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世界柔道選手権60kg級プレビュー×組み合わせ展望

(2013年8月26日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月26日掲載記事より転載・編集しています。
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世界柔道選手権60kg級プレビュー×組み合わせ展望
初出場ながら優勝候補筆頭は高藤、ロンドンーリオ期に「時代」作れるか
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(写真:第2シードで大会に臨む高藤直寿)

【日本代表選手】

高藤直寿
年齢:22歳
所属:東海大2年

小学、中学、高校、ジュニアと全てのカテゴリで全日本タイトルを獲得。カデとジュニアの世界タイトルホルダーでもある。高校3年時(2011年)の講道館杯で世界選手権銀メダリストの平岡拓晃に得意の小内刈で一本勝ち、さらに2週間後のグランドスラム東京では世界王者ザンタライア(ウクライナ)を破って衝撃のシニアデビューを飾った。
以後の失速で五輪代表の座には手が届かなかったが、12年グランドスラムロシア優勝、同年グランドスラム東京、13年グランドスラムパリと最高峰大会を3連勝、全ての選手にマークされた13年5月のワールドマスターズも優勝して、今大会は初出場ながら優勝候補筆頭と評して間違いないだろう。

得意技は左小内刈だが、背負投、内股、袖釣込腰に横落と全方位に「一本」取れる技があるのが魅力。後の先の業も巧く、スピードと反射神経を生かして相手の支釣込足を振り返す「ナオスペ」(直スペシャル)は必見。

どうやら減量に苦しんでいるようで、心配はその一点だ。優勝候補筆頭ゆえ高藤の技は徹底研究されているはずだが、地力の高さ、反射神経の良さ、身体能力の高さをミックスした技の多彩さと何よりアドリブが利くことで対策はなかなか難しいはずだ。ただしその爆発力はコンディションに左右される部分が大きく、全日本選抜体重別などでは国際大会の連勝が信じられない低パフォーマンスを発揮してしまっている。勝ち上がりの自身の中にある。

罠が仕掛けられるとすれば、隅落にナオスペシャルと高藤がオートマチックに反応するはずの部分か。このあたりは相手選手の「目」の確かさや情報伝達の早さを観客として楽しむべく、一つ見所にしておくべきだろう。

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(写真:第3シードのキタダイ)

■有力選手

絶対王者と称されたソビロフ(ウズベキスタン)、ライバルのザンタライア(ウズベキスタン)、それに平岡拓晃と北京-ロンドン期を牽引した主役たちが抜けてこの階級は空白状態。五輪王者のガルスチャン(ロシア)も出場を回避し、率直に言って現在の60kg級はさほどレベルが高くない。高藤にとっては千載一遇の大チャンス、金メダル獲得は至上命題であると言えよう。

世界ランキング1位のパピナシビリ(グルジア)が最大の強敵。2番手はロンドン五輪3位でこのところの国際大会でもコンスタントに上位に入賞しているキタダイ(ブラジル)。以下、ダフチャン(アルメニア)、ムドラノフ(ロシア)、ダシュダバー・アマーツブシン(モンゴル)、ガンバット・ボルドバータル(モンゴル)と続く。

高藤が警戒すべきは明らかにパワーファイター。5月の選抜体重別では川端龍の巴投一発に沈んだが、ここ2年高藤が隙を見せているのはクロス組み手からの力と上背にモノを言わせた巻き込み。12年冬から13年春に掛けて見せてしまった外巻込での連敗を海外勢がイメージしていないわけがなく、かつ今大会は高藤得意の掬投がルール上禁止されている。ワールドマスターズで「新ルール下でもやれる」ことを見せた高藤だが、クロスからのパワー技は覚悟しておくべきだろう。

この文脈からライバルに浮上するのはパピナシビリとモンゴル勢2名、わけても国内では2番手扱いながら圧倒的パワーを誇るガンバット・ボルドバータルだろう。

しかし率直に言って、ソビロフ・ザンタライア・平岡時代に比べるとそのラインナップは一段落ちる。高藤の出来に期待だ。

■組み合わせ

高藤はシード選手4人の中でももっとも選手の密度が薄いプール。風が吹いていると思いたい。

→60kg級組み合わせ

【プールA】

パピナシビリの山。準々決勝にダフチャン戦が組まれているがここはパピナシビリと見ておいてよいだろう。

【プールB】

シード選手はダシュダバー・アマーツブシン。逆側の山にガンバット・ボルドバータルが配されたモンゴル勢潰しあいのプール。不確定要素は2回戦でガンバット・ボルドバータルと戦うペトリコフ(チェコ)だが、ここはモンゴル勢の勝ち上がりと見てよいだろう。高藤にとってはガンバット・ボルドバータルが落ちるのが楽な展開だがいずれ戦うのは決勝。ダークホース扱いながら最大の敵になると目された選手が逆側の山で、高藤にはこの点追い風。

【プールC】

第2シードの高藤の山。率直に言って楽なブロックで、準々決勝の相手もスメトフ(カザフスタン)かスイス国内王者で2月に野村忠宏に敗れたシャンマルタンのいずれかで、おそらく苦戦する可能性は低い。ファイナルラウンドに体力温存を図ることが勝ち上がりの課題。

【プールD】

キタダイの山。2回戦でキム・ウォンジン(韓国)、準々決勝はムドラノフ、ムーレン(オランダ)というところ。

キタダイとキムはともに線は細いがスピードと技術があり、柔道がまともなタイプ。噛み合うとアップセットの可能性もある。

【準決勝-決勝】

準決勝の高藤の相手はキタダイかキム・ウォンジン、ムーレン、ムドラノフということになる。
前述の通りキタダイとキムはスピードファイター、キタダイはまともに組んでキムは攻防の出し入れが上手い。ムーレンは時間いっぱい使って優位を積み上げてくるタイプ。スピードが売りの高藤だが、このステージでは相手につきあって軽く早く技を出し合うと相手に漬け込む隙を与える。ここはしっかり組んで、地力勝負に持ち込みたいところ。

決勝はパピナシビリかガンバット・ボルドバータル。パワーを押し出してくるこの相手を高藤が自分の柔道にどう嵌めていくか。今大会最大の旨みである「新ルール下でパワーに対抗する小兵高藤」を唯一堪能できるのが、この決勝である。楽しみに待ちたい。


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