PAGE TOP ↑

柔道1

柔道2
柔道4 柔道5

eJudoとは?情報募集・お問い合わせサイトマップ

全国高校柔道選手権大会男子団体戦マッチレポート 1回戦~準々決勝 

(2013年4月17日)


※eJudo携帯版「e柔道」3月22日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


1    

全国高校柔道選手権大会男子団体戦マッチレポート
1回戦~準々決勝 1/3


1回戦

13kousen_Mdantai_1-1.jpg
写真:第2日開始式、
選手宣誓を務めたのは
国士舘高・磯田範仁
全国47都道府県の代表が聖地・日本武道館に集結。全国高等学校柔道選手権大会は3月19日、20日の2日間に渡って開催、20日はもっとも注目の集まる団体戦が行われた。

5人制の勝ち抜き試合で行われる男子団体戦、今年の優勝候補は、昨年もレギュラーとして活躍した大駒・ウルフアロンを軸に連覇を狙う東海大浦安高(千葉)と全国中学大会で伝説的な圧勝を演じた2年生世代が中心の国士舘高(東京)。これに昨年準優勝の桐蔭学園高(神奈川)、若潮杯3位の東海大相模高(神奈川)を加えたAシード校4つが優勝に絡みうるチームとの下馬評。Bシード校には日体荏原高(東京)、東海大仰星高(大阪)、大成高(愛知)、大牟田高(福岡)が据えられた。

シード校の勝ち上がりを中心に、まず序盤戦の様子からレポートしてみたい。

13kousen_Mdantai_1-2.jpg
写真:石塚康太郎が必死で粘る
シード校は1回戦を免除。このステージの注目対決は中堅実力校同士の競り合い、そして強豪への挑戦権争いだ。

【Aブロック】

Aブロックの注目対決は静岡学園高(静岡)と水戸啓明高(茨城)による一番。
前日に行われた個人無差別で藤井靖剛(桐蔭学園高)、ウルフアロン、田崎健祐(国士舘高)と団体戦優勝候補校のエースを次々に屠り去って優勝を飾った静岡学園高の大将・佐藤和哉に会場の熱い視線が注がれた。静岡学園が勝ち進めば3回戦で東海大浦安との激突が予想され、これは東海大浦安にとっては準決勝、決勝級の試練の場となる可能性がある。
佐藤に前日の疲労はどこまで残っているのか、どこまで佐藤が体力を残しているのかがこの試合の見どころ。

水戸啓明高○1人残し△静岡学園高
(先)絵面佳彦×引分×望月飛翔(先)
(次)長山和寿×引分×星野圭祐(次)
(中)樫村将伍○一本背負投(0:20)△佐野安大(中)
(中)樫村将伍○優勢[技有]△小野駿平(副)
(中)樫村将伍△大内刈(1:32)○佐藤和哉(大)
(副)石塚康太郎×引分×佐藤和哉(大)
(大)高久征大

佐藤の前に2人差リードを積み上げた水戸啓明が完勝。中堅の茨城県無差別王者の樫村将伍が2人抜き、樫村は佐藤に敗れたが、副将の90kg級でこれも県代表を務める石塚康太が決死の表情で引き分け、1人残しで勝利を決めた。

石塚は守るべきところは守り、攻めるべきときは攻める、攻守の明確な展開を積み上げる好試合だった。

佐藤は超級選手の樫村にはさすがの一発を見舞ったが、トップレベルと決勝まで戦い続けた前日の疲労の中で、初戦から3人を抜かねばならないというミッションはいささか重かった。攻めに攻めるも切所での決め手を欠き、守られるとなかなか取り切れないという昨夏以来度々見せていた苦手の展開に嵌った。佐藤の実力は明らかだが、団体戦で勝つということの厳しさを改めて感じさせる一戦だった。

13kousen_Mdantai_1-3.jpg
写真:近大福山・末木と
前橋育英・佐藤によるエース対決
近畿大附属福山高○1人残し△前橋育英高
(先)高原大河×引分×阿部龍也(先)
(次)大瀧和○優勢[指導2]△木村隼人(次)
(次)大瀧和△優勢[指導3]○佐藤圭将(中)
(中)末木貴将×引分×佐藤圭将(中)
(副)平川祐希×引分×松倉海斗(副)
(大)佐藤允哉○優勢[指導2]△岡村力也

全国優勝候補の崇徳を破って出場の近大福山は前橋育英との実力校対決に勝利。前橋育英の大駒・佐藤圭将を軽量級の末木貴将がしぶとく戦って止め、大将対決では県大会勝ち抜けの立役者・佐藤允哉が群馬県超級王者の岡村力也から「指導2」を奪って勝利。末木、佐藤の両エースがしっかり仕事を果たして2回戦進出決定。

