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第36回全国高等学校柔道選手権大会・男子団体マッチレポート①1回戦

(2014年3月24日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版3月24日掲載記事より転載・編集しています。
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全国高等学校柔道選手権大会・男子団体マッチレポート
①1回戦
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抜き勝負で高校柔道日本一を争う第36回全国高等学校柔道選手権大会男子団体戦は大会第2日の平成26年3月21日、日本武道館で行われた。

ここ数年「混戦」との事前評が続いていたこの大会だが、今年こそはまさしく数十年に一度の大混戦。展望記事に書かせて頂いた通り、修徳高(東京)、崇徳高(広島)、白鴎大足利高(栃木)、国士舘高(東京)、大成高(愛知)ら優勝を争うと思われる有力校に加え、天理高(奈良)、神戸国際大附高(兵庫)、作陽高(岡山)、桐蔭学園高(神奈川)とほとんど差のない状態で第1グループを追うシード各校と、当日の展開次第で全てのチームに優勝旗奪取のチャンスがあると評してさしつかえない史上屈指の戦国大会だ。

例年以上に各校の緊張、そして野望が渦巻く張り詰めた雰囲気の中で9時に開始式、引き続いて9時15分よりいよいよ第1回戦が開始された。

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東海大翔洋の中堅石岡裕樹が桐蔭学園次鋒の大塚翔悟から隅返で「有効」を奪う

■1回戦

1回戦はシード校8校の登場はなし。シード校への挑戦権争い、またノーシードに振り分けられた強豪各校の立ち上がりが注目の的だ。

【Aブロック】

Aシード校:国士舘高(東京)
Bシード校:神戸国際大附高(兵庫)

国士舘高と3回戦での対戦が予想される桐蔭学園高(神奈川)は初戦で東海大翔洋高(静岡)と対戦。

桐蔭学園高(神奈川)○一人残△東海大翔洋高(静岡)
(先)岡田武志△優勢[有効]○横山稜悟(先)
(次)大塚翔悟○優勢[技有]△横山稜悟(先)
(次)大塚翔悟○優勢[有効]△塚本瑠羽(次)
(次)大塚翔悟△優勢[有効]○石岡裕樹(中)
(中)田中太基×引分×石岡裕樹(中)
(副)渡部甲誠○優勢[技有]△岡村康平(副)
(副)渡部甲誠×引分×山田知輝(大)
(大)小原弘暉

桐蔭学園は神奈川県予選決勝で大活躍した岡田武志を先鋒に送り込むが、東海大翔洋高のエース、軽中量級の好選手横山稜悟に敗れてしまうというバタバタの出だし。次鋒大塚翔悟が大内刈「技有」で横山を破り、さらに1人を抜いてどうやら軌道を戻したかと思いきやこの大塚も1年生中堅の石岡裕樹に隅返「有効」を食って優勢負け、試合をタイスコアに押し戻される泥沼の戦いに嵌まり込む。

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桐蔭学園の副将渡部甲誠が東海大翔洋の副将岡村康平から内股「技有」を奪う

桐蔭学園は副将同士の対決で渡部甲誠が内股「技有」で岡村康平を下し、続く大将山田知輝と引き分けてクロージング。1人残しでなんとか1回戦を乗り切った。

抜き役を担うべき岡田がいきなりの敗戦、さらに大塚が抜き返されてと、小型チームがやってはいけないはずの取って取られての乱打戦。上位対戦、具体的には3回戦に控える国士館戦を前に非常に不安の残る立ち上がりとなった。

ほか、国士舘への挑戦権を争う第1試合では豊栄高(新潟)が先鋒斎藤悠二の2人抜き(1敗)、中堅廣川魁の2人抜き(1敗)をテコに1人残しで佐賀商高(佐賀)に勝利。

松本第一高(長野)は埼玉栄高(埼玉)を破る殊勲。2勝2敗を受けて大将同士の対決に出動した73kg級ジュニア強化選手の鳥羽潤が吉田翼に合技で一本勝ちして試合を決め、見事2回戦進出を決めている。

[Aブロック1回戦結果]

