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充実勝ち上がりの本命二人が素晴らしい決勝披露、アルセマン退けたオルティスが連覇果たす・チェリヤビンスク世界柔道選手権78kg超級レポート

(2014年8月31日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月31日掲載記事より転載・編集しています。
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充実勝ち上がりの本命二人が素晴らしい決勝披露、アルセマン退けたオルティスが連覇果たす
チェリヤビンスク世界柔道選手権78kg超級レポート
【成績上位者】 エントリー23名
1.ORTIZ, Idalys(CUB)
2.ALTHEMAN, Maria Suelen(BRA)
3.ANDEOL, Emilie(FRA)
3.TACHIMOTO, Megumi(JPN)
5.KONITZ, Franziska(GER)
5.KUELBS, Jasmin(GER)
7.CHEIKH ROUHOU, Nihel(TUN)
7.YAMABE, Kanae(JPN)

第1シードのイダリス・オルティス(キューバ)と第2シードのマリア・スエレン・アルセマン(ブラジル)が充実の勝ち上がりで決勝に進出。

オルティスは2回戦でグルジャ・コジャトルク(トルコ)を左袖釣込腰「技有」からの上四方固に捉え僅か46秒で一本勝ち。準々決勝は業界きっての巨躯を誇るヤスミン・クルブス(ドイツ)を相手にに臆せず左一本背負投で相手の腹の下に潜り込み「一本」(1:28)奪取と絶好調。
今季の欧州選手権王者エミリー・アンドル(フランス)との準決勝は延長戦まで粘られたが、相手が右内股巻込に掛け潰れたところを見逃さず、上四方固に抑え込んで勝負あり。全試合一本勝ちという前年度王者の名に恥じない素晴らしい内容で決勝に勝ち上がる。

一方昨年の銀メダリスト・アルセマンは2回戦でラリッサ・セリック(ボスニア・ヘルツェゴビナ)を大外刈「一本」(1:22)、準々決勝では欧州選手権3位のフランジスカ・コニッツ(ドイツ)を右袖釣込腰「有効」、左大外巻込「技有」、袈裟固「技有」と一方的に殴り続けてあっと言う間の一本勝ち(1:15)。準決勝の田知本愛戦は序盤にラッキーな「指導」1つを得ると実力ナンバーワンの声もあった田知本との攻め合いからあくまで降りずに一進一退の攻防を続け、隙を見せないまま勝ち抜け決定。今年もオルティスと雌雄を決すべく決勝の畳に辿り着くこととなった。

決勝はオルティスが右、アルセマンが左組みのケンカ四つ。釣り手を上から入れれば相手は脇を差し、脇を差されれば上からロックし返すという背中を掴みあう攻防が続く。
20秒過ぎにオルティスが右大腰。アルセマン応じて投げ合いとなるが双方崩れて、「待て」。

1分過ぎ、上から釣り手を入れたアルセマンが左内股。オルティス後ろから抱いて迎え撃つと体を反らして持ち上げ思い切った裏投。アルセマン放物線を描くと言って良い勢いで畳に埋まり豪快な「一本」、1分11秒。

決勝は投げずば勝利なしと肚を括った双方が攻め、そして互いがその意志に応じあった好試合。技術的には粗い攻防であったかもしれないが、まさしく世界一を決めるにふさわしい試合、そして世界選手権女子7階級の激戦を締めるにふさわしい試合であった

オルティスは世界選手権2連覇、ロンドン五輪から数えて世界大会3連覇達成。アルセマムは2大会連続の銀メダル。

日本代表の田知本愛は前述の通りアルセマンに僅差で敗退。3位決定戦はクルブスに攻め込めずに「指導2」のタイスコアで終盤まで勝負を持ち越したが、相手の支釣込足を払腰で切り返しての「一本」で3位を確保。

山部佳苗は準々決勝でアンドルと対戦、昨年のグランプリ・デュセルドルフで食ったクロス組み手からの右大内刈で「有効」を失ってトーナメントから脱落。敗者復活戦はクルブスの巨躯を警戒してか最後まで間合いを詰める場面なく「指導1」で敗退、7位に終わった。

準決勝以降の結果と日本選手の勝ち上がり詳細は下記。

【準決勝】

マリア・スエレン・アルセマン○優勢[指導1]△田知本愛
イダリス・オルティス○GS上四方固(GS1:04)△エミリー・アンドル

【3位決定戦】

田知本愛○払腰(3:48))△ヤスミン・クルブス(ドイツ)
エミリー・アンドル○GS大内刈(GS0:06)△フランジスカ・コニッツ(ドイツ)

