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グランプリ・アブダビ女子各階級概況

(2013年12月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月26日掲載記事より転載・編集しています。
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グランプリ・アブダビ女子各階級概況
■ 48kg級
ブシャーがGP初制覇、世界王者ムンクバット痛恨の反則負け

【入賞者】 エントリー12名
1.BUCHARD, Amandine(FRA)
2.KUZNETSOVA, Alesya(RUS)
3.MOSCATT, Valentina(ITA)
3.MUNKHBAT, Urantsetseg(MGL)
5.RENICKS, Kimberley(GBR)
5.ROSSENEU, Amelie(BEL)
7.FIGUEROA, Julia(ESP)
7.GURBANLI, Aisha(AZE)

世界選手権決勝で浅見八瑠奈に「巴十字」を極めて一本勝ち、見事優勝を果たしたムンクバット・ウラントツェトセグ(モンゴル)が参戦、勿論第1シード配置で注目を浴びた。

ムンクバットは初戦の準々決勝でガルバンリ(アゼルバイジャン)を得意のオモプラッタ風のめくり返しから崩上四方固に繋いで一本勝ち(2:00)。上々のスタートだったが、準決勝ではフランスの18歳、アマンディーヌ・ブシャーを相手に2度抑え込みながら取り逃すなど粘られ、再三横三角を繰り返し、そして失敗を続けることで疲労。GS延長戦5分以上を戦う激戦の末、相手の背負投を潰した際に手を突っ込んでしまい「足取り」でダイレクト反則負け。

3位決定戦では昨年グランドスラム東京3位で今大会第2シードのロッセネウ(ベルギー)を相手に片袖の右大内刈「有効」、さらに腹固、オモプラッタによるめくり返し、後袈裟固、腕挫膝固と繋いで「参った」を獲得し一本勝ち。脚で腕を極め、それを軸に手順を進めるムンクバット得意の組み立てで見事一本勝ちを果たしたが、失意の3位に終わった。

決勝ではブシャーと第3シードのクズネツォワ(ロシア)が対戦。クズネツォワが優勢に試合を進め2度抑え込むなど主導権は得たが、先に技を出すブシャーの姿勢が評価されクズネツォワに「指導2」が累積。このポイント差でブシャーの優勝が決まった。

ブシャーは18歳、昨年の世界カデ3位で今期はグランドスラムパリにも出場(7位)。10月の世界ジュニア選手権では山﨑珠美を肩車「有効」で破った強者。

一方敗れたクズネツォワも21歳、今年7月のユニバーシアードで優勝するとIJF大会に参戦開始、10月のグランプリ青島でいきなり優勝している注目の選手。若い力の台頭が調整不足の世界王者を凌いだという体の階級だった。

■ 52kg級
キトゥとヘイレン意外な敗退、決勝はリゾヴァが好調ゴメスを下す

【入賞者】 エントリー17名
1.RYZHOVA, Yulia(RUS)
2.GOMEZ, Laura(ESP)
3.BONNA, Penelope(FRA)
3.CHITU, Andreea(ROU)
5.KRAEH, Mareen(GER)
5.TARANGUL, Romy(GER)
7.HEYLEN, Ilse(BEL)
7.MOUSSA, Meriem(ALG)


第1シードの欧州王者アンドレア・キトゥ(ルーマニア)、今期好調で第3シードに配された大ベテランのイルゼ・ヘイレン(スイス)がトーナメントの中心かと思われたが、両者はともに決勝に進出出来ず。

キトゥは連続一本勝ちで準決勝に進出したが、第4シードのローラ・ゴメス(スペイン)に得意の内股を返されて谷落「一本」で敗退。3位決定戦では第2シードのケリー(ドイツ)を貫禄の内股透「一本」で下し、なんとか3位を確保した。

ヘイレンは準々決勝でリツォヴァ(ロシア)の内股から払腰への連絡技についていけず「技有」失陥で敗退。敗者復活戦は棄権し、7位でこの大会を終えた。

決勝はゴメスとリツォヴァ、優勝候補2人を下した2人による顔合わせ。
ゴメス左、リツォヴア右組みのケンカ四つ。リツォヴアが主導権を握り、残り1分を過ぎたところで優位を確信したか思い切った右払巻込。思い切り自体で相手が崩れる体のこの技をゴメス受けきれずこれは「技有」、そのままリツォヴァが優勢勝ちで優勝を決めた。

24歳のリツォヴァは、グランドスラムでは今年7月のモスクワ大会5位、グランプリでは10月の青島大会での3位がそれぞれのカテゴリでの最高成績で、このGPアブダビがIJF主催大会初優勝。ロシア勢はこれで第1日3つ目の優勝を獲得することとなった。