豊栄高(新潟)○一人残△佐賀工高(佐賀)
桐蔭学園高(神奈川)○一人残△東海大翔洋高(静岡)
九州学院高(熊本)○一人残△旭川大付高(北海道)
松本第一高(長野)○一人残△埼玉栄高(埼玉)
田村高(福島)○三人残△平田高(島根)

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東海大仰星高は初戦から大将の奥野拓未が出動、新庄東のエース叶内大誠を「指導4」の反則で破る

【Bブロック】

Aシード校:白鴎大足利高(栃木)
Bシード校:作陽高(岡山)

白鴎大足利高(栃木)、大成高(愛知)、東海大仰星高(愛知)が上段に詰め込まれ、下段には作陽高(岡山)が配されるという最激戦ブロック。この中から1回戦にはまず東海大仰星高が登場することとなる。

東海大仰星高(大阪)○一人残△新庄東高(山形)
(先)池上大貴×引分×笹木崇利(先)
(次)山内凌太×引分×柿崎比呂(次)
(中)西村崇志×引分×須藤優吾(中)
(副)福迫大幸△優勢[指導2]○叶内大誠(副)
(大)奥野拓未○反則[指導4](2:25)△叶内大誠(副)
(大)奥野拓未○優勢[指導3]△八鍬大芽(大)

東海大仰星は初出場の新庄東高(山形)に意外な苦戦。3戦引き分けの後登場した新庄東のエース叶内大誠に福迫大幸が「指導」2つを奪われて敗戦、1人差ビハインドで初戦からエース奥野拓未が出動することとなってしまった。

奥野は叶内に「指導4」の反則、さらに大将八鍬大芽から「指導3」優勢と、2試合合計5分25秒で実に7つの「指導」を奪って2人抜き。危なげない試合ぶりでチームの勝利を決めた。

昨日個人戦で3試合をこなしている奥野の相変わらずの強さと手堅さと同時に周辺戦力の硬さもまた目立った、不安が漂う団体戦初戦であった。

インターハイでは骨太のチームを作り上げてベスト8に進出した東海大甲府高(山梨)は明桜館高(鹿児島)と対戦。2人差リードを追いつかれて迎えた大将同士の試合で鈴木連次が、これが3試合目となる明桜館の中西将太「技有」優勢で下し、1人残しで勝利決定。次戦で待ち受ける大成高(愛知)への挑戦権を獲得した。

宮崎工高(宮崎)と阿波高(徳島)の試合は大将同士の対決で青木雅道と大島拓海が引き分け、迎えた代表戦では青木が山本佳輝を「指導3」で下してエースの仕事を果たし2回戦進出を決定。東北高(宮城)と千葉第二代表の市立習志野高の試合は4勝1分3敗という大接戦の末に東北高が1人残しで勝利を決めている。

[Bブロック1回戦結果]
東海大仰星高(大阪)○一人残△新庄東高(山形)
東海大甲府高(山梨)○一人残し△明桜館高(熊本)
福井工大福井高(福井)○三人残△和歌山北高(和歌山)
宮崎工高(宮崎)○代表戦△阿波高(徳島)
東北高(宮城)○一人残△市立習志野高(千葉)

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先鋒戦を落とした大垣日大高は次鋒の牛丸了英が高松商高の公文寛太を大外刈「一本」で下す

【Cブロック】

Aシード校:崇徳高(広島)
Bシード校:大牟田高(福岡)

上側の段はインターハイ王者崇徳高(広島)の勝ち上がり濃厚、このチームを中学時代のスター選手をズラリと並べた日体荏原高(東京)らがどう苦しめるか。

下側の段は大牟田高(福岡)と大垣日大高(岐阜)による、崇徳への挑戦権を掛けたマッチレースと規定してほぼ間違いない顔ぶれとなった。

大垣日大高(岐阜)○二人残△高松商高(香川)
(先)伊藤寛康△優勢[有効]○公文寛太(先)
(次)牛丸了英○大外刈(0:16)△公文寛太(先)
(次)牛丸了英○合技(0:50)△池田祐輝(次)
(次)牛丸了英×引分×久保和樹(中)
(中)松垣渓太×引分×時宗恵太(副)
(副)吉田優平○内股透(0:11)△西川天(大)
(大)高井佳太

