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全国体育系学生体重別大会レポート

(2013年3月31日)


※eJudo携帯版「e柔道」3月11日掲載記事より転載・編集しています。

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全国体育系学生体重別大会レポート 1/2

尾張功樹、持ち味の粘りを生かしてノーシードから戴冠
60㎏級

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写真:準決勝、尾張功樹が中川加偉を
相手に袖釣込腰で攻め込む
第1シードの田原大資(日本大2年)は2回戦で岩崎奨平(日体大1年)を横四方固、3回戦で馬場海人(国士舘大3年)をGS延長の末の僅差勝ち(3-0)、4回戦では吉村敬済(国際武道大1年)を腕挫十字固で破って準決勝進出。
迎えた準決勝では、3回戦、4回戦と得意の背負投「一本」で勝ち上がってきた斉藤昴矢(鹿屋体育大1年)を、小外刈からの朽木倒で破って決勝進出を果たした。

一方、反対側のブロックからは、ダークホースの尾張功樹(鹿屋体育大2年)が決勝進出。尾張は1回戦の志磨健太(中京大3年)には袖釣込腰で「有効」を奪って勝利したものの、続く2回戦の篠岡拓磨(国際武道大2年)、3回戦の米村将(国士舘大1年)にはGS延長の末の僅差判定勝ち。4回戦の伊丹直喜(東海大2年)には背負投「有効」で優勢勝ちして準決勝へ進んだが、準決勝では、第2シードの中川加偉(国士舘大2年)をこれまた延長の末の判定勝ち(3-0)という、まさに薄氷の決勝進出だった。

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写真:決勝もGS延長戦に縺れ込む接戦、
尾張が「有効」を奪って勝利
決勝は田原、尾張ともに右組みの相四つ。小内刈、小外刈といった足技が巧い田原と背負投、袖釣込腰などの担ぎ技を得意とする尾張がともに持ち味を出し合う試合展開となった。前半の1分48秒、田原がタイミングのいい右小内刈で尾張を伏せさせるも惜しくもポイントにはならず。その後は田原が先に先にと小内刈や小外刈など足を飛ばし、そこに尾張が必ず背負投を合わせるという展開が続き、なかなか試合展開に差がつかない。終了間際、尾張が肩車で田原を大きく崩すが、田原は身体を捻って逃れ、これもポイントとはならずに4分が終了。試合はGS延長戦へと縺れ込むこととなった。

GS延長戦開始早々、尾張が低い体勢で右袖釣込腰に入ると、左手で田原の左足を抱え込む。田原耐えるが尾張がしつこく巻き込んでいくと、こらえきれずに回ってしまい「有効」、14秒(4分14秒)。尾張が身上の「粘り強さ」で見事優勝を奪い取った。

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写真:優勝の尾張功樹選手
【入賞者】
優勝:尾張功樹(鹿屋体育大2年)
準優勝:田原大資(日本大2年)
第三位:齋藤昂矢(鹿屋体育大1年)、中川加偉(国士舘大2年)

尾張功樹選手のコメント
「2回戦から判定ばかりでとても苦しかったです。自分は技も切れないし、なんの取り柄もないですが、気持ちでは絶対に負けないと思って戦いました。今までいろいろな人から応援していただき、支えていただいたので、ようやく結果を出すことができて、本当に嬉しいです。これからも感謝の気持ちを忘れずに、そして一戦一戦大切に戦い、講道館杯の舞台に立てるような選手になりたいと思います」

【準決勝】
尾張功樹○GS僅差3-0△中川加偉
田原大資○朽木倒△斉藤昴矢

【決勝】
尾張功樹○GS有効・袖釣込腰(GS0:14)△田原大資

宮崎廉が試合巧者ぶり発揮して初優勝
66㎏級

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写真:準決勝、
宮崎廉が小内巻込で一本勝ち
昨年3位で第1シードに座った関根健寿(国士舘大2年)は、3回戦で伊藤淳介(鹿屋体育大3年)に内股で「技有」を奪われて敗退。

