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ダバドルジ圧勝でアジアを制す、決勝は前戦で敗れた高上を捻じ伏せる・アジア大会66kg級レポート


※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版9月21日掲載記事より転載・編集しています。
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ダバドルジ圧勝でアジアを制す、決勝は前戦で敗れた高上を捻じ伏せる
アジア大会66kg級レポート
【成績上位者】エントリー19名
1.DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL)
2.TAKAJO, Tomofumi(JPN)
3.FARMONOV, Mirzahid(UZB)
3.MUKANOV, Azamat(KAZ)
5.ABDUSHARIPOV, Rasul(TJK)
5.CHIEN, Chia Hung(TPE)
7.HYON, Song Chol(PRK)
7.MA, Duanbin(CHN)

「テーハンミング」の大合唱が会場を揺らす異様な雰囲気の中行われた高上智史とチョ・ガンヘン(韓国)による2回戦は高上が完勝。先手攻撃で流れを得んとするチョの担ぎ技を潰しては「秋本返し」で抑えに掛かり、先輩秋本がかつてワン・キチュンを殺したシナリオとまさしく同じ道で主導権を掴むと、チョのメンタルが疲弊し始めた3分47秒の組み際に打点の高い右袖釣込腰で相手を振り投げて「技有」獲得。さらに直後、気持ちの切れたチョを右背負投に捕まえて「技有」を追加し完勝。1年間に渡りこのアジア大会に向けて調整してきたベテランのチョはメダルどころか入賞すら叶わず、詰めかけた大観衆は静まりかえることとなった。

高上は次戦こそ絶好調のチェン・シアホン(台湾)に手を焼いて「指導2」の優勢勝ちだったが、準決勝ではミルザヒッド・ファルモノフ(ウズベキスタン)に技術の高さとメンタルタフネスを2つながらに見せつける背負投「技有」2発で完勝。素晴らしい出来であった。

しかし、それでもこの日絶好調のダバドルジ・ツムクフレグ(モンゴル)には敵わなかった。前回対戦(2014年7月、グランプリ・ウランバートル決勝)ではダバドルジが「指導2」をリードしながら高上がワンチャンスを生かした背負投「技有」で逆転勝利を果たしている経緯のあるこのカードだが、ダバドルジは「今度は投げ損なわない」とばかりに序盤から大技を連発。29秒に「指導1」を得ると、続いて脇を差して正面から高上を持ち上げ、振り回し投げる「やぐら」まがいの大技。高上はなんとか伏せたが主審はあまりの派手さに幻惑されたか「有効」を宣告、45秒。

この「有効」は取り消しとなったが、この技をきっかけに主導権は完全にダバドルジが掌握。右相四つの高上に対して釣り手で脇下、あるいは背中、あるいは奥襟と握って距離を詰め続ける一方的展開。
この圧力に抗しかねた高上は、体を伸ばして奥襟を叩き、一旦展開を押しとどめに掛かる。しかし追い詰められた末に採った一見強気のこの一手が致命傷、ガンバットが左小外掛に打って出ると高上の体は手首が引っかかったまま一瞬剛体となってしまう。高上この手を離し、身を捻って逃れようとするがガンバットは釣り手の位置を帯に持ち替えており、この拘束からは高上も逃れられず。文句なしの「一本」でダバドルジの勝利が決まった。

ダバドルジは前戦でも昨年の世界選手権銀メダリストであるアザマト・ムカノフ(カザフスタン)を背負投で秒殺「一本」に仕留めるなど全試合一本勝ちという抜群の内容での優勝。圧倒的な強さであった。

高上に関して言えば、出来は決して悪くなかった。「ダバドルジの方が強かった」と考えるしかない一番であったのではないだろうか。最初の「やぐら」にしっかり対処出来しきれなかったことが流れを悪化させた感はあるが、その「たられば」仮説とてそもそも相手のほうが強いという前提に立脚しているわけで、力の差は明らか。

