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グランプリ・チェジュ男子各階級概況×詳細

(2013年12月15日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月8日掲載記事より転載・編集しています。
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グランプリ・チェジュ男子各階級概況×詳細
【第1日】
■ 60kg級
-キム・ウォンジンが順当に優勝、川端龍はシード選手との直接対決に辿り着けず3位に留まる-

【入賞者】 エントリー17名
1.KIM, Won Jin(KOR)
2.TSAI, Ming Yen(TPE)
3.HWANG, Dong Kyu(KOR)
3.KAWABATA, Ryo(JPN)
5.HWANG, Tae-Won(KOR)
5.NASANJARGAL, Ser-Od(MGL)
7.CHOI, In Hyuk(KOR)
7.HUANG, Sheng-Ting(TPE)

第1シードがダシュダバー・アマーツブシン(モンゴル)、第2シードが世界選手権3位、前週のグランドスラム東京では高藤直寿と決勝を争ったキム・ウォンジン(韓国)と上位選手の「名前」が揃う一方、中堅以下は実績のない選手揃い。表彰台以上はグランプリを超えるレベル、以下はいきなりレベルが落ちるという二極分解のトーナメント。

優勝を果たしたのはキム・ウォンジン。1回戦はドミトリー・クリコフ(ロシア)を払腰「一本」(4:41)、準々決勝はホワーン・シュヨンティーン(台湾)を「指導2」、準決勝はナサンジャルガル・セルオド(モンゴル)を「指導4」で破って決勝進出。決勝はツァイ・ミンイェン(台湾)を肩固「一本」で破って危なげなく優勝を飾った。

21歳のキムは前週のグランドスラム2位に続く入賞、この階級のロンドン-リオ期を担う韓国勢一番手の地位を完全に確立した感あり。

2位のツァイは17歳、2011年の世界ジュニア55kg級5位、今春のアジア選手権で3位入賞を果たしている台湾のホープ。今期は東アジアのグランプリシリーズに継続参戦、オーソドックススタイルにスピードとセンスを盛った一種日本的な柔道で一部で評価が高かった選手だが、最終戦にしてついに決勝進出という大きな成果を手にすることになった。もちろんこれがツアー初の表彰台。

日本の川端龍は3位。1回戦はネウソ・シガクウエ(モザンピーク)に大内刈「一本」で順当に勝ち上がったが、準々決勝では前戦でダシュダバーを破ったファン・タエウォン(韓国)に右体落の形で足を固定され、次いで右背負投に入り込まれて一本負け。敗者復活戦を勝ちあがった3位決定戦ではナサンジャルガル・セルオド(モンゴル)に「指導1」をリードされたまま終盤を迎えて絶体絶命だったが残り9秒の小外掛「一本」で逆転してなんとか表彰台を確保した。

川端は膝の負傷の影響か受けに脆さがあり、完調にはほど遠い出来。キム、ダシュダバと揃ったランキング上位選手とは対戦叶わず強化首脳へのアピールという観点では非常に微妙な結果に終わった。

前述の通りダシュダバーは2回戦でホンに敗退。ツアーに継続参戦することで、力としては上と目される同国のガンバット・ボルドバータルを超えるランクを得てきたが、その努力が崩壊しかねない早期敗退、評価を一段下げた大会だった。

【日本人選手勝ちあがり】

川端龍(了徳寺学園職)
成績:3位

[2回戦]
川端龍○大内刈(2:19)△ネウソ・シガクウエ(モザンピーク)
[準々決勝]
川端龍△背負投(1:16)○ファン・タエウォン(韓国)
[敗者復活戦]
川端龍○巴投(2:16)△チョ・インヒュイ(韓国)
[3位決定戦]
川端龍○小外掛(4:51)△ナサンジャルガル・セルオド(モンゴル)

■ 66kg級
-気合十分の六郷雄平がGP初優勝、ザンタライア破った高市賢悟は2位入賞果たす-

【入賞者】 エントリー15名
1.ROKUGO, Yuhei(JPN)
2.TAKAICHI, Kengo(JPN)
3.YOUN, Taeho(KOR)
3.ZANTARAIA, Georgii(UKR)
5.DOVDON, Altansukh(MGL)
5.OATES, Colin(GBR)
7.CHIMED-YONDON, Boldbaatar(MGL)
7.EOM, Hyun Jun(KOR)

