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決勝の世界カデ王者対決を永山竜樹が制す・第36回全国高等学校柔道選手権60kg級レポート

(2014年4月20日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版4月20日掲載記事より転載・編集しています。
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第36回全国高等学校柔道選手権60kg級レポート
決勝の世界カデ王者対決を永山竜樹が制す
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準々決勝、大島拓海が中村深水から左小内刈「一本」

決勝に進んだのは第1シードの大島拓海(阿波高2年)と第2シードの永山竜樹(大成高2年)。予想通りの強豪対決となった。

全日本カデ2連覇者にして昨年の世界カデ王者の大島は2回戦で須藤純平(高崎商高1年)に「技有」優勢、3回戦は佐々木拓海(明誠高1年)に背負投「一本」(1:26)、準々決勝は中村深水(東海大甲府高2年)にGS延長戦の末の小内刈「一本」(GS0:36)で勝利、準決勝は石川勇太(市立習志野高2年)をこれもGS延長戦に相手の内股を体を預けて返す隅落「有効」で退けての決勝進出。中学、カデと実績を積んできたエリートがいよいよ最高学年となり高校カテゴリ初制覇を狙う。

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準決勝、永山竜樹が山本達彦から一本勝ち

一方の永山は11年世界カデ50kg級王者、13年全日本カデ55kg級王者、昨夏のインターハイでは60kg級で3位に入賞している強者。2回戦は鈴木武蔵(東海大山形工高2年)を背負投「一本」(2:44)、3回戦は古谷映輝(つくば秀英高1年)をこれも背負投「一本」(1:56)、準々決勝は藤阪泰恒(足立学園高2年)を「有効」優勢で破り、準決勝は山本達彦(東海大相模高1年)を背負投「一本」(1:35)で下しての決勝進出。こちらは中学時代から50kg級、55kg級と頂点を獲り続けながら階級をジワジワ上げ、いよいよシニアカテゴリである60kg級での全国タイトルを狙う。

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永山が左袖釣込腰で先制攻撃

大島、永山ともに右組みの相四つ。

まず永山が引き手を確保、左袖釣込腰を一撃入れて先制攻撃。
以後は互いに釣り手で片襟を狙う厳しい組み手争いとなる。大島が釣り手で片襟、引き手で右袖と欲しい形を先に作り出した31秒、永山右の片襟背負投で展開を一旦切って「待て」。

続く展開、大島が引き手で袖を確保すると危機を感じた永山は動きを止めずに左一本背負投に繋ぐ。主審は「待て」を宣告、ここまで永山が技を先に出し続ける展開ではあったが、主審はこの攻勢を採らず、逆に永山に偽装攻撃の「指導」を宣告。少々厳しいジャッジ。経過時間は40秒。

以後も厳しい組み手争いの中から双方が組み際の技を仕掛けあうという展開。

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大島が寝技で攻める

1分、大島が右小外刈で前に出るが永山が自身の左袖釣込腰に吸収して「待て」。
1分34秒、大島の左小内巻込を受けた永山が左背負投で展開を終えて「待て」。

続く展開、大島が引き手で襟を得ると永山は右小内刈を仕掛けながら切り離し、引き手で袖をつかむと左背負投。技をまとめた永山が展開で半歩先に抜け出した印象。

続く展開は大島が片襟を握った右背負投、これは潰れるが寝姿勢から右内股の形でゴロリと転がして抑え込みを狙う。永山が絡めた足を抜き、伏せて耐える相手をめくり返しかかるが、片襟から脇に右手の位置を変える際にテンションが緩んでしまい永山は完全に腹ばい。ここで「待て」、残り時間は32秒。

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大島の右小内巻込、終了ブザー後との判断でノーポイント

大島、離れた距離から右小内刈。永山バランスを崩す。
この攻防に感触を得た大島、永山の釣り手を切り離すとそのまま確保した右袖を引き手で押し込む。永山が下がったところに右小内刈に足を差し込んで座り込み、右背負投の形で反時計回りに体をもろとも体を捨てる。まさに一瞬で決まった大技、しかしここで終了ブザーが鳴り響き、ブザーのさなか永山は1回転して背中から落ちる。

