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GPウランバートル・男子各階級概況×詳細

(2013年7月31日)

※ eJudo携帯版「e柔道」7月15日掲載記事より転載・編集しています。
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GPウランバートル・男子各階級概況×詳細
グランプリ・ウランバートル大会は13日、モンゴル・ウランバートルで開幕。エントリー145名のうちモンゴルの選手が実に56名と3分の1以上を占めたこの大会、初日はその参加比率と熱意を反映するかのように実施された7階級中6階級で地元勢が優勝をさらった。

ガンバット順当に優勝、河野亮太はチメッドヨンドンに逆転勝利で3位
60kg級


【入賞者】
(エントリー13名)
1.GANBAT, Boldbaatar(MGL)
2.DASHDAVAA, Amartuvshin(MGL)
3.GANBOLD, Kherlen(MGL)
3.KAWANO, Ryota(JPN)
5.CHIMED-YONDON, Boldbaatar(MGL)
5.LUTFILLAEV, Sharafuddin(UZB)
7.ARSHANSKI, Artiom(ISR)
7.BAO, Zhihua(CHN)

ランキング3位のダシュダバー(モンゴル)が第1シードに配され、順当に優勝を飾った。2回戦はルトライエフ(ウズベキスタン)と互いに返し技で「技有」を取り合った末に終盤のラッシュで引き離して「指導3」で勝利、準決勝はチメッドヨンドン(モンゴル)を相手に右大外刈、右大内刈で攻めて「指導2」の優勢勝ち。決勝は第2シードのガンバット(モンゴル)を片手の右内股で跳ね上げて転がす得意のパターンで「技有」を奪って快勝した。

ベスト4に進んだのはすべてモンゴル選手。参加13名中IJFトーナメントで上位の常連と言えるのはモンゴル勢の4名だけで、その点順当なトーナメントであった。

日本の河野亮哉(日体大3年)は3位入賞。2回戦でガンボルドにもろ差しに近い形で左肩を上から固められ、正面から完全に腹上に持ち上げられた末にそのまま真下に叩き落され一本負け。敗者復活戦を勝ちあがって迎えたチメッドヨンドンとの3位決定戦もポイントを失い敗退寸前だったが、残り2秒で相手が足取りを冒してダイレクト反則負け。思わぬ勝ちを拾い、モンゴル勢の表彰台独占を阻止した。

【日本人選手勝ちあがり】

河野亮哉(日体大3年)
成績:3位

[1回戦]
河野亮哉○腕挫十字固(3:37)△ゲデス(ベネズエラ)
[2回戦]
河野亮哉△隅落(1:22)△ガンボルド(モンゴル)
[敗者復活1回戦]
河野亮哉○崩袈裟固(2:12)△バオ(中国)
[3位決定戦]
河野亮哉○反則(4:58)△チメッドヨンドン(モンゴル)
※足取りによる


ミラグチャ・サンジャスレンが復調、ダバドルジ、チョジュンホ連破で見事優勝
66kg級


【入賞者】 (エントリー16名)

1.SANJAASUREN, Miyaragchaa(MGL)
2.CHO, Jun-Ho(KOR)
3.DAVAADORJ, Tumurkhuleg(MGL)
3.POLLACK, Golan(ISR)
5.KUZNETSOV, Maxim(RUS)
5.RAKHMATULLAYEV, Rifat(UZB)
7.CHUI, Yiu Leung(HKG)
7.RYSMAMBETOV, Bektur(KGZ)

ワールドマスターズに2度優勝、ハッシュバータル・ツァガンバータルとともに長年モンゴル勢の66kg級を牽引してきたミラグチャ・サンジャスレン(モンゴル)が抜群の出来で優勝を飾った。

ミラグチャは1回戦でベクロフ(ロシア)の大内刈の突進を巴投に切り返して一本勝ち(4:22)。2回戦はラクマツラエフ(ウズベキスタン)を右体落で振り回し続けて「指導2」の優勢勝ち。最大の山場と思われた第1シードのダバドルジ(モンゴル)との準決勝は「指導」1つずつを奪い合った終盤、相手の右小内刈を透かしながら左小外掛に切り返し、豪快に放り投げて一本勝ち(4:44)。

迎えたロンドン五輪銅メダリスト・チョジュンホ(韓国)との決勝戦は中盤に巴投「有効」でリード。残り31秒、後のなくなったチョが突進してくるところを左方向への肩車に捕まえて体を捨てながら回して「一本」、見事優勝を飾った。

