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人材揃った激戦階級、第1シード白川剛章が貫禄の高校カテゴリ初制覇・第36回全国高等学校柔道選手権90kg級レポート

(2014年4月23日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版4月23日掲載記事より転載・編集しています。
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第36回全国高等学校柔道選手権90kg級レポート
人材揃った激戦階級、第1シード白川剛章が貫禄の高校カテゴリ初制覇
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準決勝、白川剛章が川田修平から内股「一本」

この階級は人材豊富。白川剛章(福井工大福井高2年)と貫目純矢(崇徳高2年)のカデ王者経験者2人を軸に各ブロックに強者がギッシリ詰め込まれて激戦が繰り広げられた。

優勝候補に挙げられていた川田修平(大成高2年)と二見省吾(相洋高2年)という、今代になってからの活躍で評判を上げたニューカマー2人はともに準決勝で敗退。

優勢勝ち4つで勝ち残ってきた川田は第1シードの白川に内股「一本」を食って終戦。常に上から目線の試合で大技を連発した新人戦最初期に比べて体の力で周囲に追いつかれた印象で、意外な線の細さを披露した感あり。準々決勝までの4戦は全て投技でポイントを挙げているが、ケンカ四つの相手に取りきれないという技術的なものを含め、夏に向けて課題を残した大会だった。

二見は2回戦で石山潤平(神戸国際大附高1年)、3回戦で釘丸将太(国士舘高2年)、準々決勝で原田昌寛(四日市中央工高2年)という強豪との3連戦をそれぞれGS延長戦肩車「技有」(GS1:06)、袖釣込腰「技有」、内股「一本」で勝ち抜けてベスト4入りを果たしたが、安達健太(作陽高2年)に残り11秒で「有効」を奪われて決勝進出を逃した。
こちらも刈り、跳ね、担ぎとオールラウンダーぶりを発揮して「一本」を連発した元気一杯の新人戦期とは少々様相が異なり、初戦から「待て」の際に度々膝を手を置き苦しい表情を見せるなど、二見らしからなぬ、少々異様な程の疲労ぶりが目についた。それでもベスト4に勝ち残ったのはさすがというべきだが、73kg級の同僚込山龍哉同様コンディションに少々問題を抱えている様子だった。

というわけで、激戦をきりぬけて決勝に勝ち上がったのは白川剛章と安達健太の2名。

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2回戦、白川が田辺巧を内股「一本」に仕留める

第1シード、全日本カデで2階級を制覇している強者白川は全試合一本勝ちでの決勝進出。出だしの2回戦は田辺巧(田村高2年)にGS延長戦まで粘られたが払腰(GS1:05)を決めて切り抜け、3回戦は12年全国中学大会王者の強敵浜野大生(大牟田高1年)を小外刈(1:59)、準々決勝は吉田翼(埼玉栄高2年)を内股(1:49)、そして前述の通り準決勝は川田修平を内股(1:43)と、圧倒的な強さを見せての決勝進出。

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決勝の畳に向かう安達健太

一方の安達はノーシードから次々強豪を撃破しての決勝進出。1回戦で上位候補の一角と目された新井輝(國學院大栃木高1年)を「有効」優勢、2回戦は松川聖人(東北高2年)を背負投「一本」(1:09)、3回戦は第2シードの貫目純矢(崇徳高2年)を「技有」優勢で食い、準々決勝は堀川拓哉(東海大第四高2年)を肩固「一本」(0:40)。そして準決勝は二見省吾(相洋高2年)を「有効」優勢で下して決勝へ。持ち前の体の強さと粘りを発揮して堂々の決勝進出。

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安達が独特の左背負投で攻め込む

決勝は白川が右、安達が左組みのケンカ四つ。

安達は襟を隠して白川の釣り手を防ぐうるさい組み手で試合をスタート。白川が釣り手で上から前襟を確保すると、安達は変則の左背負投で打点高く白川の懐に潜り込んで先制攻撃。引き手を腹に抱きこみ、釣り手は自身の後方と言えるほどに高く上げて反転する独特の形。崩すことよりもコンパクトに「入る」こと、まず背中で相手を固定してしまうことに特化、そして入り込んでから体の力で勝負しなおすという体の変化球技だ。組み手のケレンに癖のある技と、最初の一合の攻防だけで安達の柔道には明らかな難剣の香りが漂う。ここまでの大物狩りも納得の、面白い立ち上がり。