小杉高は阿波高を相手に前半2人差をリードしたが猛追に合い、大将同士の対戦に登場した坂田豊志の「指導2」優勢勝ちで競り勝ち。

長崎日大高は近大附属高を相手に、1勝1敗で迎えた大将戦で田川兼三が一本勝ち、接戦を勝ち上がって2回戦進出を決めた。

[Aブロック1回戦]
北海高(北海道)○2人残し△報徳学園高
水戸啓明高(茨城)○1人残し△静岡学園高
近大福山高(広島)○1人残し△前橋育英高
長崎日大高(長崎)○1人残し△近大附属高(大阪)
小杉高(富山)○1人残し△阿波高(徳島)

13kousen_Mdantai_1-4.jpg
写真:盛岡大附高・澁谷貴嗣が
木戸清孝の抱きつきを外巻込に捉えて
試合を決める「有効」奪取
【Bブロック】

1回戦最大のアップセットはこのBブロック。開会式直後の第1試合で、シード校候補にも挙がっていたはずの強豪・四日市中央工が早くも陥落。

盛岡大附高○1人残し△四日市中央工高
(先)川崎聖人×引分×菅野春樹(先)
(次)和山飛翔△優勢[技有・小外掛]○池田大志(次)
(中)菅原一生○送襟絞(2:32)△池田大志(次)
(中)菅原一生△崩上四方固(1:12)○原田昌寛(中)
(副)三浦拓海○優勢[指導2]△原田昌寛(中)
(副)三浦拓海×引分×下田将大(副)
(大)澁谷貴嗣○優勢[有効・外巻込]△木戸清孝(大)

盛岡中央高のエース格は昨年の高校選手権73kg級3位の三浦拓海と、今期の東北大会73kg級王者の澁谷貴嗣。
盛岡中央はこの2人がキッチリ仕事。副賞で登場した三浦が原田昌寛から「指導2」で勝負すると、ポイントゲッターの下田将大をしっかり抑えて引き分け。大将対決で登場した澁谷は66kg級の強豪木戸清孝を相手に隙を見せずに試合を展開、焦った木戸が接近戦を挑み、腰に抱きついてきたところを右外巻込に捉えて「有効」奪取、これで勝負を決めた。

四日市中央工は先鋒に配した菅野春樹の引き分けが非常に痛かった。取りどころが抑えられて動揺する中で取って取られての乱戦、相手のポイントゲッターに守りどころが抜かれた上にエース格が引き分けで潰され、大将に配した軽量選手がリスクを冒して追いかけざるを得なくなる、といくつかの分岐点でシナリオがことごとく悪い方向に転がり、典型的な「食われる」試合展開に嵌った。盛岡大附も関係者の評判が高い好チームであるが、開会式直後の第1試合という緊張漂う場、全国大会に棲む魔物に四日市中央が潰されたと評すべき試合だった。

東北大会王者の東海大山形高は昨日81kg級で2位入賞の佐藤佑樹が前日の負傷を押して中堅で出場したが、やや精彩を欠き1勝1敗。それでも総合力の高さで鹿児島情報を振り切り、1人残しで2回戦進出。

新田は箕島を相手に次鋒窪田将之が挙げた一点を守りきり、1人残しで2回戦進出決定。シード校日体荏原への挑戦権を得た。

[Bブロック1回戦]
盛岡大附高○1人残し△四日市中央工高(三重)
佐賀商高○1人残し△八頭高(鳥取)
新田高(愛媛)○1人残し△箕島高(和歌山)
東海大山形高○1人残し△鹿児島情報高(鹿児島)
高川学園高(山口)○代表戦△鶴来高(石川)

【Cブロック】

白鴎大足利高○1人残し△田村高
(先)柳原尚弥○内股(2:07)△田辺巧(先)
(先)柳原尚弥×引分×増子智也(次)
(次)浅野大輔×引分×安部晴輝(中)
(中)山中勇希△優勢[指導2]○荒諒太(副)
(副)太田竜聖×引分×荒諒太(副)
(大)石井大稀○背負投(1:40)△岩崎康介(大)

Cブロック上側の実力校対決は白鴎大足利高に軍配。大将対決で石井大稀が73kg級東北2位の岩崎康介を背負投「一本」で下した。小兵選手が粘って後ろに繋ぎ、エースでエースを潰す。岩崎で勝負を掛けて敗れた田村にとっても、文句のつけようのない一番だった。

