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全国高校柔道選手権大会女子団体戦マッチレポート・1回戦~準決勝

(2013年4月19日)


※eJudo携帯版「e柔道」4月4日掲載記事より転載・編集しています。

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全国高校柔道選手権大会女子団体戦マッチレポート
1回戦~準決勝 1/3


1回戦

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写真:団体戦開始式、
昨年優勝の埼玉栄高による優勝杯返還
先鋒から順に52kg級、63kg級、無差別という体重制限のある3人制団体という特殊なレギュレーションで争われる高校選手権女子団体。第35回大会の優勝候補は松商学園高(長野)と敬愛高(福岡)。シード順は松商学園が第1シード、敬愛が第2シードとなった。

松商学園は中堅にグランドスラム東京王者の津金恵を置き、大将に前日の個人戦57kg級で優勝して波に乗っている出口クリスタ、先鋒枠にも52kg級でベスト8に入った武居沙知を置き、全体に軽量ながらも非常に面白いチーム。出口は皇后盃北信越予選では全試合一本勝ちで優勝して悠々本戦への進出を決めており、大型選手にも耐性がある。山口泰志監督も「(今年は)狙われければ」と語る通り今大会は初優勝の大チャンス。

敬愛は重量級の分厚さが特徴のチームだが、体重制限のある今大会でも中堅枠に57kg級全日本ジュニア王者の芳田司、先鋒にはしぶとい鷲崎風歌を揃えてしっかり形を作ってきた。大将には前日の個人戦で王者・朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷高)をもっとも苦しめた強者・岡史生という大黒柱を置いて3年ぶり2度目の優勝を目指す。

この2校を、月波真貴穂と鈴木夏海の皇后盃出場コンビを擁する新田高(愛媛)、昨年の覇者で、中学時代にこの学年を代表するスターとして大活躍した安沙好が軸の埼玉栄高(埼玉)、池絵梨奈と米澤夏帆の「香長中コンビ」の復調で四つ角シードを得た東大阪大敬愛高(大阪)らが追うというのが今大会の構図。

シード8校の登場はもちろん2回戦から。1回戦はシード各校への挑戦権を得るべく、各ブロックで激戦が繰り広げられた。

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写真:宮崎日大・能智亜衣美が
修徳・渡名喜風南に圧を掛ける
■1回戦

1回戦の注目カードは最混戦区のDブロックの第1試合。新田への挑戦権をかけて、東京代表の修徳高と宮崎日大高(宮崎)が激突した一戦だ。

宮崎日大高 1-0 修徳高
(先)村田ななみ×引分×義村真由
(中)能智亜衣美○優勢[有効]△渡名喜風南
(大)戸村井羅×引分×大畑柚香
この試合は宮崎日大が辛勝。先鋒戦の引き分けを受けた中堅戦で能智亜衣美が52kg級の強豪渡名喜風南を相手にサイズの差を存分に生かして圧力を掛け続ける。良く捌き続けた渡名喜だが消耗の激しくなった残り56秒で「指導1」、残り31秒で「有効」失陥。能智は逆転を狙う渡名喜を封殺、残り15秒には2つ目の「指導」も獲得して優勢勝ち。大将の戸村井羅も70kg級の大畑柚香にほとんどチャンスを与えずに手堅く引き分け、1-0で2回戦への勝ち上がりを決めた。

全国優勝候補の渋谷教育学園渋谷高、帝京高ら強豪ひしめく東京都から初出場の修徳はあえなく1回戦敗退。能智、戸村と皇后盃九州予選でも3位決定戦に進んだ両強豪の前に得点を挙げたかったところだが、先鋒戦での義村真由の引き分けが最後まで重く響いた。

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写真:藤枝順心・益子楓彩奈が
安枝香奈から大内刈で「技有」奪取
同じくDブロック、静岡県予選でインターハイ78kg超級2位の滝川真央を擁する富士市立高を破って注目された藤枝順心高は創志学園高(岡山)を1-0で振り切って勝利。中堅戦で創志学園のエース安枝香奈を相手に益子楓彩奈が合技で一本勝ち、大将戦もしっかり分けて上々の滑り出しだった。

ほか、Bブロックでは個人戦78kg級王者橋高朱里を擁する金沢学院東高が強豪長崎明誠高を相手に1-1で内容勝ち。先鋒戦の有効負けを受けて登場した中堅の渡辺瑞萌が長崎明誠のエース福添そのかを相手に内股透で一本勝ち。この1点を橋高がしっかり守り、シード校東大阪大敬愛への挑戦権を得ている。

1回戦の結果は下記。

【1回戦】
東北高(宮城) 1-0 大分西高(大分)
紀央館高(和歌山) 2-0 出雲西高(島根)
伊香高(滋賀) ○0代-0△高松商高(香川)
西京高(山口) ①-1 土浦日大高(茨城)

