PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

全国高校柔道選手権男子個人マッチレポート・60㎏級~81㎏級

(2013年5月1日)


※eJudo携帯版「e柔道」4月13日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


1    

全国高校柔道選手権男子個人マッチレポート
60㎏級~81㎏級 1/3


優勝候補筆頭の浅利昌哉、冷静な戦いぶりで初優勝飾る
60kg級

13kousen_60_1.jpg
写真:2回戦、小倉拓実が
中村深水を得意の袖釣込腰で攻める
決勝に進出したのは小倉拓実(柳ヶ浦高)と浅利昌哉(東海大四高)の2人。

小倉は10年全国中学大会王者で昨年のインターハイではベスト8進出の強者。1回戦は日野賢明(東北高)をあっという間の袖釣込腰「一本」(0:14)に仕留め、2回戦は中村深水(東海大甲府高)から2つの「指導」を奪っての優勢勝ち。3回戦は荒井大嗣(岐阜高専)から「技有」を奪って優勢勝ち。大山場と目された第1シードの平原佑多(京都共栄学園高)との準々決勝をGS延長戦の末僅差の旗判定で勝利すると、準決勝は佐藤裕介(前橋育英高)から「有効」で優勢勝ち。見事決勝進出を決めた。

一方、第2シードに配された浅利は昨年のインターハイ準優勝者、もちろん今大会は優勝候補の筆頭。厳しいマークの中、2回戦の安藤勇介(木更津総合高)戦はGS延長戦の末2つ目の「指導」を奪っての優勢勝ち、3回戦は平鍋達裕(福井工大福井高)との大一番をGS延長戦の末僅差の旗判定で乗り切り、準々決勝は一面護(崇徳高)から「技有」を奪って優勢勝ち。

13kousen_60_3.jpg
写真:準決勝、浅利は大島拓海から
腕挫十字固で一本勝ち
ここまでは厳しい組み合わせになかなか浅利らしさが出せずにいたが、迎えた全日本カデ王者大島拓海(阿波高)との準決勝は後には巴投に引込返と捨身技を繰り出し続けて圧倒。GS延長戦48秒に下から引き込んで横にめくり回し、相手をまたいでいったん制した上で腕挫十字固「一本」。快勝で今大会も決勝の畳へと辿りつくこととなった。

13kousen_60_4.jpg
写真:浅利が小倉の担ぎ技に
鋭く反応、体を回させずに絞り潰す
決勝は小倉、浅利ともに左組みの相四つ。浅利は開始の声に「ショイアー!」と一声気合を入れて前へ。

ともに手先を速く動かし、引き手で袖を狙う。互いが袖を得て接近、体を側面で密着させたところから小倉が両袖をつかんで左袖釣込腰を狙う。が、浅利は察知して右手を絞り制し、小倉は体を回すことが出来ないまま潰されてしまう。

13kousen_60_5.jpg
写真:浅利が巴投、抜けた小倉を
伏せさせて寝技を狙おうと回し続ける
30秒過ぎ、浅利は引き手から掴んで巴投。深く入りすぎて小倉の股中を通り過ぎる形になったが、抜けた浅利はあくまで脚で制して回そうとする。これは小倉が伏せ、ついで立ち上がって「待て」。経過時間は40秒。

再開後、小倉が前へ。しかし浅利がいなして側面に進出、先んじて両手で左袖を得ると、やや慌てた小倉は持たせたまま左小内刈、さらに左袖釣込を狙うが入ることが出来ずに正対したまま身を丸めて潰れてしまう。主審はこの技を偽装攻撃と判断、即座に「指導」を宣告する。経過時間は1分3秒。

