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金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート③準決勝

(2014年7月29日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月29日掲載記事より転載・編集しています。
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③準決勝
金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート
■ 準決勝
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埼玉栄-大成の準決勝

埼玉栄高 - 大成高
(先)工藤七海 - 武田亮子(先)
(次)柴田理帆 -中江美裕(次)
(中)西願寺保乃加 - 中江美裕(次)
(中)西願寺保乃加 - 鈴木伊織(中)
(副)桒原佑佳 - 粂田晴乃(副)
(大)冨田若春 - 鍋倉那美(大)

事実上の決勝との声も上がる大一番。総合力では5人全員を全国タイトル獲得経験者で揃えた大成、爆発力では桒原佑佳と冨田若春と超級の本格派2名を揃えた埼玉栄、というのが大枠の戦力構図。

「前で抜かねばならない」この対戦の戦力配置からして、ポジション上、大成で抜き役を担うのは70kg級の中江美裕と鈴木伊織。いずれも軽量選手にはパワーを利してしっかり抜きに掛かり、重量選手には担ぎ技や巻き込み技で手数を積み重ね、かつそこからの体勢優位を生かした寝技でしぶとく凌ぎながら勝利も狙うという、団体戦においては同属性で捉えられるべき選手。

軽量の担ぎ技ファィター武田亮子、典型的重量選手で我慢も利く粂田晴乃、そして63kg級高校選手権王者で攻撃力抜群も持ち技が内股であることで重量級に対する取り味は一段落ちる鍋倉那美、というのが残る大成の持ち札。大石公平監督はこのうちおそらくはもっとも志向する柔道に近い攻撃型の鍋倉を大将に置き、前述の攻守いずれも計算が立つ軽重量選手中江と鈴木という同属性2枚を前衛に並べて、抜き役を担わせることを選択してこの金鷲旗に臨んで来た。つまりは中江と鈴木の特徴の一つである「我慢」ではなく、攻撃という特徴を採ったことになる。大将の鍋倉はいうまでもなく攻撃型の選手であり、先鋒武田はそもそもが攻めの瞬発力の高さを買っての起用であろうことを考えると、埼玉栄の前衛が薄く後衛が分厚いこの布陣に対して、大成の守りの手札は実は副将の粂田のみ。抜いて、抜いて、もし粂田で止まらずば鍋倉でまた抜くしかないという帰り道のないオーダーだ。

大将の冨田と鍋倉は3月に高校選手権準決勝の代表戦で対戦経験があり、この時は冨田が「指導2」の反則累積で勝利を収めている。が、内容は単に僅差優勢というスコアには収まらない一方的なもので、なにより投げて勝つしかない鍋倉に冨田タイプの動ける重量選手を投げる手札がないことが致命的という様相の試合であった。冨田の装甲を貫くだけの新兵器がない限り、鍋倉は今回も耐えて耐えて、いつ訪れるかわからない僅かなチャンスを探すがそこに打ち込むべき武器の手持ちは不向き、という厳しい試合が待っているはず。

と最終戦の様相を仮定すると、大成としては前で抜きまくり、2人差以上のリードを持って後半戦の巨艦2枚を沈めるだけの弾丸数を用意するしかない。現実的なシナリオは前でリードを作り出した上で唯一の、そして強力な防御の駒である粂田までで試合を終わらせること。このあたり準々決勝の東大阪大敬愛とオーダー事情はややかぶる。

逆に埼玉栄としてはどれだけ前で拮抗を作り、相手の弾丸数を減らして後衛2名に試合を繋げるかが勝負のカギ。耐えれば耐えるほど自軍に流れが来るという構造の中、例えば一発の強い柴田理帆あたりは相手が焦って抜きに掛かってくるようであれば隙を突いて一発入れ、ジリジリ差を広げることも十分可能。無駄な試合の生まれようのない、緊張度高い兵員配置だ。

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埼玉栄の先鋒工藤七海が武田亮子から大腰「有効」

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武田が肘抜きの背負投、激しく追いかけるが工藤が耐えきる

先鋒戦はしかし開始するなり埼玉栄の工藤七海がケンカ四つの武田亮子に背中を叩いての右大腰を一発呉れて「有効」奪取。リード必須のはずの大成高の横面をいきなり張り倒す強烈なスタートダッシュ。

