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大本命の朝比奈沙羅不在の混戦、78kg級の強者佐藤杏香が初優勝飾る・第36回全国高等学校柔道選手権女子無差別レポート

(2014年4月17日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版4月16日掲載記事より転載・編集しています。
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第36回全国高等学校柔道選手権女子無差別レポート
大本命の朝比奈沙羅不在の混戦、78kg級の強者佐藤杏香が初優勝飾る
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準決勝、佐藤杏香が荒谷莉佳子を片手絞で攻める

大本命のシニア強化選手、第1シードの朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高2年)が出場せず。3月9日の皇后盃東京都予選に右足疲労骨折を押して出場、負傷を悪化させて長期離脱を余儀なくされた。

一気に混戦模様となったトーナメントを決勝まで勝ち上がったのはベスト8シード位置に配されていた佐藤杏香(東海大第四高2年)と、第3シードの冨田若春(埼玉栄高1年)の2人。

佐藤は昨年の全日本ジュニアで3位に入賞している78kg級の強者。2回戦は岡邊まゆ(大分西高2年)を開始早々の払腰「一本」(0:04)で秒殺、3回戦は小笹奈々(日野高1年)をこれもあっという間の内股「一本」(0:11)で一蹴、準々決勝は同階級のホープ山内真子(國學院栃木高1年)を「指導2」優勢で退け、準決勝は朝比奈の代役で出場した荒谷莉佳子(帝京高1年)をGS延長戦の末僅差の旗判定で下して初の決勝進出を決めてきた。

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冨田若春と鈴木伊織が戦った準々決勝

一方の冨田は2回戦で楠麻衣(加藤学園高1年)を上四方固(2:19)、3回戦は奥本華月(新田高1年)を背負投(1:28)とこちらも連続一本勝ちでのスタート。準々決勝で迎えた山場の鈴木伊織(大成高1年)戦はGS延長戦「指導2」で勝ち抜け、準決勝では井上あかり(創志学園高2年)を谷落「有効」で破っての決勝の畳。

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佐藤が左内股で先制攻撃、冨田は大きく崩れ

決勝は佐藤が左、冨田が右組みのケンカ四つ。佐藤は身長178cm、体重78kgの長身、冨田は165cm、95kg。

開始早々両者ガッチリ組み合い、佐藤はノーステップで回しこむ左内股。近接距離から回転鋭く、釣り手を冨田の頭上から真下に押し込む強烈な一撃に両襟を握った冨田そのまま崩れ落ちて「待て」。経過時間は18秒。

続く展開も引き手を確保した佐藤が先に左内股、冨田は背後から刈り返そうとしたまま崩れ落ち「待て」。経過時間は29秒。

佐藤の勢いは止まらず、引き手を確保するなり今度は内股のフェイントを入れた左体落。掛け足を冨田の股下に落として相手を崩すと、かわした相手を追ってもう一段体落で追い、続いて腰を切るフェイントからの左小外刈。ジックリ試合を進めようとした冨田はやや展開に置いて行かれた感あり、ここで冨田に「指導」が宣告される。経過時間は1分1秒。

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冨田が佐藤の左内股を待ち構え、釣り手側に振り崩して返しを狙う

続く展開、佐藤は引き手を自らの腹に抱きこんで左内股。冨田は待ち構えて釣り手側に振り崩しながら右小外刈で返しに掛かるが、佐藤が伏せて「待て」。

佐藤両襟を掴んで前進、冨田が力をずらして捌いたところに再び左体落。体落というよりは両足を着けて仕掛ける内股という体で冨田を崩したこの技の直後、冨田に2つ目の「指導」が宣告される。経過時間は1分32秒、残り時間は1分28秒。

さすがに試合のテンポを速めざるを得ない冨田は腰の差し合いから腹を出して二段モーションの右体落。これをかわした佐藤は引き手で袖を確保して万全の形を作るが、冨田は引かずに右体落。以降は佐藤の左内股と冨田の右体落による一進一退の攻防が続く。

残り38秒、佐藤の回しこみの左内股を受けた冨田、前進して右体落。佐藤は棒に引っかかった形でつまずき、前に転び伏せる。

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終了間際に佐藤が左内股、縦回転であわやポイントという場面を作る

冨田の追撃体制が整いつつあるかに見えたが、直後佐藤は左内股を2連発して展開を譲らず。残り20秒を過ぎ、左内股で冨田を崩すと縦回転に相手を巻き込む。冨田頭から突っ込むが、両者回転の結果冨田なんとか佐藤の脚を空回りさせて畳に残り「待て」。残り時間はこの時点で5秒。

佐藤試合をまとめるべく左内股。冨田が右小外刈を当てると大きく崩れるがクルリと回転して腹から畳に落ちる。

ここで終了ブザーが鳴り響き試合は終了。佐藤が「指導」2つによる優勢で勝利して、キャリア初の全国大会制覇を成し遂げることとなった。

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優勝の佐藤杏香選手

「これまでの対戦では引き分け(若潮杯武道大会リーグ戦)1回と、練習試合での負け1回。正直勝てるとは思っていなかった」と試合を振り返った佐藤だが、自身の優位を確信したかのようにジックリ勝負を組み立てようとした冨田に対して開始直後からエンジン全開で立ち向かった、その積極性が好展開を呼びこむこととなった。冨田が追いすがった終盤、防ぐのではなくあくまで仕掛けることで展開を持ち直した精神力も見事。優勝に値する闘志溢れる試合ぶりだった。

【入賞者】

優勝:佐藤杏香(東海大第四高2年)
準優勝:冨田若春(埼玉栄高1年)
第三位:荒谷莉佳子(帝京高1年)、井上あかり(創志学園高2年)
第五位:山内真子(國學院大栃木高1年)、鈴木伊織(大成高1年)
    斉藤芽生(東大阪大敬愛高1年)、新垣さつき(沖縄尚学高2年)

佐藤杏香選手のコメント
「初めての全国優勝、うれしいです。正直勝てると思っていませんでした。普段は後半になって持たれると立て直せないのですが、今日はそれを踏まえてしっかり戦えました。技に入らせたらやられてしまうので、足技を出し続けて、自分から投げに行こうと心がけました。体力がなくていつも後半はバタバタ、自分から突っ込んで失敗してしまうことも多いんですが、今日は落ち着いて試合が出来たと思います。朝比奈さんを相手にどれくらい出来るか、を目標にやってきたので戦えなくて、それが残念です。インターハイで優勝して、ジュニアでも頑張りたいと思います」

【準々決勝】

荒谷莉佳子(帝京高1年)○横四方固(1:47)△新垣さつき(沖縄尚学高2年)
佐藤杏香(東海大第四高2年)○GS指導2(0:49)△山内真子(國學院大栃木高1年)
井上あかり(創志学園高2年)○GS僅差△斉藤芽生(東大阪大敬愛高1年)
冨田若春(埼玉栄高1年)○GS指導2(GS0:40)△鈴木伊織(大成高1年)

【準決勝】

佐藤杏香○GS僅差△荒谷莉佳子
冨田若春○優勢[有効]△井上あかり

【決勝】

佐藤杏香○優勢[指導2]△冨田若春

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