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インターハイ柔道競技・女子個人戦ひとこと展望

(2013年8月9日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版8月8日掲載記事より転載・編集しています。
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インターハイ柔道競技・女子個人戦ひとこと展望
■48kg級
近藤、松尾、渡名喜、小山の4強が分散配置。

例年に比べると選手の粒がやや小さい印象のトーナメント。
昨年インターハイ2位の近藤亜美(大成)、チームメイト高橋瑠衣を予選で凌いで出場権を獲得した渡名喜風南(修徳)、松尾美沙(南筑)、小山亜利沙(横須賀学院)が実力的な4強。4人の山は分かれ、小山には高校選手権52kg級3位の杉本祐海(阿蘇中央)、松尾には納杏奈(東大阪大敬愛)と刺客的に強豪が配されている。

48kg級はカデ、全中における40kg、44kgまで考えると過去の入賞者が多く名前自体を挙げることは容易だが柔道の質がどうしても似通る最軽量級は差がつけにくく、以降は混戦と評しておきたい。
■52kg級
内尾真子、黒木七都美が有力、内尾は武居沙知との3回戦が最初の山場

インターハイと高校選手権を制した内尾真子(桐蔭学園高)が優勝候補筆頭。12年カデ王者の1年生・黒木七都美が対抗馬で、ここに高校選手権2位の森由芽香(清水ヶ丘)、義村真由(修徳)、武居沙知(松商学園)らが絡むというのが優勝争いの構図。

内尾には3回戦で武居、黒木には2回戦で齋藤美穂(埼玉栄)に3回戦で森とそれぞれ序盤に山場がある。

武居は長身を生かして試合を優位に運ぶ長所、良い意味でのわがままさが発揮できれば面白いが春以降やや調子を落としている印象。一方の内尾は技の威力よりは戦術性の高さで結果を残すタイプで好不調に関わらずパフォーマンスの平均値が高く、大崩れがない。内尾の戦術の懐に収まらないスケールのある柔道を武居が発揮できるか、これは注目したい一番。

黒木は1年生だが大物感はこの中でも出色。斎藤、森といった強さと巧さを兼ね備えた高校カテゴリの強者に序盤でどのような試合が出来るか、これで以降が測られることになる。こちらも要注目。
■57kg級
人材揃った激戦階級、出口クリスタと西尾直子の準決勝が山場

高校選手権王者で4月には皇后盃を経験、今夏もここまで好パフォーマンスを見せている出口クリスタ(松商学園)が優勝候補筆頭。対抗勢力はカデ王者の西尾直子(帝京)、ジュニア王者の芳田司(敬愛)と米澤夏帆(東大阪大敬愛)でここまでの4人が第1グループ。これをカデ2位の立川莉奈(敬愛)、原田千賀子(夙川学院)、パフォーマンス上昇中の月野珠里(大成)らが追う。

出口の配置がもっとも厳しく、1回戦が関東王者の丸山ちひろ(埼玉栄)、2回戦が原田と序盤から大きな山場が続く。

4強の直接対決は一発の威力で出口、試合の巧さで西尾、芳田という構図。米澤まで含めた4人いずれも寝技は得手の選手で逆にここで勝負をつけるのは難しいと思われ、事前予想の段階では地力が高く、オーソドックスな技の威力に加えて飛び道具の奇襲技、寝技の選択肢の多さと戦闘力の高い出口がやはり一番手。
階級を上げた米澤は肘の負傷の影響もあり現時点でパフォーマンスが読めないところがあるが、準決勝の芳田戦に勝利するのは戦術性だけではなく地力の高さが必要で、もしこれを突破するほど現時点での到達点が高いようであれば出口に対抗しうる可能性がある。

【Aブロック】
西尾直子(帝京)、月野珠里(大成)、川久保七彩(西京)

【Bブロック】
原田千賀子(夙川学院)、出口クリスタ(松商学園)、丸山ちひろ(埼玉栄)、立川莉奈(敬愛)

【Cブロック】
米澤夏帆(東大阪大敬愛)、廣木あすか(大垣日大)

