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グランドスラムアブダビ・第1日各階級ひとこと展望

(2014年10月31日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版10月31日掲載記事より転載・編集しています。
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第1日各階級ひとこと展望
グランドスラムアブダビ
大会通じて注目すべきは2011年パリ世界選手権81kg級3位のセルジュ・トマを領袖とする地元UAEの「モルドバ移籍組」の活躍。モルドバ時代は揃ってワールドツアーの3位決定戦に絡むかどうか、というポジションから抜け出せずにいた彼らは2013年初頭に籍を移すなり突如成績を残し始め、迎えた11月のグランプリ・アブダビ大会ではトマと73kg級のヴィクター・スクボトフのリーダ格2人が見事UAE初となる地元選手優勝を達成して、彼らを迎え入れた王族たちの期待に応えた。

場内外を出入りしながらの捨身技と流れるような寝技への移行でしぶとく勝ち抜く「場外際の魔術師」トマと、それまでの粘着ファイトから本格派に変身を遂げてランキング1位で臨んだチェリャビンスク世界選手権で銅メダルを獲得したスクボトフの2人はもちろんだが、いま最も注目すべきは8月の世界選手権で突如ブレイクした26歳、100kg級のイワン・レマレンコ。同大会では日本大のレイズカヨル(カナダ)を小内刈、北京五輪王者のナイダン・ツブシンバヤル(モンゴル)を大外刈、シリル・マレ(フランス)を大外刈といずれも「一本」に斬って落とす規格外の強さを発揮して銅メダルを獲得している。あの圧倒的な強さは本物なのか、それともあれは1日だけの突然変異だったのか。今回は真価が問われる大会といえる。

しかし、今年からグランドスラムへの昇格を果たしたこのアブダビ大会にはこれまでにないスケールで強豪が集結。男子はスクボトフの出場する73kg級が特に強者の影が濃く、女子48kg級、52kg級、57kg級、78kg級のシード選手の陣容は世界選手権の決勝ラウンドと見紛うばかり。ワールドカップからグランプリ、そしてグランドスラムへと昇格を続ける「アブダビ」の勢いがそのまま表れたかのような豪華なトーナメントとなった。講道館杯を1週間後に控えて日本選手の出場はないが、ファンにとっては見逃せない大会だ。

■ 60kg級
-モンゴル勢2人がトーナメントを牽引、ジュニア王者ガリーゴスのパフォーマンスに注目-

第1シード(プールA)に13年リオ世界選手権銀メダルのダシュダバー・アマーツブシン(モンゴル)、第2シード(プールC)にオルハン・サファロフ(アゼルバイジャン)、第3シード(プールD)に軽量級王国となりつつあるモンゴルの3番手ガンボルド・ケーレン、第4シード(プールB)がイルガー・ムシュキエフ(アゼルバイジャン)と揃ったなかなかのトーナメント。

圧倒的V候補のダシュダバーを中心にこの4人が優勝争いの軸だが、他に注目選手が2人。プールCに配された新人フランシスコ・ガリーゴス(スペイン)と、プールDに配された大ベテランのルドウィグ・ペイシャー(オーストリア)の2人。
ガリーゴスは前週の世界ジュニア選手権で優勝したばかり。日本の林浩平にも勝利しているのでその試合ぶりを映像で見たファンも多いだろう。シニアで活躍している有名選手が参加したわけでも勝ち上がりが圧倒的であったわけでもないが以後戦線に食い込んでくるポテンシャルがあるのかどうか、あらためてその戦いぶりを注視したいところ。
ペイシャーはここ3、4年全くと言って良いほど勝てていないが、9月のグランプリ・ザグレブで実に2009年以来となるIJF主催大会優勝を成し遂げたばかり。復活はあるのか。

ガリーゴスはサファロフの山で、初戦がパベル・ペトリコフ(チェコ)にルドウィック・シャンマルタン(スイス)のいずれかということで苦戦は必至。ペイシャーはガンボルドの山で、2戦目のガンボルド、もしくはホバネス・ダフチャン(アルメニア)戦が山。

■ 66kg級
-プルヤエフとガダノフのロシア勢2人が他を引き離す、実力派シェールスハンの活躍に期待-

第1シード(プールA)のミハエル・プルヤエフ(ロシア)と、第3シード(プールD)のアリム・ガダノフ(ロシア)の2人が優勝争いの主役。ランキング上第2シードはコリン・オーツ(イギリス)だが、実績からもその線の細い柔道の質から考えてもこの2人に対抗するのは少々厳しい。まずは初戦のエリオ・ヴェルデ(イタリア)戦を勝ち抜いて決勝ラウンドへの進出権を得ることに集中というところ。