金沢学院東高(石川) ①-1 長崎明誠高(長崎)
富士学苑高(山梨) 3-0 宮古高(岩手)
大垣日大高(岐阜) 1-0 高岡龍谷高(富山)
弘前実高(青森) 2-0 板野高(徳島)

大成高(愛知) 2-0 湯沢翔北高(秋田)
前橋育英高(群馬) 3-0 京都学園高(京都)
清水ヶ丘高(広島) 1-0 鹿児島情報高(鹿児島)
福井工大福井高(福井) ①代-1 羽黒高(山形)

宮崎日大高(宮崎) 1-0 修徳高(東京)
藤枝順心高(静岡) 1-0 創志学園高(岡山)

天理高(奈良) ①-1 日大東北高(福島)
八千代高(千葉) 3-0 日本文理高(新潟)

2回戦

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写真:大将枠で出場の
松商学園・出口クリスタ。
初戦は強豪岩佐遥を
相手に凌ぎきって
引き分け獲得
■2回戦

2回戦からはいよいよシード校が登場。

松商学園高 1-0 東北高
(先)武居沙知×引分×吉田安奈
(中)津金恵○合技(2:08)△市川香代子
(大)出口クリスタ×引分×岩佐遥

第1シードの松商学園の初戦は東北ブロック王者の東北高(宮城)。若潮杯武道大会でも3位に入賞している強豪だ。
松商学園は大黒柱の津金恵が63kg級東北王者の市川香代子を相手にしっかり一本勝ち。これを受けた出口クリスタが超級の有力選手岩佐遥の圧力を、担ぎ技を交えながら凌ぎきって引き分け獲得。津金が取って出口が止めるという今大会勝ち上がりの基本となるはずの形をしっかり踏んだ、まずまずの出だしで初戦の難関を突破した。

前日の個人戦を見る限りでは、津金は国際大会連戦の疲れか動きが重く、コンディションははっきり不良。しかしその中でも決勝まで進出した地力の高さをこの試合でも遺憾なく発揮、一本勝ち必須の場面でしっかり仕事を果たした。初の頂点取りへ、チーム全体が気合十分という印象。

同じAブロックのシード校沖縄尚学高(沖縄)は3-0で高松商高(香川)を一蹴。順当に3回戦進出を決めている。

東大阪大敬愛高 1-0 金沢学院東高
(先)納杏奈×引分×熊倉彩夏
(中)池絵梨菜○優勢[有効]△渡辺瑞萌
(大)米澤夏帆×引分×橋高朱里

Bブロックの東大阪大敬愛も初戦から厳しいカード。大将に70kg級高校選手権王者の橋高朱里を置く金沢学院東高との対戦だ。
東大阪大敬愛の大将は57kg級の米澤夏帆。軽量の米澤に「引き分けで良し」のミッションを与えるためには中堅までにリードを得ることがどうしても必要だったが、中堅の池はしぶとい渡辺瑞萌から「有効」を奪って使命達成。米澤が橋高を止め、東大阪大敬愛が1-0で3回戦進出を決めた。

埼玉栄高 2-1 大垣日大高
(先)齋藤美穂○優勢[有効]△波多野京香
(中)安沙好○大内刈(0:08)△水谷彩花
(大)桒原佑佳△大外刈(1:24)○山中満紀

Bブロックもう1つのシード校埼玉栄はこれも強豪、大将に78kg級インターハイ2位の山中満紀を置く大垣日大高(岐阜)と初戦からマッチアップ。

埼玉栄は先鋒の齋藤美穂が「有効」優勢で先制点を挙げると、中堅の安が開始僅か8秒で得意の大内刈を決めて一本勝ち。大将戦まで持ち込めれば、と粘りたい大垣日大の意図を挫いてあっという間に勝利決定。
大将戦は山中と桒原佑佳という強豪対決だったが、この試合は山中が大外刈「一本」で勝利して一矢を報いた。

埼玉栄は勝負が揺れる大将戦の前に2点獲得で試合を決めたところまでは満点、しかし上位対戦でカギになるはずの大砲・桒原が失点、それも一本負けという団体戦でやってはいけない内容での意外な敗退。次戦以降に向けてやや不安を残す立ち上がりとなった。

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写真:代表戦、敬愛のエース
岡史生が月野珠里から
支釣込足「一本」
敬愛高 ①-1 大成高
(先)鷲崎風歌△横四方固(1:38)○近藤亜美
(中)芳田司×引分×月野珠里
(大)岡史生○内股(0:19)△筒井志保
(代)岡史生○支釣込足(0:55)△月野珠里

Cブロックの注目対決、敬愛-大成の強豪対決は敬愛が辛勝。
大成は唯一に近い取りどころと目された先鋒戦で、個人戦52kg級3位の近藤亜美が難敵鷲崎風歌から横四方固で一本勝ち。さらに中堅戦は月野珠里が芳田司と引き分けて1点リードのまま大将戦にまで勝負を持ち込む。

