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グランプリウランバートル第2日各階級ひとこと展望

(2014年7月4日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月4日掲載記事より転載・編集しています。
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各階級ひとこと展望
グランプリウランバートル第2日
■ 63kg級
-トラジドスが優勝争いの軸、プールBは片桐夏海-安沙好戦に注目

参加選手:18名
日本人選手:片桐夏海(コマツ)

第1シード(プールA):TRAJDOS, Martyna(GER) WR7位
第2シード(プールC):MARTIN, Hannah(USA) WR13位
第3シード(プールD):JOUNG, Da-Woon(KOR) WR14位
第4シード(プールB):BALDORJ, Mungunchimeg(MGL) WR16位

マルチナ・トラジドス(ドイツ)にハンナ・マーティン(アメリカ)とここまで皆勤を続けてランクを上げてきたという体の中堅選手が第1シードと第2シードに入り、面子とレベル構成は超強豪選手のオフシーズンである秋季のグランプリに酷似。どこから切っても「グランプリ」というほかない規模とレベルにまとまったトーナメントという印象。

激戦区はまずジョン・ダウン(韓国)がシード選手を務めるプールDで、ここにマルタ・ラバジナ(ロシア)と売り出し中の22歳フランジスカ・スザボ(ハンガリー)が入った。レベル自体は高くないが激しい競り合いが予想されるブロック。

そしてなんといっても注目はプールD。シード選手のバルドルジ・ムングンチメグ(モンゴル)の直下で選抜体重別2位の片桐夏海(コマツ)と、今春埼玉栄高を卒業したばかりの安沙好(韓国)が1回戦を争うのだ。昨年までの力関係で言えば片桐の圧勝と予想して差し支えないところであるが、かつては世代を代表する強者であった安が環境を変えてどのような成長を見せてくれるのか、期待して見守りたい一番。

優勝争いはトラジドスが軸で対抗はジョン・ダウン、後は横一線と考えておいて良いだろう。絶対的な力のある選手はおらず、片桐は十分優勝のチャンスあり。

■ 70kg級
-優勝争いはズパンシックら3強に絞られる、アップセット狙う高橋ルイの山場は準々決勝

参加選手:17名
日本人選手:高橋ルイ(和歌山県庁)

第1シード(プールA):ZUPANCIC, Kelita (CAN) WR4位
第2シード(プールC):MARZOK, Iljana (GER) WR11位
第3シード(プールD):HWANG, Ye-Sul (KOR) WR12位
第4シード(プールB): MERLI, Nadia (BRA) WR21位

近来の出来からケリタ・ズパンシック(カナダ)とイリヤナ・マルツォク(ドイツ)、過去の実績からファン・イスル(韓国)と、第3シードまでのこの3人が他から一歩抜け出していると見る。マルツォクは先日のグランプリ・ブダペストを制したばかりで好調、今週優勝を果たせば世界選手権シード(8位以内)圏内の6位までランキングを上げることが可能で、今大会に掛ける気持ちは強いはずだ。

選抜体重別2位の高橋ルイ(和歌山県庁)はズパンシックの山であるプールAに配置。順調なら2戦目(準々決勝)でズパンシックと対戦することとなり、これが最大の山場と覚悟しておくべきだろう。逆側の山から決勝まで勝ち上がってくることが濃厚なマルツォクは、ブダペスト大会で環太平洋大の同門同期のヌンイラ華蓮を、環太平洋大の代名詞である寝技であっさり破っている。この面白い因縁、リベンジのチャンスを生かすことが出来るか。活躍に期待したい。

■ 73kg級
-第1シードはツァガンバータル、階級選択が注目されるサインジャルガルは地元大会にエントリーせず

参加選手:28名
日本人選手:中村剛教(大阪府警)

第1シード(プールA):KHASHBAATAR, Tsagaanbaatar (MGL) WR10位
第2シード(プールC):TATALASHVILI, Nugzari (GEO) WR14位
第3シード(プールD):REKHVIASHVILI, Zebeda (GEO) WR15位
第4シード(プールB):VOELK, Christopher (GER) WR22位