武田は奮起して攻めまくり右小内巻込、左袖釣込腰、肘抜きの左背負投と火の出るような猛攻。1分37秒工藤に「指導」、2分42秒には工藤に2つ目の「指導」が宣告されるが武田はどうしてもあと一歩、得点に至る投げを決めることが出来ない。工藤は背中を掴んでの右内股で展開を留保、なかなか相手の重心を捕まえられない武田は一計を案じ、残り1秒で右一本背負投の形からの大外巻込で無理やり相手の体を捕まえに掛かる好判断。しかし工藤なんとか逃れてその瞬間に試合は終了。武田が4分通じてほぼ攻めっぱなし、しかし勝利したのは一撃投げを決めて見せた工藤。開始早々に決めて見せた値千金の「有効」一つを以て先鋒戦は埼玉栄が勝利。

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第三試合、中江美裕が柴田理帆を右大内刈で捻じ伏せて「有効」

しかし続いて畳に上がった中江美裕はあくまで冷静。開始するなり相手に持たせず自分だけが持つ一方的な組み手を作り上げると、狙いを定めて鋭い右大外刈。相手が崩れるや迷わず寝技を選択して、手順を踏み外さず一気に抑え込み横四方固「一本」。試合時間僅か51秒、中江がファーストアタックで試合を決めて試合はあっという間にタイスコア。

第3試合は畳に残った中江がケンカ四つの柴田理帆に対峙。中江は相手の股中に右体落を落とし度々柴田を崩して優位確保。1分50秒には圧力に耐えた柴田が膝を屈したところを見逃さず、無理やり引き起こして右大内刈に捉え「有効」。中江は後半疲労したか3分13秒に「指導」、残り1秒で偽装攻撃の「指導2」を貰ったもののなんとか試合を終えて勝利確定。中江、見事2人抜き達成。試合のペースは大成に移り掛ける。

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西願寺保乃加が中江を圧倒、4つの「指導」を得て抜き返す

しかし第4試合は右相四つの西願寺保乃加が中江を圧倒。奥襟を掴んで圧力を掛け、右大内刈で攻め続けると中江たまらず体落に掛け潰れ24秒偽装攻撃の「指導」、さらに47秒双方に「指導」。
疲労のせいか低い体落一辺倒で攻撃が単調になった中江に対し、1分30秒西願寺が組み際に右大内刈。中江伏せて耐えるが西願寺跳ねて追い、その勢いでめくり返して「有効」奪取。
西願寺は冷静に圧力を掛け、支釣込足で相手の右足を蹴る崩し技を連発。この技で中江が潰れた2分18秒中江に「指導3」、そして片手の攻防で手を握り合わせたとの判断で3分8秒双方に「指導」が宣告される。これで4つの「指導」が累積した中江の反則負けが決定。埼玉栄が一人を抜き返し、中堅同士の対決にスコアを巻き戻す。

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鈴木伊織が西願寺を相手に袖釣込腰を連発してペースを掴む

第五試合、前戦に勝利した西願寺はしかし、またしてもこの乱戦気配を鎮めることが出来ない。相四つの鈴木伊織は釣り手一本の右背負投に右大内刈を連発。1分41秒双方に「指導」、以後も鈴木が右背負投に右大内刈と仕掛け続けると残り9秒で西願寺に2つ目の「指導」。この試合は鈴木が手堅く本領を発揮した形で、そのまま優勢勝ち。大成は一人差リードを確保したまま埼玉栄の副将桒原佑佳を引っ張り出すことに成功。大成が次に控える副将粂田までで試合を終わらせることを考えるならば、この第六試合が明らかな分水嶺。

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桒原佑佳が鈴木伊織を大外刈で攻める

桒原、鈴木ともに右組みの相四つ。桒原始まるなり両襟を掴んで右内股に右大外刈と攻め続けてスタートダッシュに成功、32秒鈴木に消極の「指導」が与えられる。
ここで埼玉栄ベンチの本松監督から「同じペースで行かないと後が辛いよ」と実にタイミング良く、試合の方向を規定するアドバイスが飛ぶ。桒原油断なく、鈴木に片手の先制攻撃を許さないままに両襟を掴み前進圧力、さらに右大外刈で攻める。鈴木としては例えば桒原が片足の前技、あるいは掛け潰れでの手数攻撃に打って出れば得意の寝技に持ち込めるはずだが、桒原はこの手の安易な選択を峻拒、あくまで二本持って両足で立ち続け、鈴木はシナリオ分岐の可能性を徹底して潰されてしまい為す術なし。1分47秒には極端な防御姿勢の判断で鈴木に2つ目の「指導」が宣告される。

