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グランプリ・デュッセルドルフ第1、2日各階級ひとこと展望

(2014年2月23日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版2月21日掲載記事より転載・編集しています。
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グランプリ・デュッセルドルフ第1、2日
各階級ひとこと展望
第1日
■60kg級

最注目は五輪王者ガルスチャンの出来、日本勢は大島と志々目がともに表彰台狙う

シード順は第1シードがガンバット・ボルドバータル(モンゴル)、第2シードがイェルドス・スメトフ(カザフスタン)、第3シードがガンボルド・ケーレン(モンゴル)というラインナップだが、階級最大の話題は1月の「ヨーロッパvsアジア団体戦」以来の実戦登場でいよいよIJFワールドツアーに本格復帰するアルセン・ガルスチャン(ロシア)の参戦。

ロンドン五輪の金メダル獲得から1年余の休養を経たガルスチャンだが、休養中に出場した昨夏のユニバーシアードでは決勝で木戸慎二に敗退、シニア復帰戦となった11月のグランプリ・アブダビではシャラフディン・ルトフライエフ(ウズベキスタン)に敗れて3位、1末のヨーロッパvsアジア団体戦では高藤直寿に2つの「有効」に大外刈「一本」で破れており、いまだ最盛時のパフォーマンスを見せるに至っていない。8月の世界選手権に向けていよいよ始動の今大会の出来は今階級何よりのみどころ。

大島優磨は初戦がスイス王者のルドヴィック・シャンマルタン(スイス)、次戦がアリティム・アーシャンスキ(イスラエル)がジョロエン・ムーレン(オランダ)の勝者、準々決勝がディエゴ・サントス(ブラジル)で組み合わせには恵まれたと評すべき。表彰台を視野に入れたい。

志々目徹は2戦目のガンボルド戦が最初の山場で、準々決勝のガルスチャン戦が大一番。ガルスチャンの現時点の力は、まずこの一戦で測られることになる。要注目。

■66kg級

ダバドルジと海老沼の一騎打ち、負傷明けの海老沼はコンディションが最大のポイント

第1シードのダバドルジ・ツムルクフレグ(モンゴル)と第2シードの海老沼匡の一騎打ちの様相。第3シードにはルイス・レヴィテ(ブラジル)、第4シードにはリオ世界選手権決勝で「体を捨てながらの脇固」の反則で海老沼の肘を破壊したアザマト・ムカノフ1(カザフスタン)が入った。

ベスト4予想はダバドルジ-ムカノフ、海老沼-アリム・ガダノフ(ロシア)。ダバドルジはディミトリ・ドラガン(フランス)、ムカノフはコリン・オーツ(イギリス)、海老沼はカンマゴメドフ(ロシア)、ガダノフはレヴィテとそれぞれ準々決勝で強敵との対戦が待ち受ける。

海老沼は勝ち負け以上に、負傷した肘の回復具合と1月にようやく乱取りを開始したばかりというコンディションが心配。たとえ勝ちきることが出来なくても再度の負傷することなく戻ってきてもらいたいというのが強化の偽らざる心境だろう。

宮崎廉(桐蔭横浜大4年)は1回戦でドラガン、3回戦でダバドルジという試練の組み合わせ。大物食いでインパクトを残せるか。

■48kg級

3週連続参戦のムンクバット・ウラントツェトセグに近藤亜美が挑む

グランドスラム・パリ2位(山岸絵美に敗退)、前週は52kg級に階級を上げてヨーロッパオープン・ローマで3位に入賞したリオ世界選手権王者ムンクバット・ウラントツェトセグ(モンゴル)が3週連続で国際大会にエントリー、もちろん第1シード配置。

このムンクバットとグランドスラム東京王者近藤亜美(大成高3年)の激突が今大会最大のみどころ。近藤は初戦でモニカ・ウングレアヌ(ルーマニア)、準々決勝でダヤリス・メストレアルバレス(キューバ)と対戦するがグランドスラム東京時に近い出来であればここは問題なさそう。

両雄の対決は準決勝。グランドスラム東京決勝では変形の小内巻込で近藤が勝利している。狙われる立場となった状態で近藤がどこまで力を発揮できるか、大いに注目したい。浅見八瑠奈が不在の今年度、世界選手権代表権獲得に向けて近藤は最初の正念場。

