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金鷲旗全国高校柔道大会・男子マッチレポート1回戦~6回戦

(2013年8月18日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月28日掲載記事より転載・編集しています。
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金鷲旗全国高校柔道大会
男子マッチレポート
1回戦~6回戦 1/3
5人制抜き試合、オーダー順の入れ替えなしというレギュレーションで高校柔道日本一を争う金鷲旗高校柔道大会は7月21日に福岡マリンメッセで開幕。男子は全国から集った333校により熱戦が繰り広げられた。 優勝候補筆頭は2連覇を狙う東海大浦安高(千葉)。昨年度は初の高校全国三冠を達成、今期は3月の高校選手権を制して今大会で2つ目の全国タイトル獲得に挑む。絶対のエースウルフアロンを押し立て、総合力とエースの最高到達点の高さで他から頭一つ抜けた存在。 これに挑み得るのが高校選手権2位の国士舘高(東京)、同3位の東海大相模高(神奈川)と桐蔭学園高(神奈川)の3チーム。今大会はここまでが明らかに他と一段違う戦力を有する「4強」であり、大会のみどころはこの4強による優勝争い、わけても打倒東海大浦安を果たすチームが現れるかが第1トピック、そしてこの4強を倒して上位に名を連ねるチームが現れるかどうかがそれに次ぐ見どころだ。
■1回戦~5回戦
競りに競った小差で決着した高校選手権終盤の様相を見る限り、今大会も準決勝以降の削り合い、僅少差の消耗戦は必至。となる序盤戦の課題はまずはエース以下の主力をどこまで温存して序盤戦を切り抜けるか、なおかつ後半戦に向けてチームの勢いが増すような勝ち方が出来るかどうかだ。08年、09年と2年連続三冠を達成した時期の東海大相模高・高橋洋樹監督が金鷲旗制覇の条件として主力の出来以上に、序盤戦で繰り出す「準レギュラー」の活躍と勝ちぶりを第一に挙げていたのは記憶に新しいところである。

この視点に鑑み、優勝候補4チームの序盤戦での周辺戦力の戦いぶりと主力の損耗度、そして各パートに振られた有力校同士の注目対決という2点に絞って序盤戦を振り返ってみたい。


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(写真:3回戦、東海大浦安高の先鋒で出場した田島優人は動きの硬さが取れず引き分けに終わる)
【Aパート】

シード校:東海大浦安高、作陽高
5回戦勝ち上がり校:東海大浦安高、福井工大福井高、作陽高、九州学院高


大会最大の注目チームである東海大浦安高は危なげなく5回戦進出。
次鋒以下の粟野孝平、村田大祐、前田宗哉、ウルフアロンという布陣は固定。初戦となる2回戦は先鋒を2年生の杉本洸太郎で開始、2回戦からは軽量級の好選手田島優人を投入して序盤戦を戦った。

広陵高(広島)との2回戦は先鋒杉本の引き分けを受けた粟野の4連勝で4人残しの圧勝。3回戦の柴田高(宮城)戦も田島の引き分けの後は粟野の4連勝で4人残しのフィニッシュ。東海大高輪台高(東京)とマッチアップした4回戦は前戦で動きの硬かった先鋒田島が奮起して2勝ち1分けと活躍、続いて登場した粟野が1人を抜き、さらに大将相手に分けて終了と手堅く締めて3人残しで勝利。ここまでは全て先鋒、次鋒で試合を賄うことに成功、次鋒粟野は9勝1分けと獅子奮迅の活躍。


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(写真:5回戦、前田宗哉と前全日本カデ90kg級王者白川剛章の一戦)
5回戦の相手は福井工大福井高(福井)。前戦では長崎日大高(長崎)と対戦、大将に座る全日本カデ90kg級王者白川剛章が延長戦を含む3人抜きを果たす活躍で勝ち上がってきた強豪、東海大浦安としては最初の山場だ。

この試合は2戦引き分けを受けて今大会初めて畳に上がった中堅村田大祐がまず牧野祐也を抜き、続いて副将ボルドバータル・バヤンドゥーレンに引き分けてリード。さらに逆転に賭けて登場した白川を前田宗哉がしっかり引き分けで止めて終戦。1人残しで最初の山場を突破して6回戦へと駒を進めることとなった。


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(写真:4回戦、足立学園の次鋒竹中英士が九州学院・園田剛史から掬投で「有効」を奪う)
逆側の山で注目を集めたのは4回戦、次戦での作陽高への挑戦権を掛けて、関東高校大会王者の足立学園高(東京)とインターハイ熊本県代表の九州学院が激突した一戦。