【Dブロック】
芳田司(敬愛)、益子楓彩奈(藤枝順心)
■63kg級
役者粒揃いのハイレベル階級、上位対戦は垂涎カードが続く

役者の揃いっぷり、そしてそのレベルの高さ。この階級が今大会最注目階級と規定して間違いないだろう。

優勝候補は昨年インターハイと全日本ジュニアを制しグランドスラム東京優勝という規格外の実績まで積み上げた津金恵(松商学園)、高校選手権で津金を破って優勝し7月の金鷲旗では出色のパフォーマンスを見せた池絵梨菜(東大阪大敬愛)、中学生の時点で今春のシニア最高峰大会全日本選抜体重別出場者へのピックアップを受けた1年生嶺井美穂(桐蔭学園高)、嶺井のライバルで全中と全日本カデに優勝、華のある投技を持つ鍋倉那美(大成高)、中学時代に現3年生世代最強を誇った安沙好(埼玉栄)。以下も寝技中心の実直な柔道で手堅く実績を残し続けている土井雅子(阿蘇中央)、土井を凌いで九州王者に輝いた能智亜衣美(宮崎日大)がおり、人材には事欠かない。

大本命となるべき津金が今春の不調以降いまだ本調子のパフォーマンスを見せるに至っていないこと、嶺井・鍋倉の大物1年生2枚がこれが高校カテゴリ初の全国大会参加であることで地力の現在位置が予想しにくいことなどで試合の様相を読むことは難しいが、最大の注目はCブロック、津金と池が早くも激突する3回戦だ。この勝者がもっとも優勝に近い選手として以後のトーナメントを戦うことになるだろう。

【Aブロック】

嶺井美穂(桐蔭学園)、山内月(沖縄尚学)、高澤眞冴(淑徳)

【Bブロック】

土井雅子(阿蘇中央)、鍋倉那美(大成)、佐藤史織(新田)

【Cブロック】

津金恵(松商学園)、池絵梨菜(東大阪大敬愛)、安沙好(埼玉栄)、新添左希(天理)

【Dブロック】

能智亜衣美(宮崎日大)
■70kg級
強豪潰しあいの準々決勝が大山場

高校選手権以前は人材難と評されていた階級であるが、同大会の内容と1年生の有望選手加入でかなり様相がハッキリしてきた。

高校選手権で決勝を争った橋高朱里(金沢学院東)と永瀬貴子(沖学園)の2人、1年生ながらいきなり頂点を伺う力があると目され昨年全国中学大会の決勝を争った中江美裕(大成)と畠石香花(土浦日大)の2人と同じクラスタの強者がそれぞれ同ブロックに配され、橋高と永瀬はAブロック、中江と畠石はDブロックで準々決勝を争う。この勝者がそれぞれ決勝に進むと見て良いのではないだろうか。

Bブロックは佐俣優依(三浦学苑)と12年カデ王者の森田智子(帝京)が準々決勝で激突。勝者が橋高・永瀬への挑戦権を得る。

【Aブロック】

橋高朱里(金沢学院東)、永瀬貴子(沖学園)

【Bブロック】

佐俣優依(三浦学苑)、榎谷ともみ(名張)、森田智子(帝京)、亀岡妃香(新田)

【Cブロック】

森麗菜(東北)、高木茜(八千代)

【Dブロック】

中江美裕(大成)、畠石香花(土浦日大)、島袋玲海(沖縄尚学)
■78kg級
新垣さつきと堀歩未がV争いの軸、上村綾香と飯島彩香が後を追う

優勝候補は新垣さつき(沖縄尚学)、堀歩未(敬愛)、上村綾香(阿蘇中央)と飯島彩加(敬愛)といずれも九州勢。他地区も強者数あれど優勝圏内にいると目されるのは山中満紀(大垣日大)のみであり、となると堀は欠場したものの九州大会の成績が観戦の参考になると思われるので簡単に紹介したい。

優勝は上村で上記挙げた中の直接対決では1回戦で飯島が新垣を払腰「一本」で下す金星を挙げ、準決勝では上村が飯島をGS延長戦の末大外刈「一本」に下している。全国的な序列認識は冒頭の順になるのではと思われるが、直接対決ではこれが覆る可能性が大いにあると考えて良いわけだ。