ただでさえ強いダバドルジが前回の敗戦を踏まえ「消耗しあった後の撃ち合いでは担ぎ技を食う可能性がある」「であれば前回同様圧倒できるはずの前半戦でハッキリ勝負をつける」と肚を括って来たことでその差が実相以上に大きく見えた可能性はあるが、現れては消える局面の全て、マクロな流れも小さなアスペクトも、全てをダバドルジが圧倒し続けたという完封試合であった。

この日2度目の国旗掲揚に、会場の一角を占めたモンゴル応援団は大喜び。幾人もが竿先の大きな国旗を打ち振り、肩を組んで国歌を叫ぶ様には畳の中の現象を超えて「揚がる」モンゴル国家の勢いを大いに感じさせるものがあった。

【準決勝】

DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL)○背負投(0:19)△MUKANOV, Azamat(KAZ)
高上智史○合技[背負投・背負投](4:25)△FARMONOV, Mirzahid(UZB)

【3位決定戦】

FARMONOV, Mirzahid(UZB)○小外刈(2:26)△ABDUSHARIPOV, Rasul(TJK)
MUKANOV, Azamat(KAZ)○優勢[有効]△CHIEN, Chia Hung(TPE)

※外巻込

【決勝】

DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL)○小外掛(1:54)△高上智史

■日本選手勝ち上がり

高上智史(旭化成)
成績:2位

【2回戦】
高上智史○合技[袖釣込腰・背負投](4:07)△CHOI, Gwang-Hyeon (KOR)

会場揺らす大声援を受けたチョ・ガンヘンが初戦の相手。
高上が右、チョが左組みのケンカ四つ。チョが右一本背負投、右体落と放つ都度高上しっかり潰して「秋本返し」で攻めまくる。最初の寝技攻防であった34秒には抑え込みの形となったが主審は「待て」を宣して試合を止める。
攻め合いが続く中、3分47秒の組み際に高上が打点の高い袖釣込腰で相手を振り投げ「技有」。直後、これで気持ちが切れたチョを右背負投に捉えて「技有」奪取。高上、強敵相手に会心の試合で初戦を突破。

【準々決勝】

高上智史○優勢[指導2]△CHIEN, Chia Hung (TPE)

前戦の疲れか、60kg級の同僚ツァイミンエンとともにこの日好パフォーマンスのチェンに対してなかなかポイントが奪えず。繰り出す技は組み手が作り切れない状態からの散発、単発となって効かないものばかりとなったが、あくまで主導権は渡さず「指導2」優勢でフィニッシュ。

【準決勝】

高上智史○合技[背負投・背負投]△FARMONOV, Mirzahid (UZB)

ケンカ四つ。両襟で間合いを詰め続けるファルモノフをやや持て余すが終盤に加速、3分26秒に右大内刈を引っ掛けておいてからの右背負投で「技有」を奪う。低く走り、相手に止められると立ち位置を変え、耐えられない方向に入射角をずらして侵入しなおす高い技術の一撃。
3分25秒、右背負投で相手の股中に潜り込む。ファルモノフは跨いで腕挫十字固を極めかけるが、高上腕を呉れたまま投げ切り「技有」。合技「一本」で試合終了。

【決勝】

高上智史△小外掛(1:54)○DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL)

右相四つ。前回対戦(ダバドルジが「指導2」奪うも終盤の背負投「技有」で高上が逆転)のミスを踏まえたダバドルジは開始からラッシュ、片襟であおられた高上はまともに組めず29秒高上に「指導」。
直後ダバドルジが脇を差し、腹を付けて相手を持ち上げる「やぐら」に近い状態から右に振り回して浮腰。高上崩れ伏せるが「有効」が宣せられる。

この「有効」は取り消しとなったが、ここで高上が対処を誤ったことでダバドルジ優位の流れは一気に加速。
1分50秒、釣り手で脇下を掴んで間合いを詰めまくるダバドルジに抗しかねた高上が釣り手で右奥襟を叩く。ダバドルジ、帯を掴んで左小外掛。自身が体を伸ばして奥襟を叩いていたため剛体に近い状態となっていた高上大きく崩れ、体を捻って回避を試みるも相手の拘束がきつく果たせず。「一本」。

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