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全日本実業柔道団体対抗大会・女子第二部マッチレポート

(2013年8月2日)

※ eJudo携帯版「e柔道」7月20日掲載記事より転載・編集しています。
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全日本実業柔道団体対抗大会
女子第二部マッチレポート
1回戦~準々決勝
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(写真:1回戦、JR東日本の渡邉美樹が田上愛香から左大外刈「技有」を奪う)
3人制団体(57kg級・70kg級・無差別)で16チームが参加して行われた女子第二部。優勝候補筆頭は78kg超級で講道館杯と選抜体重別を立て続けに制し現在絶好調の白石のどかを擁するJR東日本女子柔道部A。

第1回戦は早くも強豪ヤックスケアサービスと対戦するというなかなかに厳しい組み合わせで、その出だしが注目された。

JR東日本女子柔道部A 2-0 ヤックスケアサービス
(先)渡邉美樹○優勢[技有]田上愛香
(中)大住有加○内股(1:50)△岩瀬輝衣子
(大)白石のどか×引分×生田茜

JR東日本は白石の他にも70kg級のB強化選手大住有加、さらに先鋒に渡邉美樹を配するという、1部でも見劣りしない豪華メンバーを揃えた布陣。

先鋒戦は渡邉美樹が田上愛香を相手に残り23秒で左大外刈「技有」を奪って勝利、中堅戦も圧倒的に攻め続けた大住有加が岩瀬輝衣子を1分50秒内股「一本」に仕留める。

しかし白石のどかはしのぐ試合を志向する生田茜を相手に詰めの一手が甘くこの試合は引き分け。満点とはいかなかったが、JR東日本女子柔道部は最初の関門を乗り越えてまずまず順当な出だし。

JR東日本女子柔道部Aは2回戦(準々決勝)で京都医健専門学校を3-0で、下し順当に準決勝進出。

ほか、昨年優勝のJR九州との2回戦を先鋒武井嘉恵の合技「一本」で切り抜けた初出場のつくばユナイテッド、JF東日本女子柔道部B、北関東総合警備保障がベスト4へと進出を決めた。

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(写真:1回戦、JR東日本の大住有加が長身を生かした左内股で岩瀬輝衣子から一本勝ち)
【1回戦】

JR九州 2-0 日光警備柔道部
つくばユナイテッド 3-0 米田柔整専門学校
JR東日本女子柔道部B 3-0 十全会回生病院
松前柔道塾 2-1 日本生命
JR東日本女子柔道部A 2-0 ヤックスケアサービス
京都医健専門学校○不戦勝△セントラル警備保障
創柔会柔道クラブ 2-1 ALSOK群馬綜合ガードシステム
北関東綜合警備保障 3-0 仁康会小泉病院

【準々決勝】

つくばユナイテッド 1-0 JR九州
JR東日本女子柔道部B 2-1 松前柔道塾
JR東日本女子柔道部A 3-0 京都医健専門学校
北関東綜合警備保障 2-0 ALSOK群馬ガードシステム

準決勝
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(写真:決勝への勝ち上がりを決めたつくばユナイテッド)
つくばユナイテッド 1-0 JR東日本女子柔道部B

(先)武井嘉恵×引分×五味奈津美
(中)小林優希×引分×小島佑香
(大)山本小百合○一本背負投△渡辺華奈


注目対決は大学院生チームのつくばユナイテッドが勝ち抜け。先鋒戦、昨年学生体重別2位の武井嘉恵と五味奈津美がマッチアップしたハイレベル対決は引き分けに終わり、中堅戦もスコア差はつかず。迎えた大将戦ではもと63kg級全日本ジュニア王者で57kg級に階級を落としたばかりの山本小百合が難敵渡辺華奈を相手に一本背負投で一本勝ち、1-0でつくばユナイテッドが決勝進出を決めた。