しかし大成の駒はここで尽きる。敬愛は大将戦でエースの岡史生が筒井志保を僅か19秒で内股「一本」に仕留め、続く代表戦でも月野珠里を圧倒、内股を連発して攻め込むとこれも僅か55秒で支釣込足「一本」に屠り去る。

限られた戦力で敬愛に食いつき、アップセットまであと一歩と迫った大成だが、岡という絶対の切り札を持つ敬愛を倒すには中堅戦までに試合を決めることが必須であった。結果的には戦力の厚みの差が出た格好で、敬愛が順当に3回戦進出決定。

夙川学院高 2-1 清水ヶ丘高
(先)嶋田裕里恵△横四方固(1:31)○森由芽香
(中)原田千賀子○優勢[有効]△藤本優海
(大)荒巻有可里○小外刈(1:17)△植村心

Cブロックもう1つの注目対決、シード校の夙川学院高に中国地区きっての強豪清水ヶ丘高が挑んだ一戦は夙川学院の逆転勝利。
清水ヶ丘は個人戦52kg級2位の強豪、先鋒森由芽香がしっかり仕事を果たして一本勝ち。あとは夙川の主力である原田、荒巻の2枚を止めることが出来ればというところだったが、中堅戦は原田が「有効」優勢で勝利、大将戦は皇后盃にも出場を決めている荒巻有可里が小外刈「一本」で勝負を決めて試合終了。夙川学院が2-1で3回戦進出を決めた。試合展開上は逆転だが、チーム力に勝る夙川学院がしっかりその差を発揮した、戦力構成がそのままスコアに反映されたと言える試合だった。

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写真:新田のエース月波光貴穂が
戸村井羅を攻め込む
新田高 1-0 宮崎日大高
(先)田中千尋×引分×村田ななみ
(中)佐藤史織×引分×能智亜衣美
(大)月波光貴穂○優勢[指導2]△戸村井羅

激戦区Dブロックに四つ角シード校の新田が登場。しかし、前日の個人戦準決勝で肘を負傷した鈴木夏海はやはり欠場、苦しい布陣での船出だ。代役出場の佐藤史織は昨年の金鷲旗大会準決勝で渋谷教育学園渋谷高を相手に2人抜きを果たしている強者だが、他校に与えるインパクトの低下は否めない。

そんな中、佐藤は宮崎日大の得点源である能智亜衣美をしっかり止めて引き分け。0-0で迎えた大将戦は大黒柱の月波光貴穂が難敵戸村井羅を相手に圧殺、攻撃、後の先での攻勢と隙を見せない順行運転で2つの「指導」を獲得。3戦通じてこの「指導2」が唯一のポイントというロースコアゲームをしっかり制し、シード校新田が3回戦進出決定。

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写真:阿蘇中央の上村綾香が
天理・石田千春を相手に袈裟固、横四方固
と連絡して抑え込んで一本勝ち
藤枝順心高 2-0 三浦学園高
(先)鈴木楓○優勢[有効]△久保菜摘
(中)益子楓彩奈○横四方固(2:05)△佐俣詩帆
(大)吉長桃子×引分×佐俣優依

Dブロックもう1つの注目カードは、前戦で修徳を破った藤枝順心高と神奈川代表の三浦学園高の対戦。
三浦学園は大将の佐俣優依が得点源だが、藤枝順心は静岡県予選で富士市立を破るなど大将重心のチームを狩ることには長けている。この試合も2点先制であっけなく勝負を決め、大将戦ではモチベーションを失った佐俣を吉長桃子がしっかり止めて引き分け。2-0の完封勝利で3回戦進出を決めた。

シード校の阿蘇中央高は天理高を1-0で完封。中堅戦で土井雅子が相手の得点源である新添左季と引き分け、0-0で迎えた大将戦で上村綾香が石田千春に横四方固で一本勝ち。しぶとさと寝技という前代から引き継いだ長所を今大会も発揮した格好で、順当に3回戦への勝ち上がりを決めた。

【2回戦】
松商学園高(長野) 1-0 東北高
紀央館高 ①-1 白鴎大足利高(栃木)
沖縄尚学高(沖縄) 3-0 伊香高
名張高(三重) ①-1 西京高(山口)

東大阪大敬愛高(大阪) 1-0 金沢学院東高
東海大四高(北海道) ①-1 富士学苑高
埼玉栄高(埼玉) 2-1 大垣日大高
小城高(佐賀) ①-1 弘前実高(青森)

敬愛高(福岡) ①-1 大成高
前橋育英高 3-0 中村高(高知)
夙川学院高(兵庫) 2-1 清水ヶ丘高(広島)
児玉高(埼玉) ①-1 福井工大福井高

新田高(愛媛) 1-0 宮崎日大高(宮崎)
藤枝順心高 2-0 三浦学園高(神奈川)
阿蘇中央高(熊本) 1-0 天理高
八千代高 2-0 八頭高(鳥取)


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