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金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート②準々決勝

(2014年7月28日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月28日掲載記事より転載・編集しています。
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②準々決勝
金鷲旗高校柔道大会女子マッチレポート
■ 準々決勝
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先鋒対決、埼玉栄の工藤七海が林七海の左大腰を体を預けて返し「有効」

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米沢夏帆が柴田理帆を強烈な左一本背負投に捕まえ「一本」

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池絵梨菜が背負投、袖釣込腰で先んじて攻める

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冨田若春が右体落で池の攻撃意図を挫く

埼玉栄高 - 東大阪大敬愛高
(先)工藤七海 - 林美七海(先)
(次)柴田理帆 - 中村優里(次)
(中)西願寺保乃加 - 米沢夏帆(中)
(副)桒原佑佳 - 斉藤芽生(副)
(大)冨田若春 - 池絵梨菜(大)

準々決勝四試合中、最注目のカード。
双方ともに後衛2枚が強力、しかし超級屈指の強豪2枚を並べる埼玉栄に対して東大阪敬愛の大将池は70kg級の選手であり、状況に関わらず無理やりにでも相手を捻じ伏せるという絶対値の高さにはどうしても欠ける。体格差、そして勝負技になるはずの担ぎを利かせるためには相手がリスクを冒して出て来たほうが良いというバックグラウンドの設定、さらに池が五回戦で3連戦を戦い抜いたばかりという体力的な事情を考えれば東大阪大敬愛としてはなんとしてもリードを持って後衛2枚に襷を渡したいところ。副将斉藤で勝負を終わらせてしまうのが最良のシナリオであり、もしそれが不可能でも斉藤で冨田の体力を減殺仕切って池に試合のまとめを任せるところまでが、現実的な勝利の方法論。

一方の埼玉栄にとっては、池の攻撃力よりも、誰が相手でも止めてしまい得る斉藤の防御力のほうが実は厄介。手数を積み重ねることと意外な一発を混ぜてくることにも長けており、縺れた場面、後のない場面では相手にしたくない選手。この斉藤が最後衛ではなく池1枚を余らせて対峙してくるこの布陣は油断がならない。こちらも、出来得ればリードを持って、後ろに1枚後詰の冨田を置いたまま副将桒原までで試合を終わらせてしまいたい。

試合は埼玉栄の先鋒・工藤七海が林七海の左大腰を返して「有効」、さらに横四方固「一本」と攻めっぱなしで一点先制、埼玉栄にとってはこれ以上ない滑り出し。しかし埼玉栄の前衛2枚が抱える「取って取られる」攻撃型の宿痾に東大阪大敬愛の対抗意識が絡みついて以後は抜きつ抜かれつの大熱戦。工藤は次戦で中村優里を相手に座り込みの大腰で「技有」をリードしながらワンハンドの引込返に捕まり、腕緘を食らって一本負け。続いて出場の柴田理帆は中村を相手に「指導」2つと右一本背負投「有効」を奪って勝利、再び一人差のリードを作り出したが、東大阪大敬愛の中堅米沢夏帆には組み際の左一本背負投を合わされて一本負け。西願寺保乃加と米沢の中堅同士の対決は米沢が小内刈を中心に激しく攻め立てたまま引き分けに終わり、全くのタイスコアのまま試合の行方は後衛2枚同士による直接対決へと持ち込まれる。

桒原佑佳と斉藤芽生の副将対決は前半は桒原、残り1分半を過ぎてからは斉藤が良く攻める。残り40秒過ぎには高い位置で横襟を得て左内股を連発、終盤に一気にペースを上げて相手を置き去りにしようと企図した試合巧者の斉藤らしい良い試合構成であったが、審判は終盤に差をつけることを嫌ったかこの場面での反則宣告はなし。この試合は引き分けに終わり、勝敗の行方は大将同士の対決に委ねられることとなった。

この試合は冨田若春が右、池絵梨菜が左組みのケンカ四つ。池開始早々に左背負投に入り込んでやる気十分、釣り手を内側にガッチリ入れて相手に力が伝わる構えを作ると回旋運動に冨田を誘導しつつ足技で牽制、一発の恐怖を晒しながらペースを握りかけるが、冨田は右体落をドスンと入れてこの展開をリセット。池は再び釣り手を内側にネジ入れて左内股を試みるが、冨田落ち着いて釣り手を開いて右内股、右体落と繋いで池を転がし伏せさせる。その後やや試合膠着して3分に双方に「指導1」。これを受けて勝負どころを感じた冨田が組み際に思い切った左内股、さらに左に構えを変えてまず左で相手の首を捕まえ、次いで右にスイッチして引き手の袖を確保、とこの大事な場面で入りを変えて優位を確保し右払腰に右内股、足を戻さずに右体落と連発してキッチリ山を作る。結果、残り17秒で池に2つ目の「指導」が与えられそのまま試合は冨田の僅差(指導2)による優勢勝ちで終了。池の攻撃意欲をここぞで潰して流れを渡さなかった前半戦、一発に頼らず技を繋いで誰の目にも明らかな山場を作った終盤と。体格体力に勝るというバックグランドと失敗の許されない大将対決であることとを踏まえた上で勝ちの要件を積み重ねた、冨田の勝負力の高さが際立った一番だった。

