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吉田優也が金メダル獲得、決勝は宿敵チョリエフに粘り勝ち・アジア大会90kg級レポート

(2014年9月26日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版9月26日掲載記事より転載・編集しています。
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吉田優也が金メダル獲得、決勝は宿敵チョリエフに粘り勝ち
アジア大会90kg級レポート
【成績上位者】エントリー19名
1.YOSHIDA, Yuya(JPN)
2.CHORIEV, Dilshod(UZB)
3.GWAK, Dong Han(KOR)
3.LKHAGVASUREN, Otgonbaatar(MGL)
5.JAMALI, Mohammad(IRI)
5.USTOPIRIYON, Komronshoh(TJK)
7.BOLAT, Timur(KAZ)
7.CHENG, Xunzhao(CHN)

日本の吉田優也が見事優勝。2回戦でサウジアラビア選手に一本勝ちの後は準々決勝でモハメド・ジャマリ(イラン)に内股「有効」、準決勝でコムロンショフ・ウストピリョン(タジキスタン)に体落「有効」で勝利して決勝に進出。

決勝では予想通りディルショド・チョリエフ(ウズベキスタン)とマッチアップ。学生時代の2010年に連敗し、今年7月のグランドスラム・チュメニにおける久々の対戦では吉田が隅落「有効」で勝利しているというカード。
この試合は吉田が右、チョリエフが左組みのケンカ四つ。チョリエフの長い手足を利しての圧力に吉田が右内股と足技で抗するという構図が続き、主導権は両者の頭上で揺れ続ける。吉田の右内股に出足払、チョリエフの右内股と双方ポイントを想起させる良い技を打つ場面もあったが、いずれかに流れが傾くと相手がすかさず技を打ち返すということが続き明らかな山場の現出には至らず。本戦5分では勝負がつかず双方「指導」2つを得たところで、試合はGS延長戦へ。

延長戦1分25秒、吉田が右背負投で思い切り深く相手の懐に潜り込む。「一本」が想起されるタイミングであったが、懐の深さでその威力を吸収したチョリエフは外側に逃れてたたらを踏み、最後は自身の左内股に変換。ここまで右内股に右大内刈、右出足に右体落、そしてこの右背負投と幾度も「一本」取ってもおかしくない深い位置まで侵入して技を打ちこみ、そして全て逃れられた吉田にはもはや決めるべき技がないという苦しい状況であったが、3分31秒吉田は左襟を掴んで「韓国背負い」に打って出る。

これまで繰り出した技のいずれとも質、運動方向とも異なる、そしてこのギリギリのところまで取り置いておいた得意技にチョリエフたまらず体勢を崩して転がり「有効」。吉田、見事アジア大会金メダル奪取を決めた。

この日の吉田は決して本調子に非ず。4戦全てがケンカ四つという凌がれやすい組み手であったこともあったが、準決勝まではいったいに組み手の完成も技出しも遅く、決勝でもパワーで勝る相手に組み手で押し込まれることが続いた。直近の対決で勝利しているとはいえ過去2敗を喫した経験のある強豪チョリエフに対して掛けても掛けても技が決まらず、そしてパワーで押し込まれ続けるという状況は精神的に極めて苦しいものであったはずだが、その苦しい構図の本戦で主導権争いから降りず、技を打ちこみ続けた粘りが最後の「有効」を呼び込んだと見る。
学生時代には切れ味鋭い技を見せる一方でポカ負けや状況の悪さを受け入れてしまう淡白さが垣間見えていた吉田であるが、負傷による長期離脱という一大事件を経て、キャリアの分岐点となった今大会で勝利の因となったのはまさしくその弱点であったメンタルタフネス。持ち前の投技「一本」こそ一つでのみあったが、吉田が明らかに一段評価を上げた大会と考えて良いのではないだろうか。

チョリエフの方は準決勝まで全試合「一本」、こちらは吉田と対照的に絶好調に思われたが、決勝では吉田の粘りに屈した。しかしワールドツアーでの一種煮え切らないパフォーマンスがあくまで調整期のものであることがハッキリわかる、素晴らしい出来であった。この人は既に29歳だが、まだまだトップシーンで戦う力があることを改めて示した大会であった。

