PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

優勝候補は実績の海老沼匡に勢いのチャールズ・チバナ、高市賢悟は混戦ブロックからシード選手ダバドルジ超え狙う・チェリャビンスク世界柔道選手権66kg級展望

(2014年8月25日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月25日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
優勝候補は実績の海老沼匡に勢いのチャールズ・チバナ、高市賢悟は混戦ブロックからシード選手ダバドルジ超え狙う
チェリャビンスク世界柔道選手権66kg級展望
eJudo Photo
世界選手権3連覇を狙う海老沼匡

eJudo Photo
「飛び級」で世界選手権に抜擢された若武者高市健悟

■日本代表選手

海老沼匡(パーク24)
24歳 ワールドランキング6位
おもな戦績:2011年パリ世界選手権1位、2013年リオ世界選手権1位、2012年ロンドン五輪3位
最近の成績:2014年2月グランプリ・デュッセルドルフ1位、4月全日本選抜体重別選手権3位

高市賢悟(東海大3年)
21歳 ワールドランキング23位
最近の成績:2013年11月講道館杯3位、12月グランプリ済州2位、2014年2月ヨーロパオープンオーバーヴァルト1位、4月全日本選抜体重別1位、6月グランプリ・ブダペスト1位

■有力選手×階級概況

優勝候補は2011年パリ大会、そして昨年のリオ大会に続く世界選手権3連覇に挑む海老沼匡。腰車、内股、支釣込足、出足払に昨夏の故障以降封印気味の背負投とオールラウンドに技をこなし、代名詞になるようなスペシャルな技があるわけではないが、ここが人生の勝負どころという節目の試合では必ず「一本」を取る投げのセンスと勝負強さが持ち味。昨年のリオ大会決勝でアザマト・ムカノフ(カザフスタン)の反則脇固で腕に重症を負いながらも大内刈「一本」で優勝を決めて見せたド根性ファイトはファンの記憶に新しいところ。この時の負傷の影響が心配されるところだが、試運転状態で臨んだ2月のグランプリ・デュッセルドルフでは超強豪との対戦はないながらもしっかり優勝を飾っており、三連覇への期待は大。今春の全日本選抜体重別選手権準決勝で高市賢悟との寝技ファイトに敗れて以降は固技にもかなり重心を置いた稽古を行っているとも伝えられ、世界選手権3連覇に向けていよいよ死角がなくなりつつある状況だ。

日本勢が数年にわたって階級を席巻する中、ここに来て選手間の評判が抜群に高いのがランキング1位のチャールズ・チバナ(ブラジル)。もともと柔道の筋目が良く成長株として期待されていたが、今年に入ってブレイク中。7月のグランドスラム・チュメン準決勝では昨年世界選手権3位の福岡政章をあっという間の背負投「技有」2発で屠り去り、決勝では六郷雄平が入れた探りの大内刈を捕まえ、自身の脚を高く上げる豪快な裏投「一本」。六郷が為す術ないまま二つ折りの携帯電話のように宙を舞う様は、チバナ強しと関係者に大きな衝撃を与えた。まだ世界大会での表彰台はないが、各国とも実は優勝候補筆頭はこのチバナではないかという観測に従って対策を組み立てている模様。最大注目選手だ。

他は、最強時代を形成したハッシュバータル・ツァガンバータルとサンジャスレン・ミラグチャの階級変更を受けて母国モンゴルの威信を一身に引き受ける2013年アジア選手権王者ダバドルジ・ツムレフルグ、2月のグランドスラム・パリを制したミハエル・プルヤエフ(ロシア)、「掛け倒す」小内刈を駆使するダビド・ラローズ(フランス)など決め手なき大混戦で、正直なところ抜け出す選手を予想するのが難しい状況。ただし、観戦という文脈、「面白さ」という観点からはゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)を推したい。言わずと知れたもと60kg級の大スターであり、ロンドン五輪後の66kg級転向以降は手探りの試合が続いていたが、それでもリオ世界選手権には3位に入賞。今年も大会に顔を出す度にパフォーマンスが上がっており、66kg級での自分の生かし方を掴みつつある印象。「自分からバク宙して上にかぶさる」大外返などその発想力と身体能力の高さは他競技者の尊敬の的。今大会はどんな技を見せてくれるか、非常に楽しみ。