六郷雄平が気合の入った柔道で見事シニア国際大会初参戦、初優勝を飾った。
1回戦のエリー・ノルベルト(マダガスカル)戦は得意の抱きつき大内刈で一本勝ち、準々決勝はドフトン・アルタンスフ(モンゴル)を相手に序盤の巴投「有効」を守りきって勝利、準決勝の第1シード選手コリン・オーツ戦は大内刈で攻めておいて相手の意表を突く浮技「有効」で勝利。高市賢悟との決勝は序盤に高市の前技の入り際に半拍早く内股を合わせて「技有」リード、さらに大内返で「有効」を追加すると、逆転を狙う高市の袖釣込腰の入り際に一歩下がり、相手を後ろに引き落として浮落「一本」、見事優勝を決めた。

宮崎廉がグランドスラム東京に出場したことで繰り上がりで遠征メンバーに加わった高市はゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)、チメッドヨンドン(モンゴル)らが配された厳しい山からの勝ち上がり。準々決勝ではザンタライアを足を差し込んで掛け倒す小内刈「一本」で倒す殊勲の勝利を挙げたが、決勝は持ち味を発揮することが出来なかった。
相手の技の起こり際に一発合わせることがうまい六郷にリードを許し、冷静に次の一手を待たれてしまうという悪循環。完全に展開を失ってしまい、この決勝は実力差以上の一方的展開となった印象。全ては六郷の「技有」先制、ひいては初戦から気合十分だった六郷の意気込みが高市を初めとする他選手を大きく上回っていた、と評されるべき圧勝だった。

【日本人選手勝ちあがり】

六郷雄平(明治大4年)
成績:優勝

[1回戦]
六郷雄平○大内刈(0:31)△エリー・ノルベルト(マダガスカル)
[準々決勝]
六郷雄平○優勢[有効・巴投]△ドフトン・アルタンスフ(モンゴル)
[準決勝]
六郷雄平○優勢[有効・浮技]△コリン・オーツ(イギリス)
[決勝]
六郷雄平○浮落(2:06)△高市賢悟


高市賢悟(東海大2年)
成績:2位

[1回戦]
高市賢悟○反則[指導4](3:56)△ラン・サンチョチンチラ(コスタリカ)
[準々決勝]
高市賢悟○小内刈(2:13)△ゲオルギー・ザンタライア(ウクライナ)
[準決勝]
高市賢悟○優勢[有効・肩固]△ヨン・テホ(韓国)
[決勝]
高市賢悟△浮落(2:06)○六郷雄平

■ 73kg級
-ドレボットがキャリア初の優勝、疲労困憊のツァガンバータルは2試合連続一本負けで7位に沈む-

【入賞者】 エントリー16名
1.DREBOT, Serhiy(UKR)
2.UEMATSU, Kiyoshi(ESP)
3.KHOMENTOVSKIY, Nikita(RUS)
3.LEE, Dongsuk(KOR)
5.AZOIDIS, Georgios(GRE)
5.KANIVETS, Dmytro(UKR)
7.KHASHBAATAR, Tsagaanbaatar(MGL)
7.KOVACEVIC, Ljubisa(SRB)

第1シードのハッシュバータル・ツァガンバータル(モンゴル)は2月のグランドスラム・パリに始まりこのグランプリ・チェジュが今期なんと10大会目の出場、そして前週のグランドスラム東京に続く2週連続の出場。1回戦はキム・ギウォク(韓国)に延長の末「指導4」(GS0:56)で勝利したものの動きの悪さは明らか。準々決勝でドミトロ・カニベトス(ウクライナ)に大外返「有効」、裏投「一本」と連続で失って敗退すると、敗者復活戦もイ・ドンスク(韓国)に右大腰を振り返されて「技有」、さらに支釣込足「一本」と連続で失いあっさり終戦。体幹の強さが売りのツァガンバータルがまったく我慢が利かず、さすがに消耗の色が隠せないようだった。

