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太田慶一が初優勝、復帰果たした秋本啓之は3位確保でGS東京進出決定・講道館杯73kg級レポート

(2013年12月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月17日掲載記事より転載・編集しています。
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太田慶一が初優勝、復帰果たした秋本啓之は3位確保でGS東京進出決定
講道館杯73kg級レポート
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(写真:2回戦、西山雄希が両襟で圧を掛け、橋本壮市を追い詰める)

前週の学生柔道体重別団体決勝と連戦となる西山雄希(筑波大4年)と橋本壮市(東海大4年)による、同学年同地区出身のライバル対決が2回戦で実現。この試合は両襟を掴んで前に出る西山と場外に向かって技を仕掛けて展開を切る橋本という前回対戦とほぼ同じ様相となり、「指導2」対「指導1」で西山が3回戦進出を果たした。

昨年2位で今大会は第4シード評価の土井健史(天理大3年)は初戦敗退。西岡和志(京葉ガス)から腰車で「有効」を奪ったが小内刈で「有効」を取り返され、「指導3」対「指導1」と主導権を握られたまま試合を終えて反則ポイント差で優勢負け。

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写真:準決勝、序盤は秋本啓之が太田慶一を背負投で攻め込んで攻勢)

この階級で最も注目されたのは今大会が復帰戦となる10年東京世界選手権王者秋本啓之(了徳寺学園職)。秋本は1回戦で三浦健寛(国士舘大3年)に「指導3」で優勢勝ち、2回戦は茅野圭祐(日本大)を大腰「技有」、巴投「一本」(0:44)と圧倒して勝利、準々決勝は第2シードの中村剛教(大阪府警)を「指導2」対「指導1」の反則ポイントの差で破って準決勝まで進出。

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(写真:準決勝、残り6秒で太田が右背負投で「有効」を奪う)

太田慶一(了徳寺学園職)と戦った準決勝も59秒、1分43秒、4分2秒と3つの「指導」を奪って勝利目前までたどり着いたが、残り47秒で片襟の判断による「指導」を失うとスタミナ切れも相まって歯車が狂い始め、残り6秒で太田が放った両手で左襟を掴む右背負投に一回転「有効」を失ってしまう。
反撃すべき時間も体力も残っていない秋本はそのまま上四方固「一本」で敗れ、太田の決勝進出が決定。秋本、復帰戦での優勝はならなかった。

3位決定戦に回った秋本は西岡を「指導1」差で破って表彰台を確保。グランドスラム東京の代表権も確保した。秋本は試合後「メチャクチャ緊張した。ほとんど投げていないし内容は不満だが、研究されていることもあるし、今の自分はこんなもの。来年の世界選手権を目指して一つ一つ頑張ります」とコメント。「テーピングを巻かない状態で試合をすることがまずひとつの目標」「最高を10とすれば今は2くらいの状態」とグランドスラム東京でも全開というわけにはいかないようだが、しっかり復帰の道筋は作った格好だ。

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(写真:決勝進出の粟野靖浩)

決勝に進出したのは粟野靖浩(了徳寺学園職)と、太田慶一。

粟野は1回戦で金岡真司(警視庁)を「指導3」を奪った末の体落「一本」(4:00)に仕留めて勝利、2回戦は鳥羽潤(松本第一高)を開始早々の背負投「一本」(0:36)、準々決勝は西岡和志を相手に2つの「指導」を失いながらも内股透「技有」で勝ち抜け、準決勝は第1シードの西山雄希を1分12秒得意の小内刈「一本」で下して決勝進出決定。10年世界選手権での銅メダル奪取以降は相次ぐ負傷に悩まされなかなか目立った活躍が出来なかったが久々存在感を発揮しての決勝の畳。

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(写真:準決勝、秋本を抑え込んで勝利を決めた太田)

一方の太田は1回戦で朝比奈竜太郎(高宮接骨院)を小内刈「有効」、さらに一本背負投「一本」(4:39)に仕留める快調なスタート。2回戦は前戦で高校王者山本悠司(帯広農高3年)を下した新垣直也(沖縄県警)を上四方固「一本」、準々決勝は第3シードの齋藤涼(旭化成)を残り17秒の小内刈「技有」で下し、準決勝は前述の通り秋本啓之を逆転の「一本」で下して決勝進出。齋藤、秋本と優勝候補を立て続けに投げてたどり着いた決勝の畳で、初優勝を狙う。

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(写真:決勝、粟野が送足払で太田を崩す)