負傷から復帰したばかりの桒原だが、大外刈に内股と連続で仕掛けて、1年時の増量以降もっとも「動けている」印象。奮起した鈴木の右大内刈一発を凌ぐと残り20秒を過ぎてから再びペースを上げ、組んで振り回し、この時間帯にもっとも頑張りたいはずの鈴木に打開の手を打つ暇を一切与えないままタイムアップ。「指導2」による優勢で桒原の勝利決定、勝負は副将同士の第七試合へと持ちこされる。

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粂田晴乃が桒原から払巻込「有効」

第七試合は桒原が右、粂田晴乃が左組みのケンカ四つ。引き手争いから粂田が抜け出し1分24秒桒原に「指導」。その後互いにステップを切っての足技から桒原右大外刈、粂田左体落と技を見せあい、残り58秒には桒原の右大内刈を受けた粂田が左払腰で切り返す。崩れた桒原ギリギリで身を伏せたかに思われたが主審は「有効」を宣告。粂田は以後桒原と攻め合いながらこちらも掛け潰れずに立ったままの動的膠着に持ち込んで時計を進め、試合は粂田の「有効」優勢勝ちに終着。大成は後詰に鍋倉を控えさせたまま埼玉栄の大将冨田若春を引っ張り出すことに成功する。

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大将対決、鍋倉那美が右背負投に拘って攻撃

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冨田若春が鍋倉の内股を捕まえて振り返す

第八試合は埼玉栄の大将冨田若春が右、畳に残った大成の副将粂田が左組みのケンカ四つ。粂田両襟を握って引っ張り出しの内股、さらに腰を切ってのフェイントに左体落と積極的に攻める。掛け潰れの多かった中学時代に比べて遥かに足腰に安定感があり、あくまで立ったままで攻撃を継続する、こう言ってはなんだが意外とすら言える良い構成の柔道。一方の冨田はいったん相手の釣り手を外に払いのけ、そのリアクションに合わせて踏み込み引き手で袖を狙うという得意の組み立てを経て良い形を作り、右大内刈に出足払と放って攻勢権確保。1分59秒粂田に「指導」が与えられる。
粂田奮起して前に出るが冨田は冷静。右体落で立て続けに崩し、残り32秒でついに粂田に2つ目の「指導」が宣告されるに至る。粂田は内股を2連発、さらに支釣込足に再度の内股と猛攻を見せるが及ばず、この試合は冨田の優勢勝ちで終了。勝敗の行方は冨田と鍋倉による大将対決へと縺れ込む。

大将対決は冨田、鍋倉ともに右組みの相四つ。
鍋倉、片袖を抑えた右内股で先制攻撃。さらに右背負投に座り込むと、主審は迷わず偽装攻撃の「指導」を宣告。経過時間は24秒、副審1人は取り消しをアピールするが同調者がおらずこれはスルー。

鍋倉は引き手で袖を確保すると前襟を掴んだ釣り手を振り立て、釣り手を肩越しに流しての右大外刈、さらに再び釣り手をはためかせながら右背負投に飛び込むが冨田は回り込んで捌き、引き落として潰す。これを見て主審、「取り組まない」判断で鍋倉に2つ目の「指導」を宣告する。持ちに行っているのは鍋倉でありこれは不可解な反則だが、副審も観衆もおそらくは偽装攻撃の誤りと納得したか抗議の声は上がらず。

鍋倉以後も得意の内股ではなく、大型選手にはこれとばかりに右背負投を連発。2分過ぎからは、冨田が釣り手を入れようとするタイミングに合わせて数度連続の良い仕掛けを見せるがいずれも冨田あっさり潰して崩れるには至らず。2分40秒には鍋倉が右内股、冨田が抱えて振り返そうとするが投げ切れず「待て」。埼玉栄ベンチからは「相手は、来てくれてるんだぞ!」とまたもや一声、試合展開にピシリと楔が入る。