■ 57kg級
絶好調の31歳ローパーがオール一本で優勝、決勝はカプリオリウを圧倒

【入賞者】 エントリー15名
1.ROPER, Miryam(GER)
2.CAPRIORIU, Corina(ROU)
3.LIU, Yang(CHN)
3.MONTEIRO, Telma(POR)
5.CSATARI, Larissa(SUI)
5.NOSKOVA, Tatiana(RUS)
7.BEDETI, Vlora(SLO)
7.RAMSAY, Connie(GBR)


優勝は第1シードのミリアム・ローパー(ドイツ)。初戦となる準々決勝はラムゼイ(イギリス)を袈裟固「一本」、準決勝はノスコワ(ロシア)を僅か38秒の大内刈「一本」で下して決勝に進むと、第2シードの五輪銀メダリスト・カプリオリウ(ルーマニア)と対戦。得意の右小外刈で開始早々に「技有」を獲得すると、1分3秒には右送足払、相手がかまわず左内股を放とうとすると一歩距離を詰めて右小外掛に抱きついて「一本」奪取。圧倒的な強さで優勝を決めた。

ローパーは31歳だが今年のドイツが採る国際大会連続派遣策に乗ってワールドツアーに皆勤。5月のGSバクー1位、7月のGSモスクワ1位を経てリオ世界選手権で3位入賞を果たすが、以後も9月のGPリエカ1位、そして今大会1位。試合に出続けることで長年中位に留まった閉塞感を脱しつつあるローパーの「皆勤」は続くのか。今後も注目である。

3位は準決勝でカプリオリウに腕挫十字固「一本」で敗れたモンテイロとリウ・ヤン(中国)の2人が入賞した。

■ 63kg級
アグベニューとファンエムデンに連勝、21歳のウンターヴルツァハーがV飾る

【入賞者】 エントリー20名
1.UNTERWURZACHER, Kathrin(AUT)
2.AGBEGNENOU, Clarisse(FRA)
3.MARTIN, Hannah(USA)
3.VAN EMDEN, Anicka(NED)
5.BALDORJ, Mungunchimeg(MGL)
5.DREXLER, Hilde(AUT)
7.TSEND-AYUSH, Tserennadmid(MGL)
7.ZHANG, Wen(CHN)

ランキング19位のカトリン・ウンターヴルツァハー(オーストリア)が大ブレイク。準々決勝で第2シードのファンエムデン(オランダ)に横落「有効」、小外刈「一本」と連取して勝利、会場を沸かすと決勝ではここまで3試合連続一本勝ちで勝ち上がってきた第1シード選手アグベニュー(フランス)と対戦。

この試合は残り1分を過ぎるところまで「指導2」対「指導1」の反則ポイントでアグベニューがリードしていたが、両袖を握り合ったケンカ四つ半身の状態から右組みのウンターヴルツァハーが角度のない自身の右側へ向けて横巴投。重心の傾いていたアグベニューが残せずこれは「有効」となる。
アグベニュー必死に追うが、状況を打開するに至らずそのまま試合は終了。

21歳のウンターヴルツァハー、なんとファンエムデンとアグベニューという世界をリードする強豪2人を倒して優勝を決めた。

ウンターヴルツァハーのこれまでの最高成績は昨年のグランプリ・アブダビ1位。今期はグランプリ・サムスン3位、ワールドマスターズ5位、ユニバーシアード3位と経験を積み、10月の欧州U-23選手権でついに優勝。その勢いを生かしての戴冠だった。

3位には、ドレクスラーを組み手で翻弄して一本背負投崩れの大内刈「有効」といういかにも「らしい」戦いで勝利したファンエムデンとハンナ・マーチン(アメリカ)が入賞した。

■ 70kg級
-ポリングが圧勝V、内容、結果とも他を圧す-

【入賞者】 エントリー20名
1.POLLING, Kim(NED)
2.PITZANTI, Jennifer(ITA)
3.CONWAY, Sally(GBR)
3.PINOT, Margaux(FRA)
5.CANTONI, Giulia(ITA)
5.GAZIEVA, Irina(RUS)
7.POSVITE, Fanny Estelle(FRA)
7.ZHAO, Jia(CHN)

第1シードのポリング(オランダ)が圧勝優勝。初戦(準々決勝)はポスヴィト(フランス)を内股と崩袈裟固の合技「一本」(1:55)、準決勝はカントーニ(イタリア)を崩上四方固「有効」、左背負投「技有」、崩上四方固「技有」と立て続けに奪いこれも合技の一本勝ち(2:28)で決勝に進出。