優勝したのは第2シードのサーヒィ・ドレボット(ウクライナ)。1回戦でノーシードながら優勝候補の一角と目されていたアン・ジュンファン(韓国)と対戦、巴投で「有効」を失ったものの大内返「一本」(2:48)で逆転勝利を収めると後は順風満帆。準々決勝はルビサ・コヴァセビッチ(セルビア)に左内股「技有」、さらに隅返「一本」(3:15)と圧勝、準決勝はジョルジオス・アゾイディス(ギリシャ)を隅返「技有」、左内股「一本」と連取してあっという間の一本勝ち(2:04)。決勝は35歳の大ベテラン、キヨシ・ウエマツ(スペイン)のしぶとい組み手を掻い潜って左一本背負投「技有」で優勢勝ち。圧勝で優勝を決めた。

ドレボットのこれまでのツアー最高成績は2009年のグランプリ・チュニスでの2位入賞。2013年最終戦にしてキャリア最高成績となるグランプリ大会初優勝を飾ることとなった。

3位にはイ・ドンスクと、カニベトスに勝利した26歳のニキータ・コメンドフスキー(ロシア)が入賞した。コメンドフスキーはこれまでロシア国内とヨーロッパのオープン大会を転戦していたレベルの選手でおそらくIJF主催大会はこれが初出場。地方連盟から呼んだ5番手、6番手を出場させて入賞させるという今アジアシリーズ3大会でロシアが採っている戦略の典型的なケースとなった。

日本選手の出場はなかった。

【第2日】
■ 81kg級
-キム・ジェブンが持ち味発揮で復帰戦飾る、世界ジュニア王者ンタナツディスは3位に入賞-

【入賞者】 エントリー17名
1.KIM, Jae-Bum(KOR)
2.JUNG, Won Jun(KOR)
3.LEE, Seungsu(KOR)
3.PACEK, Robin(SWE)
5.MRVALJEVIC, Srdjan(MNE)
5.NTANATSIDIS, Alexios(GRE)
7.HONG, Suk Woong(KOR)
7.SELENGE, Baasandorj(MGL)

世界選手権2連覇者にしてロンドン五輪王者のキム・ジェブン(韓国)が2月のグランプリ・デュッセルドルフ(3位)以来となる大会参加。見事優勝を飾った。

初戦から脇差し、片襟、肩越しと形を変えながら持てる力の全てを組み手の優位確保に注力、相手を引きずり回すというまことにキムらしい試合を展開。1回戦はロマン・モウストポウロス(ギリシャ)を引きり出しながらの巴投「有効」で勝利、準々決勝はロビン・パチェック(スウェーデン)にもろとも横スライドを強いようとしたところに送足払を合わされ「技有」を失ったが、片襟の背負投と大外刈で攻めまくって4つの「指導」を奪い逆転勝利(4:40)。準決勝はイ・センス(韓国)の組み手を徹底管理、この試合も「指導」4つを奪う反則での勝利。決勝は20歳のジュン・ウォンジュン(韓国)を相手にフルタイム戦いきって「指導2」対「指導1」の反則ポイント累積差で優勝を決めた。

"体力王"の異名を取り、一種燃費の悪い体力柔道をフルタイム続けられるのがキムの持ち味だが、調整不足か初戦から膝に手を当てて息を荒げる場面があるなど先行きは決して順風満帆というわけではなかった。しかしこの「膝に手を当てる」消耗状態のままそれ以上パフォーマンスが落ちることなく、2戦、3戦と戦いきり終わってみればやはり全員を体力で圧倒しての優勝。後半3試合で奪った「指導」は実に10回、今大会も驚異的なスタミナを見せ付けての勝利だった。

世界ジュニア決勝で力自慢の小原拳哉を翻弄、次代の大物として注目されるアレキシオス・ンタナツディス(ギリシャ)はグランドスラム東京に続くツアー参加。2回戦でスヴェインブヨン・イウラ(アイスランド)を内股から隅返に連絡して見事な「一本」、準々決勝では第1シードのホン・スクウォン(韓国)を横四方固「一本」に下して準決勝進出。

準決勝ではジュン・ウォンジュンと対戦。ジュンは徹底して組み手にこだわり、切り離す動作を連続してンタナツディスに一切技を掛けさせず。本来はジュンに「指導」が与えられるべきだが、主審はけん制の足技を放つジュンの攻勢を採り次々にンタナツディスに「指導」を宣告。互いに技を掛けることがほとんどないままこの試合はンタナツディスの「指導4」による反則負けで終了となった。