シードを受けてもおかしくない充実の戦力を揃えた大垣日大高(岐阜)だが、このチームも先鋒戦を落として安定感を欠くスタート。
しかし次鋒の牛丸良英がわずか16秒の大外刈「一本」で抜き返し、さらに1人を抜くと中堅松垣渓太が1人差リードを保ったまま引き分け。最後は副将のエース吉田優平が開始早々の11秒に西川天から内股透で一本勝ち。高松商高の粘りを突き放し、2人残しで初戦勝ち抜けを決めた。

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大垣日大高のエース吉田優平が内股透「一本」で西川天を下し、試合は決着

ほか、2回戦での崇徳への挑戦権を争う京都学園高(京都)と沖縄尚学高(沖縄)の試合は、京都学園の2人差リードを受けた沖縄尚学の大将比嘉竜希が梅井楓を大外刈「一本」、小澤諒輔を「指導2」で下して2人抜き、試合を大将同士の対決に持ち込む。しかしここで京都学園の中川凌が「有効」優勢で勝利、1人残しで京都学園が2回戦進出を決めている。

[Cブロック1回戦結果]
京都学園高(京都)○一人残△沖縄尚学高(沖縄)
北海高(北海道)○一人残△秋田工高(秋田)
つくば秀英高(茨城)○一人残△清風高(大阪)
大垣日大高(岐阜)○二人残△高松商高(香川)
盛岡中央高(岩手)○一人残△津幡高(石川)

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新田高の大将立川新が東海大浦安高の副将橘洋功から小外刈「一本」

【Dブロック】

Aシード校:天理高(奈良)
Bシード校:修徳高(東京)

上段は天理高(奈良)を軸に小杉高(富山)、東海大浦安高(千葉)と役者が揃ったなかなかの激戦区。下段は優勝候補の修徳高(東京)に、四日市中央工高(三重)と高川学園高が連続で挑みかかるというのが事前展望。

東海大浦安高(千葉)○一人残△新田高(愛媛)
(先)杉本洸太郎△大外刈(2:18)○信岡弘太(先)
(次)田島優人○優勢[技有]△信岡弘太(先)
(次)田島優人△体落(1:39)○藤岡将吾(次)
(中)染谷涼央○優勢[有効]△藤岡将吾(次)
(中)染谷涼央○大内刈(0:32)△古枝陸雄(副)
(中)染谷涼央○優勢[有効]△伊藤好信(副)
(中)染谷涼央△背負投(2:05)○立川新(大)
(副)橘洋功△小外刈(2:40)○立川新(大)
(大)村田大祐○隅返(0:36)△立川新(大)

天理高への挑戦権を争うこのブロック第1試合は東海大浦安高に新田高(愛媛)が牙を剥く。

東海大浦安は1勝2敗、1人差ビハインドで襷を受けた中堅染谷涼央が3人を抜き返して、逆に2人差のリードを作り出して新田の大将立川新を引きずり出すという数字的にほぼほぼ理想どおりに近い展開。

さすがに勝負あったかに思われたが、73kg級の強者立川は抜群の投技の切れ味を披露。染谷を背負投「一本」、さらに東海大浦安の副将橘洋功を右小外刈「一本」と2連勝。あっという間に試合をタイスコアに戻して、大将同士の対決の畳に村田大祐を引きずり出す。

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村田大祐が隅返「一本」で立川新を止め、東海大浦安は2回戦への勝ち上がりを決定

しかし東海大浦安のエース村田は落ち着き払った試合を披露し、開始36秒の隅返「一本」で勝利。体を正面に捨てながら一旦立川を胸元に抱き込み、次いで低い軌道で自身の右後隅にめくりかえす歩留まりの良い一撃で激戦に終止符を打ち、東海大浦安が天理の待ち受ける2回戦へと駒を進めることとなった。全9試合、ひとつの引き分けもないという激しい試合だった。

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比叡山高の金本拓巳が四日市中央工高の山本涼平を小外掛「一本」に仕留めて2人抜き達成