12年1月のワールドマスターズ優勝以降やや元気のなかったミラグチャだが、今大会は体の強さに反応の速さという特徴、振り回すような右体落に片手の右内股、そして左右どちらの方向にも仕掛ける肩車と持ち味を存分に発揮しての優勝だった。

3位にはポラック(イスラエル)が入賞。この選手も肩車を駆使する選手で、もともとこういった技が得意なモンゴル勢はもちろん、このポラックをはじめこの日は肩車とカテゴライズされる技を決める選手が実に多かった。技法のバリエーションも非常に豊富。「足取り禁止」以後のトレンドが一つ見えた大会であった。


五輪銅メダリストサインジャルガル、ツァガンバータルとの頂上決戦を再び制す
73kg級


【入賞者】

1.SAINJARGAL, Nyam-Ochir(MGL)
2.KHASHBAATAR, Tsagaanbaatar(MGL)
3.KIM, Joo-Jin(KOR)
3.SCVORTOV, Victor(UAE)
5.GANBAATAR, Odbayar(MGL)
5.YKYBAYEV, Dastan(KAZ)
7.ERI, Hemubatu(CHN)
7.MUKI, Sagi(ISR)

ロンドン五輪銅メダリストで現在ランキング1位、5月のワールドマスターズも制して絶好調のサインジャルガル(モンゴル)と、66kg級世界選手権金メダリスト(09年)で昨冬から階級を上げた同国の英雄ツァガンバータル・ハッシュバータルが決勝で激突。

第1シードのサインジャルガルは2回戦でウセノフ(キルギスタン)に「指導」4つを奪って勝利、3回戦はキム・ジョジン(韓国)を僅か26秒、浮技から連動しての腕挫十字固に決めて一本勝ち、準決勝はムキ(イスラエル)からGS延長戦の末、背負投「技有」で勝利しての決勝進出。

一方のツァガンバータルは、2回戦でズハンベク(キルギスタン)を僅か24秒の浮技「一本」で破る快調な出だし。3回戦はエリ(中国)を横四方固「一本」(4:18)で破ると、イキバエフ(カザフスタン)との準決勝は僅か43秒、背後からの送襟絞から最後は相手に覆い被さる形で絞め上げ「一本」、余裕を持って決勝進出を決めた。

ワールドマスターズ準決勝でも対戦、双方疲労困憊の大消耗戦の末にサインジャルガルが「持ち上げ投げ」の有効ポイント1つで勝利しているこのカードは両者右組みの相四つ。

序盤は拮抗も徐々にパワー差が出始めて中盤までサインジャルガルが「指導」2つをリード。終盤、サインジャルガルがまたしても正面から相手に食いつき、腹を突き出して相手を持ち上げると右大腰に連絡して「有効」奪取。
あきらめないツァガンバータルは奥襟を叩いてラッシュを掛けるが、残り12秒、サインジャルガルは相手の右腕を両腕で抱え、出てくる相手に合わせて引込返。振り回しながら自身の足で高く相手を蹴り上げるこの技にツァガンバータルは頭から畳に突っ込む形で吹っ飛び「一本」。

ツァガンバータルの階級アップ以来続いていた同国の73kg級第一人者争いはどうやらこれで決着がついた印象。抜群のパワーを見せ付けたサインジャルガルが貫禄の優勝を飾った。

世界選手権に「2枠目」での出場が有力視されるツァガンバータルは決勝の一撃で肩を負傷。1ヵ月半後に本番を控え、痛恨の試合であった。


グランプリ・ウランバートル大会は14日、モンゴル・ウランバートルで最終日の男子4階級、女子3階級の競技が行われた。

UAEに国籍変更のトマが圧勝V
81kg級


【入賞者】
(エントリー12名)
1.TOMA, Sergiu(UAE)
2.OTGONBAATAR, Uuganbaatar(MGL)
3.LEE, Hui-Jung(KOR)
3.MUSIL, Jaromir(CZE)
5.GAN, Tuvshinjargal(MGL)
5.WU, Lijimengke(CHN)
7.TURABOEV, Bekzod(UZB)
7.WU, Renbagen(CHN)