決勝は粟野、太田ともに右組みの相四つ。

粟野は釣り手で片襟を差しての右背負投で先制攻撃。一方の太田は釣り手で奥襟を確保すると右大内刈、次いで右小内刈の形で粟野の右足を蹴り、バランスを崩した粟野は腹ばいに伏せて「待て」。経過時間は21秒。

互いに右背負投での攻め合いが続き、40秒には粟野が背負投から繋いだ展開で釣り手側に移動しながら送足払。バランスを崩した太田が腹ばいに倒れると、直後の1分1秒、太田に「指導1」。

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(写真:粟野が右背負投)

粟野、お互いに上から体重を掛け合って袖の手繰りあいから右小内刈、さらに追い込んで片手の右背負投と快調に攻撃。1分11秒には組み際に右背負投を放つが、離れて捌いた太田は一本背負投の形に腕を抱えた右大外刈、さらに右釣り手で奥襟を触るフェイントを入れて左袖釣込腰。この太田の切れ味鋭い連続技をしかし粟野も立ったまま捌いて崩れず「待て」。

攻め合いの中、2分を過ぎたあたりから太田が徐々に攻勢。右大外刈、さらに粟野が両袖で放った右小内刈にタイミングをあわせての右一本背負投、そして2分30秒過ぎには再び両袖の形から引き手を襟に持ち替えて右一本背負投の形に腕を抱えた右大外刈、右一本背負投と技を繋いで山場を作る。粟野膝を着いてなんとか止めるが、直後の2分53秒、粟野に「指導1」が宣告される。

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(写真:太田が組み際の右大内刈を決めて「一本」)

直後。粟野が組もうと腕を伸ばした瞬間、察知して一間先に釣り手で奥襟を掴んだ太田が相手を引き寄せながらの右大内刈。粟野こらえる間なく背中から落ち、主審は迷うことなく「一本」を宣告。

昨年の学生王者太田、社会人1年目で見事講道館杯というビッグタイトルを手に入れた。

大野将平、中矢力、そしてこの日3位に入った秋本啓之と世界チャンピオンが3人揃うこの階級の2番手グループ争いは熾烈。出場停止期間中の大野を除いてもグランドスラム東京への新人進出枠は最大「2」のみとなる中でダークホース扱いの選手が国際大会への進出権を得るには優勝以外に手段がなかったが、太田は見事その難しいミッションを達成。グランドスラム東京代表にも無事選出されることとなった。

一方久々存在感を発揮した粟野は頂点に一歩及ばず無念の2位。しかしグランドスラム東京進出という果実は掴み、昨年嵌まり込んだ「選抜体重別出場圏内、ハイレベル国際大会出場枠外」という登っては滑り落ちる砂地の穴からはついに脱出。冬季欧州国際大会出場への参戦権を確保した。

グランドスラム東京代表には中矢、秋本、太田、粟野が選出された。

入賞者リスト及び太田のコメント、準々決勝以降の結果は下記。

◇      ◇      ◇
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(写真:優勝の太田慶一選手)

【入賞者】

優勝:太田慶一(了徳寺学園職)
準優勝:粟野靖浩(了徳寺学園職)
第三位:秋本啓之(了徳寺学園職)、中村剛教(大阪府警)

太田慶一選手のコメント
「去年学生体重別で優勝してから1つもタイトルを取れず、選抜体重別も出ることが出来なくて本当に悔しかった。今日の試合には賭けていました。実力では劣っているので思い切って悔いのない試合をやろう、勝っても負けても全力でやろうと思っていました。国際大会に出るには講道館杯で優勝するしかないと思っていたので、うれしいです。グランドスラムは初めてのチャンス、しっかり自分の柔道、思い切った試合をやりたい。」

【準々決勝】

西山雄希(筑波大4年)○払腰返(4:55)△大束匡彦(旭化成)
粟野靖浩(了徳寺学園職)○優勢[技有・内股透]△西岡和志(京葉ガス)
秋本啓之(了徳寺学園職)○優勢[指導2]△中村剛教(大阪府警)
太田慶一(了徳寺学園職)○優勢[技有・小内刈]△齋藤涼(旭化成)

【敗者復活戦】

西岡和志○優勢[有効・横車]△大束匡彦
中村剛教○優勢[指導3]△齋藤涼

【準決勝】

太田慶一○上四方固(5:17)△秋本啓之
粟野靖浩○小内刈(3:48)△西山雄希

【3位決定戦】

中村剛教○優勢[技有・大外刈]△西山雄希
秋本啓之○優勢[指導2]△西岡和志

【決勝】

太田慶一○大内刈(3:03)△粟野靖浩


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