ンタナツディスは3位決定戦でロビン・パチェックの払釣込足を食って一本負け、結局は5位。グランドスラム東京のチリキシビリ(グルジア)戦における「技有」敗退と併せてどうやら現時点での実力が見えてきた印象。今すぐハイレベル国際大会の上位対戦を勝ち抜くレベルではなく、おそらくは継続参戦で地力を練るであろう2月以降のツアーを注視すべき、というところと思われる。

日本選手の参加はなかった。

■ 90kg級
-ガク・ドンファンが決勝でイリアディス破る金星、ツアー初参戦の菅原健志は3位入賞-

【入賞者】 エントリー15名
1.GWAK, Dong Han(KOR)
2.ILIADIS, Ilias(GRE)
3.NHABALI, Quedjau(UKR)
3.SUGAHARA, Takeshi(JPN)
5.DVARBY, Joakim(SWE)
5.SYNYAVSKY, Vadym(UKR)
7.KANG, Dae-Bong(KOR)
7.KHUTAG, Tsogtgerel(MGL)

第1シードのイリアス・イリアディス(ギリシャ)と第2シードのガク・ドンファン(韓国)が決勝で激突。

前週のグランドスラム東京では昨年に続き100kg級で参加(2回戦でリパルテリアニに敗退)していたイリアディスは一転本来の階級でエントリー。準々決勝ではヴァディム・シンヤフスキー(ウクライナ)を相手にまず相手の背中から腰を抱えて完全に持ち上げ、高く足を抜き上げて裏投「技有」、さらに相手の正面から腹をツけて突き出して持ち上げ、腰を入れなおして大腰「一本」(3:30)で勝利。準決勝のヨアキム・ドゥファービ(スウェーデン)戦はまず両袖で振りまわし浮腰で「技有」、続いて放った大内刈「技有」が相手の捨身技とかち合ったと判断されて取り消されると怒気を発し、直後に右大腰一閃、畳にめりこむ勢いで相手を叩き付けて一本勝ち。イリアディス・ショーとでもいうべき勝ちぶりの良さを見せての決勝進出。

ところが決勝はリオ世界選手権で韓国代表を務めた21歳のガクが粘りに粘る。イリアディスは終始組み勝つものの腰を沈めて守り、そしてパニックを起こすことなく技を打ち返すガクをやや持て余し、外に向かって技を仕掛けることで「場外」の反則を貰ってしまう。
双方「指導3」を失って迎えたGS延長戦の1分14秒に試合が動く。ガクが左内股、股中で捌いたイリアディスが離れ切れないと見るや前にダイビングしてもろとも縦回転。クルリと回ったイリアディスは信じられないという表情で主審を見上げるが、もちろん審判は「一本」を宣告。ガクが地元で大アップセット完成、見事優勝を飾ることとなった。

日本からは中学時代の天才児、今季好調の大学新卒選手菅原健志(パーク24)がついにシニア国際大会に初参戦。見事初戦を突破したが準々決勝で2009年世界ジュニア王者、23歳のクエジュー・ナバリ(ウクライナ)に場外際で大内刈を合わされて一本負け。敗者復活戦でクータグ・ツォグトゲレル(モンゴル)、3位決定戦でヨアキム・ドゥファービに勝利して表彰台は確保した。グリゴレフ、クータグ、ドゥファービとグランプリ大会の常連メンバーに3人勝利したことで一定の力は示したという印象。いきなりハイレベル大会の派遣ということはなさそうだが、来期以降に繋がる結果だった。

【日本人選手勝ちあがり】

菅原健志(パーク24)
成績:3位

[1回戦]
菅原健志○優勢[技有・大外刈]△アレキサンドル・グリゴレフ(ロシア)
[準々決勝]
菅原健志△大内刈(1:13)○クエジュー・ナバリ(ウクライナ)
[敗者復活戦]
菅原健志○合技[払腰・横四方固](1:05)△クータグ・ツォグトゲレル(モンゴル)
[3位決定戦]
菅原健志○優勢[有効・大内刈]△ヨアキム・ドゥファービ(スウェーデン)

