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アグベニューが因縁対決制して初優勝、田代未来は抜群の出来もゲルビに逆転許し3位・チェリャビンスク世界柔道選手権63kg級レポート

(2014年8月29日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月29日掲載記事より転載・編集しています。
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アグベニューが因縁対決制して初優勝、田代未来は抜群の出来もゲルビに逆転許し3位
チェリャビンスク世界柔道選手権63kg級レポート
【成績上位者】 エントリー41名
1.AGBEGNENOU, Clarisse(FRA)
2.GERBI, Yarden(ISR)
3.TASHIRO, Miku(JPN)
3.TRSTENJAK, Tina(SLO)
5.BELLARD, Anne-Laure(FRA)
5.GWEND, Edwige(ITA)
7.TRAJDOS, Martyna(GER)
7.UNTERWURZACHER, Kathrin(AUT)

クラリス・アグベニュー(フランス)が初優勝。2回戦でアンナ・ベルンホルム(スウェーデン)を左一本背負投「有効」の優勢、3回戦でジャーン・ウェン(中国)の右内股を2度返して隅落「有効」の優勢、準々決勝ではエドウィッジ・グウェン(イタリア)を左内股から連絡した左小内刈「有効」と手堅く勝ち上がった予選ラウンドの内容は爆発的なものではなかったがここから加速。準決勝は同国の第2代表、30歳のアンロール・ベラルを「指導2」奪取の末に左腰車と袈裟固の合技で一本勝ち(2:22)、そして決勝では昨年世界選手権決勝の畳で絞め落とされるという屈辱を味わされたヤーデン・ゲルビ(イスラエル)と対戦。ケンカ四つのゲルビの首を抱えて左腰車「有効」、さらに左腰車で一回転させ(ギリギリでゲルビが伏せてノーポイント)てと圧倒的に攻めまくり、最後はゲルビが挑んだ腰の差しあいから腹を突き出して力感いっぱいの左大腰、力任せに畳に埋めて「一本」。僅か1分35秒、圧勝で金メダル獲得を決めた。

日本の田代未来は銅メダル。抑込技で3つの「一本」、3回戦の勝負どころアニカ・ファンエムデン戦はGS延長戦大内刈「一本」と手堅さと思い切りの良さを二つながら発揮して予選ラウンドは全試合一本勝ちで突破、準決勝で昨年王者のゲルビと対峙することになった。

ケンカ四つのゲルビに対し田代序盤に左内股。ゲルビが脚を上げて捌くとそのまま突進、背中を股中に突っ込むところまで進んで投げ飛ばし「技有」を獲得。その後も手堅く試合を進めてゲルビには攻める手段なし、このまま勝利濃厚と思われたが残り30秒を過ぎてミスを犯してしまう。伏せた相手に寝技勝負を挑み、まず脚三角を狙って相手の脚をまとめに掛かるがうまく行かず、相手が手を広げて耐えようとしたところで狙いを変える。首を固めたまま相手の体の下に潜り込んでネルソンからの肩固を狙ったが、本来絡んでおくべき下半身の固定がないまま上体のみを抱えたこのローリングは失敗。ゲルビは田代が踏ん張るために大きく開いた脚をまたいで横四方固で抑え込み、逆転の一本勝ち。

ゲルビは「一本」の声を聞くと「頭脳勝ち」とばかりに自身の頭を指さす挑発的なパフォーマンス。反則と知りながら「裾を使った絞め」を持ち込んで金メダルを浚った昨年を思い起こさせる相変わらずのヒールぶりだった。田代はリードしている自身が得るもの少なく、一方体の力が生きる接近状態での一発勝負に逆転を掛けることに十分な意味のあるゲルビにチャンスを与えるという収支の合わない戦略選択。踏んでおくべきポイントを満たさずに手順のみを先行させるという技術面と併せて二重のミスを犯してしまい無念の敗退。

