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GSモスクワ・男子各階級概況×詳細

(2013年8月2日)

※ eJudo携帯版「e柔道」およびeJudoメルマガ版7月22日掲載記事より転載・編集しています。
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GSモスクワ・男子各階級概況×詳細
パピナシビリ圧勝V、キタダイとダフチャンも表彰台確保
60kg級
世界選手権(8月26日-9月1日、ブラジル・リオデジャネイロ)前に行われる最後のIJF主催国際大会となるグランドスラム・モスクワは20日にロシア・モスクワで開幕。初日は男子3階級、女子4階級の競技が行われた。

【入賞者】
(エントリー26名)
1.PAPINASHVILI, Amiran(GEO)
2.KITADAI, Felipe(BRA)
3.DAVTYAN, Hovhannes(ARM)
3.MUSHKIYEV, Ilgar(AZE)
5.HEVORHYAN, Hevorh(UKR)
5.SALMINEN, Mikos(NED)
7.GERCHEV, Yanislav(BUL)
7.PETRIKOV, Pavel(CZE)

第1シードのパピナシビリ(グルジア・WR2位)と第2シードのキタダイ(ブラジル・WR5位)が決勝を争う順当な展開。決勝はパピナシビリが内股「一本」(2:29)の快勝で優勝を決めた。

この日のパピナシビリは素晴らしい動きを披露。2回戦からムーレン(オランダ)と対戦という厳しい組み合わせだったが、この試合は1分43秒に左釣込腰で「技有」獲得、続いて裏投「一本」(3:31)で快勝。
圧巻だったのは準々決勝。ムシュキエフ(アゼルバイジャン)が組み際にジャンプして飛びついてくると自らも跳びながら右内股を合わせ、双方の両足がすべて空中に浮くというアクロバティックな技で「技有」、そのまま崩袈裟固に抑え込んで合技の一本勝ち(3:51)。ダフチャン(アルメニア)との削りあいとなった準決勝は4分9秒に引込返で「有効」奪取、4分43秒には「指導」2つを奪ったダフチャンが走って飛びついてきたところに思い切り裏投を合わせて「技有」を奪って勝利。

決勝は前述のとおりキタダイを内股「一本」に仕留めて優勝を決めた。ムーレン、ダフチャン、キタダイといずれも世界大会表彰台クラスを投げての勝利で、世界選手権に向けて好調な仕上がりを見せた。

ダフチャンは3位決定戦を勝って3位を確保。結果的には、まことに順当に終わった階級であった。

大混戦をダークホースのチバナが制す、森下は2回戦で一本負け
66kg級
【入賞者】
(エントリー30名)
1.CHIBANA, Charles(BRA)
2.OATES, Colin(GBR)
3.FARMONOV, Mirzahid(UZB)
3.REVITE, Luiz(BRA)
5.ABDUSHARIPOV, Rasul(TJK)
5.SHIKHALIZADA, Nijat(AZE)
7.KHAN-MAGOMEDOV, Kamal(RUS)
7.LAVRENTIEV, Denis(RUS)

09年ロッテルダム世界選手権60kg級王者のザンタライア(ウズベキスタン)がエントリー、注目されていたが直前で出場を回避。本命視された森下純平(了徳寺学園職)も2回戦敗退でこの階級はやや荒れた。

決勝を争ったのはランキング21位のチバナ(ブラジル)と同27位のオアテス(イギリス)のダークホース2人。チバナが片襟の右背負投「技有」、さらに相手の左技の入り際に背中を抱えた右送足払「一本」(3:22)と業師ぶりを見せ付けて見事優勝を飾った。

チバナは23歳、準々決勝では同国の先輩で第4シードに入っていたルイス・レビテ(WR13位)を「有効」優勢で破っての決勝進出。これまではコンチネンタル選手権、コンチネンタルオープンが主戦場の選手だったが、今後はこの選手が同国の66kg級一番手を担う可能性も出てきたという大会だった。

