PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

GSモスクワ・女子各階級概況×詳細

(2013年8月2日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月22日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード
GSモスクワ・女子各階級概況×詳細
初戦で冷や汗もメネゼス順当に優勝、ファンスニックはガルバドラフに逆転負けで3位に終わる
48kg級
【入賞者】
(エントリー11名)
1.MENEZES, Sarah(BRA)
2.GALBADRAKH, Otgontsetseg(MGL)
3.AVAKYAN, Lusine(RUS)
3.UNGUREANU, Monica(ROU)
5.MOSCATT, Valentina(ITA)
5.VAN SNICK, Charline(BEL)
7.BOGDAN, Carmen(ROU)
7.ROSSENEU, Amelie(BEL)

ロンドン五輪王者で現在もランキングは2位以下に600点差をつけて1位をひた走るメネゼス(ブラジル)が地元での世界選手権を来月に控えたこの時期になぜか参戦。
初戦となる準々決勝ではウングレアヌ(ルーマニア)のケンケン内股を受け損なって開始16秒で「技有」失陥。「一本」でもおかしくない強烈な一撃で冷や汗をかいたが、再びウングレアヌが仕掛けたケンケン内股を今度はしっかり受け止め、相手が体を捨てようとする瞬間に回し浴びせて内股透「技有」、さらに背負投で「技有」を奪って一本勝ち(2:41)、なんとか落ち着きを取り戻した。

準決勝はモスカット(イタリア)に右足車「一本」(2:09)で快勝、決勝ではガルバドラフ(モンゴル)を圧倒的に攻めて「指導2」を獲得して優勢勝ち。本人は内容に不満そうであったが、相変わらずの強さを見せ付けての優勝だった。世界選手権の第1シードはこれで確定、日本の浅見八瑠菜(WR3位)とは決勝で戦う配置が確実となった。

第2シード配置、決勝でのメネゼスとの対戦が確実視されていたファンスニック(ベルギー・WR2位)は準決勝でガルバドラフに逆転負け。大内刈「技有」をリードして迎えた3分32秒、まさかの内股「一本」を食うという劇的展開だった。にわかには畳から立ち上がれないほどのショックを受けたファンスニックは、迎えた3位決定戦では人の変わったような元気のない試合ぶり。この試合も落して5位に沈んだ。

ベテランのスンドベルグが優勝、準決勝でキトゥを破る
52kg級
【入賞者】
(エントリー20名)
1.SUNDBERG, Jaana(FIN)
2.MIRANDA, Erika(BRA)
3.COHEN, Gili(ISR)
3.SCHWARTZ, Roni(ISR)
5.CHITU, Andreea(ROU)
5.RYZHOVA, Yulia(RUS)
7.ENTE, Birgit(NED)
7.WOLFSLAG, Miranda(NED)

ランキング9位、30歳のベテラン・スンドベルグ(フィンランド)が優勝。2試合を内股「一本」で勝利して迎えた欧州王者キトゥ(ルーマニア)との準決勝では「指導」ひとつをリードされたまま終盤を迎える苦しい試合だったが、残り21秒に巴投を決めて逆転の一本勝ち。決勝もミランダ(ブラジル)とのダークホース対決を内股「一本」で制し、4戦すべて一本勝ちという圧倒的な内容でグランドスラム大会初制覇を決めた。

唯一絶対の本命と目されたキトゥは3位決定戦も落して5位に終わった。


31歳のローパーが優勝、大友真貴子はフィルツモザーに敗れ5位
57kg級
【入賞者】
(エントリー21名)
1.ROPER, Miryam(GER)
2.QUADROS, Ketleyn(BRA)
3.FILZMOSER, Sabrina(AUT)
3.SILVA, Rafaela(BRA)
5.FRANSSEN, Juul(NED)
5.GASIMOVA, Kifayat(AZE)
7.MUELLER, Johanna(GER)
7.OTOMO, Makiko(JPN)

31歳の大ベテラン、第2シードに配されたミリアム・ローパー(ドイツ・WR6位)が優勝を飾った。決勝は前戦で第1シードのラファエラ・シウバとのブラジル対決に「指導2」で競り勝ってきたクアドロス(ブラジル・WR13位)を相手にまず変則の隅返で「有効」、さらに相手が首を抱えて左技に踏み込んできたところを食いついて右小外掛で投げ捨てて「一本」奪取(2:30)、4試合すべて一本勝ちという圧勝で、5月のバクー大会に続くグランドスラム2連勝を決めた。

