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グランプリウランバートル第1日各階級ひとこと展望

(2014年7月4日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月4日掲載記事より転載・編集しています。
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グランプリウランバートル第1日
第1日各階級ひとこと展望
■ 60kg級
-ムドラノフに挑むモンゴル勢2人、志々目徹はアジア大会見据え決勝進出が最低条件-

参加選手:24名
日本人選手:川端龍(了徳寺学園職)、志々目徹(了徳寺学園職)
第1シード(プールA):MUDRANOV, Beslan(RUS) WR3位
第2シード(プールC):GANBAT, Boldbaatar(MGL) WR4位
第3シード(プールD):GANBOLD, Kherlen(MGL) WR10位
第4シード(プールB):TSAI, Ming Yen(TPE) WR16位

ハバナ大会におけるアミラン・パピナシビリ(グルジア)の参加、そしてブダペスト大会における高藤直寿、パピナシビリ、ダシュダバー・アマーツブシン(モンゴル)、ソフィアン・ミルス(フランス)らの世界選手権メダル候補の大量参加を経てのこの大会。面子入れ替わって第1シードはベスラン・ムドラノフ(ロシア)となり、これに地元のガンバット・ボルドバータル、ガンボルド・ケーレンのモンゴル勢2人が第2、第3シードに入ることによって世界選手権直前にも関わらず今大会もトーナメントのレベルは高く保たれた。川端龍と志々目徹を入れた日本人2人を加えた5人が他を大きく引き離す二極分解の様相で層は厚くないが、十分楽しめるトーナメントと評して良い。もう1人、第4シードのツァイ・ミン・イェン(台湾)は現在18歳、2011年世界カデ55kg級2位でワールドツアーの常連。思い切りの良い技で常に会場を沸かす面白い存在で、2月のグランドスラムパリでは3位入賞の快挙を演じたばかり。世界選手権のダークホース候補の1人としてこの人にも注目したいところ。

ムドラノフは同国の五輪王者ガルスチャンの復帰を受けて、今年は正念場。復帰後のガルスチャンはコンディション不良か一貫して受けが軽く本来の力を見せることが出来ておらず、ここ2年ロシアの軽量級を引っ張ってきたムドラノフとしては世界選手権に向けて存在感を見せつけておきたいところ。ロシアの代表が確定しているかどうか定かではないが、今大会の出来はロシアの「2枠」行使に影響する可能性もある。

川端龍の配置はそのムドラノフの直下で、モンゴル選手との対戦を経た2回戦でマッチアップ予定。勝てばこれもワールドツアー常連のルドウィック・シャンマルタン(スイス)、準決勝ではツァイと対戦予定。ムドラノフ戦、そして決勝の志々目戦と山場は2つ。

アジア大会代表の志々目は第2シードのガンバットと準々決勝、準決勝はガンボルドとモンゴル勢との対戦が濃厚。優勝が至上命題のアジア大会を見据えるとここで遅れを取るわけにはいかず、チェリャビンスク以降の代表争いを鑑みても今大会は決勝でのムドラノフ(川端)と決勝を争うところまでは最低限の課題。「組み合う」ことがさらに加速した2014年版ルールで技の切れる志々目の持ち味発揮の舞台は整ったはず。大いに期待したい。

■ 66kg級
-ダバドルジと高上智史が一騎打ちの様相、堅山将の山場は準々決勝-

参加選手:28名
日本人選手:高上智史(旭化成)、堅山将(鹿屋体育大3年)

第1シード(プールA):DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL) WR7位
第2シード(プールC):高上智史(日本) WR9位
第3シード(プールD):GAGNE, Patrick(CAN) WR25位
第4シード(プールB):ZAGRODNIK, Pawel(POL) WR32位
 
ロンドン五輪後に60kg級から階級を上げて結果を残しつつあるダバドルジ・ツムクフレグ(モンゴル)が第1シード、第2シードが高上智史(旭化成)。ランキングと実績を考える限り、今大会はこの2人の一騎打ちと言って良い様相。ここにダークホースとして世界ジュニア王者の堅山将(鹿屋体育大3年)を加えた3人までが優勝候補と規定されて良いだろう。

高上は初戦でタタラシビリ(グルジア)、準々決勝でドフトン・アルタンスフ(モンゴル)とアップセット要素のあるパワーファイターと連戦。準決勝も怖いのはシード選手のパトリック・ガグネ(カナダ)よりは、チメッド・ヨンドン・ボルドバータル(モンゴル)、グランプリ済州で3位のヨン・テホ(韓国)、情報のない北朝鮮のキム・チョルなどのパワー溢れるアジア勢。油断なく戦いたい。

竪山は第1シードのダバドルジの山。初戦はセルジュ・オレイニック(ポルトガル)、2回戦はトリスタン・ペイクリシビリ(グルジア)と対戦するが、勝負どころは準々決勝のダバドルジと狙いどころがはっきりしている。周囲に曲者タイプもおらず、第1シード選手直下の山ではあるが上位進出を伺うには絶好の配置と言える。表彰台獲得に期待。