決勝に進んだのは宮崎廉(桐蔭横浜大3年)と石黒亮太(国士舘大3年)の同学年2名となった。
宮崎は2回戦で安光幹貴(福岡大3年)を僅か24秒の送襟絞「一本」に仕留める好スタート。3回戦は加賀俊将(東海大2年)から「有効」を奪って勝利、準々決勝はもと全中王者で桐蔭学園高の後輩でもある菊池秀(国士舘大2年)との消耗戦をGS僅差3-0で乗り切って勝利、準決勝は前述の伊藤淳介と対戦、2分33秒に「指導」を奪って先行すると、3分55秒に小内巻込を捻じ込んで一本勝ち。見事決勝進出を決めた。

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写真:準決勝、石黒亮太が左背負投で
松本浩志から「一本」を奪う
11年本大会3位、11年全日本ジュニア3位の石黒は2回戦で山田大輔(埼玉大1年)から背負投で「有効」を奪って勝利。3回戦は09年インターハイベスト8の佐藤鉄馬(日体大3年)に一本背負投で一本勝ち(2:31)、準々決勝は大木英司(東洋大3年)から背負投で「技有」を奪って勝利、準決勝は前戦で金淋煥(東海大2年)を破った松本浩志(天理大3年)を背負投「一本」(0:59)に仕留めて決勝へと駒を進めてきた。


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写真:決勝、
宮崎の払巻込を石黒が返しかかる
決勝は宮崎、石黒ともに左組みの相四つ。

宮崎開始早々果敢に釣り手で奥襟を叩くが、石黒はこれを落として体勢を立て直すとすぐに自身も奥襟を叩いて対抗。形勢不利とみた宮崎は巴投に逃れて「待て」。経過時間は34秒。

宮崎が前に出ると石黒が右一本背負投で低く潰れて「待て」
1分、宮崎は釣り手で片襟を差した左払巻込。石黒は狙い済まして返そうとするが取り切れず「待て」。
以後石黒は釣り手を振りながら左大内刈、左大外刈と仕掛けて攻勢。さらに巴投に繋いで宮崎の体を足裏に深く乗せるが、これは宮崎が着地して防ぎ、「待て」。
二本持って仕掛ける石黒がやや地力に勝り、宮崎は組み手で有利を作って力勝負を避けながら攻撃の機会を伺っているという印象。

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写真:宮崎の袖釣込腰が
豪快に決まって「一本」
直後、宮崎は組み手を作りながら左大内刈、続けて右袖釣込腰を仕掛けるが、石黒冷静に潰して腕を括りに掛かる。ここは宮崎耐え切って「待て」。

直後の3分1秒、組み際に宮崎が変則の袖釣込腰。右手で相手の左袖、左手で相手の左腰を捕まえて右袖釣込腰の形で右前回りに抱え上げ、フィニッシュは左回りに縦に一回転。

虚を突かれた石黒一瞬動きが止まり、縦に体を捨てた宮崎に巻き込まれて背中から落ち「一本」。

宮崎が見事な一本勝ちで体育系大会初制覇を決めた。

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写真:優勝の宮崎廉
【入賞者】
優勝:宮崎廉(桐蔭横浜大3年)
準優勝:石黒亮太(国士舘大3年)
第三位:松本浩志(天理大3年)、伊藤淳介(鹿屋体育大3年)

宮崎廉選手のコメント
「しっかり1年間練習してきましたし、今大会は大きな怪我がなく思い通りの稽古が詰めたので優勝する自信がありました。袖釣込腰、大内刈などが決まるようになってきて手ごたえ十分という感じでした。優勝は、人生で2番目くらいに嬉しいです。1番目ですか?インターハイ予選で個人優勝したことです(笑)。あと1年あるので、全日本学生個人でいい成績を残すのが目標。人の役に立つ仕事に就きたいので、消防士を目指しています」

【準決勝】
宮崎廉○小内巻込(3:55)△伊藤淳介
石黒亮太○背負投(0:59)△松本浩志

【決勝】
宮崎廉○袖釣込腰(3:01)△石黒亮太


「連覇の目標が支えだった」本原勇人が2連覇達成
73㎏級

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写真:準決勝、本原勇人が
茅野圭祐から掬投「一本」、
この日4つ目の一本勝ち
決勝に進出したのは昨年王者の本原勇人(東海大2年)と吉田健人(日体大3年)の2名。