日本の大友真貴子(コマツ)は2回戦でカラカス(ハンガリー)に勝利するなど健闘したが、3回戦では第2シードのフィルツモザー(オーストリア)に隅返「技有」で敗退。迎えた敗者復活戦もガシモワ(アゼルバイジャン)に敗れ、強豪相手の2連敗で7位に留まった。

【日本人選手勝ちあがり】

大友真貴子(コマツ)
成績:7位

[1回戦]
大友真貴子○優勢[有効・小外刈]△フェルハーヘン(オランダ)
[2回戦]
大友真貴子○優勢[有効・大外刈]△カラカス(ハンガリー)
[3回戦]
大友真貴子△優勢[技有・隅返]△フィルツモザー(オーストリア)
[敗者復活戦]
大友真貴子△隅返△ガシモワ(アゼルバイジャン)

ゲルビ優勝、決勝はファンエムデンを組み手とパワーで完封
63kg級
【入賞者】
(エントリー16名)
1.GERBI, Yarden(ISR)
2.VAN EMDEN, Anicka(NED)
3.BALDORJ, Mungunchimeg(MGL)
3.TRAJDOS, Martyna(GER)
5.DREXLER, Hilde(AUT)
5.SILVA, Mariana(BRA)
7.BELOIVANOVA, Anastasia(RUS)
7.SURAKATOVA, Pari(RUS)

決勝は第1シードのゲルビ(イスラエル・WR2位)と第2シードのファンエムデン(オランダ・WR5位)による頂上決戦。ここまでゲルビはジョルジス(ギリシャ)に内股、バルドルジ(モンゴル)に内股、マリアナ・シウバ(ブラジル)に一本背負投と3戦オール一本勝ち、ファンエムデンはグウェンド(イタリア)から隅落「技有」、スラカトヴァ(ロシア)から袖釣込腰「技有」、トラジドス(ドイツ)から「指導3」優勢という勝ち上がり。

決勝はゲルビがファンエムデンのパワーを完封。この日ここまで得意の袖釣込腰を連発してきたファンエムデンに対し、先に両襟をまず押さえる組み手でこの技を封殺。ファンエムデンは袖釣込腰頼りの組み立てを修正できず、2分46秒に失った「指導」1つの差を詰めることができない。結局、この「指導」の差でゲルビが優勝を飾った。

ゲルビは優勝決定後、自らの頭を指差して笑顔を見せ、決勝の作戦を自画自賛。パワーに加えて戦術性の高さをあらためて見せつけた一番だった。

新井千鶴、好パフォーマンス見せるも惜敗で2位
70kg級
【入賞者】
(エントリー19名)
1.GRAF, Bernadette(AUT)
2.ARAI, Chizuru(JPN)
3.BOLDER, Linda(NED)
3.VARGAS KOCH, Laura(GER)
5.CONWAY, Sally(GBR)
5.OSUMI, Yuka(JPN)
7.GAZIEVA, Irina(RUS)
7.TIMO, Barbara(BRA)

シード順はファルカスコッホ(ドイツ・WR4位)、ボルダー(オランダ・WR5位)、ポーテラ(ブラジル・WR8位)、コンウェイ(イギリス・WR11位)でなかなかの中堅どころが密度高く集ったトーナメント。
そんな中19歳の新井千鶴(三井住友海上)が見事決勝進出。2回戦はマルツォク(ドイツ・WR16位)を得意の左内股「一本」、3回戦はコンウェイを相手に終了間際に左小内刈一閃「技有」を奪って勝利し、ファルカスコッホとの準決勝は相手がケンケンで追い込んできた大内刈を場外際で切り返し、真裏に投げ落として大内返「一本」獲得、決勝へと駒を進めることとなった。

