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柔の形と講道館護身術で推薦ペアが4連覇、世界王者が競った固の形は中山-林ペアが優勝・全日本柔道形競技大会

(2013年9月28日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版9月24日掲載記事より転載・編集しています。
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柔の形と講道館護身術で推薦ペアが4連覇、世界王者が競った固の形は中山-林ペアが優勝・全日本柔道形競技大会
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(写真:投の形優勝の坂本道人六段と横山喬之五段の演技)

23日、世界形柔道選手権大会(10月19日~20日・京都)の予選を兼ねる平成25年全日本柔道形競技大会が講道館大道場で行われ、投の形、固の形、極の形、柔の形、講道館護身術、五の形、古式の形の七種目で熱戦が繰り広げられた。

■投の形

投の形は世界選手権2度優勝の推薦枠、坂本道人(福岡大学教員)六段と横山喬之(摂南大学教員)五段が3連覇を飾った。

「直そうと思っていたポイントがいくつかあったが、本番の雰囲気に押し込まれた」(坂本)、「大会出場にブランクがあり、練習は続けていたけどやっていたことが出せなかった」(横山)と本人たちは反省しきりだったが、83.3点の高得点で他を引き離す好演武だった。


【入賞者】

優勝:推薦 得点 83.3
[取]坂本道人(六段・福岡大学教員)
[受]横山喬之(五段・摂南大学教員)

※3連覇

準優勝:北信越 得点 80.2
[取]冨澤和英(六段・福井県警察)
[受]巻下広史(四段・福井刑務所)

第三位:推薦 得点 78.3
[取]赤坂洋輔(五段・警視庁)
[受]若菜大介(五段・警視庁)

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(写真:優勝の坂本道人六段、横山喬之五段)

取・坂本道人六段のコメント
「背負投、内股、横車の3つをレベルアップしようと思って稽古してきたが、本番の雰囲気に押し込まれた。結局去年くらいのレベルだったと思う。悔いの残る大会でした。横車を、理合までしっかり考えて感覚的にも習得出来てきたかなという感覚がある。次の課題はこのあたり。もっと『技』を突き詰めていきたい」

受・横山喬之五段のコメント
「試合の間が空いて、稽古は続けていたがやってきたことが出せなかった。稽古は福岡大で、試合前は週1回、普段は月1回か2回。遠いので、出来るときに3時間くらいしっかりやっています。過ごしてきた時間が長いのでブランクあってもすぐ感覚は合わせられるが、何かを『直そう』というテーマではこのペースでは少々厳しいと感じました。」

講評(宗義明主任ほか)
「"崩されて、投げられる"という部分ががっきり表されておらずいきなり飛んでしまうような組が見受けられた。殴るところなども動作だけにならないようにしっかり打って欲しい。また"流れ"や"全体のテンポ"にも気を遣って欲しい。リズムよく動いて無駄がないように。次の動作に入る時にリズムが変わったりムダな動きがある場合がある。技だけでなく移動の無駄をなくすと全体にもっと締まる。すり足、継ぎ足の足の運びをしっかり行うこともポイント。錬度、練習量は見ているとうっすらとわかってしまうもの。全体にもっと練習量を積んでもらいたい」

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(写真:固の形優勝ペアの演技)

■固の形

平成21年の競技参加以来平成24年の欠場までこの大会3連覇、世界選手権も優勝しこのジャンルの第一人者の感があった小室宏二五段(東京都市大学付属中学校・高等学校教員)・﨑野賢司六段(自営)のペアがまさかの2位。

昨年優勝し、世界選手権も獲った中山智史四段(中山接骨院)・林聖治四段(三橋接骨院)のコンビが83.4点を獲得。1.4点差で小室ペアを凌いで今大会2連覇を飾った。

中山四段は「自分たちの演技が出来れば勝てると思っていました。大満足の出来でした」と嬉しそうな表情、一方の小室五段は「我々中では自己ベストの出来でした。ベストパフォーマンスだったので仕方がないです」と淡々と語っていた。

【入賞者】

優勝:推薦 得点 83.4
[取]中山智史(四段・中山接骨院)
[受]林聖治(四段・三橋接骨院)

※2年連続2度目

準優勝:東京 得点 82.0
[取]小室宏二(五段・東京都市大学付属中学校・高等学校教員)
[受]高野賢司(六段・自営)

