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木戸慎二が2連覇達成、ジュニア王者大島優磨が躍進の2位入賞・講道館杯60kg級レポート

(2013年12月1日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版11月14日掲載記事より転載・編集しています。
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木戸慎二が2連覇達成、ジュニア王者大島優磨が躍進の2位入賞
講道館杯60kg級レポート
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(写真:準決勝、大島優磨が石川裕紀を攻める)

第1シードの山本浩史(ALSOK)が昨年に続いてまたもや初戦敗退。2回戦で北原隆文(筑波大3年)を相手に1分45秒内股「技有」で先制したものの、中盤寝技の展開を誤り縦四方固に固められて2分9秒「一本」で試合終了。一昨年の3回戦敗退、そして昨年、今年の初戦敗退とどうしてもこの大会で結果が残せず、学生時代の2010年、2011年と連覇しているグランドスラム東京の代表にも落選。昨年来の悲願である国際大会戦線復帰は夢と消えた。

決勝に進出したのは全日本ジュニア王者の大島優磨(国士舘大1年)と、2連覇を狙うユニバーシアード王者木戸慎二(パーク24)。

大島は1回戦で田路悟士(日本体育大2年)から背負投「一本」(1:57)、2回戦は前戦で12年55kg級全日本ジュニア王者宮川太暉(安田学園高3年)を破った舟見諒太(関西大2年)から1分57秒背負投「一本」、準々決勝の北原隆文戦は開始16秒で背負投「有効」、さらに4分11秒背負投「一本」を奪って3戦連続の一本勝ち。準決勝では優勝候補筆頭と目される全日本実業個人2連覇中の石川裕紀(了徳寺学園職)と対戦した。

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(写真:石川が大島の背負投を返して「有効」。準決勝の序盤は石川ペース)

この試合は石川が序盤落ち着いて試合を進め、39秒に「指導1」、さらに49秒には大島の片襟を差した左背負投を潰して脇を差し、右小外掛で押しつぶして「有効」を奪取。以後も荒れる要素の少ない動的膠着のまま試合が進むが、終盤に入り大島がギアを上げるとセーフティな展開を狙った石川に対し3分38秒「取り組まない」判断の「指導1」。これで流れが変わり、残り37秒で大島が放った左背負投に石川が捕まり、大島が決め良く背中で石川を畳に押し付けたこの技は「技有」となる。
石川顔色を変えて前に出るが残り時間は僅か、変わった潮目を押し返すことが出来ずそのまま試合終了。18歳の大島、見事シニア全日本大会では初となる決勝進出を決めた。

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(写真:準決勝、木戸慎二が志々目徹を攻める)

一方の木戸は2回戦から登場。初戦は全日本ジュニア55kg級王者永山竜樹(大成高3年)を相手に内股「有効」に3つの「指導」奪取をプラスして勝利、準々決勝は前戦で学生体重別団体で大活躍した田中崇晃(筑波大1年)を腰車「一本」で下している松﨑裕毅(帝京科学大3年)を横車「一本」(1:24)に仕留め、最大の勝負どころと目された志々目徹(日体大4年)との準決勝では「指導」を先行されたが丁寧に戦い続けて残り1分30秒で追いつきGS延長戦突入。この延長は双方ノーポイントのまま2分半以上を戦う消耗戦となったが、上下にあおっての背負投、両手で腰を抱えての「押し出し」で相手を場外に放り出すなど定石と奇襲を織り交ぜて慎重に戦う志々目を突き放し、ついに2分48秒に2つ目の「指導」を奪って決着。見事今年も決勝進出を決めた。

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(写真:決勝、序盤は互いに引き手を求める組み手争い)

決勝はいつも以上に深々と一礼して決意の表情の大島、気合十分の様子で畳に上がった木戸、ともに左組みの相四つ。

双方まず引き手の確保を狙い、左右のスタンス変更、釣り手で片襟を差しての引き寄せ、引き手による左襟の確保と手立てを繰り出し、そして互いに対応する組み手の詰め将棋が続く