九州学院高○1人残し△足立学園高
(先)城下拓也×引分×中沢和希(先)
(次)園田剛史△掬投○竹中英士(次)
(中)坂田大起×引分×竹中英士(次)
(副)満井均士×引分×篠岡慶昂(中)
(大)中道竜太○優勢[有効]△大橋賢人(副)
(大)中道竜太○小外刈△三浦虎大(大)

足立学園は次鋒同士の対決に登場したエース、高校選手権81kg級3位の竹中英士が園田剛史を相手に得意の掬投で「有効」「一本」と連取して先制。さらに九州大会100kg超級王者の坂田大起も攻め合いながら止めて引き分けとしっかり自分の仕事を果たす。


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(写真:4回戦、九州学院・中道竜太が大橋賢人から「有効」を奪う)
中堅篠岡慶昂は引き分け、副将大橋賢人も高校選手権無差別で熊本代表を務めた100kg級の強者中道竜太を相手に粘り強く戦い足立学園の勝利は目前と思われたが、大橋は中道の圧力に序々に後退、残り1分を切ったところで2つ目の「指導」を失ってしまう。
もはや後がない大橋の焦りを見て取った中道は残り2秒に大内刈で「有効」を追加して勝利、勝敗の行方は大将同士の対決に持ち込まれた。


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(写真:中道竜太が右小外刈から体を捨てて三浦虎大を放り「一本」)
これでまさしく碁盤の目が完全に入れ替わる。先行逃げ切りが前提の軽量チーム足立学園の大将三浦虎大は73kgの軽量、役割的には引き分けを担うべき「置き大将」で追いかける展開は想定外だ。それでも三浦は奥襟を叩いて果敢に試合を進めるが、中道はサイズの差を生かして右小外刈「有効」、さらに右小外刈「一本」と立て続けに奪って勝利。九州学院高が逆転で5回戦進出を決めた。

軽量級の強者がその力の高さ通りに得点を積み上げられないというのは必ずしも相手が無理をしてくるわけではない団体戦における「嵌り」の一典型。軽い選手ばかりを揃えた足立学園はこのルートに迷い込んでしまい、後半の中道登場までに勝利に必要なあと1点を積み上げておくことが出来なかったという印象。重量級のエース格を最後に座らせることが可能な九州学院とは質も異なり、相性も噛み合わなかった。

いずれ、九州学院の地力が足立学園の巧さを正面から粉砕という格好で試合は終結。関東大会に優勝、全国大会では高校選手権代表の日体荏原、インターハイ代表の修徳を超える取り味を発揮するとの評もあった好チーム足立学園はついに全国上位との対戦を果たすことなく今期の高校柔道の畳から姿を消すことになった。

続く5回戦では作陽がこの九州学院を1人残し(2勝1敗3分)で一蹴。九州学院は先鋒城下が野地礼一から1点を挙げたのみで勝利の糸口をつかめないまま終戦、今度は作陽にとってやりやすい「正統派の重量チーム」というタイプに九州学院が完全に嵌った形。難剣遣いが揃う足立学園との対戦を想定していた作陽にとっては決して難しい試合ではなかった。

結果、パートファイナルは東海大浦安と作陽によって争われることとなった。


6回戦(パートファイナル)勝ち上がり校:東海大浦安高、作陽高

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(写真:5回戦、大成の大将名垣浦佑太郎が佐藤和哉を攻める)
【Bパート】

シード校:大成高(愛知)、松都高(韓国)
5回戦勝ち上がり校:大成高、静岡学園高(静岡)、松都高、修徳高(東京)


静岡学園が5回戦でシード校大成を食った。快進撃の主役はもちろん高校選手権無差別王者、4月の全日本選手権に井上康生以来となる17年ぶりの高校生出場を果たした佐藤和哉だ。

大将に座った佐藤は4回戦の安田学園高(東京)戦から出場。この試合では大将同士の対決で東京都100kg超級2位の山崎海に優勢勝ち、5回戦の大成戦では1人差ビハインドで登場し、副将木村竜也に優勢勝ち。エースの名垣浦佑太郎との対戦では、佐藤の際の強さを良く知る名垣浦がリスクのある攻撃を行わず圧力と手数で優位を取りに掛かり、延長戦にもつれ込んだ時点で佐藤はスタミナが切れた印象。


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(写真:佐藤が名垣浦から出足払で「有効」を奪う)
僅差判定となれば名垣浦優位とも思われたところだったが、延長中盤に佐藤が片手の左出足払。ケンカ四つの名垣浦に右組みの佐藤が放った巧い一撃に名垣浦反応できずに一瞬で畳に転がりこれは「有効」。試合はそのまま佐藤の優勢勝ちとなり、静岡学園のベスト16進出が決まった。

