PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

世界柔道選手権52kg級プレビュー×組み合わせ展望

(2013年8月27日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
世界柔道選手権52kg級プレビュー×組み合わせ展望
日本勢の4連覇なるか、メンタルの図太さ獲得した固技ファイター橋本に期待
【日本代表選手】

橋本優貴
年齢:24歳
所属:コマツ

中村美里(三井住友海上)、西田優香(了徳寺学園職)と2人の世界選手権覇者を抱える日本が今回送り込むのは初出場の橋本優貴。金沢学院大時代から国際大会で活躍を続け、コマツ入社後は得意の固技技術にさらに磨きを掛けて12年グランドスラム東京、13年2月のグランドスラムパリとハイレベル大会を連勝。迎えた選抜体重別でも決勝で西田を横四方固で破るなど全試合固技「一本」で優勝し、満場一致に近い形での日本代表選出となった。

武器はなんといっても寝技。パワー溢れる立技も寝技への連携が複線として仕込まれており、「どう勝つか」の道筋が明快だ。

世界的にも中村、西田が抜けた存在だったこの階級は日本勢が3連覇中。日本のストロングポイントである女子軽量級に新たな歴史を刻むことが出来るか、注目である。

■有力選手

橋本のほか、ランキングの高さと安定感からケルメンディ(コソボ)、地力の高さでキトゥ(ルーマニア)、体の強さと勝負強さでベルモイ(キューバ)アディヤサンプ・ツォルモン(モンゴル)、そしてランキング上はダークホースとなるかもしれないが固技技術に進境著しいクズティナ(ロシア)とここまでを優勝候補として挙げておきたい。

現在の橋本は地力勝負で十分優勝できるだけの実力を養っており、総合力のケルメンディ、パワーと投技の一撃が長所のキトゥには十分勝利の目算が立つ。

警戒すべきは曲者感のある選手、わけてもベルモイとクズティナだろう。

ベルモイは泥臭い試合を厭わず、大会ごとのパフォーマンスの差の激しい選手ではあるが、「死んだふり」の一発に懸ける経験値の高さはやはり怖い。48kg級のラボルデらの出来を見る限り、今大会もそれなりにフォーカスして臨んでいるようで警戒レベルは最大に設定しておくべきだろう。

クズティナはかつては柔道の線が細く、かつ比較的オーソドックスなスタイルで日本勢にとってやりにくい選手ではなかったが、固技に進境著しく今期は一皮剥けつつある感。エツィオ・ガンバの女子ヘッドコーチ就任以来明らかに再生の途上にある。橋本はグランドスラムパリで大外刈「一本」で勝利しているが直前まで「指導2」ビハインドを背負っていた。油断ならない。

■組み合わせ

→52kg級組み合わせ

【プールA】

ケルメンディの山。3回戦(2試合目)のネト(フランス)戦が最初の山場、準々決勝ではムンクフバータル・ブンドマー(モンゴル)との対決が待ち構える。

ネト、ブンドマーともにパワーが売りの選手だが、ケルメンディはまさにそのストロングポイントで2人の上を行く。ネトは強さの反面アップセットを起こせる型の選手ではなくここはケルメンディ推しで間違いないかと思われる。

【プールB】

橋本の山。唯一最大の山場はベルモイとの準々決勝だ。
ベルモイは「切り離しながら、掛け潰れながらチャンスをうかがう」という泥臭い戦術が基本スタイルだが、グランドスラムパリでは宮川拓美(コマツ)を相手に「有効」「技有」をリードしながら4つの「指導」を失い反則負け、そのスタイルに新ルールからNGを出された格好となっている。
これを踏まえてどう戦ってくるかを序盤戦で見極めたい。掛け潰れを試みてきた場合はしっかり寝技で取りに行き、少なくとも背中を見せて潰れたら取られるという恐怖感を早い段階で与えておきたいところ。「掛けさせてくれる」「寝技は警戒しておけば大丈夫」「審判は反則を取らない」と3要素を信じさせてしまったら泥沼だ。早い段階で絶望と恐怖を与えることがベルモイ攻略の第一歩。新ルールにより、担ぎの掛け潰れに対して手を股中に突っ込めず寝技の一手目が遅くなるとう懸念材料もあるが、ここは橋本の勝ちあがりを推しておきたい。

【プールC】

キトゥの山。2回戦でパク・ダソル(北朝鮮)、準々決勝でアディヤサンプ・ツォルモンとの戦いが待ち受ける。地力、爆発力ともにキトゥが一枚上で、ここは事前予想の段階ではキトゥの勝ち上がりと見るのが妥当だろう。

【プールD】

スンドベルグ(フィンランド)の山。逆側の山で地元のミランダ(ブラジル)とクズティナの3回戦が組まれており、この勝者がそのまま勝ちあがる可能性が高いのではないか。

【準決勝-決勝】

固技が武器の選手は展開でビハインドを追うと苦しい。ポイントなくば一つの「指導」でも勝敗が決まってしまう現行ルールではこれは尚更だ。
得意の寝技を生かすためにもまず前に出る、攻めて試合の主導権を握るという度胸が発揮できるかどうかがポイントだろう。

地力自体が増したためすっかり目立たなくなったが、橋本は大学生時代競った試合で展開が苦しくなるとイージーな掛け潰れで「指導」を貰ったり相手が待ち構えているところに片足の技を仕掛けて返されたりと、メンタルが弱気に裏返ったゆえのミスが多い選手であった。
この大舞台で橋本の良さを生かすには一にも二にも先手を取ること。橋本のメンタルが、ここ1年で獲得した良い意味での図太さを発揮できる状態にあるか。優勝のポイントはここだ。健闘に、そして中村と西田に続く日本勢の世界選手権4連覇に大いに期待したい。


※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月27日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る



supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.