第1シード、ランキング15位のトマ(UAE)が圧倒的な強さを見せて優勝。2回戦はリ・フィジュン(韓国)を隅返「一本」(2:56)、準決勝はムシル(チェコ)を同じく隅返「一本」に屠り去り、決勝では第2シードのオトゴンバータル(モンゴル)と対戦。2つの「指導」を奪った後に片手の右内股で跳ね上げて「有効」を奪取、緩急を出し入れしながら試合を進める。残り24秒、窮したオトゴンバータルの強引な左大外刈を捻り返すと、これは「有効」。続いてトマが抑え込もうとするがオトコンバータルは膝を負傷した様子で「参った」のゼスチャー。完勝でトマが優勝を決めた。

2011年のパリ世界選手権では3位入賞、ワールドカップクラスの国際大会では常に上位に進出していたトマは昨年まではモルドバの所属。73kg級のスクボトフらとともに今期からUAE(アラブ首長国連邦)に移籍、今大会はスクボトフも3位入賞で躍進の気配がある。今後もトマら移籍組の活躍は続くのか、そしてこれがUAEの「スカウト」なのか、この移籍運動には継続性があるのか。注目されるところである。


得意の肩車駆使しグリゴレフが優勝、近藤拓也はパワーに屈し2敗で5位
90kg級


【入賞者】
(エントリー16名)
1.GRIGOREV, Alexander(RUS)
2.KOVTUNOV, Vitalii(UKR)
3.IBRAGIMOV, Rinat(KAZ)
3.LKHAGVASUREN, Otgonbaatar(MGL)
5.BOLAT, Timur(KAZ)
5.KHUTAG, Tsogtgerel(MGL)
7.KONDO, Takuya(JPN)
7.SI, Rijigawa(CHN)

優勝は無印のグリゴレフ(ロシア)。このクラスでは小柄だが瞬間的なスピードとその体格に似合わぬパワーで勝ちを重ね、1回戦はチスカ(UAE)を左一本背負投「一本」、2回戦は第2シードのボラト(カザフスタン)とお互いに「指導」2つを取り合った後の3分29秒に肩車に飛び込んで「技有」を奪って勝利、準決勝も左相四つのクータグ(モンゴル)に2分3秒、左への肩車に飛び込んで「一本」を奪い決勝進出決定。

隅返ファイターのコフツノフ(ウクライナ)とマッチアップした決勝では身長差をものともせずに圧倒的に試合を支配。3つの「指導」奪取後の3分38秒、上下に相手をあおっておいて巴投、両足で相手をコントロールし「技有」を得る。さらに相手が前に出てきた4分41秒、その前進に合わせて巧みな肩車で「一本」。4戦して3つの一本勝ち、2つの「技有」と圧倒的な内容で優勝を決めた。

日本の近藤は表彰台に上がれず。中央アジア勢のパワーに終始苦しんだ大会だった。
ブンドルジ(モンゴル)との1回戦は相手の支釣込足を押し込んで返し早々に「有効」を奪うが、突進を捌くことに苦慮して「指導3」まで失った残り20秒、左一本背負投で「技有」を失ってしまう。しかし残り1秒で奇襲の浮技に飛び込んでめくりかえし「技有」奪取で再逆転、なんとか「有効」1つの差で勝ち抜ける。

しかしクータグとの2回戦では背中を掴んでくる相手の前進を捌けず、抱きついて止めたところを右内股で浮かされた直後の2分8秒「指導」失陥、以後はケンカ四つクロスで先んじて掛けるクータグの組み立てとパワーの前に反撃ままならずそのまま「指導1」の差で敗退。

ボラトとの敗者復活戦は、開始早々に場外際で左内股を差し込んで「有効」奪取、その後もパワーをなんとか捌きながら2分53秒には小外刈で「有効」を追加するが、残り1分半を切ったところで相手に深く背中を取られて距離を完全に詰められる苦しい場面が現れる。いったんこの展開を受け入れてしまった近藤、数秒続いたその圧力に耐えかねて左大内刈に打って出る。が、これを待ち構えていたボラトに前に弾き返されると背中から激しく畳に落ちて一本負け。表彰台に上がることは叶わず7位に終わった。

直接の敗因は背中を掴んできた相手への対応。無理に仕掛けずに「指導」をもらうほうがまだしもということでこれは明らかに失策ではあるが、根本的な原因は全戦通じて凌ぐ試合を強いられ続けたパワー差という印象で、最初から最後まで凌ぎながら戦う場面がほとんどであった3試合の様相を考えればこの日の試合はむしろ健闘。国際大会で戦うにはまだまだ地力を養う必要がありそうだ。