JR東日本女子柔道部A 2-1 北関東綜合警備保障
(先)渡邉美樹○優勢[有効]△黒江優希
(中)大住有加○大内刈△井野美幸
(大)白石のどか△大外刈○檜山加奈

勝負どころと目された黒江優希との先鋒戦で渡邉美樹が優勢勝ち、中堅戦も大住有加が貫禄の大内刈「一本」でJR東日本女子柔道部はあっという間の勝利決定。しかし大将白石のどかはまたもや煮え切らない試合を見せてしまい、今度は檜山加奈に大外刈「一本」を喫するというまさかの結果。2-1、一抹の不安を残しつつ、それでもJR東日本は前評判通りに見事決勝進出決定。


決勝
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(写真:JR東日本女子柔道部Aとつくばユナイテッドによる決勝戦)
JR東日本女子柔道部A - つくばユナイテッド
(先)渡邉美樹 - 武井嘉恵
(中)大住有加 - 小林優希
(大)白石のどか - 山本小百合

盤面配置はJR東日本女子柔道部Aが優位。つくばユナイテッドが試合を揺らすことが出来るとすれば、3戦のうちもっとも突きやすい力関係の先鋒戦で武井嘉恵が得点し、そのリードをさらしながら2戦を引き分けで凌ぐというのが絶対条件。

一方のJR東日本は大住、白石の後ろ2枚の得点を事前に織り込んで良い力関係。白石にスクランブルが掛かり、思考停止して前に出るというようなギリギリの状態まで追い込まれない限りはアクシデント負けの可能性もほとんどないだろう。失策1回までなら問題なし、2つ重なったところで初めて敗戦の可能性が出てくるこの盤面配置、勝負は大将戦ではなくそのバックグランドを決める前2戦。中堅戦終了段階でリードを得ていればJR東日本の勝利は堅く、つくばとしては最低でも内容差まで含めてタイスコアで前2戦を終わり、白石が焦って前に出てくる状況を作り出さねばならない。

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(写真:武井嘉恵が左内股を連発)
先鋒戦はJR東日本の渡邉美樹、つくばユナイテッドの武井嘉恵ともに左組みの相四つ。この試合は武井が長身を生かして釣り手で奥襟を叩き、左内股を連発。渡邉は奥襟を叩き返し、あるいは釣り手を殺した両袖の形で前進を試みるが武井は下がりながらも間合いを作って威力のある左内股を放つ続け、試合展開はジリジリと武井へ。2分過ぎに打開を狙って渡邉が試みた左大外刈も武井待ち構えて大外返に切り返し「待て」、渡邉はやや手詰まり。

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(写真:武井の左内股が「技有」)
精神的にも優位に立った武井、2分32秒に間合いを十分測って思い切りの良い左内股。最後は体を捨てて巻き込んで投げ切り、これは「技有」。

ビハインドの渡邉なんとか取り返そうと前に出るが、武井は釣り手が良く動き、左内股に支釣込足と渡邉の出篭手を抑え続けてなかなか隙を見せない。
残り30秒から渡邉がスパート、大内刈、内股と足を振り上げて鋭い技を連発するがエンジンが掛かるのがあまりにも遅く、残り5秒に「指導1」を獲得したのみでこの試合は終了。武井の優勢勝ちでつくばユナイテッドが1点リード。

スコア1-0、しかし先制したつくばユナイテッドは先鋒戦の力関係はともかく、盤面配置だけで考えるとここでなんとしても「一本」が欲しかったところ。渡邉相手に得点という殊勲の一方で、勝利に向かって辿るべき道幅が一段確実に狭まった先鋒戦でもあった。

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(写真:大住有加がケンカ四つクロスで小林優希を振り回す)
中堅戦は大住有加が左、小林優希が右組みのケンカ四つ。
大住は引き手で襟、釣り手で奥襟という圧力ポジションを掴み、左大内刈。小林が崩れるとすかさず横三角を試みるが、小林足を絡んで耐え切り「待て」、経過時間は47秒。

