PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

平成25年全日本選抜柔道体重別選手権大会女子レポート・70㎏級~78㎏超級

(2013年6月26日)


※eJudo携帯版「e柔道」6月21日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


選抜体重別女子レポート
70㎏級~78㎏超級 1/2


優勝はヌンイラ華蓮、期待の田知本遥は初戦敗退
70kg級

13senbatsu_70_1.jpg
写真:前田奈恵子が田知本遥を
相手に左大外刈で攻め込む
第1シードに配されたロンドン五輪代表の田知本遥(ALSOK)は初戦敗退。ノンタイトルながら昨年から随所でその強さを見せてきた前田奈恵子(帝京大4年)に強気の試合を仕掛けられ、淡々と攻防に応じ続けて山場を作れないまま互いに「指導」1つを失ったまま本戦5分が終了。GS延長戦は3分が経過しても差がつかない大消耗戦となったが、先に息が切れたのは田知本。GS3分59秒、トータル時間実に8分59秒が経過したところで田知本に「指導」が宣告され、敗退が決まった.

13senbatsu_70_2.jpg
写真:1回戦、ヌンイラ華蓮は
新井千鶴から内股で「技有」奪取、
あっという間にビハインドを取り戻す
決勝カードはヌンイラ華蓮(環太平洋大4年)と大住有加(JR東日本女子柔道部)、環太平洋大の先輩後輩による対決となった。

ヌンイラは初戦での開始早々、難敵新井千鶴(三井住友海上)が得意とする出足払で「技有」を失ってしまう厳しいスタート。しかし前に出続けて力任せに新井を捕まえ47秒右内股で「技有」を取り返す。以後もパワーを盾に圧力をかけ続け、2分36秒に「指導1」を獲得。以後はヌンイラが収支試合を引っ張りながらも新井が取り味のある技を打ち返すというやや不安定な展開となったが、この「指導」差を最後まで保ってこの試合を勝ち抜けた。続く準決勝は前田を「指導2」で大過なく退け、苦労しながらもしっかり地力を見せ付けての決勝進出。

13senbatsu_70_3.jpg
写真:1回戦、大住有加が大野陽子を
相手に横三角からの崩上四方固で
一本勝ち
一方の大住は極めて厳しい組み合わせを突破しての勝ち上がり。1回戦は大野陽子(コマツ)とのパワーファイター対決を崩上四方固「一本」で勝ち抜け、準決勝は今井優子の右背負投を食って2分30秒に「技有」を失ったが、波状攻撃を繰り返し残り59秒までに3つの「指導」を獲得して追い詰めると、直後の4分12秒に首を抱えての左払腰で「技有」を奪い返す。技を受けすぎた今井は展開を取り戻せず、大住は残り19秒に左大外刈「有効」も追加して快勝。見事初の決勝へと駒を進めることとなった。

13senbatsu_70_4.jpg
写真:決勝、中盤からヌンイラが反撃開始
決勝はヌンイラが右、大住が左組みのケンカ四つ。
大住は背中を掴んでの送足払、さらに左内股、左体落と攻め込み、下がったヌンイラを前にはたき込んで伏せさせる。直後の36秒、ヌンイラに「指導1」。

以後は比較的静かな展開で、技数と圧力に勝るヌンイラの前に、1分47秒と2分47秒に大住に「指導」が与えられる。

以後も試合は大きく動くことなく、4分過ぎからは腰の差しあいが40秒以上続く拮抗の展開。ヌンイラが相手の膝裏に足を差し込んだまま動きを止める所謂サリハニ状態も度々現出、中盤までのスコアがそのまま最後まで残り、「指導2」の優勢勝ちでヌンイラがうれしい選抜体重別初制覇を成し遂げた。

混沌となった世界選手権代表は、「消去法」で田知本遥に決定。低調の続き、結果内容ともになかなか光の見えない田知本、実力の積み上げ以前にまずはこの手詰まり感をどう払拭するかが大きな課題だ。

13senbatsu_70_06.jpg
写真:優勝のヌンイラ華蓮選手
【入賞者】
優勝:ヌンイラ華蓮(環太平洋大4年)
準優勝:大住有加(JR東日本女子柔道部)

ヌンイラ華蓮選手のコメント
「去年2位になって今年こそはと思っていました。優勝できてうれしいです。講道館杯では大住先輩に負けているので今回リベンジ出来て良かった。まだまだ自分の柔道が出来ず思うような勝ち方も出来ていません。まだまだ、です」

