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大荒れトーナメントを最後は本命クルパレクが制す、五輪王者カイブラエフはまさかの5位・チェリャビンスク世界柔道選手権100kg級レポート

(2014年8月31日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月31日掲載記事より転載・編集しています。
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大荒れトーナメントを最後は本命クルパレクが制す、五輪王者カイブラエフはまさかの5位
チェリャビンスク世界柔道選手権100kg級レポート
【成績上位者】 エントリー44名
1.KRPALEK, Lukas(CZE)
2.ARMENTEROS, Jose(CUB)
3.FREY, Karl-Richard(GER)
3.REMARENCO, Ivan(UAE)
5.KHAIBULAEV, Tagir(RUS)
5.PACEK, Martin(SWE)
7.GROL, Henk(NED)
7.MARET, Cyrille(FRA)

2011年パリ大会、そして昨年のリオ大会3位の23歳ルーカス・クルパレク(チェコ)が悲願の初優勝を達成。2回戦はもと世界王者ルシアーノ・コヘア(ブラジル)を裏投「一本」(4:10)、3回戦はアルチョム・ブロシェンコ(ウクライナ)を立って、寝てと攻め続けて最後は横四方固「一本」(5:00)、準々決勝は巴投ファイターのマーティン・パチェックを、投げに入りながら引き手を拾う巧みな左内股「一本」で一蹴(1:48)。

ロンドン五輪王者タギル・カイブラエフ(ロシア)とマッチアップした勝負どころの準決勝は左相四つの相手に背中、奥と釣り手の位置を変えながら粘り強く組み手を進めると、圧を感じたカイブラエフが一方的な組み手を志向して片襟の反則を犯してしまい1分3秒「指導1」。以後は立っては釣り手で背中を握っての左大内刈に隅返、寝ては下からの腕挫腕固に袖車絞、送襟絞と攻めて相手に山場を作らせないまま時計の針を進め、この反則ポイント1つを以て優勢勝ち。「それまで」の声を聞くと王者打倒の快挙達成に畳に突っ伏して喜びを露わにした。

決勝の相手は大荒れに荒れたC、Dブロックを背負投「一本」連発で勝ち抜いてきた超ダークホースのホセ・アルメンテロス(キューバ)。クルパレクはケンカ四つの相手に隅返を軸に据えて攻め込み、1分過ぎにはこの技をきっかけに下から引き込んで腕挫腕固。膝固に移行しようと試みた際に隙間が出来てしまい「待て」となったが、この攻防でアルメンテロスが寝技が不得手と見極めたか、以後は相手を崩してはグラウンドに勝負を持ち込む戦術を徹底。

2分50秒には相手の右背負投から腕挫十字固を狙いつつ浮固に入り込むが主審がジャッジ出来ず傍観。ならばと形を変えて抑え込むがこれも移行の際に隙間が出来てしまい「待て」。
寝技のプレッシャーを晒しながら攻めみ続けるクルパレクに圧を感じたアルメンテロスは3分50秒に展開を切ろうと掛け逃げ気味の右背負投。クルパレク潰して下から潜り込み、めくり返して縦四方固。アルメンテロスは逃れること叶わず4分19秒「一本」が宣告されて試合終了、クルパレクが悲願の世界選手権初制覇を成し遂げることとなった。

3位にはイワン・レマレンコ(UAE)とカールリヒャード・フレイ(ドイツ)が入賞。

レマレンコはアルメンテロスと並ぶ今大会の台風の目。2回戦ではグランドスラム東京王者の日本大3年生カヨル・レイズ(カナダ)を右内股に入るフォームのまま一足で刈り落とす右小内刈「一本」に仕留め、3回戦では北京五輪王者のツブシンバヤル・ナイダン(モンゴル)を僅か45秒の大外返「一本」で一蹴、準々決勝では今年のグランドスラム・パリ王者シリル・マレが右大外刈のフェイントで畳に踏み落とした右足を躱して刈り返し豪快な大外刈「一本」(3:02)と超強豪を相手に全て「一本」で3連勝。準決勝はアルメンテロスの背負投を食って僅か34秒で畳に沈んだが、3位決定戦もBシード選手のマーティン・パチェック(スウェーデン)を片手絞「一本」に斬って落として見事銅メダル獲得。
レマレンコは昨年UAEに移籍したモルドバ五人衆の1人。移籍組の中では73kg級のヴィクター・スクボトフと81kg級のセルジュ・トマに大きく引き離された3番手であったが、今大会ではありえないほどの大ブレイク。モルドバ時代はBクラス以下の選手であったこの3人の大躍進で、以後UAEの選手獲得の動向はさらに注目を集めることになりそうだ。

23歳のフレイは敗者復活戦でマレ、3位決定戦ではカイブラエフを食って驚きの3位入賞。2月のグランドスラムパリでは相手を殴って反則負けを喫するなどメンタルコントロールに難がある選手と思われていたが、今大会はそのキャラクターを一歩進めたダーティファイトを披露。マレ戦は「指導」2つをリードされて情勢が明らかに悪くなったとみるや組み手争いに混ぜ込んでその顔をはたき、長い中断を演出して流れを寸断。直後マレの巻き込みをめくり返して「有効」で逆転すると、慌てたマレの横落を潰して縦四方固で一本勝ち。カイブラエフ戦も形勢不利とみるやケンカ四つの引き手争いで親指を袖口に突っ込む反則組み手で強引に優位を確保。カイブラエフが審判にアピールすると平然と離して試合を続ける厚顔ぶりで相手をイラつかせ、直後カブラエフが不完全な状態で仕掛けた右一本背負投を振り返して「有効」奪取。その後は計算高く「指導3」まで失いながら逃げ切って銅メダル獲得を決めた。いずれの試合も勝利後は拳を突き上げて雄叫びを上げる派手なパフォーマンス。客席を指さしてカイブラエフの地元ロシアの観客を挑発した3位決定戦では当然ながら大ブーイングも浴び、この人は今大会でワールドツアーのヒールの位置を獲得した感あり。

今大会頻発したアップセットゲームの主役はアルメンテロスとレマレンコだったが、この2人が絡んだ以外にもソイブ・クルバノフ(ウズベキスタン)による2回戦のエルマー・ガシモフ打倒(GS指導2)、久々出場のツブシンバヤルの粘りによるマキシム・ラコフ陥落(GS有効・谷落)など番狂わせは枚挙に暇がなく、あらためてこの階級の人材密集ぶりが証明された形の大会となった。

前述の通りカイブラエフは3位、マレは7位。
業界を代表するシルバコレクター、ヘンク・グロル(オランダ)はベスト8でカイブラエフ、敗者復活戦でパチェックに連敗してこちらも7位。

日本大3年のレイズは筑波大所属のシャー・フセイン・シャー(パキスタン)と対決した1回戦を崩袈裟固「一本」で制したがレマレンコに食われて2回戦敗退だった。

準決勝以降の結果は下記。

【準決勝】

ルーカス・クルパレク(チェコ)○優勢[指導1]△タギル・カイブラエフ(ロシア)
ホセ・アルメンテロス(キューバ)○背負投(0:34)△イワン・レマレンコ(UAE)

【3位決定戦】

カールリヒャード・フレイ(ドイツ)○優勢[有効・横車]△タギル・カイブラエフ(ロシア)

【決勝】

ルーカス・クルパレク○縦四方固(4:19)△ホセ・アルメンテロス

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