第4シードのディミトリ・シェールスハン(ベラルーシ)の山にはスゴイ・ウリアルテ(スペイン)が入った。地味ながら近頃確実に力を付けているシェールスハンとかつての「名前」で戦い続けて勝負どころにきっちりコンディションを合わせてくるウリアルテの存在は対象の妙。いずれが勝っても興味深い対決。

■ 48kg級
-ムンクバットとクセルノビスキの頂点対決に期待-


第1シード(プールA)の2013年世界選手権王者ムンクバット・ウラントツェトセグ(モンゴル)と、第3シード(プールD)に配されたこの階級のパワーナンバーワン選手エヴァ・クセルノビスキ(ハンガリー)の一騎打ちと考えて良いと思われる。プールCにはシード選手タチアナ・リマ(ギニアビサウ)とアレッシャ・クズネトソワ(ロシア)にエブル・サヒン(トルコ)、プールBにはガルバトラフ・オトコンセトセグ(モンゴル)とキム・ソルミ(北朝鮮)、ヴァレンティナ・モスカット(イタリア)がいるが、常に最前線で戦い続けているこの2人を打倒するには少々難しいメンバーと思われる。

ムンクバットは世界選手権で近藤亜美に敗れて以後、9月のアジア大会に続いてこれが2戦目。アジア大会では世界選手権予選敗退の汚名を晴らすべく「誰が一番強いか教えてやる」とでも言わんばかりの圧倒的パフォーマンスで優勝を飾っており今大会もその戦いぶりからは目が離せない。

■ 52kg級
-ケルメンディとキトゥ、世界選手権決勝の再現なるか-

チェリヤビンスク世界選手権金メダリストのマリンダ・ケルメンディ(コソボ)、銀メダリストのアンドレア・キトゥ(ルーマニア)、銅メダリストのナタリア・クズティナ(ロシア)の3人が参加してそれぞれシードの一角を占めるという超豪華トーナメント。さらに同大会5位で今年骨太のパフォーマンス続くマー・インナン(中国)、昨年から好調の大ベテランイルゼ・ヘイレン(ベルギー)、アナベール・ウラニー(フランス)らが脇を固めるという、世界選手権と見紛うばかりの凄い顔ぶれだ。

世界選手権2連覇中という実績、そして8月に見せた圧倒的な強さから考えれば優勝はケルメンディ以外に考えられない。キトゥの今夏の世界選手権におけるパフォーマンスは過去最高の出来と呼ぶにふさわしかったが、それでもケルメンディにはかなわなかった。もともとケルメンディが年間通じて波の少ない選手であり、対照的にキトゥのワールドツアーにおけるパフォーマンスは時期によってかなりの差があることを考えると、決勝での直接対決なった場合の勝者はケルメンディと考えておいてほぼ間違いないかと思われる。

対抗馬として面白いのはむしろクズティナと思われる。大会ごとに骨が太くなるパフォーマンス、と力比べに陥らずとも戦える技術的な幅の広がりがケルメンディと戦えるところまで到達しているかどうか。五輪までの両者の現在位置を測る上で、直接対決があればこれも見逃せない対決。

■ 57kg級
-強豪大量終結、序盤の注目カードはカラカス対マロイ-

シード順はサブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、マーティ・マロイ(アメリカ)、テルマ・モンテイロ(ポルトガル)にドルジスレン・スミヤ(モンゴル)。Aシード配置のこの4人以外にもコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)、世界ジュニアを終えたばかりのキャサリン・ブーシェミンピナード(カナダ)、ベテランのジュリア・クインタバレ(イタリア)に現在好調で10月のグランプリ・アスタナを制したばかりのヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)と、ざっと挙げただけで世界選手権表彰台クラスの選手が8名参加する。「グランドスラム」の名に恥じないどころか、パリ大会や東京大会に負けない陣容の超ハイレベルトーナメントだ。

誰が優勝するかは混沌。序盤の注目対決はプールC準々決勝のマロイ-カラカス、同じくプールB準々決勝のドルジスレン-カプリオリウ、プールD準々決勝のモンテイロ-ブーシェミンピナードの3試合。特に実力上昇中の2人が激突するマロイ-カラカス戦は見逃せない一番。

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