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(写真:木戸が左大内刈をねじ入れる)

大島その中から左の背負投を2度繰り出して攻勢の確保を狙うが組み手不十分で入りきれず、一方の木戸はあくまで技を出さず冷静に場が煮えるのを待ち続ける。

その木戸が動いたのは1分3秒。組み手を確保するや否や左大内刈。先に足をねじ入れると大島の体が反時計周りにツイと移動、引っ掛けた感触を得た木戸は思い切り前に一歩踏み込む。

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(写真:木戸、一気に押し込んで「一本」)

大島の体がのけぞると見るや跳ぶ勢いで体を浴びせて決めに掛かると、まともに力を受けた大島畳にめりこむ勢いで背中から落ち「一本」。引っ掛けてから「一本」宣告までまさに一瞬、鋭く、かつ強烈な一撃で勝負あり。木戸はこの大内刈が決勝で繰り出した最初の技、まさにファーストアタックでの決着。闇雲に武器を振り回すことなく、的確に機会を見極めて鞘から抜くなり一刀で勝負を決めた木戸の勝負師ぶりが大島の若さを上回った、見ごたえのある試合だった。

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(写真:観客席の応援団の歓声に応える木戸)

2連覇達成の木戸は「ユニバーシアードでオリンピック王者(ガルスチャン・ロシア)に勝ったことが自信になった」と勝利の弁。学生時代は試合運びの巧さで学生王者と講道館杯王者に「辿り着いた」という印象だったが、今回は狙われる立場で、かつ堂々たる内容での優勝。パーク24の他選手同様、入社以降の半年で明らかに地力を一段上げている印象。ガルスチャンからの勝利をテコにグランドスラム東京で活躍するようであれば、一気に高藤追撃の一番手になり得る可能性も出てきた。

3位には志々目と、3位決定戦で石川を大内刈「一本」で投げつけた川端龍(了徳寺学園職)が入賞。

優勝候補に挙げられていた石川は5位。この日は今期の好調の因である二本持っての攻撃が鳴りを潜め、夏以降決めまくっていた内股も不発。逆方向への背負投一発と組み手のディフェンスという学生時代からのスタイルに戻ってしまった感ありで、今期の柔道がまだまだ切所で信頼できる「芯」に至っていなかったという印象だった。

グランドスラム東京日本代表には世界選手権優勝の高藤、本大会の入賞者から木戸、大島、志々目、補欠選手には川端が選出された。

入賞者と優勝者のコメント、準々決勝意向の結果詳細は下記。

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(写真:優勝の木戸慎二)

【入賞者】

優勝:木戸慎二(パーク24)
準優勝:大島優磨(国士舘大1年)
第三位:志々目徹(日体大4年)、川端龍(了徳寺学園職)

木戸慎二選手のコメント
「ユニバーシアードでオリンピック王者に勝ったことが自信になり、必ず連覇しようと心に決めていました。決勝は大学1年生が上がってきて、負けるわけにはいかないという気持ちでした。ずっと狙っていた技でしたが、運よく決まってくれました。グランドスラム東京では、世界王者を倒せるように頑張ります」


【準々決勝】

大島優磨(国士舘大1年)○背負投(0:41)△北原隆文(筑波大3年)
石川裕紀(了徳寺学園職)○一本背負投(0:27)△矢野大地(パーク24)
木戸慎二(パーク24)○横車(1:24)△松﨑裕毅(帝京科学大3年)
志々目徹(日体大4年)○優勢[指導3]△川端龍(了徳寺学園職)

【敗者復活戦】

北原隆文○大内刈(1:15)△矢野大地
川端龍○優勢[技有]△松﨑裕毅

【準決勝】

木戸慎二○GS指導2(GS2:48)△志々目徹
大島優磨○優勢[技有]△石川裕紀

【3位決定戦】

志々目徹○大内返(1:33)△北原隆文
川端龍○大内刈(0:21)△石川裕紀

【決勝】

木戸慎二○大内刈(1:03)△大島優磨


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