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グランドスラム東京第1日女子各階級展望

(2013年11月29日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月28日掲載記事より転載・編集しています。
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グランドスラム東京第1日女子各階級展望
■ 48kg級
-メネゼスとムンクバットの世界王者2人が参戦、浅見欠く日本勢がその首級を狙う-

【日本代表選手】

森﨑由理江(鹿屋体育大学柔友会)
山岸絵美(三井住友海上)
近藤亜美(大成高3年)
十田美里(自衛隊体育学校)

【概況・有力選手】

福見友子が昨年で引退、そして浅見八瑠奈が今大会欠場。世界王者が日本にのみ、それも複数存在した北京-ロンドン期とははっきり時代が区切られ、ロンドン五輪王者のメネゼス(ブラジル)とリオ世界選手権王者のムンクバット・ウラントセトセグ(モンゴル)という2人の世界王者が主役として参戦、そして第1・第2シードを占めた。

メネゼスはスピードの豊かさと鋭い小内刈が武器の正統派軽量級ファイター。ワールドマスターズでは遠藤宏美に「指導1」で敗れるなどオーソドックスファイターゆえの爆発力のなさはあるが実力は折り紙つき。

ムンクバットは「オモプラッタ」に巴十字、横三角と固技技術を前面に押し出した、新ルール下で急速にその地位を上げた寝技ファイター。リオ世界選手権決勝で浅見から「一本」を奪った腕挫十字固はファンの記憶にも新しいところだろう。
久々の試合となった前週のアブダビでは、準々決勝でブシャー(フランス)に二度抑え込みを逃げられ、GS5分以上を戦った消耗の末に相手の背負投に手を突っ込んでしまいダイレクト反則負け。3位決定戦も勝利はしたものの担ぎ技の対応に戸惑いながら戦っていた印象ありで、強さは疑いないが、肉体的、精神的にベストコンディションにはない可能性がある。

迎え撃つ日本勢は無印から講道館杯優勝を果たした森崎由理江、インターハイ王者の近藤亜美、かつての「実力世界一」山岸絵美、浅見の欠場でチャンスを貰った十田美里という布陣。

2010年のワールドマスターズでは出場4人で表彰台4つを独占、まさしく黄金時代を謳歌した日本の48kg級。世界王者2人を迎える今大会でその層の厚さをいま一度世界に示してくれることに期待したい。

【組み合わせ】

[Aブロック]

メネゼスの山。逆側に山岸がおり、2回戦のコンドラチェバ(ロシア)戦に勝てば両者の対戦が実現する。世界王者の力があると評されながらついに世界の舞台を踏めていない山岸、五輪王者に対する意地の発揮に期待。

[Bブロック]

リオ世界選手権で5位に入賞した23歳、マリア・セリア・ラボルデの山。
この人本人を含め、優勝争いという観点でインパクトのある選手はいない。

逆側の山には近藤が配され、こちらは初戦でブリジダ(ブラジル)と対戦。ブリジダは20歳、2012年ブラジルジュニア、そしてU-23カテゴリの王者。まだ国際大会サーキットには参加を始めたばかりだが6月のグランプリ・マイアミでは2位に入賞しているという実力者だ。簡単な相手ではないが、近藤の高校生らしい思い切りの良い柔道に期待。

[Cブロック]

ムンクバットの山。準々決勝までは無風。逆側に森崎が置かれた。

森崎は1回戦がランキング外の韓国選手、2回戦がチェルニアク(ウクライナ)でこれは決して高い山ではない。なんとか勝ち抜いてムンクバットと手合わせを試みたいところだ。

[Dブロック]

ルマンツェヴァの山。ここも人材は濃くはなく、十田は勝ちあがりの可能性十分。

[準決勝-決勝]

