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平成26年全日本柔道選手権 全試合写真入り詳細 ④準々決勝~決勝

(2014年5月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版5月1日掲載記事より転載・編集しています。
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平成26年全日本柔道選手権 全試合写真入り詳細
④準々決勝~決勝
■ 準々決勝
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吉永慎也が一本背負投、上川大樹は崩れず

上川大樹○反則[指導4](2:54)△吉永慎也

右相四つ。上川が両襟の圧力を掛け、頭の下がった吉永は苦しい試合が続く。吉永右一本背負投に巴投と抵抗を試みるが、42秒極端な防御姿勢で「指導」、1分19秒巴投が潰れた直後に引き込みの判断で「指導2」、2分29秒「取り組まない」判断で「指導3」、さらに2分54秒に吉永が手首を抱えこんで右一本背負投を仕掛けた形になった直後に偽装攻撃の「指導4」と連続で反則が宣告され、あっという間に試合終了。

超級の優勝候補上川に、重量級狩りの得意な今大会きっての業師吉永といういかにも全日本らしい好取り組みであったがいささか拍子抜けの結末。大兵対小兵戦の旨味を味わう前に試合が終わってしまい、期待を透かされた形の会場のざわめきは治まらず。

今大会色々な場面で感じられた、全日本選手権とIJFルールのミスマッチがもっともわかりやすく示された試合。観客それぞれがあらためて主催者の愚を嘆いたであろうこと必須の、少々残念な試合だった。

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西潟健太が左払巻込、巻き込まれた七戸龍が腹から落ちると左脚を上げて押し込みめくって「有効」

西潟健太○袈裟固(4:55)△七戸龍

左相四つ。両者ガップリ組み合うものの七戸の頭が下がり、西潟が組み勝っている印象。29秒、七戸が右大内刈。西潟返そうとするが七戸の鋭い初動に体勢が大きく崩れており、そのまま転がって「有効」。

以後は組み手争いが続き、1分19秒双方に「取り組まない」判断の「指導」。

再び双方が組み合い始めると、西潟の高い位置での釣り手操作に七戸が屈し、頭が下がる。西潟左大外刈、出足払と連発して優勢、続いて思い切った左大外刈。十分深い技だったが、釣り手を離して巻き込みに連絡したことでコントロールが外れ、七戸抱きついてめくり返し大外返「有効」追加、経過時間は2分。

3分24秒七戸に「指導2」、3分59秒西潟に場外の「指導2」宣告。

終盤、場外際で西潟が左払腰。両者同時に畳に落ちるが、西潟の引き手の抱きこみが強く七戸は腹でバウンドして半身。西潟すかさず軸足を股中に入れて押し込むと七戸ゴロリと転がり「有効」、4分24秒。同時に袈裟固の形が完成、七戸動けず「一本」。西潟、逆転で準決勝進出決定。

七戸は九州予選で敗れた西潟を乗り越えられず。七戸は攻防の中で頭が下がる場面が多く、西潟に対する相性の悪さが伺われた。西潟は3試合連続の一本勝ちで絶好調継続。

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残り時間僅か、高橋和彦が左内股でバランスを崩すと、永瀬貴規がまたいでめくり返し「有効」

永瀬貴規○優勢[有効・内股返]△高橋和彦

永瀬が右、高橋が左組みのケンカ四つ。
高橋が左払腰に左内股、フェイントの左小外刈と積極的に攻め続ける。
双方「指導1」も旗判定なら高橋優位と思われた最終盤の残り7秒、攻め続ける高橋が自らの左内股からバランスを崩し、軸足のひざを着いてしまう痛恨のミス。前に倒れて展開を切ろうとしたところを永瀬見逃さずめくり返して浮落「有効」。高橋、額に手を当ててガックリ。試合はそのまま終了となる。

高橋は6分通じて攻め続け攻勢を保ったが「指導」を積み上げられずに焦った印象。高橋が攻め続けた2分40秒から3分のシークエンス、それに続く3分半までのシークエンスで永瀬に「指導」が1つでも与えられていればどうなったかわからない試合だが、ここ一番で印象の強い技を入れた永瀬の度胸と捌きの巧さが光る試合だった。

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王子谷剛志が右大外刈、ライバル対決を「一本」で制す

王子谷剛志○大外刈(3:47)△原沢久喜

同学年のライバル対決。右相四つ。組み手のやりなおしは幾度があるが全てガップリの形に終着、双方の「勝負をつける」強気の志向が伺われる展開。

原沢が仕掛けて王子谷が切り返してその都度前進という攻防が続き、展開拮抗もやや原沢有利。

1分12秒、王子谷の前進を受けた原沢が右払腰。王子谷が止めて技は中空でストップ、原沢が両手を畳について攻防を終えようとしたところを王子谷釣り手を利かせて体を捨て、めくり返す。相手を腹上で回す形で転がしたこの技は隅落「技有」。

以降、原沢が内股、大外刈と強気の技を連発して主導権奪取、「指導1」を得る。しかし王子谷も奮起、原沢が払腰、支釣込足、内股と仕掛けるその都度前進することで展開を留保、以降の反則累積を許さない。