埼玉栄高○大将同士△東大阪大敬愛高
(先)工藤七海○横四方固△林美七海(先)
(先)工藤七海△横四方固○中村優里(次)
(次)柴田理帆○優勢[有効・一本背負投]△中村優里(次)
(次)柴田理帆△一本背負投○米沢夏帆(中)
(中)西願寺保乃加×引分×米沢夏帆(中)
(副)桒原佑佳×引分×斉藤芽生(副)
(大)冨田若春○優勢[指導2]△池絵梨菜(大)

埼玉栄、2つめの大きな山場を乗り越えてベスト4進出。

戦力拮抗の東大阪大敬愛は無念の敗退。3年生の池と米沢、そして2年生の斉藤という2011年全国中学大会を制覇した「香長トリオ」を揃えての戦いもいよいよ終曲。ラストチャンスである8月のインターハイに捲土重来を期す。

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武田亮子が郡司風花から袈裟固「一本」

大成高○不戦二人△帝京高
(先)武田亮子○袈裟固△郡司風花(先)
(先)武田亮子×引分×萩野乃袈(次)
(次)中江美裕○内股△岩永ふくみ(中)
(次)中江美裕×引分×西尾直子(副)
(中)鈴木伊織○優勢△荒谷莉佳子(大)
(副)粂田晴乃
(大)鍋倉那美

先鋒武田亮子の1人抜き1分け、そして次鋒中江美裕が帝京の前半の防壁である岩永ふくみを抜き去り、唯一の爆発要素である高校選手権57kg級王者西尾直子を引き分けで止めた第4試合の時点で試合は実質ほぼ終了。ここで帝京の大将荒谷莉佳子に対峙するのが重量選手の捌きを得意とする鈴木伊織、とこうなるとオーダー順もピタリと嵌り、結果は不戦二人、通常の抜き試合の形で言えば三人残しという圧倒的スコアで大成が勝利。帝京は武田と中江の前衛2人だけに副将までの4枚を消費、為す術のない試合であった。

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飯島彩加が桜井真子を大腰で攻める

敬愛高○不戦一人△桐蔭学園高
(先)飯島彩加○払巻込△馬場彩子(先)
(先)飯島彩加○反則[指導4]△桜井真子(次)
(先)飯島彩加○払巻込△室家弥央(中)
(先)飯島彩加△反則[指導4]○鈴木双葉(副)
(次)新森涼×引分×鈴木双葉(副)
(中)梅津志悠△優勢○嶺井美穂(大)
(副)児玉ひかる○袈裟固△嶺井美穂(大)
(大)山口凌歌

この試合から投入された敬愛高の長身選手飯島彩加が3人抜きの大暴れ。あとは桐蔭学園の大将嶺井美穂に何枚を手当て出来るか、どこで止め得るかが試合の最後の焦点。

敬愛は1年生次鋒の新森涼が桐蔭学園の副将鈴木双葉と引き分けて、中堅梅津志悠、副将児玉ひかる、大将山口凌歌の強力3枚を畳に残したまま嶺井と対峙することに成功。梅津は抜かれたが、続く1年生の児玉が体格差を利して相手を圧倒、袈裟固「一本」で嶺井を捻じ伏せて試合は終了となった。まさしく相手を踏み潰す勢い、今年もその巨大戦力っぷりを試合ごとに周囲に知らしめる体で、敬愛余裕のベスト4進出決定。

沖学園高○不戦一人△紀央館高
(先)山本玲奈○大内刈△松下沙都(先)
(先)山本玲奈△合技○岡本希望(次)
(次)宮宇地朱菜○袈裟固△岡本希望(次)
(次)宮宇地朱菜○合技△山本七海(中)
(次)宮宇地朱菜△横四方固○宮崎さくら(副)
(中)多田隈玲菜○送襟絞△宮崎さくら(副)
(中)多田隈玲菜△上四方固○松田なみき(大)
(副)永瀬貴子×引分×松田なみき(大)
(大)山本絵玲奈

ベスト4最後の一枠は地元福岡の沖学園高が獲得。沖学園は先鋒から中堅までの計7戦で引き分けゼロの4勝3敗と取って取られての大熱戦。紀央館の激しい抵抗にあって試合は最後まで縺れるかに見えたが、副将の永瀬貴子がエース対決で紀央館の大将松田なみきを引き分けで止めて試合終了。好調の次鋒宮宇地朱菜の2人抜きをテコに試合をまとめた形で、不戦一人のスコアを以て準決勝進出決定。

結果決まった準決勝のカードは、

埼玉栄高 - 大成高
敬愛高 - 沖学園高

の2試合となった。

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