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グランドスラム東京最終日女子各階級展望

(2013年12月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版12月1日掲載記事より転載・編集しています。
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グランドスラム東京最終日女子各階級展望
■ 78kg級
-海外勢はランキングほどのインパクトはなし、みどころは日本勢の出来-

【日本代表選手】

佐藤瑠香(コマツ)
岡村智美(コマツ
梅木真美(環太平洋大1年)
吉村静織(三井住友海上)

【概況・有力選手】

第1シードがランキング3位のジョン・ギョンミ(韓国)、第2シードが同6位のフェルケルク(オランダ)、第3シードが10位のルイーズ・マルザン(ドイツ)とランキング上は体裁が整ったものの参加選手のうち世界選手権の表彰台に上がったのはフェルケルクのみ、そして実力的にはチュメオ(フランス)、アギアール(ドイツ)、ハリソン(アメリカ)、緒方亜香里らが一段抜けて第1グループを形成するこの階級の事情からすると少々寂しい顔ぶれ。とにもかくにもチュメオという役者が参加して盛り上がった前週のアブダビ大会が羨ましくなってしまうメンバーだ。

潜在能力的にはこれらシード選手と同等以上の力があると目される佐藤瑠香の活躍と、梅木真美と吉村静織の世界ジュニア優勝組の躍進、講道館杯を良い形で制した岡村の再挑戦というようにみどころは日本勢の活躍に求めるべきだろう。

実力的には上記の海外勢3名に佐藤、ヴェレンセク(スロベニア)を入れたところまでが優勝圏内、ここに岡村が絡むというところ。

【組み合わせ】

[Aブロック]

第1シードのジョンギョンミの山で、初戦が梅木真美。
ジョンは歴代の代表たちが第1グループ入りを目指して戦い、踏み越えてきた壁。実力的にはこの人がトップ集団とBグループを分ける門番的な存在と考えていい。ジュニアカテゴリで顕著な実績を残してきた梅木のシニアでの活躍なるかを計測するという観点から非常に楽しみな一番。勝利したほうがベスト4進出と見て間違いない。

[Bブロック]

マルザンの山。直下にムンクエルデネ・ウーガンジャルガル、逆側の山には佐藤が配された。
マルザンは23歳(63kg級のクラウディア・マルザンとは別人)、今期ドイツが採っている大量派遣策に乗って国際大会を転戦、ランキングをじわじわ上げてきた選手。世界選手権では初戦でタークス(トルコ)に敗れており佐藤にとっては勝ち負け自体よりも内容が求められる顔合わせだ。ベスト4進出は佐藤、内容にフォーカスしてその勝ちぶりを見守りたいところ。

[Cブロック]

フェルケルクの山。逆側に吉村静織が配され初戦はタークス。勝ち上がり候補はフェルケルク、吉村がどこまでやるかというチャレンジのブロック。

[Dブロック]

ヴェレンセクの山。初戦に岡村、逆側にはグランプリアブダビで2位に入ったばかりのポウエル(イギリス)とベテランのティエレ(ドイツ)が配された。

実力的に優位の対戦ではどこまでも強く、競った場合の力の出し方が課題とされている岡村だが、このメンバーは後者の課題に関係なく「地力」で押し切れるギリギリのメンツ。ここをまずしっかり勝ちあがって、準決勝を迎えたい。レベル、組み合わせともに入賞、そして優勝が見込める滅多にない大チャンスだ。

[準決勝-決勝]

ジョン(梅木)、佐藤、フェルケルク、岡村がベスト4に進むと見る。
最高到達点がもっとも高いのは佐藤と思われるが、この人は展開で不利をかこったときにその状況を打開する適切な一手が打てない傾向にある。猪突猛進が効けば良いが、準決勝に試合運びで勝ち抜くタイプのジョンギョンミがあがってくるようだとひとつの試練。

日本人同士の決勝も十分に可能なメンバーと組み合わせ。参加17人中4人が日本人という特殊な状況下での、プライドを持った戦いを期待したい。

■ 78kg超級
-世界選手権と見まがう豪華メンバー集結、日本勢は田知本中心に「分散配置」で迎え撃つ-

【日本代表選手】

田知本愛(ALSOK)
朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高2年)
山部佳苗(ミキハウス)
稲森奈見(三井住友海上火災保険)