アブダビから連続出場のムンクバットはおそらく完調ではないが、経験、そして柔道の相性からして勝ち上がりの可能性自体は高い。

メネゼスと山岸、いずれかがムンクバットと決勝を争うのではないだろうか。

世界王者同士の直接対決でも、山岸の復活Vでも、そして日本の若手が世界王者を倒しての優勝でも、いずれも胸踊るシナリオには間違いない。楽しみな階級のひとつだ。

■ 52kg級
-ミランダ、橋本、キトゥが3強、志々目は予選ラウンドでミランダに挑戦-

【日本代表選手】

橋本優貴(コナツ)
五味奈津実(JR東日本女子柔道部)
志々目愛(帝京大2年)
垣田恵利(兵庫県警)

【概況・有力選手】

世界選手権2位のエリカ・ミランダ(ブラジル)、同3位の橋本、そしてアンドレア・キトゥ(ルーマニア)が今大会の3強。ミランダと橋本は世界選手権後これが初試合となる。
シードには漏れたもののイルゼ・ヘイレン(ベルギー)がこの3人を追うというのが、この階級の上位の様相。

ヘイレン、キトゥと同じくアブダビから2週連続参加となるマリーン・ケリー(ドイツ)、ロミー・タラングル(ドイツ)、第3シードを獲得したヤーナ・スンドベルグ(フィンランド)、ペネロープ・ボナ(フランス)など中堅層も厚く、グランドスラムの名前に恥ずかしくないメンバーが揃った。

【組み合わせ】

[Aブロック]

ミランダの山。準々決勝までは無風、逆側に志々目、タラングル、ボナが配された。

ミランダは世界選手権では爆発力を発揮したものの、本来は第2グループが定位置の選手で越えがたい壁というわけではない。世界選手権最終日の団体戦では橋本に抑え込まれて一本負けも喫している。志々目の奮起に期待。

[Bブロック]

キトゥの山。直下はブイオク(ウクライナ)とレン(台湾)でキトゥのベスト8までの勝ち上がりはほぼ間違いない。

逆側の山には五味とケリーが配されている。

パワーファイターのキトゥは世界選手権では失意の5位。その後も試合出場を止めず10月のグランプリ青島、先週のグランプリ・アブダビと2大会に出場しているがそれぞれ5位、3位と力を発揮できずにいる。少々疲労しているようで、ハイコンディション期と比べると明らかにパフォーマンスが一段下がっている印象。五味のチャンスも皆無ではない。

[Cブロック]

橋本の山。逆側の山のシードは世界選手権で完勝しているヴァレンティン(ブラジル)で、平均点の出来であれば準決勝までの勝ち上がりはほぼ間違いなさそう。

[Dブロック]

スンドベルグの山。世界選手権5位の実力者で今期はグランドスラムで2度優勝しているがいずれも参加選手の密度が薄かったバクーとモスクワで、4位というランキングは少々「家賃が高い」印象。

勝ち上がり候補はむしろ逆側の山の大ベテラン、イルゼ・ヘイレンとしておくべきだろう。36歳だが世界選手権後すでにグランプリを4大会戦っており、そのうち9月のアルマティ、10月のタシケントでは優勝を飾っている。関節技、絞技と今期急激に武器とし始めた寝技は要警戒。ただし前戦のアブダビでは疲労ゆえかそのパフォーマンスは低かった(7位)。

スンドベルグの直下に垣田がおり、これは国際大会での出世を狙うなら比較的恵まれた組み合わせ。スンドベルグに勝てば、垣田の立っても寝てもしぶとい柔道はヘイレンを困惑させる可能性十分。

[準決勝-決勝]

シード順通りにミランダ-キトゥが対戦する、と考えると、本来の力関係ではキトゥがやや有利。世界選手権ではミランダが腰車「技有」を獲得して勝利したが、ポイント失陥でパニックを起こすまではキトクが優位に試合を運んでいた。

