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グランプリ・デュッセルドルフ最終日各階級ひとこと展望

(2014年2月24日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版2月23日掲載記事より転載・編集しています。
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グランプリ・デュッセルドルフ最終日
各階級ひとこと展望
■90kg級

イリアディスが突出、西山大希の復活に期待

極めて豪華なメンバーで競われたグランドスラム・パリから2週間。出場選手のレベルが一段も二段も落ちることになった今大会にあってイリアス・イリアディス(ギリシャ)のエントリーが階級最大の話題。もちろん第1シードだ。

大スターのイリアディスを迎える顔ぶれは、第2シードにマルク・オーデンタール(ドイツ)、第3シードがズヴィアド・ゴゴチュリ(グルジア)、第4シードがエルキン・ドニョロフ(ウズベキスタン)といずれも普段はグランプリを主戦場とする中堅クラスの選手たち。世界大会王者がズラリと並んだ豪華興行であったパリ大会に比べるとスケールダウンの感は否めない。面子だけでいえば座長イリアディスのワンマンショーと言ったところ。

そんな中、ネームバリュー・実力ともに期待が掛かるのは2010年、2011年世界選手権と2大会連続でイリアディスと決勝を争った西山大希(新日鐵住金)。2回戦でオーデンタールと戦った後は準々決勝でキリル・ヴォプロソフ(ロシア)、準決勝でゴゴチュリとまるで狙ったかのように面倒な選手と戦い続けねばならない厳しい配置だが、イリアディス戦実現となれば復活をアピールするにはこれ以上ない舞台。決勝での対決に期待したい。

■100kg級

汚名返上期すフレイが第1シード、増渕はラコフ、サモイロビッチと同居の厳しい組み合わせ

第1シードはドイツの22歳、カールルリヒャード・フレイ。昨秋のグランプリ4大会でリエカ1位、タシケント3位、青島1位、アブダビ3位と躍進した期待の選手だが、2週間前のグランドスラム・パリでは「ワンツーパンチ」で相手を追いかけて反則負けという大失態を犯したばかり。今大会で汚名回復、捲土重来を期す。

第2シードは前週のヨーロッパオープン・オーバーヴァルトを制したばかりのルシアーノ・コヘア(ブラジル)で、人材的にも無風のこの山はコヘアの勝ち上がりが濃厚。第3シードのツブシンバヤル・ナイダン(モンゴル)の山もライバルはおらずベスト4への勝ち上がりはほぼ確実と見て良い。

問題はマキシム・ラコフ(カザフスタン)がシードされたプールBで、セルゲイ・サモイロビッチ(ロシア)、増渕樹(旭化成)がここに同居。増渕は2戦目でラコフ、3戦目でサモイロビッチと対戦することになるわけだが初戦でぶつかるアレキサンドル・ムシュカラドゼ(グルジア)も簡単な相手ではなく、試練の組み合わせと呼ぶしかない配置。勝ち上がりには優勝レベルの力が必要とされると評して良いはずだ。グランドスラム・パリでライバルの熊代佑輔がラコフに「指導4」で勝利しているだけに、なんとかラコフ戦までは勝ち上がり、決勝ラウンド進出を掛けて勝負してみたいところ。増渕らしい上から目線の柔道に期待。

■100kg超級

役者揃った好トーナメント、原沢は初戦でミハイリンに挑戦

テディ・リネール(フランス)のみが他を大きく引き離し、有力選手数人が第2グループを形成して混戦を演じているというのがここ数年続いている100kg超級の様相。その中にあって第2グループの主役たちが揃ってリネールが出場するはずのグランドスラム・パリを欠場、2週空けて今度は一転、ズラリと顔を揃えたのがこのグランプリ・デュッセルドルフだ。第2グループで最も安定した力を誇るラファエラ・シウバ(ブラジル)が第1シード、第2シードはワールドマスターズ王者の"裏投げダルマ"アダム・オクルアシビリ(グルジア)、第3シードにスケールの大きい柔道が売りのアフリカ選手権王者ファイセル・ヤバラー(チュニジア)、第4シードにオスカー・ブライソン(キューバ)が入り、他にもロンドン五輪銀メダリストのアレキサンダー・ミハイリン(ロシア)、2010年世界選手権無差別王者上川大樹(京葉ガス)、日本期待の大物新人原沢久喜(日本大3年)と、面白い人材が揃った。リネールが出ていないことを除けば、世界選手権並みの役者が揃ったと言っていいだろう。

