PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

秋本啓之見事優勝、抜群の精神力で優勝候補を次々撃破・アジア大会73kg級レポート

(2014年9月23日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
秋本啓之見事優勝、抜群の精神力で優勝候補を次々撃破
アジア大会73kg級レポート
【成績上位者】エントリー22名
1.AKIMOTO, Hiroyuki(JPN)
2.GANBAATAR, Odbayar(MGL)
3.BANG, Gui-Man(KOR)
3.HONG, Kuk Hyon(PRK)
5.JURAKOBILOV, Navruz(UZB)
5.YKYBAYEV, Dastan(KAZ)
7.HUANG, Chun-Ta(TPE)
7.MATER, Zeyad(YEM)

28歳の秋本啓之が見事優勝。

初戦のサイード・モラエイ(イラン)戦はケンカ四つの相手に背中を叩かれて圧力を掛けられ続け「指導」2つを連続失陥、残り1分を切ってからの右背負投「技有」、崩袈裟固「一本」で逆転したものの薄氷の勝利。動きは悪く、傍目にわかるほど異常な量の発汗。

これはおそらくコンディション調整失敗、本日の秋本の勝利は厳しいと誰もが覚悟せざるを得ない苦しい滑り出しだったが、秋本はここから尻上がりに調子を上げる。
準々決勝は半年以上国際大会に出ずに地元開催のこの大会に賭けて来たバン・ギーマン(韓国)との攻め合いから降りずに「指導1」の優勢で勝利、おそらく今回最大の山場と思われた世界選手権銀メダリストのホン・カクヒョン(北朝鮮)にも肘抜きの右背負投を中心に攻め続け、体力自慢の相手に退く場面を一切つくらず「指導1」の優勢勝ち。

ガンバータル・オドバヤル(モンゴル)とマッチアップした決勝はケンカ四つ。パワー自慢の相手が釣り手で背中を叩いて来たが肩をずらして圧力を除けては左右の背負投で攻め続ける。4分19秒に右背負投で「有効」を奪って優勢勝ち、2度目のアジア大会勝利を決めた。

戦後「内容が悪い」と試合を振り返った秋本だが、28歳という年齢、また初戦から垣間見えたコンディションの悪さを鑑みればバン、ホンと強豪を立て続けに破っての優勝はそれ自体が見事の一言。男女とも若手が次々に判断ミス、あるいは競り合いから降りての「根性負け」を繰り返す中で、決して優位とは言えない試合の連続を攻め続けることでモノにした執念と集中力の高さは拍手ものであった。

バンは3位決定戦でナブルズ・ジュラコビロフ(ウズベキスタン)を左小外掛「一本」で仕留めて、なんとか表彰台を確保。男子韓国勢は60kg級のキム・ウォンジン、66kg級のチョ・ガンヘン、73kg級のバン・ギーマンと立て続けに敗れて絶不調。あまりにも一大会にフォーカスし過ぎることで、自国だけがオリンピック級のプレッシャーに晒されて自滅している感あり。旬を過ぎたベテランと目されていたチョとバンをわざわざ突っ込んでのこの低パフォーマンスは少々理解しがたい自体であり、事情をうかがい知れない海外からの視点としては、国内選考基準の歪みを感じざるを得ない。相手にとって怖い選考とは何か。日本も大いに学ぶべき材料の多い韓国の失敗であった。

もう1人の表彰台はホンが確保。3位決定戦はダスタン・イキバエフ(カザフスタン)から「有効」を奪って勝利した。世界選手権よりは一段パワーが落ちた印象だが、率直に言って3週間前よりずいぶん痩せた印象。世界選手権の異常な体格の良さはやはりリバウンドだったのか、試合当日朝の再計量は適切に行われていたのか、少々疑問が残るところ。

第1シードの「モルドバ移籍五人衆」の今大会一の矢、ヴィクター・スクボトフ(UAE)は失格。国内居住3年以内というアジア大会の参加資格を満たしていないと判断された。これにより、100kg級の優勝候補イワン・レマレンコのエントリーも同日中に取り消しとなった。

3位決定戦と決勝の結果、日本選手勝ち上がり詳細と経過は下記。

【3位決定戦】

HONG, Kuk Hyon(PRK)○優勢[有効・一本背負投]△YKYBAYEV, Dastan(KAZ)
BANG, Gui-Man(KOR)○小外掛(3:57)△JURAKOBILOV, Navruz(UZB)