3分47秒、場外を背にしつつも原沢が良い組み手を作りあげる。原沢が相手を引きつけようとした一瞬、その機を捉えて王子谷大きく踏み込んで右大外刈。首の決めが良く、一旦耐えて止まった原沢、バウンドする勢いで真裏に落ちて「一本」。

大外刈、原沢が一瞬耐え、後ろに体を逃そうとするところを首を決めたまま追い、遠い落下点まで体を合わせてもろとも着地。高校3年時の全日本ジュニア決勝での両者の戦いのビデオテープを見るような攻防とその結果。王子谷、同学年の最強選手原沢を見事に下して準決勝進出決定。

■ 準決勝
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上川大樹が突進、西潟健太を捕まえて送足払「一本」

上川大樹○送足払(5:51)△西潟健太

優勝候補筆頭の上川、本日絶好調の西潟、ともに全試合一本勝ちで勝ち上がっての準決勝の畳。

上川が右、西潟は左組みのケンカ四つ。
西潟は両襟で密着、接近戦に活路を見出すかに思われたが上川が引き手で袖を確保すると嫌う。以後はひとまず片手技の崩しで序盤戦を消費。
西潟1分過ぎから両襟接近戦の覚悟を決め、1分59秒には思い切った左大外刈。上川後ろ回りで切り返そうと左を睨んだまま仰け反り崩れ、片ひざを着いて踏みとどまり「待て」。この攻防に自信を得た西潟は以後も左大外刈を連発して試合を引っ張り続ける。地力は上川も、密着戦闘から一発巻けば西潟にも十分勝機ありという緊迫した試合。

3分7秒双方に「指導1」。上川ペースを上げようと試みるも、西潟が度々思い切った、それも大外刈という大技を仕掛けることで思うように展開を掴むことが出来ない。

このまま試合が終われば旗判定で西潟の勝利濃厚という最終盤、残り15秒で上川が相手を釣り手側に引き寄せながらノーステップの右内股。西潟高く脚を上げてケンケン、引き手を切り離してなんとか耐え切るが、上川委細かまわず釣り手一本を押して前に突進。脚のおろし際に追い込まれた西潟はたたらを踏んで下がり、上川は走って場外際まで追いかけると、西潟が体勢を直そうと頭を上げる瞬間に抱きついて送足払。払釣込足に近い理合で捕まえられた西潟両足を宙に浮かせて一回転「一本」。

残り時間9秒、上川が鮮やかな一撃で決勝進出を決めた。

あきらめず、勝敗を審判に任せず、しかも場外まで相手を追いかけて遮二無二捕まえたこの技は、かねてから心の弱さが課題と言われた上川にとって、その弱点を払拭する値千金の一撃。今回の上川は違う、との前評判を証明する形でついに全日本選手権決勝の畳にたどり着いた。

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王子谷剛志が奇襲の左袖釣込腰、永瀬貴規まともに食って「技有」

王子谷剛志○合技[袖釣込腰・崩上四方固](0:52)△永瀬貴規

双方右組みの相四つ。
王子谷、手堅く先に引き手で襟を得て前へ。永瀬組み手を直そうとするが王子谷が前がかりの力を抜かずに前進を継続するため間合いが取れず、横にズレることを余儀なくされる。
王子谷が永瀬の右に出て双方の腰をつけあう、相四つ横変形というよりはケンカ四つに近い位置関係となったところで王子谷が奇襲の左袖釣込腰。王子谷の太い腰が永瀬の股中にスッポリ納まり、永瀬には逃れる術なくこれは「技有」。

王子谷、主審の宣告を確認してから動きを起こして上四方固。永瀬は王子谷の手の持ち替えを狙って抜け出しいったんは「解けた」の声を聞くが、王子谷再び上四方固に固めなおして合技の一本勝ち。

■ 決勝
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王子谷剛志が右大外刈、「一本」で優勝候補筆頭の上川大樹を下す

王子谷剛志(東海大)○大外刈(4:38)△上川大樹(京葉ガス)

上川、王子谷ともに右組みの相四つ。

双方両襟で圧力を掛け合っては、頭を上げて相手のコントロールから抜け出し合うという攻防が続き、王子谷が前進して右体落に潰れた直後の48秒、双方に「指導」。

上川が左の小内刈ではたくと王子谷崩れ伏せて「待て」。王子谷が右小内刈から右内股と繋ぐが上川まったく動かずに弾き返して「待て」。

2分23秒、王子谷が釣り手を畳んで接近、場外方向への右小外刈で上川に膝を着かせた直後の2分34秒に上川に場外の「指導2」。

3分59秒、上川の右大内刈を王子谷が片手の左背負投に切り返したところで王子谷に偽装攻撃の「指導2」。

直後の展開、お互い袖と奥襟を握ったままの近距離戦闘。上川が支釣込足、王子谷が右大内刈と互いに手を離さず、密着を保ったままの攻防続いた直後。一呼吸あって上川が牽制の右小内刈から足を戻した、その足に重心が掛かったところを狙って王子谷が思い切った右大外刈。初動は斜めに、一瞬返そうとした上川が下がると真裏に刈り込んで追いかける。上川の両足が浮き、相手と一体となって自身が一回転する強烈な一撃は文句なしの「一本」。21歳の王子谷、全日本選手権初制覇なる。

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