第三位:推薦 得点 81.2
[取]松川博茂(六段・ひいらぎ養護学校教諭)
[受]杉山康弘(五段・丸運吉田)

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(写真:固の形優勝の中山智史四段、林聖治四段)

中山智史四段、林聖治四段のコメント
「今回は小室宏二ペアが出ていましたが、自分たちの演技が出来れば勝てると思っていました。ベストパフォーマンスだったと思います。大満足の出来でした。強弱のメリハリをつけることを考えてやりました。昨年世界選手権で勝つことが出来ましたが、継続して努力するのは優勝しても同じ、としっかり稽古を続けてきました。もし選ばれたら、京都の世界選手権もがんばります」

講評(長谷川育夫主任ほか)
「今までは地方のレベルの差が激しかったが、かなり近いレベルで演じられるようになってきた。基本を忘れず、しっかり形を行って欲しいし、それぞれの地区ごとの発展に寄与できるように頑張って貰いたい」

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(写真:極の形優勝ペアの演技)

■極の形

昨年王者、イタリア世界形選手権でも優勝している推薦ペア、今尾省司(七段・中和医療専門学校教員)・清水和憲(六段・アサヒテック)の組が80.2点を獲得。順当に優勝を飾った。

他を大きく引き離しての勝利だったが講評では「80点では世界大会では厳しい」の厳しい言葉も。両者は「まだまだ足りないということ」「真剣を持ってでも稽古しましょうか」と世界大会に向けてまだまだ意欲十分の様子だった。

【入賞者】
優勝:推薦 得点 80.2
[取]今尾省司(七段・中和医療専門学校教員)
[受]清水和憲(六段・アサヒテック)

※2年連続4度目

準優勝:北信越 得点 76.4
[取]徳武宗昭(五段・くまき整形外科クリニック)
[受]坪井清仁(五段・飯山市役所)

第三位:関東 得点 76.2
[取]佐藤幸範(五段・神奈川県警察)
[受]柴﨑文伸(六段・神奈川県警察学校)

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(写真:極の形優勝の今尾省司七段、清水和憲六段)

今尾省司七段、清水和憲六段のコメント
「強化合宿で教わったことを忠実にやろうと心がけました。蹴りや突きを正確に当てること。世界で戦うためにももっと精度を上げることですね。迫力、力強さを心がけていきたい。80点では世界と戦えないと言われてしまいましたが、まだまだ足りないということ。それこそ真剣を持ってでも稽古しないといけないかなと思いました(笑)。ペアを組んで25年以上ですが、新鮮さを保つため、なるべくお互いを知らないようにしています(笑)。稽古は週に1回か2回。1人でやると余計な癖がついたり自分の世界に行ってしまうので、2人で稽古する時間に集中しています。世界選手権は、いままでの伝統を守って負けないように頑張ります」

講評(貝瀬輝夫主任ほか)
「レベルが上がってきたのでちょっとのミスが大きく響くことになる。間違った位置取りで始めてしまい、ずっとやってから元に戻す人もいた。これは都度減点の対象になるので注意が必要。極めるときは瞬時に極めること。流れるような極め方をしている人がいるが、そこでスパっと出来るかどうか上手い人とそうでない人に差があると感じた。跳ね上がって極めるような人もいた。脇固、腹固をしっかり極めていない、また極まるはずのない方向に極めている人もいた。立合の突上では何もない空間を狙っている人がいたが、そこはしっかりと取の顎を狙うこと。大刀の扱いに苦慮していた印象がある。鯉口を切るところから鞘に収めるまできちんと刀であることを意識して欲しい。鞘ではなく単に帯に収めた人が散見された。組によって錬度の差が大きかった。各個動作をしっかり、正しく決めること。当身の稽古は形の中だけなのでしっかりと急所に向かって打つこと。80点ギリギリでは世界では戦えない。85点は必要。しっかり頑張って欲しい」

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(写真:柔の形優勝の横山悦子女子七段、大森千草女子六段の演技。今大会で実に4連覇)

■柔の形

推薦組の横山悦子女子七段(平和堂APベル)、大森千草女子六段(大森接骨院)ペアが順当に4連覇達成。2位以下に点数的には迫られたが、85.7点という高得点を叩き出す余裕の演技だった。