グラフ(オーストリア・WR17位)との決勝は序盤に左大内刈を場外際で返され「有効」失陥。判定は微妙なものだったが、グラフはこのポイント奪取で以降はリスクを冒さず手堅く戦い、新井は攻める時間帯を確保できない。結局このままグラフが逃げ切り、グランドスラム大会初優勝を決めた。グラフは今春の欧州選手権で3位入賞の21歳。今後もコンスタントに上位を顔を出してくるであろう安定感のある柔道だった。
健闘の新井はシニア国際大会参加3回目で全て入賞(12年12月ワールドカップ済州優勝、13年2月ヨーロッパオープンソフィア3位)、うち2度決勝進出を果たしたということになる。国際大会で適性を見せつつあると評するべき好成績であり、今後が非常に楽しみになってきた、

選抜体重別2位の大住有加(JR東日本女子柔道部)も初戦で第3シードのポーテラから4つの「指導」を奪って勝利するなど持ち味発揮。しかし準々決勝でグラフ、3位決定戦でファルカスコッホに敗れて5位に終わった。

【日本人選手勝ちあがり】

新井千鶴(三井住友海上)
成績:2位

[2回戦]
新井千鶴○内股(1:11)△マルツォク(ドイツ)
[3回戦]
新井千鶴○優勢[技有・小内刈]△コンウェイ(イギリス)
[準決勝]
新井千鶴○大内返(3:53)△ファルカスコッホ(ドイツ)
[決勝]
新井千鶴△優勢[有効・大内返]○グラフ(オーストリア)

大住有加(JR東日本女子柔道部)
成績:5位

[1回戦]
大住有加○GS反則[指導4](4:21)△ポーテラ(ブラジル)
[2回戦]
大住有加△後袈裟固(0:40)○グラフ(オーストリア)
[敗者復活戦]
大住有加○腕挫十字固(4:06)△ガシエワ(ロシア)
[3位決定戦]
大住有加△優勢[有効・大内刈]○ファルカスコッホ(ドイツ)

ジョーがアギアールにリベンジ、逆転で優勝決める
78kg級
【入賞者】
(エントリー15名)
1.JOO, Abigel(HUN)
2.AGUIAR, Mayra(BRA)
3.GIBBONS, Gemma(GBR)
3.VERKERK, Marhinde(NED)
5.LEMMEN, Iris(NED)
5.POWELL, Natalie(GBR)
7.BATTULGA, Munkhtuya(MGL)
7.TURKS, Victoria(UKR)

第1シードのワールドマスターズ王者・アギアール(ブラジル・WR1位)と第2シードのジョー(ハンガリー・WR2位)が決勝で激突。アギアールが3つの「指導」を奪って試合は最終盤、このまま順当に試合終了と思われたが残り15秒で波乱。前に出たアギアールにジョーが座り込みの左背負投を仕掛けて股中に潜り込むと、アギアールは捌ききれず転がってしまいこれは「有効」。もはや取り返す時間は残っておらずこのまま逆転でジョーが優勝、ワールドマスターズ決勝のリベンジを果たした。

この日のジョーは初戦から非常に動きが切れていた。2回戦はティモーニナ(ロシア)から左大外巻込「有効」、さらに表側からの三角絞「一本」(2:18)。3回戦はポウエル(イギリス)から左払巻込で2度「技有」を奪って快勝(1:38)、準決勝はレメン(オランダ)を相手に釣り手で背中をガッチリ捕まえ左内股「一本」(1:56)。世界選手権を前にあらためてその強さを見せ付けた大会だった。

ほか、今大会にはノーシードながら09年ロッテルダム世界選手権王者フェルケルク(オランダ)が参加。2回戦で、昨年ロンドン五輪でダークホース的な活躍を見せて銀メダルを獲得したギボンス(イギリス)を「指導2」で破って準決勝に駒を進めた。迎えた準決勝はアギアールに「指導2」対「指導1」の差で敗れたものの3位決定戦を一本勝ちして表彰台を確保、さすがの安定感を見せていた。

アルセマム順当に優勝、気持ち切れた山部は言い訳出来ぬ完敗
78kg超級
【入賞者】
(エントリー11名)
1.ALTHEMAN, Maria Suelen(BRA)
2.YAMABE, Kanae(JPN)
3.ADLINGTON, Sarah(GBR)
3.KUELBS, Jasmin(GER)
5.KONITZ, Franziska(GER)
5.SHEKEROVA, Mariia(RUS)
7.NUNES, Rochele(BRA)
7.SHIRAISHI, Nodoka(JPN)