プールAはシウバの山で、準々決勝で上川との対戦が予想される。巨漢ながら試合の巧さが売りのシウバに、一方技の切れ味抜群ながら試合展開に流されて勝負を失いがちな上川。長年続いたこの構造を上川が破ることが出来るかどうか。「リネールの次に座り続ける」ことがどうやら現実的な目標になりつつある日本勢の中にあって、この階級の第2グループのリーダー的な立場でありかつ決して攻略不可能ではないシウバに上川がいったいどのような勝負を挑むのか。五輪までの上川の立ち位置再規定という文脈でもまことに重要な一戦。

プールBはブライソンの山。レヴァニ・マティアシビリ(グルジア)、ウルジバヤル・デゥーレンバヤル(モンゴル)とのマッチレースでここは混戦。

プールCはオクルアシビリの山でここが最激戦区。ミハイリン、原沢が初戦で対戦し、オクルアシビリへの挑戦権を争う。戦い方にハッキリした凹凸のあるオクリアシビリやヤバラーに比べると、近接戦闘も間合いを取った戦いも出来、泥沼のつぶし合いも投げ一発の力もあるミハイリンは非常に厄介な相手。跳ね、払い、そして捨ててと状況に応じた戦い方が出来るミハイリンを倒すには原沢に明確な攻略プラン、もしくは圧倒的な地力が必要だ。原沢は優勝クラスの力を備えているとみるが、この初戦が最大の山場だ。

プールCはヤバラーの山。今回100kg超級にエントリーしたバトトルガ・テムーレン(モンゴル)とアンドレ・ブライドバルト(ドイツ)の勝者が準々決勝でヤバラーに挑むが、全員が平均点の出来であると仮定するとヤバラーの勝ち上がりが濃厚。ベスト4に進むのはヤバラーだろう。

以降は、日本人2人が絡まなければ「いつもの面子」の試合。いまだワールドマスターズを超えるパフォーマンスがなく調子下降気味のオクルアシビリを凌いで技と力を備えたヤバラーが決勝に進み、安定感のあるシウバがさらにこれを凌ぐ、というのが穏当な予想だが、上川と原沢の2人にはこの予定調和を壊すだけの活躍を期待したい。

■78kg級

ヨーとチュメオが2強、新鋭マロンガの快進撃続くか注目

日本の佐藤瑠香(コマツ)は遠征出発直前にまたもや負傷。大チャンスをもらった今大会だったが欠場を余儀なくされ、今回も強化陣の期待に応えることが出来なかった。

第1シードはヨー・アビゲイル(ハンガリー)、第2シードがオドレイ・チュメオ(フランス)、第3シードがグランドスラムパリを制したアナマリ・ヴェレンセク(スロベニア)で普通に考えればここまでが優勝圏内。しかしこのトーナメントにはパリ大会で4試合連続一本勝ちで決勝まで進んだフランスの20歳、マデリーン・マロンガが参加している。マロンガの配置はプールA、準々決勝でヨーとの対戦が濃厚だ。この人の出来には注目しておくべきだろう。

欧州のファンは同じフランスの1番手、チュメオとの対戦を望んでいるのではないか。対戦があるするとすれば決勝しかないが、度々メンタルの問題を指摘され試合ぶりにもムラがあるチュメオがマロンガの挑戦をどう捌くのか、リオ五輪までの78kg級上位戦線を考えるとまことに見逃せない一戦。

■78kg超級

田知本愛がシーズン初登場、迎え撃つのは第1シードのオルティス

ヨーロッパオープンを含む開幕3大会で主役級の顔見せがほぼ済んだこの階級だが、今大会はその最後の一人、田知本愛(ALSOK)が登場する。

田知本は第2シード、第1シードはイダリス・オルティス(キューバ)で、この2人の決勝での対決は規定路線。

第3シードに入ったルチア・ポラウデル(スロベニア)を筆頭に、エミリー・アンドル(フランス)、フランジスカ・コニッツ(ドイツ)、ヤスミン・クルブス(ドイツ)とヨーロッパ勢の層が厚い。が、小兵の担ぎ技ファイターポラウデルに典型的巨漢タイプのクルブスと比較的柔道がまともなタイプが多く、今大会はアップセット要素を持つ乱戦タイプが少ない。頭一つ抜けた力を持つ田知本とオルティスを止めるのは容易ではないだろう。

大会によって出来不出来の激しいオルティスだが、パリ大会の出来を見る限り現状はトップコンディションにはほど遠い。ここは田知本にきっちり勝利しておいて欲しいところだ。


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