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山田伊織が初優勝、全日本選手権出場の田中源大を「一本」で下す・全日本カデ柔道体重別選手権90kg超級レポート

(2014年5月27日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版5月27日掲載記事より転載・編集しています。
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全日本カデ柔道体重別選手権90kg超級レポート
山田伊織が初優勝、全日本選手権出場の田中源大を「一本」で下す
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準決勝、田中源大が蓜島剛から支釣込足で「有効」

最重量級の決勝進出者は田中源大(高川学園高3年)と山田伊織(国士舘高2年)。

全日本柔道選手権に現役高校生として出場する栄を得た田中は二週間後に迫る大一番を前に出場を取りやめることなく、果敢にカデカテゴリの試合に参加。1回戦は松井海斗((日体荏原高2年)を相手にブロッキングで「指導」を失う場面はあったが、順調に4つの「指導」を得ての反則勝ち(2:11)。準決勝は前戦で全国中学校大会決勝の再戦となる磯村亮太(国士舘高1年)との試合を「指導1」で制した中学王者蓜島剛(埼玉栄高1年)から1分30秒に支釣込足で「有効」獲得、以後も順調に「指導」を積み重ねこの試合も「指導4」による反則で勝利して無事決勝の畳へと辿り着いた。

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連続一本勝ちで決勝に駒を進めた山田伊織

一方の山田伊織(国士舘高2年)は第2シード配置。1回戦は中島大貴(城南中3年)を1分34秒の横四方固「一本」で一蹴。準決勝は佐藤貴哉(神港学園高1年)に支釣込足で一本勝ち(1:27)、恵まれた組み合わせも生かして全試合一本勝ちでの決勝進出。

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決勝、序盤は田中が大技を連発して攻勢

決勝は田中、山田ともに左組みの相四つ。

序盤は田中が左大外刈に左大内刈で先制攻撃、山田は頭を下げたまま耐え続けるという構図。田中やや横変形から左大外刈、30秒には左内股を2連発するが山田は柔らかく受け止め、ようやく反撃の支釣込足。田中が崩れると腕固の形で突進、田中は腹ばいに伏せて「待て」。経過時間は34秒。

田中は引き手で襟を掴むと釣り手で奥襟を確保する、上から目線の好組み手。左内股、支釣込足と迫力十分に技を繋ぐと、展開で引き離されることを嫌った山田は左の大外巻込に打って出る。しかし田中はこの技をガッチリ止め、伏せようとする山田を引き戻して試合を継続。田中、明らかに優勢。

田中は引き手で襟を持つと釣り手を奥襟に入れながら左内股を一撃。なぜ「指導」が宣告されないのかやや不可解なまでの攻勢であったが、1分10秒に至ってようやく山田に「指導」が宣告される。

以後も引き手で襟を確保するところから手堅く組み手を進める田中が優勢。支釣込足を中心に攻め続けるが山田は巧みな組み手操作と機を見ての前進でなんとか拮抗を保ちつつ試合を継続。

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山田が反撃開始、左大外刈に入り込む

1分40秒を過ぎたところで山田が思い切った左内股。田中はガッチリ止めるが、これをきっかけに山田が反撃開始。1分50秒には左大外刈、田中が返すと山田一瞬浮くがなんとか押しとどめて「待て」。続く展開も山田が左大外刈、田中の回避をきっかけに場外まで押し込んで「待て」。ここで山田の攻勢を買って主審は田中に「指導」を宣告する。経過時間は2分12秒。

奮起した田中はフェイントの左小外掛、左体落に左袖釣込腰で攻め、山田崩れて「待て」。経過時間は2分31秒。

田中引き手で袖、釣り手で奥襟を得ると思い切り踏み込んで支釣込足。山田崩れて「待て」。

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山田の支釣込足が「有効」

山田が盛り返したものの、ここまでは大枠田中が攻めて山田が良くそれに耐えるという展開。しかしここで試合を覆す大インシデント。横変形に構えた山田が田中の前進を受けて左大外刈。返そうとした田中の腰が浮くとみるや支釣込足に連絡すると、田中大きく崩れて転がり「有効」、経過時間は3分5秒、残り時間は55秒。

この機を逃す山田ではなく、そのまま横四方固に抑え切って「一本」。
試合時間4分20秒。昨年2位の山田が全日本カデ初優勝を達成した。

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山田は横四方固に繋いで一本勝ち

高校選手権の後、春の遠征で一段飛躍したと関係者の間で評判が高かった山田は期待通りの強さを発揮。地力の高さもさることながら、決勝の勝因は勝負の潮目を心得きった技の仕掛けで田中の猛攻を凌ぎきった序盤戦の粘りに尽きる。「組んだときは物凄く強いと思った」そうだが、関係者への取材によると「2分過ぎたら状況が変わるから」と言い聞かされていたとのこと。与えられた情報をキッチリ勝負に生かした、いかにも国士舘高の選手らしい試合遂行力の高さも目を引いた。

一方の田中、地力は十分だったが攻勢だった序盤にポイントを奪えなかったことが最後まで響いた。主審の「指導」裁定の遅さは不運であったが、試合を先送りして後半勝負を志向してきた山田に対し、具体的な「取る」技術と試合の詰め方にもう一段工夫のほしいところではあった。高校生にして全日本選手権出場の栄を得た田中だが、過密日程の中で敢えて出場という選択を行った今大会で残った結果は「全日本選手権出場者が高校2年生に敗れる」という、自身の出場に匹敵するほどの歴史的事件。試合後「(カデは)選ばれたから出ました。絶対勝たなければと思って攻めましたが、悔しい」とうなだれた田中の今後の奮起に期待したい

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優勝の山田伊織(左)と田中源大

【成績上位者】

優勝:山田伊織(国士舘高2年)
準優勝:田中源大(高川学園高3年)

山田伊織選手のコメント
「組んだ瞬間、物凄く強いと思いました。組み手が強いし、頭も下げられてしまって。ただ、途中から相手がバテたのがわかりました。組み手が弱くなって急に奥が取れるようになったし、脇も差せるようになった。何より頭が下がらなくなった。全日本に出る選手に勝てて自信がつきました。得意技は大外刈と支釣込足。技術も体力も寝技もがんばって、一流の選手になりたいです」

【1回戦】

田中源大(高川学園高3年)○反則[指導4]△松井海斗(日体荏原高2年)
蓜島剛(埼玉栄高1年)○優勢[指導1]△磯村亮太(国士舘高1年)
山田伊織(国士舘高2年)○横四方固(1:34)△中島大貴(城南中3年)
佐藤貴哉(神港学園高1年)○優勢[指導2]△今入晃也(埼玉栄高1年)

【準決勝】

田中源大○反則[指導4](3:11)△蓜島剛
山田伊織○支釣込足(1:27)△佐藤貴哉

【決勝】

山田伊織○合技(3:20)△田中源大

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