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インターハイ柔道競技女子個人戦ひとこと展望②63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級

(2014年8月5日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月5日掲載記事より転載・編集しています。
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②63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級
インターハイ柔道競技女子個人戦ひとこと展望
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63kg級高校選手権王者の鍋倉那美

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講道館杯2位で既に全日本選抜体重別にも出場している嶺井美穂

■63kg級

-鍋倉那美と嶺井美穂の二強が準々決勝で激突、佐藤史織と米沢夏帆もベスト8で潰し合い-

人材の揃った階級。見どころはなんと言っても高校選手権王者の鍋倉那美(大成)と講道館杯準優勝の嶺井美穂(桐蔭学園高)という同学年のライバル二人による優勝争い。

内股の一撃の強さと鮮やかさで名を売った鍋倉は高校入学以来明らかに周囲のターゲットとされているが、苦しみながらも展開譲らず勝ち抜く泥臭さも見せてカデ、高校選手権と順調にタイトルを積み重ねている。中学時代のような天井知らずのモンスター性はやや鳴りを潜めつつあるが、片袖、片襟、両袖とどこからでも繰り出す投げの鋭さは健在で、対戦相手にとっては恐怖の的。

試合の上手さも身に着けてきた鍋倉に対して嶺井はいまだひたすら地力を上げることで強者の位置に立ち続けている印象。大外刈と内股の鉈を振るうような強烈な一撃はこちらも相手を恐怖させるに十分。逆転勝ちが多いスロースターターぶりも、最近修正されつつある模様。

今回はこの両者が準々決勝という早い段階で対戦する見込みだ。両者の対戦は強い対抗意識のゆえか、所謂泥試合の消耗戦に陥ることが多い。斧の嶺井に日本刀の鍋倉というあるべき様相が、圧力の嶺井に手数とカウンターの鍋倉という形に変換されていくわけだが、この図式からいずれが、どうやって抜け出すのか。まさしくインターハイ最終日最注目カードの一つ。

ただし鍋倉は金鷲旗大会と今大会の団体戦を見る限りでは、インパクトの前に体を投げ出す悪い癖が頻繁に顔を出しており、決して状態が良いとは思えない。いずれも試合数少なく、かつ体格が上の相手との対戦でありその分を割り引いて考える必要はあるが、猛稽古で追い込んだことが技一発で容易に知れるあのサイボーグのようなバネを期待するのは難しい状態にあるのかもしれない。ようやく同体格と戦う、それまでの3戦でコンディションをしっかり観察しておきたい。

逆側のパートの下側、Bブロックには高校選手権2位の佐藤史織(新田高)と階級をひとつ上げた米澤夏帆(東大阪大敬愛)が置かれた。このブロックのアップセット要素は爆発力のある巣山栞里(富士学苑高)と山本七海(紀央館高)だが、勝者が3回戦で対戦するのが粘着系ファイターの頂点クラスである佐藤であることを考えると、波乱の可能性は僅少。

担ぎ技系選手の米澤は投げの爆発力はあるがメンタルに波があること、技を仕掛けられる形の多様さを買って佐藤の勝ち上がりを予想する。というのがあるべき事前評だが、5日に行われた団体戦で見せた米澤の冷静さと状況を見る目はこれまでの米澤になかったものでありこの評価を覆すには十分。全国制覇を成し遂げた勢いも買って、佐藤とともにブロック勝ち上がりの資格がある選手と評しておきたい。

Aブロックの勝ち上がり候補が線の細い才能タイプの佐藤みずほ(藤村女子高)ら、上位選手を食うだけのインパクトを持たないことを考えると、決勝は佐藤もしくは米澤と、鍋倉-嶺井戦の勝者と予想するのが打倒だろう。佐藤がどう2人の長所を消しながら自分のペースを作り出すか、米澤が団体戦勝利から生まれる勢いをどのようなアクションに変換して勝ちを狙うのか、はたまた嶺井と鍋倉がどうこれを突破するか。注目である。

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70kg級高校選手権王者の池絵梨菜。5日の団体戦では優勝の立役者となった