Cブロック下側、大成がシードされた山でもアップセット。2月の女川町長旗全国選抜大会で2年連続2位の京都学園高が、東海大甲府高(山梨)に敗れた。

東海大甲府○2人残し△京都学園高
(先)中川将嗣×引分×中川凌(先)
(次)山本雄太○払巻込(1:13)△田中尚輝(次)
(次)山本雄太×引分×増田晃(中)
(中)坂牛つばさ×引分×田中和輝(副)
(副)清水圭三郎○内股(1:31)△木下智貴(大)
(大)藤田矩明

東海大甲府は京都学園のポイントゲッター木下智貴と田中尚輝からともに「一本」で計2勝を挙げ、失点はゼロ。こちらもまさしく完勝だった。

13kousen_Mdantai_1-6.jpg
写真:1人で3戦1分け、
帯広農逆転の立役者となった
山下健介
帯広農-青森山田戦は青森山田の先鋒・千島甲太が3人抜き。しかしここから帯広農の副将山下健介が3人を抜き返す大活躍。4人目は引き分け、大将に控える前日の個人戦73kg級王者の大駒・山本悠司を温存したまま2回戦進出を決めた。

[Cブロック1回戦]
近江高(滋賀)○2人残し△平田高(島根)
白鴎大足利高(栃木)○1人残し△田村高(福島)
東海大甲府高(山梨)○2人残し△京都学園高
帯広農高(北海道)○1人残し△青森山田高(青森)
柳ヶ浦高(大分)○2人残し△高知高(高知)

13kousen_Mdantai_1-7.jpg
写真:天理高の次鋒村上陣亮が
大垣日大・伊藤寛康から
背負投で一本勝ち
【Dブロック】

Dブロックでは桐蔭学園高への挑戦権をかけて、昨年ベスト4の天理高(奈良)と、実力校の大垣日大高(岐阜)が対戦。

天理高○1人残し△大垣日大高
(先)古田伸悟○内股(0:46)△牛丸了英(先)
(先)古田伸悟△優勢[有効]○伊藤寛康(次)
(次)村上陣亮○背負投(1:49)△伊藤寛康(次)
(次)村上陣亮×引分×松垣渓太(中)
(中)西岡丈×引分×高井佳太(副)
(副)西尾徹○上四方固(2:17)△吉田優平(大)
(大)副島望夢

この試合も最終戦はエース対決。大垣日大の最後の砦、全日本カデ73kg級王者の吉田優平を天理が誇る超級の強豪・西尾徹が上四方固にしとめて一本勝ち。全体としては天理の中堅・村上陣亮が挙げた背負投「一本」が良く効いた試合だった。

13kousen_Mdantai_1-8.jpg
写真:豊栄の大将・富樫匠が
片桐章男から小外掛で一本勝ち、
スコアをタイに戻す
Dブロック下側、東海大仰星がシードされた山では好チームと前評判の高い豊栄高(新潟)が千葉の第二代表・東京学館高に大苦戦。

豊栄高○1人残し△東京学館高
(先)田宮悠太○優勢[指導3]△高橋透(先)
(先)田宮悠太△上四方固(0:59)○藤崎翼(次)
(次)高橋慎○合技(1:15)△藤崎翼(次)
(次)高橋慎×引分×中野拓郎(中)
(中)サーワーワジャハット△優勢[有効]○片桐章男(副)
(副)安井司△合技(2:19)○片桐章男(副)
(大)富樫匠○小外掛(0:16)△片桐章男(副)
(大)富樫匠○優勢[技有]△磯部鉄心(大)

豊栄高は「緊張でガチガチ」(大倉太監督)。先鋒田宮悠太、中堅サーワーワジャハット、副将安井司とポイントゲッターを務めるべき主力3枚がいずれも失点というバタバタの試合。最後は富樫匠の2連勝で事なきを得たが、次戦以降に課題を残す内容であった。

[Dブロック1回戦]
天理高(奈良)○2人残し△大垣日大高(岐阜)
埼玉栄高(埼玉)○1人残し△九州学院高(熊本)
延岡学園高(宮崎)○代表戦△福井工大福井高(福井)
豊栄高(新潟)○1人残し△東京学館高(千葉)
高松商高(香川)○2人残し△本荘高(秋田)


次へ

1    



※eJudo携帯版「e柔道」3月22日掲載記事より転載・編集しています。

ドコモ版QRコード KDDI版QRコード
 docomo版QRコード    au版QRコード


→eJudoトップページに戻る
→「ニュース・マッチレポート」に戻る


supported by KAYAC 運営会社サイトポリシー  RSS copyright (c) 2005 ejudo all rights reserved.