■52kg級

復権に挑む橋本優貴、キトゥとクズティナが潰し合う好組み合わせ

リオ世界選手権では優勝候補として臨みながら銅メダル獲得に留まった橋本優貴(コマツ)は復帰戦のグランドスラム東京で見事優勝、今大会はそれに続くハイレベル大会出場ということになる。実績、そしてライバルの中村美里がグランドスラムパリで早期敗退に終わっている状況からして、今大会に優勝すれば世界選手権代表権獲得に王手を掛けられると考えて良いはずだ。

橋本は第3シードのマリーン・ケリーの山で、ここを勝ち抜けば準決勝は第1シードのエリカ・ミランダとの対戦が濃厚。ミランダにはグランドスラム東京決勝で勝ったばかりで、相性は悪くない。1月のヨーロッパvsアジア団体戦で見せたコンディションの悪さが払拭できていれば、まずまず決勝進出は堅い。現時点の精神的、肉体的なコンディションが同大会で見せた悪い流れの中にあるようであれば勝ち抜くのは難しい。初戦に注目したい。

逆側の山は第3シードのアンドレア・キトゥ(ルーマニア)の山にナタリア・クズティナ(ロシア)が入る大激戦、周囲にとってはこの2人が早い段階で潰し合うラッキーな組み合わせとなった。橋本はキトゥに「ヨーロッパvsアジア」で敗退したばかり、よって唯一最大の山場はこの2人のいずれかが勝ち残ってくるであろう決勝になるのではと思われる。

■57kg級

いよいよ復帰の松本薫、強豪との連戦で測られる"現在の力"

ロンドン五輪金メダリストの松本薫がいよいよ復帰。ノーシードゆえ、2回戦が第4シードのコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)、準々決勝がサブリナ・フィルツモザー(オーストリア)、準決勝が昨年グランドスラムモスクワ、グランプリリエカ、グランプリアブダビを制している世界選手権銅メダリストのミリアム・ローパー(ドイツ)、決勝がドルジスレン・スミヤ(モンゴル)とケトレン・クアドロス(ブラジル)の勝者と、トーナメントの主役級ほぼ全てと順に対戦するという非常に興味深いものとなった。

勝っても負けても、この階級の主役は松本。今後の日本の、そして世界の57kg級戦線を占う上で松本の試合は1試合も見逃してはならない。最大注目だ。

第2日
■63kg級

ヤーデン・ゲルビ第1シードで再度登場、決勝で阿部香菜との再戦なるか

第1シードはリオ世界選手権王者のヤーデン・ゲルビ(イスラエル)、第2シードが阿部香菜(三井住友海上)、第3シードがアニカ・ファンエムデン(オランダ)。この強豪3人によって優勝が争われると見て間違いない。

ゲルビは代名詞となった「ゲルビチョーク」が禁止となりこれが2回目のIJFワールドツアー出場。2週間前のグランドスラム・パリでは初戦でフランスのベテラン、アンロール・ベラルの払巻込「一本」で敗れて入賞なしに終わっており、今大会では捲土重来を期す。

安部は準決勝でファンエムデンとの対戦が規定路線。袖釣込腰に一本背負投、そして抜群の戦術眼で勝ち抜くファンエムデンだが最近は終盤疲労して攻守ともに雑になる試合が多く、また日本選手相手の相性が決して良くない。安部の勝利、そしてゲルビにリベンジを果たしての優勝というシナリオに大いに期待したい。

前述のベラルはプールBに配置されている。長身からの巻き込み技が武器のベラルはいままでデコス、エマヌ、アグベニューとスター選手が連続したこの階級でハイレベル大会の出場機会自体がほとんどなかったが、31歳になった今年ようやくチャンスを掴みかけている。勝ち抜き、準決勝で再度ゲルビを投げるようなことがあればアグベニューとともに「2人枠」での世界選手権出場すら視野に入ってくる。ここが柔道人生の正念場。