日本の第二代表・高市賢悟は客観的にはジョーカー扱い。未だ海外選手に負けていないという実績、そして最強時代を形成してきた日本が敢えて「飛び級」で送り込む新顔ということが現時点では何よりの警戒の因となっている段階のはずだ。6月のグランプリ・ブダペスト優勝は圧倒的というよりは泥沼の接戦を持ち前の「試合力」の高さでなんとかモノにし続けた結果であり、これが現時点の天井なのか「まだ力の出し方がわからないが、それでも優勝してしまった」という爆発力を秘めるものなのか。今大会は真価を問われる、というよりも国内に新旧有力選手がギッシリ詰まるこの階級での世界選手権抜擢はそのまま競技人生の行く末を決める、後のない大チャンスと捉えるべきだろう。上位陣が混戦模様な状況下では表彰台に食い込むところまでは現実的。健闘に期待。

eJudo Photo
世界大会の入賞がないまま、各国代表が優勝候補と警戒する異例の事態を生み出しているチバナ

■組み合わせ

出場65名の巨大トーナメントだが、上位に絡みうる選手の数は限られており、そして比較的綺麗にブロックが分かれた。

【Aブロック】
Aシード選手:チャールズ・チバナ(ブラジル)
Bシード選手:ディミトリ・シャーサン(ベラルーシ)

ランキング1位選手チバナの山。3回戦ではいまだ66kg級に対応しきれぬリショド・ソビロフ(ウズベキスタン)との対戦があるが、これは勝敗を揺らすというよりはその話題性を以て見守るべきカード。チバナの勝ち上がりが揺れる可能性があるのは、最下段に配されたロイック・コワル(フランス)が良コンディションで勝ち上がって来たときのみ。チバナが勝ち上がると見るべきブロック。

【Bブロック】
Aシード選手:ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)
Bシード選手:海老沼匡

海老沼の山の下側に森下純平からの勝利歴があるセルゲイ・リム(カザフスタン)、もと60kg級銅メダリストエリオ・ヴェルデ(イタリア)が配されてはいるが、準々決勝ではザンタライアと海老沼という両シード選手の対決が濃厚。背が高く手足長く、そのくせ近接戦闘の一発技が大好きで身体能力抜群というザンタライアに王者海老沼がどう戦うか。支釣込足で崩しながら、双方動きの激しい試合となれば海老沼。近接ガップリ戦闘で「際」の出来上がるタイミングがハッキリしている展開であればザンタライアに勝機あり。勝ち上がり候補は海老沼。

【Cブロック】
Aシード選手:ミハエル・プルヤエフ(ロシア)
Bシード選手:カマル・カン マゴメドフ(ロシア)

両ロシア勢の一騎打ちと考えて間違いない、人材薄いブロック。勝ち上がり候補はプルヤエフ。

【Dブロック】
Aシード選手:ダバドルジ・ツムルフレグ(モンゴル)
Bシード選手:コリン・オーツ(イギリス)

オーツの山に大ベテランのスゴイ・ウリアルテ(スペイン)と高市が配されておりここがなかなか面白い。準々決勝はダバドルジと高市が対決すると読んでおきたい。「やぐら投げ」で選抜体重別を制した高市に、この手の戦術の元祖とも言えるモンゴルの代表ダバドルジがどのような試合を挑むのか。高市は自身の引き出しのどこを以てダバドルジと対峙するのか、興味は尽きない。

【準決勝-決勝】

チバナと海老沼の準決勝の勝者がそのまま優勝する可能性が高いと読んでおきたい。
チバナは圧倒的な投げの力と技の多彩さがクローズアップされているが、裏投への切り返しの上手さも出色。単発で攻めるのではなく、足技を繋ぎながら攻めたい。
グランドスラム・チュメンでも圧倒的な勝ち振りだけで考えれば、正直チバナの死角を見つけるのは難しい。ただし、初日のブラジル勢2人が「酷い」と評して良いローコンディションであったことは留意すべき。大会1か月前にAチームを引き連れて長躯ロシアに遠征というような、1年半に渡る無茶なスケジュールに疲労が代表チームを蝕んでいる可能性もある。チバナはもともと後半に集中力が落ちるタイプでもあり、ここは粘って後半に勝負を持ち込みたいところ。勝つためにも粘るためにも、序盤チバナを寄せない足技がカギだ。

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月25日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る




supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.