【決勝】

秋本啓之○優勢[有効・背負投]△GANBAATAR, Odbayar(MGL)

■日本選手勝ち上がり

秋本啓之(了徳寺学園職)
成績:優勝

【2回戦】

秋本啓之○合技[背負投・崩袈裟固](4:57)△MOLLAEI, Saeid (IRI)

明らかに堅い秋本、ケンカ四つのモラエイに背中を深く叩かれて大苦戦。1分44秒に「指導」、2分48秒に「指導2」と立て続けに反則を受け、かつ圧を受けたため疲労が蓄積し苦しい状況。
それでも背負投を撃ち続けた3分過ぎからようやくペースを掴み、4分3秒右背負投に潜り込み「技有」奪取。残り26秒に左一本背負投で相手を崩し、崩袈裟固「一本」。
不利な状況でも背負投を撃ち続けたことで最終的には流れを獲り返したという試合。終了後も秋本は顔色冴えず、息を切らし、少々今後が心配になる出だし。

【準々決勝】

秋本啓之○優勢[指導1]△BANG, Gui-Man (KOR)

グランドスラムパリ以降国際大会出場を一切断ち、6か月に渡る調整を敢行した地元のバン・ギーマンとの大一番。
秋本が右、バンが左組みのケンカ四つ。右腰車から右大外刈、さらに低く右背負投、立ち上がって右小内刈と最初の1分で良く攻めてペースを掴む。相手の肩車はことごとく潰し、早い動きの「秋本返」への移行でバンに主導権を与えない。
2分過ぎから右背負投、肘抜きの右背負投、「巴十字」、左背負投と一方的に攻め続け、3分24秒にはようやくバンに「指導1」が宣せられるが、試合進行数十秒を経てこれは取り消し。
しかし秋本めげずに攻撃を続け、右背負投を3連発した残り15秒でようやくバンに「指導1」が与えられる。そのままタイムアップ。「指導3」、少なくとも「指導2」奪取が妥当と思われる試合であったが、気持ちを切らずに攻め続けた秋本は見事。硬すぎた初戦に比べると大分体が動き始めている印象。

バンは担ぎ技ファイターでケンカ四つの秋本に対して足元の防御も組み手の管理も甘く、攻撃の計画性にも欠けた。準備期間の長さと気合いの入りぶりを考えると意外なほどの雑な試合。

【準決勝】

秋本啓之○優勢[指導1]△HONG, Kuk Hyon (PRK)

秋本、世界選手権銀メダリストのホンともに右組みの相四つ。パワーのあるホンは釣り手を奥襟、脇下と変えながら右内股、右大外刈、左一本背負投と攻める。動きの良い秋本は相手の圧が掛かりそうになるとすかさずズレて力を逃がし、肘抜きの右背負投、横巴、相手が崩れたら「秋本返」と集中力高く攻撃を継続。相手の奥襟を左大腰で回避し、続けて右背負に技を繋いだ2分52秒ホンに「指導1」。ホンは大外刈に左一本背負投と猛攻を見せるが秋本的確に回避、あるいは技を打ち返して山場の出現を許さず。そのままタイムアップ。若く力強いホンに対して競り負ける場面まったくなし、秋本のメンタル強さ際立つ。

【決勝】

秋本啓之○優勢[技有・背負投]△GANBAATAR, Odbayar(MGL)

秋本右、ガンバータルが左組みのケンカ四つ。引き手争いが続く中1分21秒ガンバータルに「指導1」。2分29秒にガンバータルの右大外刈に引っ掛かる危ない場面があったが、左背負投、右背負投、左一本背負投と技を繰り出し続けて大枠順調。ガンバータル時折背中を深く持つが秋本は間をおかずに肩をずらし、あるいは技を仕掛けてあっという間に圧を回避、見かけの優位を作らせない。
4分19秒、ガンバータルが釣り手を奥襟に入れて来た瞬間秋本深く右背負投。持ち上げ、落としたという体のこの技は「有効」。残り9秒で「指導1」を受けたが危なげなくゴールまで辿り着き、秋本は2度目のアジア大会制覇達成。

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版9月23日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.