■70kg級

主役ポリング欠場も強豪密集、新井千鶴はグランドスラム東京に続く優勝なるか

第1シードはラウラ・ファルカスコッホ(ドイツ)、第2シードはリンダ・ボルダー(カナダ)、第3シードがキム・センヨン(韓国)、第4シードがファン・イスル(韓国)。ここにグランドスラム東京決勝で最強選手キム・ポリング(オランダ)を破って優勝したばかりの新井千鶴(三井住友海上)が挑む。
この4人のうち新井がもっともやりにくいのは、相手の良いところを潰すことに長けたベテランのファンではないかと思われるが、都合の良いことに新井の配置はボルダーが置かれたプールC。2回戦でウォラート(ドイツ)、準々決勝でボルダー、準決勝でキムと戦い、決勝に臨むということになる。

プールA、プールBはファルカスコッホとファンのほか、イリーナ・ガズィエワ(ロシア)、イリアナ・マルツォク(ドイツ)、サリー・コンウェイ(イギリス)など面倒な選手、勢いのある選手が詰め込まれている。プールCに配された新井にとっては比較的戦い易い組み合わせ。ライバルのヌンイラ華蓮が前週のヨーロッパオープンローマで優勝していること、早々に対戦するはずのボルダーがグランドスラム・パリで田知本遥を破っていることを考えると、ここは最低でも決勝進出は果たして強さをアピールしておきたいところだ。

■73kg級

世界王者2人はノーシード、秋本とシャブダトゥアシビリがプールCに同居

第1シードはランキング3位のロク・ドラクシック(スロベニア)。続く第2シードはランキング12位のニコラス・デルポポロ(アメリカ)で、ドラクシック以外のシード選手に世界選手権で上位を伺うような強豪、ここのところの国際大会で活躍を続けている旬の選手は含まれていない。

しかし今大会はノーシード選手の面子が凄い。ロンドン五輪66kg級で金メダルを浚ったラシャ・シャブダトゥアシビリ(グルジア)、2010年東京世界選手権王者の秋本啓之(了徳寺学園職)の2人、それにミラグチャ・サンジャスレン(モンゴル)、ムサ・モグシュコフ(ロシア)、ドラクシックは有力候補の1人としておくとして、優勝候補にはこの4人をまず挙げておくべきだろう。

プールAはドラクシック、プールBはモグシュコフの勝ち上がりが濃厚。
プールCはデルポポロとシャブダトゥアシビリが初戦で激突、その勝者と秋本が準々決勝で激突する。
プールDは、シード選手のポンポ・ダシウバ(ブラジル)とキヨシ・ウエマツ(スペイン)の勝者が準々決勝でミラグチャ・サンジャスレン(モンゴル)と対戦する。

秋本はなんとか試合に出ることが出来たという体で終えた12月のグランドスラム東京からどこまでコンディションを戻しているかが最大の課題。勝ち負けよりも4月の選抜体重別に向けた状態推移の補助線を引くべく、その試合振りに注目したい。

■81kg級

役者揃い踏みのパリ受けて超強豪は出場回避、中井は初戦でジュニア王者の挑戦受ける

第1シードがランキング6位のスヴェン・マレシュ(ドイツ)、第2シードがランキング8位のアントワーヌ・ヴァロアフォルティエ(カナダ)とそれなりに強豪が揃ったが、2週前のグランドスラム・パリが世界大会王者が居並ぶあまりに豪華なメンバーであったゆえ、はっきり一段レベルが落ちるトーナメントという印象。

中井貴裕(パーク24)は初戦で世界ジュニア王者アレキシオス・ンタナツィディス(ギリシャ)の挑戦を受ける。ここを抜けると準決勝でのマレシュとの対戦までは勝利濃厚。戦い方次第では十分優勝に手が届く組み合わせだ。

プールDに配された川上智弘(國學院大職)も、準々決勝の寝技師トラヴィス・スティーブンス(アメリカ)との対戦までは無風。しっかり決勝ラウンドまで勝ち抜きたい。

プールCはシード選手のヴァロアフォルティエに初戦でなんと73kg級の強者ハッシュバータル・ツァガンバータルが挑戦。ツァガンバータルに81kg級に転向の情報はなく、むしろ66kg級から73kg級に体重を上げたばかりで対応に苦慮しているこの選手がさらに階級を上げる可能性はほとんどなく、今大会はこの選手得意の「スポット参戦」の疑いが濃厚。ヴァロアフォルティエにとってはノーシードでこの強者がぶつかってくるというなんとも迷惑な話だが、ファンにとっては垂涎の対戦だ。要注目。


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