第1シードの本原は順調な勝ち上がり。2回戦で木村アレックス(天理大3年)を背負投(1:04)、3回戦で入江真司(大阪体育大3年)を掬投(0:46)、準々決勝は角町秀貴(鹿屋体育大1年)を合技(1:09)といずれも早々に一本勝ち。迎えた茅野圭祐(日本大2年)との準決勝は左相四つで互いに支釣込足で崩しあう展開から、2分40秒に放たれた茅野の左大外刈に鋭く反応。得意の掬投「一本」に仕留めて試合終了、オール一本勝ちという圧倒的な内容での決勝進出を決めた。

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写真:決勝進出を果たした吉田
一方の吉田はノーシードからの勝ちあがり。1回戦は佐藤生虎(東洋大1年)から小内刈で「有効」を奪って勝利。2回戦は酒井康成(国際武道大3年)を払腰「一本」(2:36)に仕留め、3回戦は前戦で第2シードの米村剛(国士舘大2年)を破った10年高校選手権王者白座康雄(山梨学院大2年)から大外刈で「技有」を奪って勝利。準決勝の松原悠(福岡大1年)戦は2分23秒に大外刈「一本」の快勝で、堂々の決勝進出を決めた。

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写真:決勝、本原(紅)の隅返が「技有」
決勝は本原が左、吉田が右組みのケンカ四つ

本原がまず巴投で先制攻撃。吉田は左の小内巻込に飛び込むが、本原はこれを掬って回し潰すと、流れるような素早い動作で所謂腰絞を狙う。これは吉田が耐え切って「待て」、経過時間は38秒。

直後の展開、吉田が前に出てきたところに本原が奇襲の隅返。間合いが遠い技だったが回旋力が強く、低い軌道で崩れた相手の上に本原が被さり決め、これは「技有」。経過時間は1分1秒。

以後も本原が左体落に左背負投、送足払と攻め続けるが、2分を過ぎたところから左小内刈に左背負投を片手で仕掛けて展開を切る場面が増え始め、空気が変わり始める。2分半を過ぎると片手の左背負投と右一本背負投と単発の片手技で潰れる場面が連続、どうやら疲労が明らかになってきた。

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写真:片手技の増えた本原だが、
なんとか凌ぎ切って試合終了
ここにつけ込んで前に出始めた吉田、3分15秒には釣り手を背中に差しあったところから右小外掛一閃。「一本」級の投げを決めたが、これは場外の「待て」宣告の後で無効。

再開後、流れの変化を汲み取った本原は巴投で展開を切り、勢いを背に逆転を狙う吉田の出端を挫く。残り30秒、吉田は背中を抱えて接近、乾坤一擲の隅返を試みるが本原は力の圏外に逃れて「待て」。

残り25秒、吉田猛然と前に出るが、本原力を振り絞って左腰車、さらに右朽木倒に繋いで展開を切る。

接近しきれない吉田、片襟を掴んで激しく上下にあおるがゴールの見えている本原はリスクを冒さずこの展開を耐え切ってタイムアップ。「技有」による優勢で、本原が2年連続の優勝を決めた。

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写真:優勝の本原勇人
【入賞者】
優勝:本原勇人(東海大2年)
準優勝:吉田健人(日体大3年)
第三位:茅野圭祐(日本大2年) 、松原悠(福岡大1年)

本原勇人選手のコメント
「去年は優勝しましたが、東海大の校内予選で負けて東京学生に出れず、試合もなく落ち込んでいました。その中で2連覇という目標が支えになっていました。優勝出来て良かったです。減量がきつかったですが、決勝は疲れたというよりも、「待て」の中断が長かった場面で集中が切れてしまいました。このあたりは課題だと思いますし、後の先の技に頼ってしまうところもある。しっかり持って投げることが出来るようになりたいです。次は全日本学生体重別の優勝を目指します」

【準決勝】
本原勇人○掬投(2:40)△茅野圭祐
吉田健人○大外刈(2:23)△松原悠

【決勝】
本原勇人○優勢[技有・隅返]△吉田健人


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