■70kg級

-Dブロック3回戦で池絵梨菜と中江美裕が激突、勝者を待ち受ける畠石香花と新森涼-

CブロックとDブロックに強豪が詰め込まれた。わけてもDブロックでは優勝候補筆頭の高校選手権王者池絵梨菜(東大阪大敬愛高)と対抗グループの一番手である中江美裕(大成高)が早くも3回戦で対戦するという非情の配置が現出。ここを勝ち抜いた方が準々決勝で新添左季(天理高)と杉山歌嶺(修徳高)の勝者と戦う、厳しいとしか言いようのないブロック。

隣接するCブロックの勝ち上がり候補は畠石香花(土浦日大高)だが、こちらも2回戦で友清ほのか(創志学園高)、3回戦で小野華菜恵(松商学園高)と一筋縄ではいかない相手との対戦が続く。

対照的にAブロックとBブロックは強豪の密度が薄い。Aブロックは渡辺聖未(富士学苑高)と岡本希望(紀央館高)、Bブロックは新森涼(敬愛高)と遠田真子(東海大翔洋高)、西願寺保乃加(埼玉栄高)がいるが、決勝でC-Dブロック側の勝者に対抗し得るのは新森のみではないかと思われる。

団体戦の池と中江の直接対決(池の一本勝ち)、また金鷲旗から続く各選手のパフォーマンスを観察する限り、優勝候補筆頭はやはり池。団体戦および、強豪との対戦が続く個人戦序盤を経ての疲労の蓄積、団体優勝という大仕事を果たした後のモチベーションの継続の有無が試合の行方を決定づける。

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高校選手権無差別王者の佐藤杏香

■78kg級

-階級引っ張る四強が一回戦で激突!浜未悠vs佐藤杏香、山内真子vs梅津志悠-

1回戦のカードが物凄い。Bブロックで講道館杯2位の浜未悠(淑徳高)と高校選手権無差別王者の佐藤杏香(東海大四高)、Dブロックで2年生世代を代表する強者山内真子(國學院栃木高)と梅津志悠(敬愛高)が対峙することとなった。

上位争いということだけでいえば、この2つの山の4人だけで準決勝からスタートしても大枠様相は変わらないのではないかという、今大会14階級中間違いなくもっとも理不尽な組み合わせの為された階級。勝ち抜いた選手がそのまま決勝に進むと考えて、事前評としてはまずまず間違いないものと思われる。Aブロックからのベスト4候補は新垣さつき(沖縄尚学高)、Bブロックは松田なみき(紀央館高)、岡田蛍(大成高)、金鷲旗で新田高の露払い役を務めあげた麦田舞。

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昨夏からインターハイ、高校選手権、金鷲旗と全国大会3連勝を牽引した埼玉栄・冨田若春

■78kg超級

-強豪ほぼ全員がCブロックに集中、重囲を突破するのは誰か?-

この階級の組み合わせの偏りも極端。

朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高)を負傷で失った今年度大会にあって、優勝を争うレベルの役者は冨田若春(埼玉栄高)、斉藤芽生(東大阪大敬愛高)、井上あかり(創志学園高)、井上舞子(淑徳高)、山口凌歌(敬愛高)、粂田晴乃(大成高)ら団体戦で主役を張った選手たち。

ところが組み合わせ配置は山口以外の全員がCブロックに集められるという異常事態。「偏り」という言葉だけで片付けるのが勿体ないくらいに理不尽なトーナメントが出来上がった。勝ち上がりの最右翼は冨田だがこの人の配置はもっとも厳しく、1回戦で斉藤、3回戦で粂田、準々決勝で両井上の勝者、ついでにもうひとつ準決勝で山口、と決勝に勝ち上がるためにはほぼ全員を相手にしなければならない。出場1試合だけであったが3日に行われた団体戦を見る限り冨田のコンディションは最高に近い状態と思われ、どうこの重囲を突破していくのか、まことに見ものである。

A-Bブロック側の勝ち上がり候補は鬼塚葉瑠奈(鹿児島情報高)、鳥潟みちる(木更津総合高)ら。この2ブロックに配された選手たちは、キャリアを掛けた大チャンスである。

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