■ 48kg級
-ダバドルジと高上智史の一騎打ちの様相、堅山将はダバドルジ超えで上位伺う-

参加選手:17名
日本人選手:参加なし

第1シード(プールA):MUNKHBAT, Urantsetseg(MGL) WR1位
第2シード(プールC):GALBADRAKH, Otgontsetseg(MGL) WR8位
第3シード(プールD):KUZNETSOVA, Alesya(RUS) WR13位
第4シード(プールB):AKKUS, Sumeyye(TUR) WR19位

第1シードの世界王者ムンクバット・ウランツェトセグ(モンゴル)が如何にして勝つかがトーナメント最大、そして唯一の焦点。前回出場のグランドスラム・バクー大会でも腕挫脇固に腕挫十字固と得意の関節技を決めまくって優勝しているムンクバットが世界選手権優勝を経た地元への凱旋大会となる今回、どのようなパフォーマンスを見せるか、会場の盛り上がりも含めて見ものである。気を付けなければいけないのはシード選手ではなく準々決勝で対戦する世界選手権5位のキム・ソルミ(北朝鮮)と思われるが、昨年来の圧倒的な出来を考えれば問題なく勝ち抜くと評しておくべき。

2位争いはガルバトラフ・オトコンセトセグ(モンゴル)とアレッシャ・クズネトソワ(ロシア)、クズネトソワに準々決勝で挑むジョン・ボキョン(韓国)の3人だが、世界選手権を睨むという文脈で考えても、この階級の興味はムンクバットの出来に尽きる。

■ 52kg級
-見どころ少ないトーナメント、ムンクフバータル・ブンドマーら地元勢の躍進に期待-

参加選手:16名
日本人選手:参加なし

第1シード(プールA):KRAEH, Mareen(GER) WR4位
第2シード(プールC):ADIYASAMBUU, Tsolmon(MGL) WR15位
第3シード(プールD):MUNKHBAATAR, Bundmaa(MGL) WR18位
第4シード(プールB):TARANGUL, Romy(GER) WR21位

第1シードにマリーン・ケリー、第4シードにロミー・タラングルと両ドイツ勢の参加はあるもののトーナメント全体の密度は薄く、第2シードのアディヤサンプ・ツォルモンと第3シードのムンクバータル・ブンドマーの地元勢の戦いぶりを見どころに挙げるしかないという様相。ケリー、タラングルの両者とも常にランキング上位に位置し続ける選手だが、常に絶対的な強さがあるというよりは大会に多く出る中で安定感を担保しているという体の選手で戦いぶり自体は不安定。アップセットの可能性は十分。

山梨学院大出身の連佩如がアディヤサンプの山に配されているのが話題と言えば話題だが、ここまでの戦いぶりを考えるにここを勝ち抜く可能性は低い。率直に言って見どころの少ない階級。

■ 57kg級
モンテイロとカラカスがトーナメントの軸、モンテイロ直下の大友真貴子は表彰台の可能性十分

参加選手:22名
日本人選手:大友真貴子(コマツ)

第1シード(プールA):MONTEIRO, Telma(POR) WR11位
第2シード(プールC):KARAKAS, Hedvig(HUN) WR17位
第3シード(プールD):BEAUCHEMIN-PINARD, Catherine(CAN) WR24位
第4シード(プールB):KIM, Jan-Di(KOR) WR26位

第1シードが世界選手権で銀メダル3回のテルマ・モンテイロ(ポルトガル)、第2シードがハバナ大会3位、ブダペスト大会3位と好調のヘドウィグ・カラカス(ハンガリー)で、この2人がトーナメントの軸。モンテイロは今大会に優勝して次のチュメニ大会で上位に入れば世界選手権のシード(8位以内)入りの可能性が濃厚。カラカスは連続優勝しか8位以内入りの可能性がなくさすがに実現は厳しい情勢だが、モンテイロは最近の出来から、カラカスは地力から、世界選手権での表彰台獲得には組み合わせ配置が最重要。ここは譲れない大会となるはずだ。

大友真貴子はモンテイロの山に配され、対戦予定は準々決勝。モンテイロはかつてほどの圧倒的な成績は残せていないが4月の欧州選手権では3位に入っており、勝負どころでの強さはさすが。しかし気持ちのスイッチのオンとオフの切り替えが激しい選手でもあり、大友には相手の「上から目線」を挫く、気持ちを折り続けるような戦いを期待したい。持ち前の粘りと選抜体重別で見せた切れ味鋭い一撃に期待。

仮にモンテイロ戦に敗れても今大会の入賞候補はキャサリン・ブーシェピンピナード(カナダ)にキム・ジャンディ(韓国)、連珍羚(台湾)と十分勝利し得る陣容。大友は表彰台に上がる大チャンスだ。

文責:古田英毅
text by Hideki Furuta

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