堀は2回戦で、金鷲旗で朝比奈沙羅を背負投で転がし一時は「技有」リードを得た小野華菜恵(松商学園)、上村は2回戦で吉長桃子(藤枝順心)というハードルがあるが、まずまず勝利は堅い。

Aブロックの新垣-堀による準々決勝がトーナメント最大の山場、ここを勝った選手よ上村、飯島、そして山中が4強と見てまず間違いないだろう。

【Aブロック】

新垣さつき(沖縄尚学)、堀歩未(敬愛)、小野華菜恵(松商学園)

【Bブロック】

上村綾香(阿蘇中央)、吉長桃子(藤枝順心)、山田あかり(淑徳)

【Cブロック】

飯島彩加(敬愛)

【Dブロック】

山中満紀(大垣日大)
■78kg超級
朝比奈沙羅中心に注目対決目白押し、見どころの多い好トーナメント

2連覇に挑む朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷)が優勝候補の大本命。金鷲旗でもスケールの大きさを存分に見せつけて調子は良好。金鷲旗準決勝の斉藤芽衣戦、昨年のインターハイ決勝の滝川真央戦など手数タイプに対して苦労しがちなところがあるが、これをどう掻い潜るか。具体的な技なのか組むプロセスなのか、その手立ての観察が今大会最大のみどころだ。

【Aブロック】

岡史生(敬愛)、斉藤芽生(東大阪大敬愛)、女良いこま(八千代)

手数勝負を厭わぬ斉藤を岡がどう追い詰めるかという構図の準々決勝が山場。岡は良い柔道を見せる一方中学時代から個人戦では意外な淡白さ、詰めの甘さを見せることもありそこが斉藤にとっては狙いどころ。斉藤の先手攻撃を岡が足技で先んじて崩し続けるというのが順行運転の構図。ここから試合展開を両者がどうずらしていくかを注視したい。

【Bブロック】

月波光貴穂(新田)、荒巻有可里(夙川学院)

2強の対決は準々決勝。スケール感に加え追い詰める巧さと攻め手の速さを獲得している月波が、荒巻の粘りを封じて勝ち上がると読んでおきたい。

【Cブロック】

滝川真央(富士市立)、山口凌歌(敬愛)

この両者の対決も準々決勝。実績から言えば最高峰大会の皇后盃までを経験している滝川が優位。格上でありながら柔道の質としては袖釣込腰中心の滝川のほうが相手を強者と規定して戦うカウンタータイプの選手であり、山口は相手をリスペクトして試合を進めるとこの陥穽に簡単に嵌る。力関係に関係なく自身を強者として試合を組み立てれば山口にもチャンスが生まれる可能性があるが、事前予想の段階では実績と力を買って滝川を推しておきたい。

【Dブロック】

朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷)、冨田若春(埼玉栄)、戸村井羅(宮崎日大)、岩佐遥(東北)

朝比奈が1回戦で岩佐と戦い、そして準々決勝では冨田との対戦が濃厚。
冨田は東京出身で小学校時代から朝比奈の柔道を良く知る選手だが、策なく地力勝負を挑んでは勝ち目が薄い。中学時代から地力の高さに比して試合を見る目という部分で勝負を誤ることが多かった冨田が、埼玉栄での育成数ヶ月を経て朝比奈に対してどのような戦いを挑むか、今後の冨田を見積もる上でもそこにまず注目したい。思考停止せずに冷静に戦えるようであれば今大会はともかく、以後は大駒として機能する可能性がある。

【準決勝-決勝】

岡-月波、滝川-朝比奈のいずれも好カード。
足技と巧さの岡、典型的超級タイプのまま到達点を上げ続けている月波、担ぎの滝川、王道を貫く朝比奈と役者の性格はそれぞれクッキリ。

朝比奈優位と見るが、滝川の先手攻撃と岡の展開力はいずれもアップセット要素としては必要十分。見逃せない3試合である。相手の絞りに合わせた両袖技に、しゃにむに自分の形を作る両襟、タイミングの良い足技と引き出しが増えつつある朝比奈がどこまで底を見せるのか、注目だ。



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