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優勝候補2人が早期敗退、荒れたトーナメント勝ち抜き藤阪泰恒が初優勝・インターハイ柔道競技60kg級レポート

(2014年9月12日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版9月12日掲載記事より転載・編集しています。
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優勝候補2人が早期敗退、荒れたトーナメント勝ち抜き藤阪泰恒が初優勝
インターハイ柔道競技60kg級レポート
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永山竜樹が大島拓海を相手に足を外に引っ掛けながらの右一本背負投、足を高く上げて回転を呉れ「有効」奪取

高校選手権決勝の再現となった永山竜樹(大成高3年)と大島拓海(阿波高3年)が早くもマッチアップした2回戦がトーナメント前半戦最大の山場。この試合はGS延長戦1分51秒永山が「有効」を獲得して勝ち抜け。この2人以外に明確な優勝候補のいないトーナメントにあってこのまま永山が走り抜けるかと思われたが、永山は準々決勝で原田誠丈(小杉高3年)に崩上四方固「一本」(0:50)で苦杯。全日本カデ50kg級で2度準優勝している巣山大智(松本第一高3年)も初戦で今村誠剛(延岡学園3年)に袖釣込腰「一本」(0:18)で敗れており、トーナメントは明らかな混戦状態。

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決勝進出を果たした阿部竜太

そんな中、決勝で相まみえたのは阿部竜太(作陽高3年)と藤阪泰恒(足立学園高3年)の2人。

中国大会優勝の阿部はダークホース。2回戦は西野翔(北海高3年)を「指導2」優勢、3回戦は柵木達博(天理高3年)を「有効」優勢、準々決勝は荒井大嗣(岐阜高専高3年)をGS延長戦「有効」(GS1:59)、準決勝では中村深水(東海大甲府高3年)を「有効」優勢と、勝ち上がりが示す通り粘りの柔道での決勝進出。

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準決勝、藤阪泰恒が中村深水の担ぎ技を止める

一方の藤阪は2回戦で佐藤銀河(柴田高3年)に、反則(2:42)で勝利するという滑り出し。3回戦は村上貴洋(長崎東高2年)を「指導2」優勢、勝負どころの準々決勝は梅北亘(京都共栄学園高3年)を合技「一本」(3:09)で仕留め、準決勝では前戦で永山を破った原田誠丈を「指導2」優勢で破り、こちらもキャリア初の全国大会決勝進出決定。

決勝は阿部、藤阪ともに右組みの相四つ。

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決勝、藤阪の左腰車が「技有」

長身の藤阪、あっと言う間に引き手で袖を織り込んで釣り手をクロスに入れる一方的な組み手を作り上げると、思い切り右大外刈、阿部はなんとか伏せて回避。藤阪は以後も引き手を先に得ては右背負投、右大外刈、右大内刈と放って一方的に攻める。阿部は右の払巻込を1度仕掛けるのみで対抗策を打ち出せず、1分25秒阿部に「指導1」。力関係はどうやら藤阪が一段上。

直後、組み際に藤阪が左の腰車。これまで積んだ右技の残像もあり、これは見事に決まって「技有」、1分32秒。

阿部は横変形に構えてチャンスを伺うが、藤阪は引き手で袖を織り込んで位置を調整し、右大外刈で応じる。阿部は左袖釣込腰に打って出るが抱き着いてきた藤阪に返され掛かり、直後の攻撃は右大外刈に触っておいて右内股巻込で展開を切るという、これまでの勝ち上がりとは少々異なる弱気の選択。

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藤阪がケンケンの右大内刈、場外まで追って「有効」追加

2分30秒、明らかに精神的優位を得た藤阪が奥襟を叩いてケンケンの右大内刈。入りは小さく、ケンケンは長く。切れ味というよりは「逃がさない」ことを主眼に置いたこの技は、阿部に回避を許さず「有効」となる。経過時間2分49秒、この「待て」と同時に阿部に3つ目の「指導」が宣告される。

奮起した阿部は抱き付きの一発技を試みるが藤阪は左腰車に迎え撃って効なし。以後藤阪は相手のアクションに合わせて細かく技を出し、隙を見せないまま「それまで」の声を聞く。

結果、藤阪の「技有」優勢で試合は終了。インターハイ王者の栄誉は藤阪の頭上に輝くこととなった。

藤阪は小学校時代、66kg級カデ王者野村琢眞(明大中野高3年)と東京ブロックで激しく争い合ったライバル。当時全国大会の檜舞台を踏み続けたのは藤阪だったが、中学以降野村が全国中学校大会優勝、全日本カデ優勝と成績を残す中で藤阪はなかなかブレイクできず。一念発起して軽量級の名門足立学園高の門を叩いて迎えた高校最終学年でこれ以上ない成果を残すこととなった。

一方、決勝では持ち味を発揮できなかった阿部だが、高校以前のキャリアを考えれば全国大会準優勝は素晴らしい結果。同校の川野一道監督は「入学の頃はあまりに弱くて、辞めてしまうんじゃないかと思った子。自分で考えて強くなった努力は勿論ですが、なにより畳の外でも人間性が抜群で周囲のお手本、神様がそういう選手に運を下さったんだと思います」と愛弟子の大ブレイクに感激の様子だった。

入賞者と優勝者コメント、準々決勝以降の結果は下記。

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優勝の藤阪泰恒

【入賞者】

優 勝:藤阪泰恒(足立学園高3年)
準優勝:阿部竜太(作陽高3年)
第三位:中村深水(東海大甲府高3年)、原田誠丈(小杉高3年)
敢闘賞:鈴木武蔵(東海大山形高3年)、荒井大嗣(岐阜高専高3年)、永山竜樹(大成高3年)、梅北亘(京都共栄学園高3年)

藤阪泰恒選手のコメント
「優勝は狙っていました。決勝は初めて対戦する相手。今までやってきたことを出してガツガツ行こうと考えていて、それが出来たかなと思います。組んでみて、これは行けるなと思いました。自分の柔道はパッとしたところのない、決め技のない柔道(笑)。予選が終わってからインターハイまではパワーをつけようとウエイトを増やして鍛えて来ました。先生が『おめでとう』と言ってくださったのがうれしいです。大外刈や後ろ技が中心の柔道なので、これからは前技を身に着けていきたい」

【準々決勝】

中村深水(東海大甲府高3年)○後袈裟固(3:09)△鈴木武蔵(東海大山形高3年)
阿部竜太(作陽高3年)○優勢[有効]△荒井大嗣(岐阜高専高3年)
原田誠丈(小杉高3年)○崩上四方固(0:50)△永山竜樹(大成高3年)
藤阪泰恒(足立学園高3年)○合技(3:09)△梅北亘(京都共栄学園高3年)

【準決勝】

阿部竜太○優勢[有効]△中村深水
藤阪泰恒○優勢[指導2]△原田誠丈

【決勝】

藤阪泰恒○優勢[技有]△阿部竜太

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