【決勝】

イダリス・オルティス(キューバ)○裏投(1:11)△マリア・スエレン・アルセマン(ブラジル)

■日本選手勝ち上がり

山部佳苗(ミキハウス)
成績:

[2回戦]

山部佳苗○優勢[指導2]△ガオ・マン(中国)

山部右、ガオ左組みのケンカ四つ。釣り手を下から、手首高くと完璧な組み手を作るが体動かず、技も出ず。34秒双方に「指導1」。山部が遠い間合いから右体落、右払腰と仕掛けると2分36秒ガオに「指導2」。以後スコア動かず試合終了。

[準々決勝]

山部佳苗△優勢[有効・大内刈]○エミリー・アンドル(フランス)

「指導1」リードの1分42秒、アンドルが肩越しの組み手から右大内刈。昨年のグランプリ・デュセルドルフで山部から一本勝ちした際の形。
山部前に出返そうとするが、アンドル山部の右後隅を狙って体を預けて捨て「有効」。
山部残り46秒の時点で「指導3」まで取り返すが、以後は攻め切れず。アンドルの投げる気がない掛け逃げ技にも揺らいでしまい、主審は正当な攻撃と判断。そのまま終戦。煮え切らない試合。

[敗者復活戦]

山部佳苗△優勢[指導1]○ヤスミン・クルブス(ドイツ)

ケンカ四つ。クルブスが釣り手を下から持ったこととその巨躯自体を警戒してか山部間合いを詰められず。仕掛けの都度支釣込足で崩されるとますます攻撃意欲減退、1分48秒に「指導」失陥。ベンチの叱咤に応えて右払腰を数度放つものの、遠い間合いのまま掛けると同時に頭を下げる「目を瞑って掛ける技」で相手への警戒感がありあり。最後まで距離を詰めないまま敗戦を受け入れ、7位で終戦。時計の針を数年前の低迷期に戻したかのような、まことに覇気のない試合。


田知本愛(ALSOK)
成績:3位

[2回戦]

田知本愛○片手絞(3:37)△ヴァネッサ・ザンボッティ(メキシコ)

両襟を握った支釣込足、小外刈に左内股で先手志向の相手をジリジリ追い詰める。残り49秒にザンボッティに「指導」、この時点で累積は田知本が「2」、ザンボッティが「3」。
ザンボッティ左一本背負投。潰れた瞬間田知本は相手の襟を首に引っ掛けて「腰絞め」、「一本」。

[準々決勝]

田知本愛○優勢[指導2]△ニヘル・シェイキロウホウ(チュニジア)

左相四つ。奥襟を叩いて左体落、左払腰と攻める。シェイキロウホウ度々得意の浮技を仕掛けるが心得た田知本しっかり潰し、「指導2」対「指導1」で勝利。

[準決勝]

田知本愛△優勢[指導1]○マリア・スエレン・アルセマン(ブラジル)

またもや体が一段大きくなったアルセマンとの対戦。左相四つ。静かな立ち上がりの中、54秒田知本にのみやや不可解な「指導1」。ガップリ組むと技が出しにくい力関係と判断したか、田知本は組み際を狙って片襟を握った左大外刈を度々放って相手を崩す。しかしアルセマンはその都度奥襟を叩き返して左大外刈に打って出、展開に差をつけさせない。田知本に展開の針が触れるとアルセマンがそれを戻す、という短いスパンのルーティンが幾度も続き試合は終盤。田知本外巻込に片襟のあおりとラッシュを掛けるがアルセマンの集中崩れずそのまま試合終了。

[3位決定戦]

田知本愛○払腰(3:48)△ヤスミン・クルブス(ドイツ)

左相四つ。34秒クルブスに場外の「指導」。1分49秒双方に「指導」。
田知本、巨躯のクルブス相手に万が一の事故を怖れたか攻め込まず。そのまま試合終了かと思われた残り24秒で田知本にも2つ目の「指導」が与えられてスコアはタイとなる。
残り15秒を切り、田知本が左大内刈。クルブス思い切った支釣込足に応じる。強制的に距離が詰まることでようやく技の効く間合いに入り込んだ田知本、左払腰一閃「一本」。3位を確保。

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