再開後、大住今度は引き手で右袖、釣り手で奥襟という「ケンカ四つクロス」の形で圧力を掛ける。

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(写真:大住が小林の左肘を極めながら抑え切り「一本」)
身長差をまともに受けて伏せた小林に大住再び横三角を試みる。あっという間に腕を引っ張り出して括ると、崩上四方固に移行し主審は「抑え込み」を宣告。小林激しく抵抗するが大住は小林の腕を引っ張り出して腕緘で肘を極めに掛かる。小林が暴れる都度肘を極めて黙らせ、最後は横四方固の形でフィニッシュ「一本」。

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(写真:白石が抑え込むが山本必死で逃れ「解けた」)
スコア1-1、内容差でJR東日本がリードを得て勝負は大将戦へと持ち込まれる。

白石は身長170cm、体重110kgの左組み。対する山本は163cm57kgで右組みのケンカ四つ。体重差実に53kgという対戦。

比較的圧の掛かりにくいケンカ四つ、また体格に勝る白石の側がスコアでリードしていて無理をする状況にないという事情もあり、序盤戦は比較的静かに推移。

1分30秒過ぎ、山本が掛け潰れて腹ばいに伏せると白石はスピードアップ、裾を握って腹を包み、下にもぐりこんでめくり返して「抑え込み」の宣告を得る。しかしこれは不十分、山本激しく抵抗して13秒で逃れ「待て」。経過時間は2分10秒。

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(写真:白石が「技有」奪取、すかさず首を制して抑え込む)
山本は次第に消耗、これを見て取った白石は2分56秒に釣り手側に引き出すように左大内刈、山本の体が浮くと見るや内股に連絡して転がし「技有」奪取。

審判の宣告の瞬間には白石はガッチリ崩袈裟固に移行。山本さすがにこれは逃れられず「一本」で試合終了、JR東日本女子柔道部Aが2-1で勝利、見事大会初優勝を飾った。

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(写真:優勝を決めて笑顔を見せる渡邊、大住、白石の3人)
【決勝】
JR東日本女子柔道部A 2-1 つくばユナイテッド
(先)渡邉美樹△優勢[技有]○武井嘉恵
(中)大住有加○横四方固(2:10)△小林優希
(大)白石のどか○縦四方固(2:04)△山本小百合

一言で言って地力勝ち。大住が一本勝ちした段階で8割がた勝負のついた試合だった。

巨大戦力を前に57kg級2枚に63kg級1人という布陣で臨んだつくばユナイテッドはむしろ善戦であり、試合終了後も苦笑いを浮かべて、悔しさよりは十分試合を楽しんだというたたずまい。

Bチームの3位入賞というところまで含め、急速な強化を進めるJR東日本がトーナメントを席巻したという体の25年度大会女子第二部であった。

ひとつ気になるのは選抜体重別優勝で乗っているはずの白石のパフォーマンスが不安定に過ぎたこと。しのいでくる相手に対する取り味の不足、そして集中力の欠如からのポカ負けと課題は満載、代表争いに絡もうというポジションの選手としてはこの先に不安が残る内容だった。

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(写真:優勝のJR東日本女子柔道部A)
【入賞者】

優勝:JR東日本女子柔道部A
準優勝:つくばユナイテッド
第三位:JR東日本女子柔道部B、北関東綜合警備保障

優秀選手
大住有加(JR東日本)、白石のどか(JR東日本)、武井嘉恵(つくばユナイテッド)

【準々決勝】

つくばユナイテッド 1-0 JR九州
JR東日本女子柔道部B 2-1 松前柔道塾
JR東日本女子柔道部A 3-0 京都医健専門学校
北関東綜合警備保障 2-0 ALSOK群馬ガードシステム

【準決勝】

つくばユナイテッド 1-0 JR東日本女子柔道部B
JR東日本女子柔道部A 2-1 北関東綜合警備保障

【決勝】

JR東日本女子柔道部A 2-1 つくばユナイテッド


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