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(写真:4回戦、修徳の中堅坂口真人が田村の副将増子智也から内股で一本勝ち)
松都高がシードされた逆側の山からは東京都インターハイ第2代表の修徳高が順当にベスト16入り。唯一の山場と目された4回戦の田村高(福島)戦は次鋒のポイントゲッター前野玲音が1人抜きののちに田村の中堅鈴木源大に抜き返されたが、中堅の坂口真人が鈴木、さらに副将のポイントゲッター増子智也と連続で抜いて再び優位に立つ。坂口は大将のエース荒諒太に抜き返されたが、副将原沢脩二が荒を抜き返して合計4勝2敗、2人残しでこの試合は終戦。5回戦の松都戦も前野の2人抜き、坂口の2人抜きで大将小川雄勢を座らせたまま5回戦進出を決めた。


6回戦(パートファイナル)勝ち上がり校:静岡学園高、修徳高

【Cパート】

シード校:桐蔭学園高(神奈川)、柳ヶ浦高(大分)
5回戦勝ち上がり校:桐蔭学園高、西日本短大付高(福岡)、柳ヶ浦高、長崎南山高(長崎)


このパートは無風、桐蔭学園高と柳ヶ浦高の両シード校が順当に6回戦進出。

唯一に近いアップセットは桐蔭学園高の山で、同校最初の難敵になると思われた強敵近大福山高が4回戦で西日本短大付属高に敗れた試合。近大福山は4戦引き分けを受けた大将同士の対決で佐藤允哉が73kg級の趙徳煕に敗れ、一人残しで桐蔭への挑戦権を逃した。

桐蔭学園のスターティングオーダーは先鋒から順に田中大基、小原正大、荒巻泰蔵、八幡大輝、根津信太。2回戦は1年生の田中が奮闘し育徳館高(福岡)を5人抜き、3回戦は愛知産大三河高(愛知)を相手に田中が初戦を引き分けたが小原が2人抜いて引き分け、続いて荒巻が高校選手権90kg級第1シード、同大会では真砂谷幸弥(東海大相模)を倒して話題を浚った大将山田友基をも抜いて3人残しでフィニッシュ。
愛媛県2位の三島高との4回戦は2戦引き分けの後2勝2敗と食い下がられて大将根津信太が登場したが、落ち着いて愛媛県66kg級王者の阿河虹希を抜いて1人残しで勝利。

5回戦からは高松正裕監督が戦前語っていた通り、先鋒に大塚翔悟、そして次鋒に根津と並ぶ重量級エースの藤井靖剛を投入。迎えた西日本短大付戦は大塚が1勝1分け、藤井が引き分け、荒巻が1勝1分けとまったく隙を見せずに2人残しで勝利。無事6回戦進出を決めた。

60kg級の小倉拓実、81kg級の金山天地、100kg級の松谷鯉太郎と3人の九州王者を擁する柳ヶ浦は小差ながらも順当な勝ち上がり。5回戦の、九州新人大会王者で今期の全九州大会2位、前戦で東海大五高を大将対決で破った強豪長崎南山高(長崎)との対戦が最大の山場だったが、この試合は4戦引き分けを受けた大将対決でエースの金山が、東海大五高戦で3人を抜いている100kg級九州2位の斗石凛太郎とのエース対決に勝利。シード校の面目を保ちパートファイナルに勝ち残った。

6回戦(パートファイナル)勝ち上がり校:桐蔭学園高、柳ヶ浦高


【Dパート】

シード校:高川学園高(山口)、松本第一高(長野)
5回戦勝ち上がり校:高川学園高、明桜館高(鹿児島)、京都学園高(京都)、嘉穂高(福岡)

混戦ブロック。
上側の山は高校選手権ベスト8の高川学園高(山口)がシードされ順当に勝ち上がってきたが、5回戦で明桜館高(鹿児島)に敗退。2人差のビハインドから大将田中源大が2人を抜き返す奮闘を見せたが、徳田力との大将同士の対決で力尽きた。

逆側の山は今期実績のない松本第一高がなぜかシード校にピックアップ。それも上位候補の京都学園高と初戦(2回戦)を戦うという不可解な組み合わせで、ここは京都学園が2勝0敗3分けと完璧な試合で勝利。松本第一高は1勝も出来ずに大会を去ることとなった。

つまりはこの山は福岡県2位でインターハイに乗り込む嘉穂高の勝ち上がりを企図した組み合わせではなかったかと思われるが、その嘉穂が京都学園と激突した5回戦は4戦引き分けの後に京都学園のエース木下智貴が120kgの巨漢藤井虎太郎を相手に見事勝利。京都学園がパートファイナルへの勝ち上がりを決めた。


6回戦(パートファイナル)勝ち上がり校:明桜館高、京都学園高



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