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ダークホース泉真生が見事優勝、高校選手権無差別王者佐藤杏香を破る・インターハイ柔道競技78kg級レポート

(2014年10月31日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版10月31日掲載記事より転載・編集しています。
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ダークホース泉真生が見事優勝、高校選手権無差別王者佐藤杏香を破る
インターハイ柔道競技78kg級レポート
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1回戦、佐藤杏香が浜未悠を攻める

1回戦に大きな山場が2つ。高校選手権王者佐藤杏香(東海大四高3年)と講道館杯準優勝者浜未悠(淑徳高2年)によるBブロックの大一番と、山内真子(國學院大栃木高2年)と梅津志悠(敬愛高2年)が激突するDブロックの一戦だ。事前評的にはそのままベスト4の対戦カードでもおかしくないほどの強豪対決。

佐藤と浜の対決は序盤に佐藤が払巻込で「技有」を獲得。以後も佐藤は攻撃選択の決意の早さ、仕掛けからの加速の速さで浜を置き去り。後の先も得意な浜にチャンスを与えないまま走り切り勝利を決めた。

浜は力関係を無力化する独特の噛み合わなさという、柔道の「質」的なハシゴを使って講道館杯2位まで上り詰めたが、「強さ」の絶対値だけで考えればシニア大会のファイナリストというこの成績は少々出来過ぎの感あり。現時点の力を考えれば同世代カテゴリの中で勝ち負けを繰り返す春以降の成績は妥当なところで、ここからが本当の勝負になるはずだ。既に最高到達点の高さは一度見せているわけで潜在能力は十分。以後の奮起を期待したい。

山内と梅津の同学年対決は山内が右体落「有効」、さらに上四方固「一本」(2:54)で勝利。

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準々決勝、佐藤杏香が中村茉那美から内股で一本勝ち

決勝に進出したのは佐藤と、ダークホースの地元選手・泉真生(木更津総合高)。

佐藤は浜に勝利した2回戦以後を3連続一本勝ち。2回戦で高杉美咲(五所川原農林高1年)を払腰(1:09)、3回戦で岡田実咲(広陵高2年)を内股(0:44)、準々決勝で中村茉那美(小城高3年)を内股(0:54)に仕留め、準決勝は前戦で新垣さつき(沖縄尚学高3年)を「有効」優勢で下し順当に決勝進出決定。

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全試合一本勝ちで決勝に進んだ泉真生

一方の泉は全試合一本勝ちという素晴らしい内容での決勝進出。1回戦で篠田沙織(藤枝順心高3年)に内股(1:39)、2回戦は山本雪乃(高知南高2年)に不戦勝ち、3回戦は鹿俣文(山形中央高2年)に後袈裟固(1:48)で勝利し、勝負どころとなった準々決勝では山内真子を小外掛(3:08)で退ける。準決勝は松田なみき(紀央館高2年)を払腰(3:17)で倒し、勢いに乗って迎える決勝の畳。

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中盤の右大腰をきっかけに試合の流れは泉に

決勝は佐藤が左、泉は右組みのケンカ四つ。泉が強気に両襟を持ち、佐藤が応じて袖を持つと双方嫌って切り離し、と引き手争いが続く。30秒過ぎに佐藤が左払腰を2連発するが、場外に向かっての技で効かず、38秒双方に「取り組まない」判断の「指導」宣告。

佐藤はフェイントの左小外刈、泉は右払腰で切り返す。1分1秒には佐藤がまたもや場外に向けて左払巻込、泉が突くとあっさり掛け潰れる。偽装攻撃の「指導」が宣告されてもおかしくない場面だが主審はスルー。

佐藤は左内股にフェイントの小外刈で攻めるが泉の力が強いのか、それとも疲労ゆえかトーナメント序盤戦で見せていた切れ味がない。1分55秒には腰の入れ合いから泉が腹を突き出して右大腰、佐藤は一旦乗ってから畳に降りて危機を回避するがこのあたりからペースは泉へ。

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GS延長戦、泉が大内返で「技有」を奪う

2分40秒、佐藤は腰の入れ合いから小さく足を小突き入れ、タイミングを見計らって左払腰。しかし足を上げた瞬間に泉が小外刈に食いつき、頭を早く下げていた佐藤は大きく崩れて畳に落ちる。あわやポイントという大インシデントだったが、これもノーポイント。

3分3秒、佐藤が内股フェイントの左小外刈、この動きは鋭さに欠けたが相手の内側に侵入することに成功した佐藤は続けて左大内刈という良い組み立ての攻撃。泉は転がり伏せて「待て」。

続けて大内刈、内股で攻める佐藤だが攻撃が単調で泉は崩れず。残り時間僅かとなったところで佐藤フェイントの左小外刈を仕掛けるが泉は右大内刈に切り返して止め、出来上がった回転を利して右内股。この技が潰れたところでタイムアップ。試合はGS延長戦へ。

互いに引き手で襟、釣り手で袖を持つ逆組み手の形となるが泉の圧力が勝り、場外際に押し込まれた佐藤は内股に掛け潰れて攻防を切る。

続く展開、引き手で袖を確保した泉が釣り手を上から背中に叩き入れると、佐藤はさらにその上から釣り手を重ね、反時計回りの動きで左大内刈。しかし釣り手を横から抱いて応じた泉は密着安定を確保したまま大内返。佐藤勢い良く背中から落ち、主審は「技有」を宣告。GS延長戦32秒で試合は終了、泉の優勝が決まった。

佐藤は良く攻めたが疲労ゆえかスローな技が多く、もともとの組み立ての単調さも相まって、4分いっぱい掛けて泉を自身の技に慣れさせてしまった印象。強気に攻めることで高校選手権を獲った佐藤の技が、開始早々からことごとく場外に向かってのものであったという選択の消極性を考えると、泉の地力の強さが佐藤の予想を超えていたと解釈するのが妥当かと思われる。堂々の優勝であった。

入賞者と優勝者コメント、準々決勝以降の結果は下記。

【入賞者】
優 勝:泉真生(木更津総合高3年)
準優勝:佐藤杏香(東海大四高3年)
第三位:坂口今日香(長崎明誠高)、松田なみき(紀央館高2年)
第五位:新垣さつき(沖縄尚学高3年)、中村茉那美(小城高3年)、河内雪乃(水戸啓明高2年)、山内真子(國學院大栃木高2年)

泉真生選手のコメント
「決勝の相手は苦手のケンカ四つでしたが、やるしかない、と思って必死で戦いました。相手が大きいので落とされないように気を付けました。GS延長戦に入って相手が疲れているのがわかりましたし、大内刈に力が入っていなかったので『返せるかな』と思い切って行きました。地元でのインターハイで本当に応援してもらえて、すごく力になりました。今後の課題はケンカ四つ対策、憧れの選手は杉本美香さんです」

【準々決勝】

坂口今日香(長崎明誠高3年)○GS技有(GS0:36)△新垣さつき(沖縄尚学高3年)
佐藤杏香(東海大四高3年)○内股(0:54)△中村茉那美(小城高3年)
松田なみき(紀央館高3年)○崩袈裟固(4:11)△河内雪乃(水戸啓明高2年)
泉真生(木更津総合高3年)○小外掛(3:08)△山内真子(國學院大栃木高2年)

【準決勝】

佐藤杏香○優勢[有効]△坂口今日香
泉真生○払腰(3:17)△松田なみき

【決勝】

泉真生○GS技有・大内返(GS0:32)△佐藤杏香

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