物足りない「名前」の選手であり、4人にとってはそのぶん大チャンスであるとも言える。

■ 70kg級
-ファルカスコッホとズパンシック中心に中堅の強豪が揃う-

10月のグランプリ・タシケント大会で表彰台に上がったラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ・優勝)、ベルナデッテ・グラフ(カナダ・2位)、カタリナ・クリス(ポーランド・3位)がそのまま参加。今大会はケリタ・ズパンシック(カナダ)とサリー・コンウェイ(イギリス)が参加したためにクリスが四つ角シードから漏れたが、以上挙げた5名がそのままトーナメントの軸と考えて良いと思われる。優勝候補はファルカスコッホ、対抗はズパンシック。

ダークホースは今季グランプリ・デュッセルドルフを制して話題をさらったアッスマ・ニアン(モロッコ)と世界選手権団体戦での活躍が記憶に新しいツェンドアユシュ・ナランジャルガル(モンゴル)。しかし両者ともにファルカスコッホやズパンシックを凌ぐ可能性があるかというと非常に難しい、表彰台争いに絡むのが最高到達点と考えるのが妥当。

この階級は優勝レベルの数人以外のBグループが大混戦にあり、その戦線参加者のリストは長大。これをそのまま示すかのような有力選手多き、そして決定打なきトーナメントと言える。

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月1日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.