決勝はビザンティ(イタリア)を相手にまず開始するなりの左一本背負投で「技有」、さらに相手を後ろから抱きかかえて完全に持ち上げ、右移腰に連絡して「一本」。僅か49秒で勝負を決めた。圧を掛けておいての逆方向への一本背負投、そして腰を寄せての大技といかにもポリングらしい投げを2発決め、ワンマンショーとでも言うべき圧倒的な内容。大会MVPと評して差し支えない内容と結果の伴った圧勝だった。

ポリングは新ルール試行の1月から突如ブレイク、2月のグランドスラム・パリ、グランプリ・デュッセルドルフ、4月の欧州選手権、5月のワールドマスターズとハイレベル大会に全勝。優勝候補一番手として乗り込んだ世界選手権はキム・センヨン(韓国)にまさかの敗退で3位に終わったが、復帰戦となったこのグランプリ・アブダビも優勝で飾り、今期はまだ僅かに1敗(23勝)。ツアーを締める東アジアシリーズへのエントリーはあるのか、そしてこの圧倒的な成績のまま今期を終えるのか。グランドスラム東京が待たれる。

■ 78kg級
-チュメオが実力発揮、パワー生かして順当に優勝-

【入賞者】 エントリー14名
1.TCHEUMEO, Audrey(FRA)
2.POWELL, Natalie(GBR)
3.DMITRIEVA, Anastasiya(RUS)
3.KACHOROVSKAYA, Alena(RUS)
5.MARANIC, Ivana(CRO)
5.SOARES, Samanta(BRA)
7.HUIDROM, Sunibala Devi(IND)
7.OUALLAL, Kaouthar(ALG)

絶対の優勝候補と目されたチュメオ(フランス)が順当に優勝。2回戦はブラジルの新鋭・世界ジュニア2位の18歳ソアレスに粘られ、相手の背負投を振り返しての「技有」優勢勝ちに留まったが、準決勝はマラニッチ(クロアチア)を片手の小外刈で崩し、残った腕をあっという間に極めて腕挫十字固で一本勝ち。決勝はイギリスの2番手、23歳のポウエル(イギリス)を相手に釣り手で背中を掴んで攻め込み、50秒に引込返でひっくり返してこれもあっという間の一本勝ち。格の違いを見せ付けてあっさり優勝を決めた。

初戦、そして2戦目と相手を抱えては体を捨てる際に手を離して決めきれないという失敗の連続で相変わらず柔道自体は粗かったが、大枠最後まで集中を切らさず実力発揮。気持ちの浮き沈みの激しいチュメオだが、表彰台を前に踊ってみせるなどこの日はメンタル、フィジカルともに「表」の面が出ていた印象だった。

■ 78kg超級
-中堅集った大混戦、アンドル下したコニッツが優勝-

【入賞者】 エントリー9名
1.KONITZ, Franziska(GER)
2.ASSELAH, Sonia(ALG)
3.ANDEOL, Emilie(FRA)
3.MKHITARYAN, Anaid(RUS)
5.ADLINGTON, Sarah(GBR)
5.XING, Yuhang(CHN)
7.KUELBS, Jasmin(GER)
7.ODKHUU, Javzmaa(MGL)

優勝候補は第1シードのエミリー・アンドル(フランス)、第2シードのサラ・アドリントン(イギリス)、それにフランジスカ・コニッツとヤスミン・クルブスのドイツ勢。

この中からコニッツが抜け出して優勝。準決勝は本命のアンドルを左小内刈「一本」、決勝は準々決勝でアドリントンを払腰「一本」(2:54)に仕留めているアッセラ(アルジェリア)を開始9秒の左大内刈「一本」に仕留めてあっさり優勝を決めた。

コニッツは3試合をすべて一本勝ちと出色の出来。これまで欧州選手権で2度3位、IJF主催大会(グランドスラム、グランプリ)でも6度の3位があるが、ついにどうしても敗れなかった準決勝の壁を破り、うれしいワールドツアー初優勝を勝ち取ることとなった。

アッセラは2012年アフリカ王者だがリオ世界選手権では初戦敗退、IJF主催大会の入賞がまだなく今大会の2位はこれまでの最高成績。

その巨体と圧殺巻き込み専門の典型的超級柔道で次代の「カベ」の地位を固めつつあるクルブスは初戦でムキタリアン(ロシア)に「有効」優勢で敗退。入賞はならなかった。


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