横山女子七段は6月に左肩の腱を切る大怪我を負ったが、この大会に出場するために手術を拒否しての出場。「体調不十分なので」と心がけた「丁寧さ」が効いての優勝だった。

【入賞者】

優勝:推薦 得点 85.7
[取]横山悦子(女子七段・平和堂APベル)
[受]大森千草(女子六段・大森接骨院)

※4年連続

準優勝:推薦 得点 85.5
[取]白野恵(女子三段・高山信用金庫)
[受]白野光(女子三段・飛騨吉城特別支援学校)

第三位:東海 得点 84.6
[取]石田桃子(女子三段・米田柔整専門学校学生)
[受]石田真理子(女子二段・南山大学学生)

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(写真:柔の形優勝の横山悦子女子七段、大森千草女子六段)

取・横山悦子女子七段のコメント
「6月に左肩の腱が切れて今年は大変でした。原因は老化と酷使。すぐ手術といわれましたがこの大会があるので出来ない、と治療しながらやっていたら他の腱がカバーするようになり最低限の動きは出来るようになりました。体調不十分なので丁寧にやるつもりで、負けても悔いはないと思っていました。京都に出たら5回目の優勝を目指して頑張ります」

受・大森千草女子六段のコメント
「相方が怪我をしていましたが、長年やっているので息があわないことはない。カバーしあうことはできます。今日は一応うまく行きましたが、「片手挙」の倒れ方や「肩押」など個人的に課題はまだまだたくさんあるなと感じました。世界選手権の優勝目指して頑張りたいと思います」

講評(尾方敬史主任ほか)
「肩押などで後ろに崩れて"参った"するときに踵が上がっている場合があるが、後ろに決まっている場合はひざは伸びないので僅かに足を引くのがこの形。その時に踵が浮くことはありえない。間合いをもっと大事に、切下でも後ろに体を捌かなくても当たらない位置に打っている人、帯取も空中を取りにいったりする人がいる。突上や胸押で後ろに"崩し過ぎる"ことが多い。規定面積を超えず、取が持っているから辛うじて立っていることを考えて欲しい。男子の参加者が出たのはすばらしいことと思う。"握って押し込む"など、テキスト通りしっかり出来ているかどうかを各々もう1度考えてみてもらいたい」

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(写真:講道館護身術優勝ペアの演技)

■講道館護身術

80点超えが続出するハイレベルな争いを制したのは武田武七段(警視庁)と宮﨑純一六段(警視庁)の推薦枠出場ペア。86.0点を獲得し4連覇を飾った。

2位には平成14年大会の固の形、20年大会の講道館護身術で優勝し昨年は五の形で準優勝の濱名智男七段(神奈川県警察)と山﨑正義七段・神奈川県警察)のペアが入賞。優勝まであと0.3ポイントに迫る好パフォーマンスだった。

【入賞者】

優勝:推薦 得点 86.0
[取]武田武(七段・警視庁)
[受]宮﨑純一(六段・警視庁)

※4連覇

準優勝:関東 得点 85.7
[取]濱名智男(七段・神奈川県警察)
[受]山﨑正義(七段・神奈川県警察)

第三位:東海 得点 84.3
[取]水野博介(八段・東海中・高等学校)
[受]大河内信之(七段・海陽中等教育学校)

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(写真:講道館護身術優勝の武田武七段、宮﨑純一六段)

取・武田武七段のコメント
「相方が警察学校の教官になり、いままでより練習時間が短くなってしまった。長年組んでいるので短い時間に集中して稽古出来、ハンデは感じませんでした。稽古できない時間は相手をイメージしながら個人練習してきました。もう57歳、定年も近くいつまで出来るかわかりませんが良い形で終わらせられたらと思っています」

取・宮﨑純一六段のコメント
「練習が少ないですが、長年やっているので会った時にタイミングを合わせるだけでよかった。とはいえ意外と苦労しました。今のところ他の形をやる気はないです。護身術に集中しています。世界選手権に選ばれたら2連覇目指して頑張りたい。いま46歳、将来は武田先生の教え子とペアを組んで形を続けたいですね」

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(写真:古式の形優勝の北信越ペアの演技

■古式の形

推薦枠出場者のない混戦種目。昨年3位の瀧澤義人七段(瀧澤整骨院)と小林修六段(湯田中温泉整骨院)の北信越代表ペアが唯一の80点超えで2年ぶり2度目の優勝を飾った。

【入賞者】

優勝:北信越 得点 80.1
[取]瀧澤義人(七段・瀧澤整骨院)
[受]小林修(六段・湯田中温泉整骨院)