しかし疲労しているキトゥと休養十分のミランダというコンディション的な読みを織り込み、ここはミランダの勝ち上がりを押しておきたい。

C-Dブロックは橋本の力が抜けている。橋本が勝ち上がる可能性がもっとも高い。

決勝は世界選手権団体での対戦から延長線を引いて橋本優位としておくべきだろう。

■ 57kg級
-シウバ参戦、追うグループも人材揃った激戦階級-

【日本代表選手】

山本杏(国士舘大学1年)
出口クリスタ(松商学園高3年)
宇高菜絵(コマツ)
石川慈(コマツ)

【概況・有力選手】

世界選手権王者のラファエラ・シウバ(ブラジル)が参戦。さらに世界選手権で3位獲得のあとも9月のリエカ、先週のアビダビを好内容で制して目下絶好調のミリアム・ローパー(ドイツ)、ロンドン五輪2位のコリナ・カプリオリウ(ルーマニア)、ワールドランキング4位のドルジスレン・スミヤ(モンゴル)、同5位のケトレン・クアドロス(ブラジル)と役者が揃った今大会屈指の激戦階級。

日本勢は世界選手権で失意を味わった山本杏が今大会から復帰。松本薫は直前で負傷のため欠場したが、宇高菜絵と石川慈のシニアの強豪2人に世界ジュニア2位の高校生出口クリスタとこちらも充実の布陣。上位進出を狙う。

【組み合わせ】

[Aブロック]

ローパーの山。
逆側に出口が配された。1回戦は中国選手、2回戦はキム・ジャンディ(韓国)とポドラック(ポーランド)の勝者で、これは食える可能性が十分。なんとかローパーの胸を借りるところまで勝ち上がり、表彰台を目指したいところ。

[Bブロック]

クアドロスの山。直下にベディティ(スロベニア)と山梨学院大の連珍羚(台湾)、逆側の山に石川、マーチ・マロイ(アメリカ)、ザブルディナ(ロシア)と好選手が揃った混戦ブロック。

ここは誰が勝ちあがってもおかしくない。柔道の手順の安定感を買って石川を推しておきたい。

[Cブロック]

シウバの山。準々決勝までは無風。
逆側に山本杏が配された。初戦がトレンブレー(カナダ)、2戦目がロジエ(セルビア)かフランセン(オランダ)と平均点の出来であれば山本が苦戦するような相手ではなく、準々決勝のシウバ-山本戦が唯一最大のみどころ。シウバは10月のグランプリ青島で既に「受賞後第一戦」を済ませており、2位入賞。しかしパフォーマンスは良くはなくまだ疲労が残っているという印象の柔道だった。両者のコンディション、特に今期まだ良いパフォーマンスがない山本のメンタルコンディションの良し悪しが勝負を分ける。

[Dブロック]

ドルジスレン・スミヤの山。直下に宇高、逆サイドにカプリオリウが配された厳しいブロック。

宇高とカプリオリウが準々決勝を戦うと見ておきたい。カプリオリウは出場試合を絞っていた北京-ロンドン期とは打って変わって今秋積極的に試合に参戦、グランプリ青島1位、アブダビでは2位を獲得。内容的に爆発力はないが、出来不出来に大きな波のあったこれまでとはやや印象の違う安定感を発揮している。宇高は自分のペースで試合を運び、国際大会慣れしたカプリオリウの作る流れに乗らないことが肝要。

[準決勝-決勝]

シウバと山本のコンディション次第で状況は変わると思われるが、ワールドツアーの流れと前週のアビダビの出来を見る限り、ローパーが一段上の状態にあると思われる。パワーで押し込み、相手を固定しておいての小外刈が武器と柔道は一見粗いが、出足払を橋頭堡とするなど距離を詰めて飛び込む手段に長けており、下がってしまうと非常に厄介な選手だ。

これら上位に対するアップセット要素を内蔵するのは宇高。宇高、もしくはシウバが決勝でローパーと戦い、ローパーがパワーで押し切るというのが現時点では妥当な読みと思われる。


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