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全日本カデ体重別選手権女子レポート・57㎏級~70㎏超級

(2013年5月17日)


※eJudo携帯版「e柔道」4月27日掲載記事より転載・編集しています。

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全日本カデ体重別選手権女子レポート
57㎏級~70㎏超級 1/2


高校カテゴリ2位の西尾直子が貫禄の戴冠
57㎏級

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写真:第1シードの西尾直子
決勝に進んだのは西尾直子(帝京高2年)と立川莉奈(敬愛高2年)の2人。西尾は第1シード、立川は第2シードで順当な顔合わせ。

全日本カデ2位、インターハイ2位、全日本ジュニア3位、高校選手権2位と高校1年目で十分場数を踏んできた西尾だが、1回戦では昨年全中3位の泉雅子(埼玉栄高1年)の組み際の左出足払に転がり2分17秒「有効」失陥。一旦は「技有」が宣告されたこの技でリードを許したまま残り1分を切るという苦境に陥ったが3分29秒に「指導2」を得て追いつくと、直後の3分35秒に背負投で「技有」を奪って逆転勝利。勝負どころと目された準決勝では昨年決勝で対戦して敗れた鈴木伊織(大成高1年)から2つの「指導」を奪って優勢勝ちを果たし、今大会も無事決勝への勝ち上がりを決めた。

一方の立川は1回戦で佐藤史織(新田高2年)を相手にGS延長戦までをフルに戦いきっての僅差3-0で優勢勝ち。準決勝は村上栞菜(夙川学院高1年)を相手にこれも旗判定にもつれ込む接戦、僅差2-1で競り勝って決勝へと駒を進めてきた。

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写真:西尾が片手で右背負投、
立川は横に抜けて対応
決勝は西尾、立川ともに右組みの相四つ。
序盤は双方引き手が取れず、釣り手のみの探りあいとなりなかなか技が出ない。

膠着を打開したい西尾、左引き手をとるなり右体落。立川これはこらえてノーポイント。西尾は以後釣り手で奥襟を持って立川を引きずり回すが、具体的な技にはなかなか繋がらない。

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写真:立川の右払巻込を
西尾がしっかり潰す
立川は釣り手で奥襟を得て右払腰、右体落と攻め、さらに寝技に繋ぐが西尾余裕を持って耐えて「待て」。

絞りあいとなってなかなかお互いしっかり持てない状態が続くが、主審は西尾の優位を見極め、立川に対し「極端な防御姿勢」の判断での「指導」を宣告する。経過時間は1分57秒。

奮起した立川は組み際に右一本背負投を放ち西尾大きく崩れるがノーポイント。

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写真:西尾が横四方固、
合技「一本」で勝利
残り18秒、釣り手で横襟を得た西尾が右大内刈、さらに背負投崩れの右大外刈に踏み込むと立川たまらず転がり「技有」。
残り時間を考えると決定的なポイント。西尾は失意の立川をそのまま横四方固に抑え込み、合技で一本勝ち。

この1年間で全国大会の決勝に駒を進めること既に3度。西尾、4度目の挑戦でついに念願成就、久々の全国優勝を掴んだ。

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写真:優勝の西尾直子
【入賞者】
優勝:西尾直子(帝京高2年)
準優勝:立川莉奈(敬愛高2年)

西尾直子選手のコメント
「1試合目は流れを作れず思い通りに行かなかったんですが、準決勝で去年負けた選手に勝って気持ちが乗ってきました。決勝は先に取られないことを心掛けて試合をしました。高校選手権に負けたばかりなのでこの大会はどうしても勝ちたいと思っていました。まだしっかり『一本』取れないので、しっかり相手を投げる技を磨いていきたいと思います」

【1回戦】
西尾直子(帝京高2年)○優勢[技有・背負投]△泉雅子(埼玉栄高1年)
鈴木伊織(大成高1年)○GS有効・大内刈(GS1:04)△林美七海(東大阪大敬愛高1年)
村上栞菜(夙川学院高1年)○優勢[指導2]△村井惟衣(奈良育英高1年)
立川莉奈(敬愛高2年)○GS僅差3-0△佐藤史織(新田高2年)

【準決勝】
西尾直子○優勢[指導2]△鈴木伊織
立川莉奈○GS僅差2-1△村上栞菜

【決勝】
西尾直子○合技(4:20)△立川莉奈

鍋倉那美が全3試合を内股「一本」で圧勝、決勝は高校王者池絵梨奈を下す
63㎏級

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写真:準決勝、鍋倉が
三浦裕香理から内股「一本」
女子8階級の中で最も注目を集めたのは間違いなくこの63kg級。昨年全国中学大会で団体・個人の2冠を獲得した鍋倉那美(大成高1年)と、一昨年の全国中学大会の2冠王者で世界カデ王者、今年3月の全国高校選手権を制したばかりの池絵梨奈(東大阪大敬愛高2年)という強豪2人が参戦がその注目の因だ。
昨年王者の嶺井美穂(桐蔭学園高1年)はエントリーしなかったが、中学生にして皇后盃全日本女子選手権進出という快挙を成し遂げたばかりの三浦裕香理(天王南中3年)も選抜され、ジュニア以下に才能ある選手が粒ぞろいのこの階級らしく、役者の揃ったトーナメントとなった。