※2年ぶり2度目

準優勝:全国枠 得点 79.7
[取]井上康彦(七段・自営業)
[受]米重清光(七段・公益財団法人全日本柔道連盟)

第三位:東海 得点 78.9
[取]太田成彦(七段・南伊勢高等学校南勢校舎)
[受]内村秀一(七段・三重県警察)

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(写真:古式の形優勝の瀧澤義人七段、小林修六段)

(写真:古式の形優勝の瀧澤義人七段、小林修六段)


取・瀧澤義人七段のコメント
「去年3位、優勝するつもりで乗り込みました。稽古は週1回、その他に岡本栄八郎九段の指導を受けてきました。古式はやればやるほどわからなくなる。講習会などで指摘されて身についたものを変えなければいけないのはしんどいですが、まだまだ頑張っていきたい。世界選手権でも古式の形を実施して欲しいですね」

受・小林修六段のコメント
「古式は長くやっていますが受身の取り方が違うので最初の一年は受身で精一杯でした。この歳なので練習は辛いですし、体を壊したらおしまい。でも稽古していないと体の調子が悪くなるんですよ(笑)。みなさんにも是非やってもらいたいですね。鎧組討である古式は難しいですが、剣道の胴と垂れをつけてやってみたら柔道の受身は出来ないし、わかったことが一杯あった。まだまだ勉強です」

講評(佐藤正主任ほか)
「全体的に素晴らしい形。理合の部分も良かった。平素の訓練の成果に敬意を表したい。年々レベルが上がり地域差がなくなってきた。受と取の呼吸やリズムは各組によって違うが、相互に良いところを学んで欲しい。個々の形はできているが全体的に重厚感がない印象があった。全体を通してこれが出てくると良いと思う。出た点数は、各組の印象通りのものだったように思う。今後も研鑽を積んで欲しい」

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(写真:五の形優勝の佐藤伸一郎七段、増地克之六段の演技)

■五の形

初出場の佐藤伸一郎七段(拓殖大学)と増地克之六段(筑波大学)のペアが見事優勝。ともに身長186cm、「大きい体格で出来る形がなかなかない」という中で選んだ「五」が嵌り、接戦を勝ち抜いて初出場、初優勝を決めた。筑波大学の監督を務める増地六段は「授業でも形を教えていますが、自分でやっていないとできない。これで学生にも大きな顔が出来ます」と笑顔を見せ、優勝を喜んでいた。

【入賞者】

優勝:全国枠 得点 76.9
[取]佐藤伸一郎(七段・拓殖大学)
[受]増地克之(六段・筑波大学)

準優勝:北信越 得点 76.4
[取]丸尾泉(六段・松川高等学校
[受]勝見藤一(六段・東御市立和小学校

第三位:四国 得点 75.5
[取]松本裕司(七段・松本接骨院)
[受]久保秀利(七段・高松刑務所)

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(写真:五の形優勝の佐藤伸一郎七段、増地克之六段)

取・佐藤伸一郎七段のコメント
「体に合う相手、形もなかなかない中で、昨年の全日本選手権で私が松井勲先生の受を務めた経緯もあり、この2人での参加となりました。終わった時には『いつも通りの出来』と思えました。大きなミスがなくて良かったです。全体的にまだまだ。三本目の体を捨てるところなど、今日も課題が見つかりました。世界選手権でこの種目はありませんが、京都に行く良い理由が出来たかなと思います(笑)」

受・増地克之六段のコメント
「"出たらどうだ"と勧めてくださる方がおり、全国枠があると聞いて出場を決めました。時間的に余裕がない中で、週1回程度ですが出来るときに集中して稽古を積んできました。出来はまだまだ。"地蔵倒れ"など課題も一杯です。(学生は応援に来ないのですか?)稽古をしています(笑)。授業でも形を教えてはいますが、自分がやっていないと出来ない。貴重な経験でした。学生にもこれで大きな顔が出来ます。」

講評(福島美智男主任ほか)
「ゆっくりしたリズムで、決めるときにサッとやると生きてくる形。かなり錬度が高く、素晴らしかったと思う。五本の中で雰囲気を出すのは難しいが、みな良くやっていた。良い形を見せて頂いたと思う」

■地区別

【入賞者】

優勝:北信越
準優勝:東京
第三位:東海


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