安達続いてこれも打点の高い右一本背負投に入り込むが、白川ワンハンドで振り返して「待て」。経過時間は38秒。

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安達が左背負投、腰に引っかけられた白川は宙を舞い、腹ばいに落ちる

続く展開も安達がジリジリと前に出ては独特の左背負投で先んじて攻撃。1分2秒、白川に「指導」が宣告される。

白川奮起して前へ。腰の入れあいから安達が腹を突き出して左体落。白川右内股に切り返すが取り切れず「待て」。経過時間は1分29秒。

続く展開は白川が先に引き手を確保するが安達逆わずにそのまま左背負投、白川が右内股に切り返すとその上にさらに変則の左背負投を重ねて、腰に引っ掛けられた白川は腹ばいに畳に伏せる。経過時間は1分44秒。

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白川終盤に猛攻、安達は腰の入れあいに応じる

白川、右内股を狙って回転運動に安達を誘うが、安達回避して鋭い左小内刈。受けた白川は地力の高さを示すかのように前に出返すが、安達は技を受ける前に左背負投を繰り出して展開を終え、白川は得意の内股を狙う間合いが取れない。経過時間は2分10秒、残り時間は50秒。

白川は奥襟を叩き、引き手を自身の腹に抱き込み前進。もはや逃がさぬ、という必勝体勢だが安達は組み手を直さずそのまま腰の入れあいに応じ、左体落、展開切れて「待て」。安達が「指導」1つをリードしたまま試合は最終盤へ。

引き手争いが続き、その最中うまく袖を切り離して片手となった安達は釣り手一本で突いて、白川を場外際に誘導。残り時間は10秒を切る。

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白川が右内股で突進、杭を打ち込まれたように固められた安達はたまらず転がり「有効」

ここで引き手で袖を得た白川、まず腕だけをブンと動かし引き手を腹に付け、同時に釣り手を上げるハンドル操作で一瞬安達を固定。互いの側面を密着させたこの状態から相手の股中に右足を差し込むと、安達の右後隅めがけて片足で突進を試みる。杭を入れられたまま、頭を下げられたまま体を固められた安達が逆らえずに斜めに下がると、白川その止まり際に力強い回旋を呉れて体を捨てる。ここまで作られてはさすがの安達も力を逃がせずこれは「有効」。

この時点で残り時間は僅か7秒。ここまで大事に試合を運んできた安達、事態の重さに畳上で伏せたまま顔を歪める。

そのままタイムアップとなり、白川の「有効」優勢で試合は決着。白川、カデに続き待望の高校カテゴリ初制覇を成し遂げた。

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試合終了、帯を直して勝者宣告を待つ白川

決勝は白川の地力が、安達の試合力の高さとしぶとさを凌駕したという体の試合。学年が進むごとに各地から有力選手が湧き起こるハイレベル階級にあって、白川が全日本カデ2階級制覇者の貫禄を示した大会だった。

【入賞者】

優勝:白川剛章(福井工大福井高2年)
準優勝:安達健太(作陽高2年)
第三位:川田修平(大成高2年)、二見省吾(相洋高2年)
第五位:吉田翼(埼玉栄高2年)、堀川拓哉(東海大第四高2年)
    原田昌寛(四日市中央工高2年)、信岡弘太(新田高1年)

白川剛章選手のコメント
「決勝の相手は対戦するのが初めてで、試合も見たことがなかった。どういう選手か知らなくて、組んでみて『やりづらいな』と思いました。最後は取れて良かったです。今日は最初から動きが良く、最後までそれが持続できて良かった。久々、技が掛かった大会でした(笑)。今日は初めて試合をする選手が多くて、組み手も技出しも遅かった。この反省を生かして、インターハイでも優勝を目指します」

【準々決勝】

白川剛章(福井工大福井高2年)○内股(1:49)△吉田翼(埼玉栄高2年)
川田修平(大成高2年)○優勢[有効]△信岡弘太(新田高1年)
安達健太(作陽高2年)○肩固(0:40)△堀川拓哉(東海大第四高2年)
二見省吾(相洋高2年)○内股(0:43)△原田昌寛(四日市中央工高2年)

【準決勝】

白川剛章(福井工大福井高)○内股(1:43)△川田修平(大成高)
安達健太(作陽高)○優勢[有効]△二見省吾(相洋高)

【決勝】

白川剛章○優勢[有効・内股]△安達健太

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