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写真:連続一本勝ちで
決勝に勝ち上がった池絵梨奈
決勝進出者はもちろん鍋倉と池。

鍋倉は1回戦で荒木穂乃佳(夙川学院高1年)を開始僅か6秒の右内股「一本」でまさに一蹴。準決勝は受けの強さが売りの三浦に粘られたが、攻め手を緩めることなく1分34秒、3分26秒と2つの「指導」を奪取。3分46秒には前に出てくる三浦を得意の右内股で捕まえ、鮮やかに1回転させて「一本」。さすがの技の切れを披露して見事決勝進出を決めた。

一方の池の勝ち上がりも圧倒的。1回戦は宮宇治朱菜(沖学園高1年)を42秒の背負投「一本」、準決勝は強敵新添左季(天理高2年)から立て続けに2つの「指導」を奪うと、3分36秒の背負投「一本」でトドメ。こちらも連続一本勝ちでしっかりと鍋倉の待つ決勝の畳に勝ち上がりを決めてきた。

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写真:鍋倉と池の決勝は、
開始3秒で鍋倉が「有効」を
奪うスタートダッシュ
決勝は鍋倉が右、池が左組みのケンカ四つ。11年全国中学大会の準々決勝で対戦、池が僅か49秒で上四方固「一本」で勝利という対戦歴のあるカードだ。

開始早々の組み際、右奥襟を叩いた鍋倉が鋭い右内股。ケンケンで反時計回りに追いかけて池を転がし「有効」。ここまで僅か3秒、注目対決の衝撃的な出だしに場内はどよめき。

意外な展開にやや焦った池、釣り手で左奥襟を叩いて左小外刈、左内股と放つが引き手不十分で決め切れず。

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写真:鍋倉が2つ目の有効
一方精神的に優位に立った鍋倉は右内股、右背負投で前へ。2分過ぎ、攻めを焦った池が釣り手一本で上から肩裏を突いて前に出てきたところを鍋倉が迎えうって股に乗せ、引き手を畳に着いて釣り手一本の右内股で跳ね上げる。大きく浮いた池は腹ばいに畳に落ちるが、鍋倉は上に覆いかぶさりながら引き手で足を引っ張りあくまで相手を制してめくり返す。評価の微妙な技だったが、主審は鍋倉の勢いに背中を押されるように「有効」を宣告。経過時間は2分16秒。

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写真:鍋倉が内股「一本」
もはや完全に場を支配した鍋倉は攻撃の手を緩めない。フェイントで一歩前に押し込むと、自ら後ろに下がって池を呼び込み右内股一閃。右袖を両手で握る鍋倉得意のこの技に、池は足を開かされるよう畳に叩きつけられ「一本」、2分27秒。

鍋倉が高校選手権王者の池を相手に「有効」「有効」「一本」と立て続けに奪って圧勝。3試合オール一本勝ちで全日本カデ初優勝を飾った。

鍋倉の強さは圧倒的だった。技の切れ味はもちろんだが高校選手権王者の池に「有効」をリードしながらあくまで投げを狙う気持ちの強さ、それを下支えする地力の高さは圧巻。1年生ではあるが、インターハイでも間違いなく台風の目と成り得る存在だろう。

圧勝の鍋倉はしかし満足感を語ることなく、口をついたのは同学年のライバル嶺井美穂に対する対抗心。高校カテゴリだけでも津金恵(松商学園高)、池、鍋倉、そして嶺井と63kg級のジュニア世代は多士済々。今年もこの階級から目が離せない。

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写真:優勝の鍋倉那美
【入賞者】
優勝:鍋倉那美(大成高1年)
準優勝:池絵梨奈(東大阪大敬愛高2年)

鍋倉那美選手のコメント
「『一本』を取れたのは良かったですが、準決勝は年下の相手との試合で、守りに入ってしまいました。他の試合は挑戦者の意識で試合が出来たのに、そこを反省しています。嶺井(美穂)さんが選抜体重別に選ばれて悔しい。選抜とカデではレベルが違いますが、その分絶対に優勝しなければと思っていました。憧れの谷本歩美選手に近づけるようにこれからも頑張ります」

【1回戦】
鍋倉那美(大成高1年)○内股(0:06)△荒木穂乃佳(夙川学院高1年)
三浦裕香理(天王南中3年)○優勢[有効・出足払]△小柳穂乃果(琴海中3年)
池絵梨奈(東大阪大敬愛高2年)○背負投(0:42)△宮宇治朱菜(沖学園高1年)
新添左季(天理高2年)○不戦△石井優里(苫小牧工高1年)

【準決勝】
鍋倉那美○内股(3:46)△三浦裕香理
池絵梨奈○背負投(3:36)△新添左季

【決勝】 鍋倉那美○内股(2:27)△池絵梨奈


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