以後も鍋倉の背負投偏重の攻撃は止まらず、そして冨田いずれもあっさり潰して崩れず。冨田、残り20秒となってからは万が一にも事故を起こさぬようにと鍋倉を前に引き落とし、引きずって一切チャンスを与えない。
そのままタイムアップとなりこの試合はいささかあっさり終了。冨田の優勢勝ちにより、埼玉栄高が決勝進出を決めることとなった。

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全中連覇の1、2年生「黄金世代」を並べた大成。インターハイでの捲土重来を期す

埼玉栄高○大将同士△大成高
(先)工藤七海○優勢[有効・大腰]△武田亮子(先)
(先)工藤七海△横四方固○中江美裕(次)
(次)柴田理帆△優勢[有効・大内刈]○中江美裕(次)
(中)西願寺保乃加○反則[指導4]△中江美裕(次)
(中)西願寺保乃加△優勢[指導2]○鈴木伊織(中)
(副)桒原佑佳○優勢[指導2]△鈴木伊織(中)
(副)桒原佑佳△優勢[有効・払腰]○粂田晴乃(副)
(大)冨田若春○優勢[指導2]△粂田晴乃(副)
(大)冨田若春○優勢[指導2]△鍋倉那美(大)

大将戦での決着、エース対決の結果がそのままチームの勝敗を決める形となった試合であったが、埼玉栄の勝因はむしろその前段。決定的な差をつけさせなかった前3人の頑張りがもっとも大きな要因であり、そして分水嶺は西願寺が中江に勝利した第4試合と、桒原が引き分けを良しとせず鈴木を退け、粂田を畳に引っ張り出すこととなった第6試合であった。

高校選手権準決勝に続いて埼玉栄の大駒1枚の威力にまたしても屈した大成は、入学後すぐにでも優勝するのではと噂された黄金世代の現二年生加入以来今回が4度目の全国大会、そして3度目の3位入賞。変わらぬ実力を示し続けていると評することも勿論可能だが、中学時代底なしとすら思われたその力の「天井」が見えつつある印象だ。

加えて、今大会は中学時代無敵を誇ったこのチームの戦力構成上の危惧が顕在化した大会、今後の大成の強化のプランの分岐点になり得る大会だったのでないだろうか。

そう評する理由の第一は、無差別団体戦の主戦である中江、鈴木の軽重量級2枚の結果とその戦闘スタイルの因果関係にある。全国優勝を狙うチームでポイントゲッター役を担う両者が、今大会ではエントリー3試合で鈴木は1度、中江は2度もの「指導4」による反則負けを記録している。畳に上がったら最後まで抜き続けねばならない金鷲旗レギュレーションの過酷さゆえと考えることはもちろん可能だが、原因はむしろ2人の戦闘スタイルと新ルールの噛みあわなさ、そしてもう一歩突っ込んで考えれば掲げるスローガンと畳上のパフォーマンスのギャップにあるのではないだろうか。

大成のモットーは「一本柔道」であり、試合中にもこの声がしばしば選手に掛けられるが、この2人に対して対戦相手が警戒し、そして遂行される戦術は投げ一発ではなく、片手技の崩し、片襟を握っての崩し、低い体落や担ぎ技で体を捨てての崩しによる手数の積み重ねと、そこで作り上げた優位な体勢からスタートされる寝技の取り味の高さだ。この戦術は同学年の黒木七都美とともに大成に流れる何本かの大きな戦術潮流のひとつであり、これが「組んで投げ合う」ことを推奨する新ルールに噛みあわず、「指導」連続失陥に繋がったのが今大会の結果であり、二人が取り味の高さの一方で見せた意外なまでの防御力の薄さの因である。

大成が「一本柔道」をスローガンにしながら切所の勝負どころではこの戦術を採用して勝ち抜いてきたというギャップも、この問題を複雑にしている感がある。掲げる旗印通りの柔道を繰り広げた上で出た結果であればこれをまっすぐに受け止めて堂々戦略戦術の変更が可能であるが、まずはこの部分をどう考え、どう伝えていくのか。大石監督の手腕が問われる。

とはいえ、今大会この「一本柔道」の実現に関して見えた光明もある。準決勝、大将対決で冨田を迎え撃つという大山場で得意の内股ではなく昨年から練習中という背負投に敢えて拘った鍋倉の柔道と、この戦いを鍋倉に選択させるべく背中を押した大成の柔道風土だ。傍目には「なんのかんので相手が一番怖いのは得意の内股ではないのか、大型選手相手とはいえこの大山場でなぜ不得手の担ぎ技に拘るのか」と評されてもおかしくないこの選択だが、本人は試合後「練習中の技がこの大舞台で出せたことが収穫」「皆わかってくれるから大丈夫、次は精度を上げて必ず投げて見せる」とこの大一番を振り返ったという。