期待の森下は前述のとおり2回戦敗退。1回戦は順当に勝ち上がったが2回戦はアブデュシャリポフ(タジキスタン)にわずか8秒、場外にスライドしたところに思い切り右内股を食って一本負け。新ルールへの適性の良さが噂されながら、試行開始後の国際大会では勝ち自体がほとんどついておらず、「組み合う」新ルール下で技の切れ味という長所でなく受けの弱さやポカ負けといった悪い部分がクローズアップされる形となってしまっている。

森下に勝ったアブデュシャリポフはその後も払腰、出足払と破壊力のある技でポイントを連発したがこちらも受けが安定せず2敗で5位、表彰台には手が届かなかった。

【日本人選手勝ちあがり】

森下純平(了徳寺学園職)
成績:2回戦敗退

[1回戦]
森下純平○合技(2:02)△ゴルジャナック(ハンガリー)
[2回戦]
森下純平△内股(0:08)△アブデュシャリポフ(タジキスタン)

ファンティシェルが優勝、2位はロシア期待の若手ヤルツェフ
73kg級
【入賞者】
(エントリー29名)
1.VAN TICHELT, Dirk(BEL)
2.IARTCEV, Denis(RUS)
3.JURAKOBILOV, Navruz(UZB)
3.REKHVIASHVILI, Zebeda(GEO)
5.KHASHBAATAR, Tsagaanbaatar(MGL)
5.PARLATI, Enrico(ITA)
7.DELPOPOLO, Nicholas(USA)
7.ORUJOV, Rustam(AZE)

優勝したのはランキング4位、第2シードに配されたファンティシェル(ベルギー)だったが、トーナメントでもっとも輝いていたのは今年のロシア選手権を制したばかりの期待の若手、ランキング76位のヤルツェフ(ロシア)。

ヤルツェフは1回戦で第4シードのメンドーサ(ブラジル)と対戦、相手の背負投の戻り際に小外掛を合わせて「技有」を奪って勝利。2回戦ではアリアクバリ(イラン)に「有効」「技有」さらに腕挫十字固「一本」を奪う圧勝。準決勝ではなんと第1シードのツァガンバータル・ハッシュバータル(モンゴル)を相手に背中を深く持っての小内刈を決めて見せて「一本」奪取(3:03)、会場を大いに沸かせた。

決勝は終盤にファンティシェルが、ヤルツェフが前技で潰れたところをめくり返して隅落「有効」奪取。そのまま勝利かと思われたが残り数秒になったところでこの「有効」が取り消しとなる波乱。「指導1」差でリードしていたヤルツェフが一旦勝者の宣告を受けたが、再び物言いがついて再度「有効」が宣告されてファンティシェルの勝利が決まるという珍しい一幕があった。

「有効」自体は妥当なものと思われたが、勝者が入れ替わるという最終盤での判定取り消し、そして再訂正はタイミングとしては最悪。後味の悪い結末だった。

ペナウベル陥落、優勝は久々存在感見せたマレシュ
81kg級
【入賞者】
(エントリー30人)
1.MARESCH, Sven(GER)
2.DUDCHYK, Vitalii(UKR)
3.SEMENOV, Stanislav(RUS)
3.VOROBEV, Ivan(RUS)
5.PENALBER, Victor(BRA)
5.PSHMAKHOV, Arsen(RUS)
7.ARSLANOV, Shukhratjon(UZB)
7.MUSIL, Jaromir(CZE)


ランキング1位、もちろん第1シードに配されたブラジルの新星ペナウベルと、第2シードに配された小外掛ファイター・ヴォロベフ(WR18位)が有力と思われたが、優勝したのはダークホースの26歳、マレシュ(ドイツ)。

準決勝ではペナウベルを小内刈「一本」に仕留めるなどこの日は5戦して5勝、4つの一本勝ちと大暴れ。決勝ではこれもダークホースのドゥドチェク(ウクライナ・WR34位)をGS延長戦の末に破って優勝を決めた。

マレシュのランキングは50位。2011年にはグランドスラムモスクワ優勝、グランドスラム東京3位と立て続けに成績を残していたマレシュだが、以後はなかなか活躍できず国際大会の入賞は今年2月のヨーロッパオープン・ブカレスト2位のみ。久々存在感を見せた大会だった。