【日本人選手勝ちあがり】

近藤拓也(筑波大学4年)
成績:7位(敗者復活1回戦敗退)

[1回戦]
近藤拓也○優勢[有効・隅落]△ブンドルジ(モンゴル)
[2回戦]
近藤拓也△優勢[指導1]○クータグ(モンゴル)
[敗者復活戦]
近藤拓也△大内返(4:03)○ボラト(カザフスタン)


地元の強豪2人は欠場、無印のホラックが「一本」連発で優勝
100kg級


【入賞者】
(エントリー14名)
1.HORAK, Michal(CZE)
2.WU, Gedelefu(CHN)
3.KIM, Kyeongtae(KOR)
3.SASSON, Or(ISR)
5.DANKOV, Alexsander(RUS)
5.IVANOV, Filipp(RUS)
7.AMRENOV, Talgat(KAZ)
7.DORJ, Anar(MGL)

ツブシンバヤル・ナイダンとバトトルガ・テムーレンという地元モンゴルの目玉2人が出場せず。前日の軽中量級ではミラグチャ・サンジャスレンにツァガンバータル、サインジャルガルら「主役」が出ていたことに鑑みるに、一部の情報通り両者とも負傷で出場が出来なかったと考えるのが妥当だ。

優勝はホラック(チェコ)。1回戦はター・リグラ(中国)を払巻込と隅落の合技「一本」(3:29)、2回戦はダンコフ(ロシア)に内股で一本勝ち(0:53)、準決勝は第2シードのキムキュンタエ(韓国)に巴投「有効」で勝利して決勝進出。ウ・ゲデラフ(中国)との決勝は1分24秒、相手の右大腰を捌いて回り込みながら横車の形で放り投げて一本勝ち。見事グランプリ大会初優勝を決めた。

2位入賞のウも鋭い技を連発して、この日は非常に目立っていた。「ゲデラフ」という中国には珍しいその名前からしてモンゴル出身の可能性もあり、今後継続して出場してくるのかどうか、注視しておく必要がある。


キム・ソーワンがグランプリ2大会連続優勝、上杉亮太は決勝進出も反則負けで2位
100kg超級


【入賞者】
(エントリー6名)
1.KIM, Soo-Whan(KOR)
2.UESUGI, Ryota(JPN)
3.BOLDPUREV, Sugarjargal(MGL)
3.ULZIIBAYAR, Duurenbayar(MGL)
5.ENKHJARGAL, Enkhtur(MGL)
5.NAMSRAIJAV, Batsuuri(MGL)

優勝はアジア(アジア選手権、アジア大会)で3つのタイトルを持つキム・ソーワン(韓国)。2回戦はエンクジャルガル(モンゴル)を奥襟で圧殺、左払腰で放り投げて一本勝ち(1:42)、準決勝はナムスライジャフ(モンゴル)が掛け潰れたところを抱きついてめくり返し隅落「一本」(0:34)、決勝は上杉亮太(旭化成)に圧力をかけ続けて1分9秒には早くも「指導2」を獲得。さらに圧を掛けると上杉たまらず膝を屈するが、この際上杉は相手のズボンを触ってしまい、合議の結果「足取り」の反則負け。キムが圧勝で優勝を決めた。

ここ2年は元気がなくかつてのライバルであるキム・スンミンに引き離され、ユニバーシアード王者となったチョ・グハンの台頭もあって存在感が薄くなりつつあったキム・ソーワンだが6月のグランプリ・マイアミでは素晴らしい柔道を披露して優勝。今大会の勝利でグランプリ2大会連続制覇となり、再び上昇気流に乗った印象だ。

上杉は前述の通り決勝敗退。決勝に至る勝ち上がりは得意の支釣込足を生かして2つの「一本」と上々の出来だっただけに、強豪相手の敗退という結果はともかく、ケアレスミスでの反則負けで、パフォーマンスが出来なかったというその内容が悔まれる大会だった。

【日本人選手勝ちあがり】

上杉亮太(旭化成)
成績:2位

[1回戦]
上杉亮太○送襟絞(2:06)△ウルジバヤル(モンゴル)
[準決勝]
上杉亮太○合技[支釣込足・横四方固](2:38)△ボルドプレフ(モンゴル)
[決勝]
上杉亮太△反則負(3:28)○ボラト(カザフスタン)



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