【1回戦】
前田奈恵子(帝京大4年)○GS指導2(GS3:59)△田知本遥
ヌンイラ華蓮(環太平洋大4年)○優勢[指導1]△新井千鶴
今井優子○優勢[有効]△千葉英里子
大住有加(JR東日本女子柔道部)○崩上四方固(3:13)△大野陽子

【準決勝】
ヌンイラ華蓮○優勢[指導2]△前田奈恵子
大住有加○優勢[有効・払腰]△今井優子

【決勝】
ヌンイラ華蓮○優勢[指導2]△大住有加


佐藤瑠香が強行出場の緒方亜香里を下して優勝、ともに世界選手権代表に選出
78kg級

13senbatsu_78_1.jpg
写真:準決勝、緒方亜香里が
内股「一本」で西田香穂を下す
決勝に進んだのは緒方亜香里(了徳寺学園職)と佐藤瑠香(コマツ)の2人。予想通りの顔合わせとなった。

皇后盃で優勝した緒方はその後の稽古で膝に重傷を負い、一時は出場が絶望視された状態からの強行出場。この日はいかにも安全運転、決して無理をしないという体の戦いぶりだったが、それでも1回戦は三戸彩渚(神奈川県警)から大内刈(1:18)、準決勝は西田香穂(山梨学院大2年)を内股(4:36)と2つの一本勝ちを並べての決勝進出。

13senbatsu_78_2.jpg
写真:1回戦、
佐藤瑠香が梅木真美を攻める
一方この大会で勝利して、有力視される世界選手権代表「2枠目」行使を確実にしたい佐藤は初戦から気合の入った戦いぶり。1回戦は梅木真美(環太平洋大1年)から小外掛で「技有」を奪って勝利し、準決勝は皇后盃で出色のパフォーマンスを見せて復活気配の穴井さやか(ミキハウス)を大外刈「一本」(3:38)に仕留め、改めてその強さを見せ付けての決勝進出。

13senbatsu_78_4.jpg
写真:佐藤の右体落が「有効」
決勝は緒方が左、佐藤が右組みのケンカ四つ。
互いに良いところを持たせない厳しい組み手争いから緒方が奥襟を叩いて良い形を作り上げ、皇后盃での試合ぶりそのままに相手を前に連れ出しながら攻撃を狙う。佐藤は背中が丸まってしまいやや苦しい状況。

しかし58秒、腰の差し合いから緒方がズルリと滑るように体勢を崩し、佐藤はここに右体落を合わせて転がし「有効」。緒方は膝の負傷の影響が明らか。

追いかける緒方に対して佐藤が組み合うことを嫌い、2分31秒、2分57秒と立て続けに佐藤に「取り組まない」判断での「指導」が与えられる。

13senbatsu_78_5.jpg
写真:佐藤が横四方固で一本勝ち
緒方は背中を抱えての左内股で必死に追いかけるが、3分過ぎ、背中を叩いたところを佐藤に食いつき返されるとやや不自然な動きで畳に崩れ伏せてしまう。
佐藤は食いついて寝技を選択。緒方は再び膝を負傷したかまったく抗えず、佐藤は横四方固に抑え込む。佐藤が乗っているだけ、という体のままあっという間に20秒が過ぎ去り「一本」、4分38秒。佐藤が選抜体重別初制覇を達成した。

大盛り上がりの所属の応援団をよそに、佐藤はインタビューに対し緒方の負傷を気遣ったか「勝ちは勝ちなので」とやや戸惑ったような受け応え。しかしこの優勝の結果、この階級からは緒方と佐藤の2人が世界選手権代表に選出されることとなった。

13senbatsu_78_06.jpg
写真:優勝の佐藤瑠香
【入賞者】
優勝:佐藤瑠香(コマツ)
準優勝:緒方亜香里(了徳寺学園職)

佐藤瑠香選手のコメント
「優勝出来たので、結果は良かった。うれしいです。見ている人がワクワクするような柔道がしたかった。地元福岡で応援も多く、少し緊張しました。いま取り組んでいることの精度を高めて、世界を獲れるように頑張りたいです」

【1回戦】
緒方亜香里(了徳寺学園職)○大内刈(1:18)△三戸彩渚(神奈川県警)
西田香穂(山梨学院大2年)○足車(3:46)△吉村静織
佐藤瑠香(コマツ)○優勢[技有・小外掛]△梅木真美(環太平洋大1年)
穴井さやか(ミキハウス)○優勢[指導3]△日髙美沙希

【準決勝】
緒方亜香里○内股(4:36)△西田香穂
佐藤瑠香○大外刈(2:22)△穴井さやか

【決勝】
佐藤瑠香○横四方固(3:38)△緒方亜香里


次へ



※eJudo携帯版「e柔道」6月21日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.