この発言から評価すべきポイントは二つ。一つは、まずこの大舞台で勝負ではなくあくまで技に拘るという鍋倉の発想の面白さ。もう一つは、繰り返しになるがこれを鍋倉に選択させる風土と信頼関係である。いかに本人がこだわりを持っていても、一本取れる技の追及というテーマがチーム全体に染みていなければこの選択は出来ないはず。内股一発の強さが全国あまねく知れ渡った鍋倉の次の課題は系統の異なる技の獲得にあることは明白で、この大舞台で担ぎ技を仕掛けることに拘った鍋倉の選択は、大石監督の、眼前の結果よりも長期的視野に立って育成を行うというポリシーの浸透を大いに感じさせるものだ。

技術的に早熟で中学時代から圧倒的な強さを誇る一方で、一部の関係者から「教え過ぎ」との評も聞かれた大成だが、今回の鍋倉の選択と発言はこの評を覆すものではなかったか。壁にぶつかりつつある大成の黄金世代だが、今後の成長に大いに期待である。標榜する「一本柔道」の追及で高校柔道の壁を突き破ることを楽しみに待ちたい。

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沖学園高の宮宇地朱菜が飯島彩加を縦四方固に抑え込む

敬愛高○不戦二人△沖学園高
(先)飯島彩加○優勢[指導3]△山本玲奈(先)
(先)飯島彩加△横四方固○宮宇地朱菜(次)
(次)新森涼○合技△宮宇地朱菜(次)
(次)新森涼×引分×多田隈玲菜(中)
(中)梅津志悠○横四方固△永瀬貴子(副)
(中)梅津志悠○合技△山本絵玲奈(大)
(副)児玉ひかる
(大)山口凌歌

準決勝もうひと試合、福岡勢同士の対決は敬愛に軍配。

先鋒対決は飯島彩加がケンカ四つの山本玲奈と「指導2」ずつを奪い合った最終盤の残り15秒に決定的な3つ目の「指導」を獲得して優勢勝ち。

続く第2試合は沖学園が抵抗。今大会好調の宮宇地朱菜が開始早々から寝技で攻め、55秒に飯島の釣腰が崩れたところから縦四方固に抑え込む。飯島上体を起こしていったんは「解けた」が宣告されるが、宮宇地は横四方固に移行して抑え切り「一本」、2分26秒。

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新森涼が宮宇地朱菜から大外刈「技有」

これでスコアはタイになったが、第3試合の新森涼登場から一気に敬愛が走り始める。新森は左相四つの宮宇地を左大外刈に左内股、左小外刈に膝車と激しく攻め立て「指導」2つを連続奪取。さらに寝技で粘ろうという宮宇地の意図に付き合わず冷静に立ち勝負を続け、2分16秒組み際の左大外刈を入れて「技有」奪取、そのまま後袈裟固に抑え込んで合技「一本」。

リードを作り出した新森は続く多田隈玲菜戦を「指導2」ずつ取り合っての引き分けでキッチリまとめて退出。敬愛は1人差リードを保ったまま中堅梅津志悠が登場、沖学園はエースの副将永瀬貴子が畳に上がる

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梅津志悠が山本絵玲奈から払巻込で「技有」獲得

沖学園にとっては永瀬の複数毎抜きに希望を託すしかないところだが、梅津は背中を叩いての右内股で永瀬を転がし伏せさせるなどむしろ優位に試合を展開。2分半過ぎ、ケンカ四つの2人がぶつかるように腰を差しあったところで永瀬が後方にバランスを崩す。梅津跳ねるように体を浴びせて被さりそのまま横四方固に移行、「一本」。

この勝利によって趨勢動かし難くなった試合はもはやまとめの段階。畳に残った梅津が山本絵玲奈をクロスグリップからの右払巻込「技有」、そして袈裟固に抑え込む合技「一本」で抜き去って全試合が終了。敬愛が不戦二人(3人残し)の大差で勝利し、3年連続で決勝の畳へと駒を進めることになった。

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