第1シードのアルセマム(ブラジル・WR2位)と山部佳苗(ミキハウス)が順当に決勝進出。
アルセマムは2回戦で白石のどか(JR東日本女子柔道部)から左払巻込「技有」、さらに袈裟固で抑え込んで僅か28秒で一本勝ち、準決勝はコニッツ(ドイツ)を相手に左大外刈でまず「有効」、さらに左払巻込「技有」からそのまま抑え込んで合技の一本勝ち(4:00)、強さを見せ付けて決勝に駒を進めた。

一方の山部は国際大会での実績のなさゆえノーシードであったが、素晴らしい試合を披露。1回戦でベルゼロヴァ(ロシア)を僅か51秒で払腰「一本」に仕留め、2回戦は今月行われたユニバーシアード王者、同大会では五輪王者オルティス(キューバ)と1勝1敗の激戦を繰り広げたヌネス(ブラジル)と対戦。この試合は終始優位に試合を進め、2分半に右払腰を仕掛けるともつれ際にヌネスが左手首を負傷、棄権勝ちで勝ち抜け決定。準決勝は第2シードのクルブス(ドイツ)を全く問題にせず僅か16秒、右払腰崩れの内股で一本勝ち。見事決勝進出を決めた。

しかし決勝は序盤からアルセマムペース。立て続けに「指導3」まで失った山部はパニック状態、偽装攻撃を重ねてさらに状況を悪くしてしまう。敗色濃厚の3分48秒には不用意に前に出たところに左払巻込を合わされて一本負け。いいところなく2位に終わった。

決勝の山部は悪いところばかりが目立った。自信に溢れていた準決勝までとは別人の映えない動きと暗い表情、情勢不利と見るや得意の右払腰も自ら引き手を離して畳に伏せる有様で全く試合を立て直せない。一発食った左払巻込も状況がタイであれば山部が捌けないものとは到底思えず、言葉は悪いが「嫌倒れ」に近い印象。自滅と言って良い試合だった。

2011年の秋から皇后盃奪取に至る2012年春までの山部の柔道は本当に素晴らしく、足技のセンスと大技の威力を兼ね備えたそのスタイルは近い将来の「山部時代」到来を予感させるものであった。しかし今期の国際大会、そしてこの日の試合にはその痕跡はなし。その潜在能力を凌駕する、メンタル面に抱える問題の絶対値の高さを感じさせたのみで大会を終えた。

講道館杯と選抜体重別を制した白石のどか(JR東日本女子柔道部)は7位。初戦はムキタリアン(ロシア)に仕掛けたケンケン内股を返されて「有効」を失うが、左釣込腰で「有効」を取り返してそのまま後袈裟固で一本勝ち。前述の通り準々決勝ではアルセマムに敗退したが、臨んだシェケロワとの敗者復活戦は終盤まで「指導」2つをリード、危なげなく試合を終えるかに見えた。
しかし残り15秒、シェケロワが下がりながら仕掛けた左払巻込に中途半端についていってしまい、互いに畳に潰れたところから回されて「有効」失陥。表彰台を確保できず7位に終わった。
シェケロワは序盤からこの技を度々仕掛けていたが、白石はつきあわずにしっかり潰して離れ、到底負けるような試合ではなかった。返そうとしたのか、よもや取られることはないと思ったのか。明らかにミスで落とした、「ポカ負け」として評されるべき試合。山部同様後味の悪い内容であった。

【日本人選手勝ちあがり】

白石のどか(JR東日本女子柔道部)
成績:7位

[1回戦]
白石のどか後袈裟固(3:41)△ムキタリアン(ロシア)
[準々決勝]
白石のどか△合技[払腰・袈裟固](1:24)○アルセマム(ブラジル)
[敗者復活戦]
白石のどか△優勢[有効・払巻込]○シェケロワ(ロシア)

山部佳苗(ミキハウス)
成績:2位

[1回戦]
山部佳苗払腰(0:51)△ベルゼロヴァ(ロシア)
[準々決勝]
山部佳苗負傷勝(2:36)△ベルゼロヴァ(ロシア)
[準決勝]
山部佳苗払腰(0:16)△クルブス(ドイツ)
[決勝]
山部佳苗△払巻込(3:48)○アルセマム(ブラジル)


※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月22日掲載記事より転載・編集しています。
ドコモ版QRコード
docomo版QRコード
KDDI版QRコード
au版QRコード

→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る



supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.