吉田、チョリエフと並んで他を引き離したトーナメントの主役と目されていた第1シード者ガク・ドンハン(韓国)は3位。準々決勝で国際的にはほぼ無名に近いラカグワスレン・オトコンバータル(モンゴル)に「技有」優勢で敗れ、3位決定戦ではこれまたほぼ無名のコムロンショフ・ウストピリョン(タジキスタン)にGS延長戦「指導2」でようやく勝利するという有様で、率直に言って悪い出来。なぜこの人がイ・ギュウオンを押しのけて今大会の代表権を得たのか、改めて韓国の代表選考の不自然さを浮き彫りにする超低空飛行であった。

3位決定戦と決勝の結果、吉田の勝ち上がりと経過詳細は下記。

【3位決定戦】

GWAK, Dong Han(KOR)○GS指導2△USTOPIRIYON, Komronshoh(TJK)
LKHAGVASUREN, Otgonbaatar(MGL)○優勢[指導2]△LKHAGVASUREN, Otgonbaatar(MGL)

【決勝】

吉田優也○GS有効・背負投(GS3:29)△CHORIEV, Dilshod(UZB)

■日本選手勝ち上がり

吉田優也(旭化成)
成績:優勝

【2回戦】

吉田優也○内股(1:38)△MAZYU Naif(KSA)

吉田が右、マジューが左組みのケンカ四つ。吉田が前に出るとマジューはあっさり場外まで下がり出ることが続き柔道が出来ない状態。主審も躊躇せず場外の反則を宣告し続け1分47秒までで3つの「指導」が累積する。
直後吉田、前に出て組みつく。組んだ勢いのまま右足を引っかけて斜めに前進、右内股を押し込んで「一本」。

【準々決勝】

吉田優也○優勢[有効・大内刈]△JAMALI Mohammad(ILI)

ケンカ四つ。怪力のジャマリ、奥襟を掴んで圧力を掛け吉田を畳に押し付け落とすが、この行為がブロッキングと判断され42秒に「指導1」を受ける。直後吉田が鋭く右出足払を入れて転ばせると、以後ジャマリの圧力はやや減退。吉田はジャマリの奥襟を脇を差して迎え撃ち、右内股を仕掛け続けて度々相手を崩す。3分半過ぎ、吉田の右内股が「有効」。このポイントを持ったまま試合終了。

【準決勝】

吉田優也○優勢[有効・体落]△USTOPIRIYON Komronshoh(TJK)

この試合もケンカ四つ。ウストピリョンは両袖を絞って吉田の技を止めるがこれが防御行為と判断されて46秒「指導1」。吉田は両袖の右袖釣込腰に出足払で試合を作りにかかるが、今度は吉田が袖口を絞ったとの咎で1分30秒吉田に「指導1」。
持ってもすぐに絞られる試合展開に一計を案じた吉田、組み際に釣り手で右片襟を掴むなり得意技の片襟右体落。見事決まって「有効」、2分20秒。
以後やや絞り合いに付き合い過ぎて組み手の完成が遅れ、2分27秒には場外の「指導2」を受ける。そのまま追加ポイントなくタイムアップ。

【決勝】

吉田優也○GS有効・背負投(GS3:29)△CHORIEV, Dilshod(UZB)

唯一最大の勝負どころ。
3戦連続のケンカ四つ。チョリエフが引き手で脇下、釣り手で背中を掴んで右小内刈で蹴り崩すと吉田伏せて「待て」。続く展開で吉田が引き手を求めるとチョリエフが切り離し、この行為に対して主審チョリエフに「指導」を宣告。

お互い引き手争いを続けた1分55秒双方に「指導」。吉田が反則累積差でリード。
以後吉田は右大内刈に右内股、チョリエフは長い手足を利しての圧力と右内股で攻め合うがポイントには至らず。残り21秒、残り時間の少なさに鑑みて前進圧力に舵を切り替えたチョリエフの作戦が嵌り吉田が場外の「指導」を受けタイスコア。ここでタイムアップ、試合はGS延長戦へ。

吉田は右体落、右内股と放つが懐の深いチョリエフを相手に取りきれず、GS1分30秒に深く潜り込んだ右背負投も耐えきられて左内股に変換され、もはや決めるべき技がない印象。長い膠着を吉田が右出足払で切った直後のGS2分18秒、双方に「指導」。

GS3分29秒、吉田左襟を掴むなり所謂「韓国背負い」。ここまで取り置いた得意技は見事に決まり「有効」で勝負あり。

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