第1シードは地元の英雄ハッシュバータル・ツァガンバータル(モンゴル)。月1回を遥かに超えるペースで試合に出まくって調子を崩した昨年と異なり、比較的出場試合を絞っている今年は明らかに復調傾向。自身がパワーで勝る前提のツァガンバータルらしい組み立ても増えており、世界選手権を睨んで今大会のパフォーマンスは注目に値する。

第2シードにはヌグザリ・タタラシビリ、第3シードにはゼバダ・レクビアシビリのグルジアコンビが配置されたが、今大会注目したいのはノーシード評価のサンジャスレン・ミラグチャ(モンゴル)。かつては66kg級で2010年ワールドマスターズで優勝を果たすなどツァガンバータルとモンゴル2強時代を作りかけた強者が、ツァガンバータルの後を追うように階級を上げて73kg級に参加することとなった。モンゴル勢は階級の出し入れが多くこの階級変更を素直に確定と受け取ることはできないが、階級第一人者のサインジャルガル・ニャムオチルが81kg級に続けて出場するなど「空き枠」ができる可能性のあるこの階級でかつてのヒーローがどれだけの力を発揮するか。今大会のパフォーマンスがサインジャルガルの階級選択に影響する可能性もあり、注視しておきたいポイントの一つ。

そのサインジャルガルは今春2大会連続で81kg級に出場してともに入賞はなし。世界選手権を控えたこの時期に地元で行われる今大会、どちらの階級に出場するかを世界が注視していたが結局いずれの階級にもエントリーせず。この段に至っても本人が悩み続けているとの情報もあり、サインジャルガルの階級選択は最後までライバル国を振りまわす要素となりそうだ。

優勝争いは上記のシード選手3人、それにサンジャスレン・ミラグチャが軸とみて間違いないかと思われる。
日本の中村剛教は組み合わせに恵まれ、第4シードのクリストファー・フォエルク(ドイツ)の山であるプールBに配置。2回戦でフォエルク、準々決勝でガンバータル・オドバヤル(モンゴル)を突破すれば決勝ラウンド(3位決定戦か決勝)への進出は確定。ここまでをしっかり目指したいところ。

■ 81kg級
-ワンキチュンとジュラコビロフが階級上げてエントリー

参加選手:25名
日本人選手:長島啓太(日本中央競馬会)

第1シード(プールA):MARESCH, Sven(GER) WR3位
第2シード(プールC):VALOIS-FORTIER, Antoine(CAN) WR6位
第3シード(プールD):KRIZSAN, Szabolcs(HUN) WR9位
第4シード(プールB):OTGONBAATAR, Uuganbaatar(MGL) WR11位

第1、第2シードがスヴェン・マレシュ(ドイツ)とアントワーヌ・ヴァロワフォルティエ(カナダ)という試合出場数の多さと安定感でハイランキングを維持している皆勤コンビ、第3シードが欧州選手権3位入賞を果たして好調、ようやく名前が売れ出したサボールチュ・クリージャン(ハンガリー)で、4番手は地元モンゴルからオトコンバータル・ウーガンバータルがシード入りと、ここまでの名前を見れば平均値やや下の典型的「グランプリ」と言える。しかしここで注目すべきはこれら「ランキングが高い中堅以下の選手」に隠れて、ノーシードながら73kg級の大物が複数エントリーしていること。2007年リオ、2009年ロッテルダム世界選手権73kg級金メダリストのワン・キチュン(韓国)、そして2011年パリ世界選手権3位のナブルズ・ジュラコビロフ(ウズベキスタン)の実力者2人だ。
ともに大会出場は昨夏のリオ世界選手権以来。階級をまたいでの調整、減量なしでのテスト試合にワールドツアーを利用するケースが増えてきてはいるようだが、この2人の意図はいったいどこにあるのか。体格差はもちろん、競技レベル自体が一段高い中量級でこの2人の勝ち抜きの目はあるのか。非常に興味深いところ。

日本の長島啓太(日本中央競馬会)はプールCに配置。2戦目(準々決勝)でのヴァロワフォルティエ(ジュラコビロフ)戦を抜ければ決勝進出までは現実的、そうなれば決勝で待ち受けるマレシュには2012年のグランプリ・デュッセルドルフで勝利した実績もあり、優勝の目も見えてくる。2戦目に一点集中だ。

文責:古田英毅
text by Hideki Furuta

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