主審は「一本」の軌道でほとんど手を真上に上げるが、副審と目を合わせると副審は宣告を待たずに頭上で手を振りノーカウントをアピール。主審はこれを受けて挙げた右手を一旦下ろし、手を振ってノーカウントのゼスチャー。タイミング微妙、ジャッジのプロセスにもやや疑問が残るところではあったがこの技は流され、試合はGS延長戦に縺れ込むこととなる。

延長は再び、双方が釣り手で片襟、これを橋頭堡に引き手で袖を得ようという意図のぶつかり合い。手先の組み手争いの中から双方が組み際の右背負投を仕掛けあう。

残り1分を切って、大島が右小内刈に左袖釣込腰と繋ぎ、さらに右袖を両手で握った右体落と技を重ねる。

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永山が右大外刈、引っかかった大島は反転して伏せる

大島がやや攻勢を得かけたこのタイミングで、引き手で袖を得た永山がその袖を大島の腹側に押し込みながら、釣り手でこれまでの片襟ではなく肩越しに背中を掴む。90度横に向けられた形になってしまった大島は横向きのまま右小内刈に座り込んで展開を切ろうとするが、永山は刈り足をかわすと、釣り手を片襟に持ち替えて右大外刈。いったん背負投のように座り込み、立ち上がりながら刈るこの技に、自身が立ち上がるタイミングで技をまともに受けてしまった大島大きく崩れて畳から引っ張りあげられ180度回転、辛くも腹から畳に伏せる。これまでの試合でもっとも大きな、限りなく「有効」ポイントに近い技。残り時間は24秒。

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永山は座り込みの左背負投、大島の裏に抜ける

試合終了直前に拮抗のバランスを崩された格好となった大島、引き手で袖を掴んで押し込み猛然と前に出るが、永山は左袖を両手で握った左背負投を仕掛けて力を逃がし、大島に反撃を許さない。

そのまま試合はタイムアップ。勝敗は旗判定に委ねられることとなった。

旗は1本が紅の大島、2本が白の永山を支持して試合終了。僅差2-1で永山が初優勝を果たすこととなった。

延長戦残り25秒の大外刈が判定の決定打になったことはおそらく間違いないと思われる。
どちらが勝ってもおかしくない試合であったが、展開が速く、そして苦しい組み手争いの中で粘り切り、そしてルーティンになりかけていた組み手パズルの中で背中を持つことで1個展開の差を作り出した永山が勝利する形となった一戦だった。

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優勝の永山竜樹選手

【入賞者】
優勝:永山竜樹(大成高2年)
準優勝:大島拓海(阿波高2年)
第三位:石川勇太(市立習志野高2年)、山本達彦(東海大相模高1年)
第五位:藤阪泰恒(足立学園高2年)、中村深水(東海大甲府高2年)
    井上雄紀也(市川高2年)、福地翔磨(小城高2年)

永山竜樹選手のコメント
「大島君は良いライバル。決勝でやろうと話していたので、戦えて良かった。小学校の頃から何度も練習していて、動きが早いことは良くわかっていました。とにかく思い切りやろう、絶対勝ってやると思っていました。今日は背負投の調子が良かったし、全試合「一本」で勝ちたかった。出来なくて悔しいです。インターハイ、ジィニアで勝って講道館杯でも上位に食い込むのが今の目標。シニアに比べて力も、技の切れもないので、まずはパワーをつけたいです。将来は東京オリンピックで金メダルを獲りたい」

【準々決勝】

大島拓海(阿波高2年)○GS小内刈(GS0:36)△中村深水(東海大甲府高2年)
石川勇太(市立習志野高2年)○優勢[指導2]△井上雄紀也(市川高2年)
永山竜樹(大成高2年)○優勢[有効]△藤阪泰恒(足立学園高2年)
山本達彦(東海大相模高1年)○掬投(0:11)△福地翔磨(小城高2年)

【準決勝】
大島拓海○GS有効(GS0:36)△石川勇太
永山竜樹○背負投(1:35)△山本達彦

【決勝】
永山竜樹○GS僅差△大島拓海

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