加藤博剛は大チャンス生かせず3位、スレミンが優勝さらう
90kg級
【入賞者】
(エントリー24名)
1.SULEMIN, Grigorii(RUS)
2.DONIYOROV, Erkin(UZB)
3.JURECKA, Alexandr(CZE)
3.KATO, Hirotaka(JPN)
5.GOGOTCHURI, Zviad(GEO)
5.PANASENKOV, Iurii(RUS)
7.ELMONT, Guillaume(NED)
7.GAHRAMANOV, Shahin(AZE)

第1シードがランキング10位のガーラマノフ(アゼルバイジャン)、第2シードが同14位のスレミン(ロシア)で正直それほどのメンバーが揃ったわけではなく、「国際大会に弱い」との評価を払拭したい加藤博剛(千葉県警)にとってはこの上ない大チャンス。

しかし加藤の戦いぶりはやはり安定しない。1回戦は腕挫十字固で一本勝ちしたが、2回戦はガーラモノフ(アゼルバイジャン)の右小外刈を浴びて開始40秒「技有」失陥。終盤に小外刈「有効」から「加藤返し」に繋いで後袈裟固で一本勝ちしたもののチグハグさは払拭できず、準決勝はまったくのダークホースであるドニヨロフ(ウズベキスタン)の左足車に場外際で巻き込まれてしまい、一本負け。

ドニヨロフはこれまでほとんどウズベキスタン国内を活躍の場にしていた選手でワールドランキングは136位タイ。確かにこの日は力強い柔道を披露、今後の活躍が予感される好選手ではあったが現時点では日本の王者が放られるべき格の相手では到底なく、加藤は汚名を雪ぐどころか国際大会への適性のなさをもう一段上塗りして大会を終えることとなってしまった。

優勝はそのドニヨロフを背負投「有効」で破った第2シードのグレゴリ・スレミン(ロシア)が浚った。

【日本人選手勝ちあがり】

加藤博剛(千葉県警)
成績:3位

[1回戦]
加藤博剛○腕挫十字固(1:30)△ファンテンド(オランダ)
[2回戦]
加藤博剛○後袈裟固(4:33)△ガーラモノフ(アゼルバイジャン)
[準決勝]
加藤博剛△足車(2:07)○ドニヨロフ(ウズベキスタン)
[3位決定戦]
加藤博剛○腕緘(0:54)△ゴゴチュリ(グルジア)

伏兵マージョウブがオール一本で優勝、熊代佑輔は初戦で負傷
100kg級
【入賞者】
(エントリー24名)
1.MAHJOUB, Javad(IRI)
2.SAYIDOV, Ramziddin(UZB)
3.CORREA, Luciano(BRA)
3.PETERS, Dimitri(GER)
5.RAKOV, Maxim(KAZ)
5.SAMOILOVICH, Sergei(RUS)
7.MAMMADOV, Elkhan(AZE)
7.OMAROV, Arsen(RUS)

22歳の伏兵、イランのマージョウブが優勝。2回戦はプロシェンコ(ウクライナ)を左の一本背負投「一本」(1:55)、準々決勝はオマロフ(ロシア)を相手に小内刈で「有効」を失ったが支釣込足「一本」(1:39)で逆転勝利、準決勝もケンカ四つのピータース(ドイツ)に腰の差し合いの近距離戦闘を挑み続けて2分46秒左大腰「一本」で快勝。決勝もサイドフ(ウズベキスタン)に一本勝ちして見事グランドスラム大会初制覇を決めた。

3位には久々コヘア(ブラジル)が入った。業師で知られるコヘアだがこの日は前進圧力に作戦変更、実に3試合を「指導4」の反則勝ちで制しての表彰台確保だった。

日本の熊代は90kg級の強者でおそらくこの大会のみ100kg級にスポット参戦のリパルテリアニ(グルジア)と対戦。「指導3」を失った後に首を抱えた左大外刈で勝負に出たが前に突き落とされ、頭から畳に落ちて首を負傷。無念の棄権負けで入賞はならなかった。