比叡山高(滋賀)○一人残△四日市中央工高(三重)
(先)金本拓巳○小外刈(1:20)△千葉和志(先)
(先)金本拓巳○小外掛(1:03)△山本涼平(次)
(先)金本拓巳×引分×佐野世純(中)
(次)遠藤直人○払腰(0:41)△森山駿(副)
(次)遠藤直人△崩上四方固(1:43)○原田昌寛(大)
(中)足立皓一△優勢[技有]○原田昌寛(大)
(副)西山蓮×引分×原田昌寛(大)
(大)植垣航

この日最初のアップセットはこのブロックから。実力派チーム比叡山高が90kg級の好選手原田昌寛を擁する四日市中央工高(三重)を会心の試合で破った。

四日市中央工は原田を大将に据える手堅い布陣。大会に臨むにあたっての課題は原田以外の出来と我慢だったが、比叡山高の先鋒金本拓巳にいきなり2連続の一本負け、さらに引き分けと3人を消費してしまう最悪に近い出だし。さらに続く試合も副将森山駿が比叡山高の次鋒遠藤直人に払腰「一本」で抜かれてしまい、ワントップエース原田が登場した時には実に4人が立ちはだかるという「詰み」の戦局。
原田は2人を抜き返したがさすがに力尽き、3試合目を引き分けて終戦。比叡山高が1人残しで2回戦の修徳高戦への進出権を獲得した。

比叡山高にとっては「原田の前に1人でも多くリードを作り出す」というゲームプランを完遂した会心の試合。一方、「最悪でもタイスコアで原田を送り出す」ことが勝利獲得の条件であったはずの四日市中央工は骨のある抵抗が出来ないままあっさりこの絶対防衛線を割ってしまい、まさしく最悪のシナリオの試合となってしまった。エースの存在を晒しながら細かく加点して3位入賞を果たした水田杯が今年度チームのベストゲームだった四日市中央工だが、あの時とは真逆の、チームの持ち味であるはずのまとまりを欠いた試合だった。

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高川学園高大将の田中源大が村岡大地を抜いた佐々木政也を送足払「一本」に仕留める

高川学園高(山口)○一人残△桐生第一高(群馬)
(先)西村卓郎×引分×岡村直和(先)
(次)槌田竜也○浮技(2:23)△橋本恭佑(次)
(次)槌田竜也△大外刈(0:44)○大澤孝晃(中)
(中)安村真男△内股(1:48)○大澤孝晃(中)
(副)村岡大地○大腰(1:26)△大澤孝晃(中)
(副)村岡大地△優勢[技有]○佐々木政也(副)
(大)田中源大○送足払(0:32)△佐々木政也(副)
(大)田中源大○内股(1:07)△小島翔太(大)

全日本選手権進出という快挙を成し遂げ、前日の個人戦無差別でもベスト8に入賞しているエース・田中源大を擁する高川学園高が大苦戦。1人差をリードした第3試合から桐生第一のエース大澤孝晃に「一本」で2人を抜かれ、さらに抜き返した村岡大地も2試合目で敗れてしまい、結果的には差を詰めれず。1人差ビハインドで大将田中源大の出動となる。

田中は左内股を警戒してがっちり構える佐々木政也を相手に数度威力のある内股を晒し、再度の動作の起こりに相手が腰を切ろうとした刹那左送足払を入れて見事な「一本」。さらに大将対決で小島翔太を内股「一本」に仕留め、1人残しでチームの勝利を決めた。

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田中源大が桐生第一高の大将小島翔太から内股「一本」

90kg級の好選手加倉雅士を欠いた布陣とはいえ、ポイントゲッター格の村岡も失点して初戦から非常に苦しい試合。高川学園もこの先に不安を残す立ち上がりとなった。

[Dブロック1回戦結果]
長崎日大高(長崎)○四人残△米子東高(鳥取)
比叡山高(滋賀)○一人残△四日市中央工高(三重)
国東高(大分)○二人残△青森北高(青森)
高川学園高(山口)○一人残△桐生第一高(群馬)

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