小倉引き手を得るが、浅利は攻防しながらジリジリと前へ。小倉は腕を動かすたびに後退させられて場外に押し出される。展開拮抗も地力は浅利が上の印象。

13kousen_60_6.jpg
写真:浅利、今度は腕を抱え込んでの巴投
双方手先を叩き合わせるような手先の組み手争い。しかしスピードに勝る浅利が攻防を良く見極め、小倉が出した手をキャッチするように引き手で袖を掴む。小倉は左に巻き込む形で腕を捻って切り離そうとするが浅利ガッチリ握ったこの手を離さない。左袖を制されたまま近距離に付かれた小倉も引き手で左袖を手繰り、お互い両手で袖を抱えるような絞りあい。浅利先んじて腕を抱きこんだまま巴投、相手が伏せると横について制し、下に潜って腕挫十字固を狙う。これは小倉が耐えて「待て」。経過時間は1分39秒。

13kousen_60_7.jpg
写真:浅利が小倉を下から
捲り返し、ガッチリ横四方固
再開直後、浅利が引き手で袖を狙うと見せ、一転左襟を握って左小内巻込。小倉は抱きついて潰し、伏せた浅利の横について寝技の攻防を開始。
横に付かれた浅利、うまく体を捌いて下に潜り込んで正対、相手を引き込みにかかる。
小倉、膝をパスせずに左手で浅利の左片襟を差して首を制そうと試みるが、この一瞬の判断ミスが致命傷。
浅利は小倉が手を差し出した瞬間を狙ってこの左腕の肘を流して両手で袖を握り、左脚で相手を跳ね上げつつ右脚で小倉の体を刈り、右横にめくり返す。

小倉は手を前に差し出して体が伸びてしまっていたことと、左腕を流されてしまって体を支える材料がなくなってしまっていたことで全く逆らえず。クルリと捲られた時にはすでに浅利の横四方固は大方完成、小倉脚を絡んで耐えるが浅利はほとんど間をおかずにこれを蹴り抜き、主審は「抑え込み」を宣告。
首をガッチリ握ったこの抑え込みには小倉ほとんど動けず「一本」、2分31秒。

浅利、優勝候補筆頭の前評判に恥じない堂々たる戦いぶりで、見事高校選手権初優勝を成し遂げた。

決勝は地力勝ち。浅利は自分の引き出しと試合の展開を引き比べつつ、冷静に試合を進めていた印象。地力に勝っているという確信があればこそ可能な試合運びだ。いかにも軽量級の強者らしいヤンチャな風貌と裏腹の、落ち着いた戦いぶりが印象的な決勝戦だった。

13kousen_60_8.jpg
写真:優勝の浅利昌哉
【入賞者】
優勝:浅利昌哉(東海大四高)
準優勝:小倉拓実(柳ヶ浦高)
第三位:大島拓海(阿波高)、佐藤裕介(前橋育英高)
敢闘賞(ベスト8):平原佑多(京都共栄学園高)、田川兼三(長崎日大高)、一面護(崇徳高)、中原諒人(比叡山高)

浅利昌哉選手のコメント
「抑え込んでいるときは『勝利に急がず、25秒間相手を制する』と自分に言い聞かせていました。決勝で負けることが続いていたので何が何でも優勝したかったし、なにより、3月で退かれる監督に最高のプレゼントをしたいと思っていましたので嬉しいです。最初の試合から動きが硬かったですが、尻上がりに良くなって気持ちで乗っていけました。足りないのは腕力、そして絶対に負けない精神力。感謝の気持ちを持ち続けて、インターハイはこれ以上に頑張りたいです。」

【準々決勝】
小倉拓実(柳ヶ浦高)○GS僅差△平原佑多(京都共栄学園高)
佐藤裕介(前橋育英高)○GS僅差△田川兼三(長崎日大高)
浅利昌哉(東海大四高)○優勢[技有]△一面護(崇徳高)
大島拓海(阿波高)○GS僅差△中原諒人(比叡山高)

【準決勝】
小倉拓実○優勢[有効]△佐藤裕介
浅利昌哉○GS腕挫十字固(GS0:49)△大島拓海

【決勝】
浅利昌哉○横四方固(2:31)△小倉拓実


次へ

1    



※eJudo携帯版「e柔道」4月13日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.