■ 100kg級
-ツブシンバヤル・ナイダンが余裕の優勝、レイズカヨルは力尽き5位-

【入賞者】 エントリー11名
1.NAIDAN, Tuvshinbayar(MGL)
2.BLOSHENKO, Artem(UKR)
3.LUCHYN, Dmytro(UKR)
3.PACEK, Martin(SWE)
5.HWANG, Min-Ho(KOR)
5.REYES, Kyle(CAN)
7.KIM, Jinun(KOR)
7.KIM, Kyeongtae(KOR)

優勝候補筆頭のナイダン・ツブシンバヤル(モンゴル)が順当に優勝。準々決勝はキム・ジンウン(韓国)が前技に潰れたところをめくり返して「技有」、さらに圧力を掛け続けて偽装攻撃を誘い4つの「指導」を積み上げて勝利(3:03)。勝負どころと目されたグランドスラム東京2位のレイズカヨル(カナダ)との準決勝は左方向への横落で「技有」を奪い上四方固で一本勝ち。決勝は第4シードのアーテム・ブロシェンコ(ウクライナ)を手堅く追い込み「指導3」対「指導2」の優勢で勝利、今期初の国際大会優勝を飾った。

29歳のナイダンは昨年のロンドン五輪(2位)以来、同大会での負傷もあって1年近く試合に出場せず。復帰時期が読めない情勢だったが、コーチとして参加していたかに思われたリオ世界選手権では突如最終日の団体戦に出場(七戸龍に一本負け)して国際舞台に復帰。11月のグランプリ青島(7位)でワールドツアーにも復帰すると、先週のグランドスラム東京では2回戦で増渕樹、敗者復活戦でサモイロビッチ(ロシア)、3位決定戦でラコフ(カザフスタン)と強豪3人を下して3位入賞を果たし、そしてついに今大会で優勝を飾ることとなった。

この出場ペースから考えると、来年の世界選手権出場にフォーカスしていることはほぼ間違いない。オーソドックススタイルを獲得、そこに横落や浮技などかつて双手刈一本槍で五輪を獲得した奇襲技マインドを織り交ぜて攻撃を組み立てるこの選手は、いまや間合いを取っての戦いにも接近戦にも強い厄介な相手。来年も優勝候補の一角として注視しておくべきだろう。

グランドスラム東京で2位入賞を果たした日本大2年のレイズカヨルは前述の通り準決勝敗退。3週連続出場の第1シード選手マーティン・パチェック(スウェーデン)との3位決定戦を「指導2」対「指導1」で落として表彰台に上ることは出来なかった。

日本の派遣選手は高橋良介(明治大4年)。1回戦でファン・ミンホ(韓国)と対戦し支釣込足「技有」を獲得したが終盤追いつかれ、最序盤で失っていた「指導1」の差で敗れて入賞に絡むことは出来ず。失意の大会となった。

【日本人選手勝ちあがり】

高橋良介(明治大4年)
成績:1回戦敗退

[1回戦]
高橋良介△優勢[指導3]○ファン・ミンホ(韓国)

■ 100kg超級
-韓国のツインタワーが決勝で激突、キム・スンミンがキム・ソーワンを下す-

【入賞者】 エントリー10名
1.KIM, Sung-Min(KOR)
2.KIM, Soo-Whan(KOR)
3.BOBIKOV, Roman(RUS)
3.BONDARENKO, Stanislav(UKR)
5.KANG, Jinsu(KOR)
5.ULZIIBAYAR, Duurenbayar(MGL)
7.CASTILLO, Darrel(GUA)
7.LEE, Po Yen(TPE)


第1シードがパリ世界選手権3位の26歳キム・スンミン(韓国)、第2シードが今期復調してグランプリ・マイアミとグランプリ・ウランバートルに連続優勝し世界選手権代表も務めた25歳のキム・ソーワン(韓国)。

他に有力選手が見当たらない中でこの韓国が誇る2トップが双方全試合一本勝ち(キムスンミンは「指導4」勝ち1試合含む)で決勝に進出。キム・スンミンが「指導4」で勝利して優勝を決めた。

今期直接対決がなかった中、地元大会の決勝で再度序列が確定。キム・スンミンが一段上の「格」を見せ付けた形となった。


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