【概況・有力選手】

ロンドン五輪、リオ世界選手権と連覇中の王者オルティス(キューバ)、世界選手権2位のアルセマム(スロベニア)、日本のエース田知本愛(ALSOK)、欧州ナンバーワンの実力者ポラウデル(スロベニア)、中国の現在の一番手チン・チェン(泰茜)、ドイツの「壁」ヤスミン・クルブス、前週のアブダビ大会を充実の内容で制したコニッツ(ドイツ)、フランスのエース格アンドルと、世界選手権と見まがうばかりの豪華メンバーが揃った。

日本勢は悲願の世界選手権Vを逃した田知本の再出発、なかなかブレイク出来ない山部の国際大会再挑戦、朝比奈と稲森の現時点でのシニアカテゴリでの力量計測とそれぞれにテーマはあるが、このメンバーの中を勝ち抜くのは至難の業。結果はもちろん、内容をしっかり見ていきたい面白い階級だ。

【組み合わせ】

日本勢4人は4ブロックに分散配置。「1人1殺」でまずはファイナルラウンド進出を目指す。

[Aブロック]

オルティスの山。直下に稲森が配された。
講道館杯で優勝した朝比奈とギリギリまで競りながら結果的には5位に終わった稲森だが、その実力をアピールするためにオルティスはこれ以上ない相手だろう。オルティスはシーズンごとにハッキリ出来が分かれ、例年このグランドスラム東京の出来は決して良くない。柔道的な相性はオルティスが優位ではないかと思われるが、自分の間合いで二本持って足技で追い詰めていく稲森らしさを発揮して、ぜひ首級を挙げてもらいたいもの。接近した状況での一発がこのレベルの相手に効くようだと、稲森は一気に代表を争うレベルに「特進」評価される可能性もある。

逆側の山はアビダビを制したばかりのコニッツとヌネス(ブラジル)でなかなか歯ごたえのある相手。オルティスが稲森戦に勝てばそのままベスト4へ、稲森の場合はもう一山あるということになるだろう。

[Bブロック]

ポラウデルの山。山部、アンドル、チンと揃った最激戦ブロック。

山部は初戦がポラウデル、準々決勝でチン、もしくはアンドルと対戦する。

ポラウデルは階級切っての業師、足技と担ぎ技という「対重量級」仕様のスタイルを採る小兵だが、団体戦文化がありキャリアのどこかでこのタイプの取り方を鍛えられる時期がある日本選手は歴代この選手を得意にしている。おそらくここは問題ないと思うが、難しいのは準々決勝。

アンドルは肩越し、奥襟、片袖と釣り手の位置を変えながら圧を掛けて大内刈と小内刈を叩き込んでくる難剣タイプの選手で、山部は今年2月のグランプリ・デュッセルドルフでこの選手の肩越しの大内刈に引っかかって一本負けを喫している。チンは巨漢といっていいサイズを獲得しつつあり、圧力というよりは突進を仕掛けて担ぎ、巻き込みを連発してくる嫌な相手。いずれにしてもここが正念場だ。

[Cブロック]

アルセマムの山。直下に置かれた朝比奈との2回戦がブロック勝ち上がりの山場。
アルセマムはオルティス同様の座り込む担ぎ技にこれを警戒させての後ろ技、巻き込みが得手。この人も試合によって出来不出来にかなり波のある選手で、そしてオルティス同様例年この大会でのパフォーマンスは決して良くはない。

逆側の山にはドイツの超巨漢クルブス。この人は担がれれば飛ぶが典型的重量級ファイターに対する防御力は折り紙つき。

つまりは泥沼の座り込みファイターと、重量タイプに強い圧殺型の「カベ」、これから国際大会で朝比奈が乗り越えるべき選手の典型がブロックに2つ同居してくれたという形。現時点の朝比奈がどういう形でここを越えていくのか、注目したい。

[Dブロック]

田知本の山。チビソワ(ロシア)、実績のほとんどないイ・ジュンユン(韓国)、グラント(オーストラリア)とまさしくここは無風。

[準決勝-決勝]

ベスト4入りが確実な選手は田知本のみ。

残りの3ブロックはシード選手とそれぞれに付いた日本人の「刺客」いずれが勝ち上がってもおかしくない。

上位対戦の細かい予想は難しいが、例年のこの大会での出来とコンディションを考えるなら田知本勝利の可能性が非常に高いということは言えそうだ。

田知本はロンドン五輪後一時人変わりしたように攻撃的になったが4月の皇后盃での意外な敗退以降、緩やかに「もとの田知本」へのルートをたどっている感あり。このままこの傾向に延長線が引かれていくのか、今大会が再びグラフの「折れ線」のポイントになるのか。注目である。


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