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古賀颯人が3カテゴリ目の全国制覇、あくまで「一本」狙う柔道で会場唸らせる・全日本カデ柔道体重別選手権73kg級レポート

(2014年5月26日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版5月26日掲載記事より転載・編集しています。
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全日本カデ柔道体重別選手権73kg級レポート
古賀颯人が3カテゴリ目の全国制覇、あくまで「一本」狙う柔道で会場唸らせる
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決勝進出の高校1年生渡邊神威

人材揃ったトーナメントを決勝まで勝ち上がったのは渡邊神威(大成高1年)と古賀颯人(大成高2年)。大成高の先輩後輩による同門対決となった。

昨年全国中学校大会2位の渡邊は1回戦で今年度の中学世代を代表する強者山科良悟(東海大相模中3年)から僅か1分16秒の間に出足払「有効」、出足払「技有」、体落「一本」と立て続けに3つの得点を挙げて貫禄の勝利。準決勝は古賀と優勝を争うかと思われた昨年王者の立川新を相手に苦戦、1分36秒に隅返で「有効」を失ったが、残り12秒に釣込腰「技有」で逆転。満場の驚きを誘って決勝進出。

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1回戦、古賀颯人が渡部甲誠から内股で「有効」を奪い逆転に成功

一方の古賀は3月の高校選手権で1年生ながら2位に入賞したばかり、この日は第2シード配置からのスタート。1回戦は同学年の渡部甲誠(桐蔭学園高2年)に手を焼き開始1分5秒で早くも「指導」3つを失うピンチに陥ったが、「指導2」まで取り返し、2分0秒に奪った内股「有効」を持って勝ち抜け。準決勝は一学年下の全国中学校大会王者笠原大雅(天理高1年)を開始早々の内股「一本」(0:19)に斬って落としての決勝進出。

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古賀は再三ケンケンの右内股、渡邊は足を高く上げて捌き続ける

決勝は渡邊が左、古賀が右組みのケンカ四つ。

渡邊は両襟。古賀すぐに応じて引き手で袖を掴むと思い切った右内股。渡邊片足を高く上げて股中で捌き、「待て」。経過時間は29秒。

古賀釣り手で背中を確保。渡邊左内股に打って出るが、古賀右内股に切り返してケンケンで追う。渡邊またもや片足を上げてなんとか捌き切り「待て」。経過時間は45秒。

渡邊は前に。古賀は釣り手を高く握ると肩をずらして可動域を確保しながら前進、右体落を放つが心得た渡邊しっかり止め潰して「待て」。経過時間は1分8秒。

釣り手で前襟を掴んだ古賀が引き手で手首を掴むと渡邊切り離して左小外刈。しかし古賀は揺るがず、右大外刈から内股、大内刈、足を戻さず再度ケンケンの右内股と迫力の連続攻撃。渡邊三たび股中で捌き切って場外まで逃れるが、ここでついに渡邊に「指導1」が宣告される。経過時間は1分30秒。

以後も古賀はケンケンの右内股を執拗に連発。渡邊ことごとく股中で捌くが古賀の思い切りの良さとしつこさを振り切ることが出来ない。

2分35秒、押し込まれた渡邊が片足を場外に置いたまま動きを止めてしまい場外の「指導2」。
2分57秒、古賀がケンケンの右内股に引き続いての右体落で渡邊を場外にはたき出したところで渡邊に「指導3」が宣告される。

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古賀、残り1秒でついに右内股を決め「一本」

もはや勝利が確定的な古賀だが、この段に至っても攻撃の手を緩めず。引き手で袖を一方的に確保して前進、窮した渡邊が左大外刈に打って出るとその戻り際に右内股を仕掛けて転がし伏せさせる。残り時間は33秒。

渡邊、引き手で襟を確保するが古賀あっさり切り離して一方的に袖を握る。渡邊が嫌ったところに右内股を仕掛けると渡邊腹ばいに伏せて「待て」。

この時点で残り時間は7秒。このまま「指導」3つの優勢で古賀の勝利決定かと思われたが、この終着点を峻拒したのは敗戦濃厚の渡邊ではなくリードしている古賀。ステップを切っていったん右体落に飛び込んで腰を深く入れると、右足を高く上げて右内股。絶対逃がさぬという構えのこの技にさすがの渡邊も根負けして一回転「一本」。古賀が小学、中学に続く3カテゴリ目の全国制覇を達成した。

最後まであくまで「一本」を狙った積極姿勢は見事、と言ってしまうのは簡単だが、持ち技を良く知られているはずの後輩に対してもしつこく、かつ思い切り仕掛けること自体で差を生み出した戦いぶりには柔道界で日常繰り返される「決め文句」であるこのフレーズを超えた迫力があった。気負いなく肩をいからせることもなく、むしろ淡々と大技を繰り出し続けるその戦いぶりは、「一本」を取るまで攻め続けるのは頑張ってなんとか実現することではなく当たり前のこと、その姿勢を「標準」として体に染み付かせた普段の稽古と教育が透けてみえるようであった。初戦の苦戦はあったが、誰よりも攻撃姿勢が染みていたこの日の古賀の優勝はまことに妥当なものであったと評したい。

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優勝の古賀颯人(左)と渡邊神威

【成績上位者】

優勝:古賀颯人(大成高2年)
準優勝:渡邊神威(大成高1年)

古賀颯人選手のコメント

「(決勝は)日頃練習している相手との試合だったのでやりにくかったです。後輩なので絶対勝とうと思っていました。新ルールで『指導』を取られてしまうことがあり、これから対応していきたいと思います。高校選手権で負けてしまったので、今年はインターハイ、ジュニアと全部優勝したい。」

【1回戦】

立川新(新田高2年)○反則[指導4]△田中大輝(履正社高2年)
渡邊神威(大成高1年)○体落(1:16)△山科良悟(東海大相模中3年)
古賀颯人(大成高2年)○優勢[有効・内股]△渡部甲誠(桐蔭学園高2年)
笠原大雅(天理高1年)○優勢[有効・小外刈]△鎌田龍翔(東海大四高1年)

【準決勝】

古賀颯人○内股(0:19)△笠原大雅
渡邊神威○優勢[技有・袖釣込腰]△立川新

【決勝】

古賀颯人○内股(3:59)△渡邊神威

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