田代、3位決定戦はあっさり勝利して銅メダルを確保。5試合をいずれも圧勝で一本勝ちと今後に期待を抱かせる結果と内容であったが、それだけに惜しまれる準決勝での判断ミスであった。

上位8名に2011年パリ世界選手権と2012年ロンドン五輪の入賞者8名はゼロ。昨年のリオ大会と比べると決勝に残った2人の顔ぶれは同じで、トレステニャクとトラジドスが引き続き入賞するなど連続入賞者は5名。そして昨年3位に踏みとどまった唯一の北京-ロンドン期の生き残り・ファンエムデンは今回着外。時代は完全に入れ替わり、アグベニューとゲルビ中心の混戦という勢力図が定まった大会であった。そして「二強」以外で今大会もっとも光を放っていたのは間違いなく、ゲルビと同じく5試合一本勝ちという圧倒的な成績を残した田代。日本の今後に期待を抱かせる大会でもあった。

準決勝以降の結果と田代の勝ち上がりは下記。

【準決勝】

ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)○崩上四方固(3:21)△田代未来
クラリス・アグベニュー(フランス)○合技[腰車・袈裟固]△アンロール・ベラル(フランス)

【3位決定戦】

田代未来○縦四方固(2:52)△エドウィッジ・グウェン(イタリア)
ティナ・トゥルステニャック(スロベニア)○優勢[技有・小内刈]△アンロール・ベラル(フランス)

【決勝】

クラリス・アグベニュー○大腰(2:25)△ヤーデン・ゲルビ


■日本選手勝ち上がり

田代未来(コマツ)
成績:3位

[1回戦]

田代未来○片手絞(0:38)△イメーヌ・アゴウアー(アルジェリア)

左小外刈で崩して「腰絞め」に入り込む。やや耐える間あって相手が「参った」

[2回戦]

田代未来○肩固(1:04)△バク・ジユン(韓国)

背負投を潰して引込返。相手が耐えると背中につき、めくり、絡ませ、抜き、抑えと
淀みなく手順を進行si
「一本」。

[3回戦]

田代未来○GS大内刈(GS0:40)△アニカ・ファンエムデン(オランダ)

シード選手ファンエムデンを突破。
ファンエムデンが疲れやすいという見立てに沿ってか、田代は序盤から組み手をずらしながら左小内刈で崩し続ける手堅い試合を展開。ファンエムデンは右袖釣込腰を仕掛けて展開を保つ。
ところがファンエムデン、ワールドツアーとは様相異なり意外にもなかなか疲労せず。
GS延長戦、田代頃合い良しと見てケンケンの左大内刈。あっさり決まって「一本」。
田代快勝、消耗少なしと見られたファンエムデンは試合後やはり疲労あったかなかなか立ち上がれず。完勝。

[準々決勝]

田代未来○横四方固(1:16)△マルチナ・トラジドス(ドイツ)

左相四つ。開始早々引き手を抱き込んで固定すると左小外刈。転んだトラジドスの左腕を確保し、腕緘。横四方固、縦四方固と狙いを変えながら決め続け、相手の関節が柔らかく極めにくいと判断したか、絡まれた足を抜いて横四方固。「一本」。

[準決勝]

田代未来○崩上四方固(3:21)△ヤーデン・ゲルビ(イスラエル)

昨年世界王者との対決。
田代左、ゲルビ右組みのケンカ四つ。42秒田代が左内股。ゲルビ足を高く上げて捌くが田代は背中を股中に突っ込むところまで前進、叩き落として「技有」。
その後も順調に試合を進めるが、残り30秒を過ぎて伏せた相手に寝技を挑む。脚三角に纏めようとして果たせず、首を抱えたまま足を腹下に滑り入れて下からめくり返そうとするがその際両足を開いてしまい、ゲルビに脚を乗り越えられてしまう。そのまま横四方固「一本」。

[3位決定戦]

田代未来○縦四方固(2:52)△エドウィッジ・グウェン(イタリア)

ケンカ四つ。支釣込足で崩し、「脚三角」から縦四方固「一本」。銅メダルを確保。

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