【日本人選手勝ちあがり】

熊代佑輔(ALSOK)
成績:1回戦敗退

[1回戦]
熊代佑輔△棄権負(4:41)○リパルテルアニ(グルジア)

役者揃うも大荒れの階級、好調石井竜太はミス重ねて5位に沈む
100kg超級
【入賞者】
(エントリー24名)
1.ZIMMERMANN, Robert(GER)
2.TOELZER, Andreas(GER)
3.JABALLAH, Faicel(TUN)
3.KRAKOVETSKII, Iurii(KGZ)
5.ISHII, Ryuta(JPN)
5.MATIASHVILI, Levani(GEO)
7.BOR, Barna(HUN)
7.SILVA, Rafael(BRA)

第1シードにシウバ(ブラジル・WR2位)、第2シードにワールドマスターズ優勝の裏投ファイターオクルアシビリ(グルジア・WR3位)、さらに世界選手権銀メダリストのテルツァー(ドイツ・WR5位)と役者が揃ったこの階級、序盤戦では石井竜太(日本中央競馬会)が快進撃を見せる。

1回戦はケサエフ(ロシア)に1分55秒、隅返で「技有」を奪われたが、前に出て「指導」ひとつを奪い返すと右大外刈で「技有」、そのまま袈裟固に抑え込んで合技の一本勝ち。山場と目された2回戦のオクルアシビリ戦では余裕を持って試合を進め、ケンカ四つの相手に釣り手を巻き返して斜めに崩し、豪快な右大外刈で一本勝ち。準々決勝もクラコフツキ(キルギスタン)を問題にせず合技で一本勝ちを果たし、絶好調を保ったまま準決勝進出。

しかし迎えた準決勝は早々に「指導」勝負に頭を切り替えたテルツァーに対し投げの間合いを狙ううちに反則累積ひとつ分引き離されてしまう。目論見通りに試合を運んだテルツァーは以降は引き込み気味の巴投で展開を切り続けて試合終了、結局「指導2」対「指導3」でテルツァーの勝利が決定。石井は3位決定戦へと回ることとなった。

アフリカ選手権で3度優勝しているヤバラー(チュニジア)との3位決定戦は早々に「技有」を獲得で視界良好、しかしガッチリ入ったはずの上四方固を逃げられたところから運命は暗転。2分31秒、不用意に下がったところに思い切り右大外刈を仕掛けられ、ヤバラーが真裏に刈り込むと石井は右膝を不自然な方向に捻ったまま倒れこんでしまう。技の効果はもちろん「一本」、そして石井は立ち上がることが出来ず救護班の出動となる。

抑え込みを逃したこととリードした場面で下がったという2つのミスが呼び込んだ一本負けだが、なにより心配なのは石井の怪我の程度。倒れ方からするとかなりの重傷の可能性もあり、場合によっては再び長期欠場という事態もありうる情勢だ。

石井が中途で脱落したトーナメントはさらに大荒れ。シウバは準々決勝でマティアシビリ(グルジア)の小外刈を食った際に右肩から激しく畳に落ちてしまい、この試合を棄権。敗者復活戦にも出場することは出来ず、来月に控える地元の世界選手権出場が微妙となる事態。

さらに、テルツァーとジマーマン(ドイツ)の同国対決となった決勝では、潰しあいを嫌ったかテルツァーが棄権して畳に姿を現さず。最後まで大荒れのままこの階級はまったくのダークホースであるジマーマンが優勝を飾ることとなった。

【日本人選手勝ちあがり】

石井竜太(日本中央競馬会)
成績:5位

[1回戦]
石井竜太○合技[大外刈・袈裟固](3:34)△ケサエフ
[2回戦]
石井竜太○大外刈(2:14)△オクリアシビリ(グルジア)
[3回戦]
石井竜太○合技[小外刈・上四方固](2:46)△クラコフツキ(キルギスタン)
[準決勝]
石井竜太△優勢[指導3]○テルツァー(ドイツ)
[3位決定戦]
石井竜太△大外刈(3:31)○ヤバラー(チュニジア)


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